7 / 15
お糸の方様へ特性の籠を作る
しおりを挟む
イネはどうせ捨てた命、一生懸命に尽くした。元影だけでなく奥様に申し訳ないと、こちらも一生懸命に看病した。お糸の方も最初は妻の座を奪われるのではないかと辛く当たったが、その優しさに触れ自分の妹のように可愛がった。元影も我が妻に認められるとはたいしたものだと益々可愛がるようになっていった。可愛がって貰うのは嬉しいが優しいイネは奥方に気を使う。私が可愛がられた分奥方は辛い思いをするではないかとイネは奥様の事を第一にお考え下さいと元影を諫めた。寝たきりの奥方は楽しみもない、朝から晩までほとんど布団の中、楽しみはたまに戸を開け外の庭を眺める程度。そこでイネは考えた。
イネが人身御供として乗せられた箱を思い出した。朝倉家に仕える者達に例の箱に改良を頼んだ。此処に来た頃は身分的には最下位。ところが元景に可愛がられた途端、待遇は一変した。いきなり元景、お糸の方様に継ぐ第三位の地位になったのだ。
イネは自分の地位を利用して使用人に大きな駕を作るように頼んだ。
「イネさん四人も乗れる駕なんて聞いた事がないけど何に使うのです」
「ここだけの話、お糸様を花見に連れて行きたいの。横になって寝られるように隣に殿も座れれば良いのです
「なるほどそれは良い考えです」
「但し、殿にもお糸の方様にも内緒で、あとで驚かせてやりたいのです」
駕を広く四人ほど座れて横になるようにも変えた。床には布団を敷き詰めた。動いても振動を和らげる工夫した。普通の駕の五倍の大きさだ。これだけ大きいと人が担ぐのは無理で大八車を改良し駕を乗せた。これで横になる事も出来る。窓も左右に付いているので外を眺める事も出来る。病の奥方でも問題なく出掛けられる。
やがて完成し。お披露目となった。
「イネこれはなんじゃ随分と大きな駕のようじゃが」
「はい奥方様。この駕に乗り桜見物は如何でしょう。他にも沢山の見られる丘にご案内致しとう御座います」
「ほうこれだけ座っても横になっても良いな」
イネが人身御供として乗せられた箱を思い出した。朝倉家に仕える者達に例の箱に改良を頼んだ。此処に来た頃は身分的には最下位。ところが元景に可愛がられた途端、待遇は一変した。いきなり元景、お糸の方様に継ぐ第三位の地位になったのだ。
イネは自分の地位を利用して使用人に大きな駕を作るように頼んだ。
「イネさん四人も乗れる駕なんて聞いた事がないけど何に使うのです」
「ここだけの話、お糸様を花見に連れて行きたいの。横になって寝られるように隣に殿も座れれば良いのです
「なるほどそれは良い考えです」
「但し、殿にもお糸の方様にも内緒で、あとで驚かせてやりたいのです」
駕を広く四人ほど座れて横になるようにも変えた。床には布団を敷き詰めた。動いても振動を和らげる工夫した。普通の駕の五倍の大きさだ。これだけ大きいと人が担ぐのは無理で大八車を改良し駕を乗せた。これで横になる事も出来る。窓も左右に付いているので外を眺める事も出来る。病の奥方でも問題なく出掛けられる。
やがて完成し。お披露目となった。
「イネこれはなんじゃ随分と大きな駕のようじゃが」
「はい奥方様。この駕に乗り桜見物は如何でしょう。他にも沢山の見られる丘にご案内致しとう御座います」
「ほうこれだけ座っても横になっても良いな」
0
あなたにおすすめの小説
敗戦国の姫は、敵国将軍に掠奪される
clayclay
恋愛
架空の国アルバ国は、ブリタニア国に侵略され、国は壊滅状態となる。
状況を打破するため、アルバ国王は娘のソフィアに、ブリタニア国使者への「接待」を命じたが……。
冤罪で辺境に幽閉された第4王子
satomi
ファンタジー
主人公・アンドリュート=ラルラは冤罪で辺境に幽閉されることになったわけだが…。
「辺境に幽閉とは、辺境で生きている人間を何だと思っているんだ!辺境は不要な人間を送る場所じゃない!」と、辺境伯は怒っているし当然のことだろう。元から辺境で暮している方々は決して不要な方ではないし、‘辺境に幽閉’というのはなんとも辺境に暮らしている方々にしてみれば、喧嘩売ってんの?となる。
辺境伯の娘さんと婚約という話だから辺境伯の主人公へのあたりも結構なものだけど、娘さんは美人だから万事OK。
身分違いの恋
青の雀
恋愛
美しい月夜の晩に生まれた第1王女ベルーナは、国王と正妃の間に生まれた初めての娘。
権力闘争に巻き込まれ、誘拐されてしまう。
王子だったら、殺されていたところだが、女の子なので、攫ったはいいものの、処理に困って、置き去りにされる。
たまたま通りすがりの冒険者家族に拾われ、そのまま王国から出る。
長じて、ベルーナの容姿は、すっかり美貌と品位に包まれ、一目惚れ冒険者が続出するほどに
養父は功績を讃えられ、男爵の地位になる。
叙勲パーティが王宮で開かれ、ベルーナに王子は一目ぼれするが、周囲は身分違いで猛反対される。
三十年後に届いた白い手紙
RyuChoukan
ファンタジー
三十年前、帝国は一人の少年を裏切り者として処刑した。
彼は最後まで、何も語らなかった。
その罪の真相を知る者は、ただ一人の女性だけだった。
戴冠舞踏会の夜。
公爵令嬢は、一通の白い手紙を手に、皇帝の前に立つ。
それは復讐でも、告発でもない。
三十年間、辺境の郵便局で待ち続けられていた、
「渡されなかった約束」のための手紙だった。
沈黙のまま命を捨てた男と、
三十年、ただ待ち続けた女。
そして、すべてを知った上で扉を開く、次の世代。
これは、
遅れて届いた手紙が、
人生と運命を静かに書き換えていく物語。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
還暦の性 若い彼との恋愛模様
MisakiNonagase
恋愛
還暦を迎えた和子。保持する資格の更新講習で二十代後半の青年、健太に出会った。何気なくてLINE交換してメッセージをやりとりするうちに、胸が高鳴りはじめ、長年忘れていた恋心に花が咲く。
そんな還暦女性と二十代の青年の恋模様。
その後、結婚、そして永遠の別れまでを描いたストーリーです。
全7話
サレ妻の娘なので、母の敵にざまぁします
二階堂まりい
大衆娯楽
大衆娯楽部門最高記録1位!
※この物語はフィクションです
流行のサレ妻ものを眺めていて、私ならどうする? と思ったので、短編でしたためてみました。
当方未婚なので、妻目線ではなく娘目線で失礼します。
冤罪で辺境に幽閉された第4王子
satomi
恋愛
主人公・アンドリュート=ラルラは冤罪で辺境に幽閉されることになったわけだが…。
「辺境に幽閉とは、辺境で生きている人間を何だと思っているんだ!辺境は不要な人間を送る場所じゃない!」と、辺境伯は怒っているし当然のことだろう。元から辺境で暮している方々は決して不要な方ではないし、‘辺境に幽閉’というのはなんとも辺境に暮らしている方々にしてみれば、喧嘩売ってんの?となる。
辺境伯の娘さんと婚約という話だから辺境伯の主人公へのあたりも結構なものだけど、娘さんは美人だから万事OK。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる