次男は村を出る

恩陀ドラック

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後日譚

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 長男の結婚式のためにトゥーエとピウニは帰省した。四人に増えた息子と父は久し振りの再会を喜びあう。ピウニとの商売も好調だ。何もかも順調で幸せに包まれていた。


「久々にトゥーエ兄とやりたい!」


 ダルネが精通してからピウニと出会うまでの二年と三ヶ月、兄弟はほぼ毎日のようにセックスしていた。離れて暮らして二人の遊びが懐かしくなる気持ちはトゥーエにもよくわかる。しかし自分以外とのセックスやそれに準じる行為をしないよう、ピウニから厳しく言い含められている。ダルネも例外ではない。いくらかわいい弟の頼みでも、こればかりは聞き入れるわけにはいかなかった。


「父さんに相手してもらってるんじゃないの?」

「やりまくってるよ。でもさあ、もっとちんちんが入ってる感触を長く楽しみたいんだよね、俺は」


 トゥーエとダルネは、面倒な前戯は省いてとにかく挿入というセックスしかしてこなかった。フォーダーは違う。始まりから挿入までたっぷり時間をかける。もうダルネの身体にフォーダーが舐めていない場所はない。体中至る所に快楽の記憶が刻み込まれた。前戯だけでとろっとろのくったくた状態にされたところでようやく挿入となる。そうするとちょっと気持ち良過ぎて、逆に早く終わってほしいとすら思うほどだ。


「トゥーエ兄はちんちん小さくてそこまで気持ち良くないからちょうどいいんだ」


 近くに家族がいなかったら殴り合いの喧嘩になって、結婚式に参列できない顔になるところだった。そしてその日の夜。いつものようにダルネはセックスの準備を終えた。フォーダーとのセックスはキスから始まる。貪るような濃厚なキスをして、全身を愛撫した後に挿入の流れ。でもこの日は軽いキスのあとにいきなり尻を開かされた。久々の即ハメにダルネは背中を弓なりに反らす。お互い後ろに手をついての対面座位。


「あはぁ、おっきいの奥まできたぁ」


 へこへこ腰を動かすダルネの内腿を、フォーダーのかさついた指が撫でた。


「んっ、それ気持ちよすぎ……」


 動きが止まってしまったダルネに代ってフォーダーが律動する。同時に鼠径部を撫でまわされてダルネは堪らない。


「はうっ、なんかきちゃう……い、いっちゃうっ」


 即ハメ三分で射精してしまった。いくらなんでも早すぎる射精に呆然とするダルネ。


「ひうううっ!」


 乳首をつままれてまた精液を飛ばした。にやりと笑ったフォーダーは、快感で痺れるダルネを押し倒して片足を肩に担いだ。元々感度が良くて中イキしやすかったダルネは、連日の濃厚な前戯で全身性感帯のちょろすぎる体になっていた。ちんちんを挿されるともうだめだ。なにをされても金玉がせり上がる。ふくらはぎを舐められただけでも見悶えるくらい気持ちがいい。


「だめだめっ、父さんだめっ、もう触らないでっ、舐めないで!!」


 足首、内くるぶし、土踏まずと順番に口を当てられて震え、指の間に舌を抜き差しされて達した。止まらない父の律動が思考を奪う。


「ちんちんでかわいがってほしいんだろ?  そんなに突っ込まれるのが好きなら、今日はとことんやってやる」


 次は寝バックで体重と勢いを乗せて息子の尻を穿った。中の良い所を容赦なくごしごしと刺激する。ダルネは行き過ぎた快感に身をよじるが上からがっちり押さえ込まれ、大きな手で口を塞がれて悲鳴を上げることもできず、まだか細い少年の肉体は父にされるがままになった。フォーダーが動くたび腹とベッドの間で男根が圧し潰されて気持ちがいい。とろとろと勢いのない射精が続いて、シーツに染みを広げていった。


「と……とまらない……ちんちん壊れちゃった……もうやだ、こわいよぉ……」

「ダルネ……!」


 泣きべそをかくダルネに、さらに激しく腰を打ち付ける。どんなに泣いて頼まれてもフォーダーは自分が満足するまでやめなかった。


「もうトゥーエとやりたいなんて言うなよ。あいつはピウニさんのものになったんだ。迷惑をかけるな」

「はい……ごめんなさい……」

「来い、きれいにしてやる」


 手を引いて風呂場に連れて行く。手のひらを使って全身を優しく丁寧に洗ってやった。尻の奥に溜まっていた二回分の精液がすっかり洗い流された頃、ようやくダルネは泣き止んだ。


「俺もう父さんとしかやらないよ」

「いい子だ」


 甘えるダルネを抱えて寝室に戻る。最近ダルネは自分の部屋で寝ていない。夫婦のものだったベッドで父と寝ている。フォーダーは眠ってしまった息子を注意深くベッドに降ろすと、額にかかった髪をそっと払ってキスをした。


「ひどくしてすまなかった」


 ダルネは息子たちの中で一番妻の面影が色濃い。末っ子ということもあり他の二人よりかわいく思っていた。トゥーエとセックスするようになって、あのやんちゃ坊主がこんなに色っぽい顔もできるようになったのかと驚いた。ダルネをおかずに抜いたこともある。実際抱いてみると面白いくらい感度が良くて、けつまんこの具合も最高だった。どんどんはまってしまった。息子とはいえ他の男を誘惑しているのが許せなかった。もっともらしく説教をしたが、半分は嫉妬だ。

 自分に似て性欲旺盛なダルネ。あと数年はやりたい盛りが続く。欲しがるよりもっと与えて、他所に気を向けないように上手く躾けなければ。この子は外にやらない。ずっと村にいればいい。こうやって隣で寝ていればいいんだ。




 翌日。いつもより大人しいダルネに訳を聞いたピウニは、トゥーエに隠れてフォーダーに教えを乞いに行った。ピウニも若い恋人を満足させるのに余念がない。フォーダーの末っ子溺愛ぶりを感じたピウニは、少し軽口を言ってみた。


「まさかダルネ君を抱くためにトゥーエ君を私にくれたわけではないですよね?」

「……もちろんだ」


 今の間はなんだろう、という疑問をピウニは忘れることにした。例えその通りだったとしても、結果として皆が幸せになっているのだから問題ない。正しさや清らかさより、トゥーエという宝物を手中で守り愛でることのほうが重要だ。次男と三男はそれぞれの場所で壊れるくらい愛を注がれるのだった。






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