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51 公爵令嬢は出世する
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今日私は、とても大事な話があると言ってお父様に呼び出しされた。
お父様の書斎に向かうと、何故かお母様も一緒にいた。
2人とも表情が少し強張っている。
あ、これ絶対叱られるパターンのヤツだ…
でも、最近私は何か叱られるような事をしただろうか?
ピザパーティーの時の庭の石窯の件はもう叱られ済で、今では庭師のおっちゃんが上手いこと庭とマッチさせてくれてるし、魔導具を自力で作ろうとして失敗した衝撃で実験棟の窓ガラス吹き飛ばした時のは、何事も無かった様に自分で窓を作り直しておいたし、我が家の馬車の乗り心地を良くするために勝手にスプリングをつけようとして分解した時のは、1日じゃ間に合わないと思って途中でちゃんと元に戻しておいたし…
リッカが口を滑らせてなければ、何も問題ないはずなんだけど…
「今日、私と母さん2人が王宮へ呼び出しされたんだが、国王陛下からフランについて少し大変な事を言われてね…」
えっ、何を言われたの?
もしかして、発電機の件すっかり忘れてるから激おこだとか?
「…陛下が、フランの功績を称えて、爵位と領地を与えると言っている。」
…え?
……え??
ええぇー⁉︎
「ど、どうしてそんな事になったんですか⁉︎」
「フランは、ケーラ先生のお父さんのアルヴァン元子爵が、爵位と領地を剥奪されている事は知っているよな?
そこの領地に新しく陞爵した別の子爵がついた事で、その子爵が元々持っていた男爵領が数年程領主不在の状態になっているんだ。
そこで、数々の食品や調理法、機械の発明、スポーツと言った娯楽の発展や学童院での功績を称えて、陛下がフラン自身に男爵位と領地を宛てがうと仰っている。」
な、なんだってー⁉︎
「わ、私、領主になるんですか⁉︎」
「そう言う事になる。」
「で、でも私、領主だなんてした事がありませんよ⁉︎」
「当たり前だろ、させた覚えがない。
陛下直々に7歳で領主に指名された人物だなんて、前代未聞だ。」
領主だなんて無理だって!
と言うか、統治とか俺も経験した事ないし、そんな事してたら実験や研究する時間が減っちゃうじゃんか!
「フランがこの話を受け入れるのであれば、父も母も全面的に協力しようとは思っているけど、フランが嫌だと言うなら、この件をお断りしようと思っているわ。」
「幸い、まだこの事を知っているのは我々3人だけだ、今ならまだ引き返せる。」
「…お父様とお母様はこのお話を聞いた時、どう思われましたか?」
「フランは非常に優秀だが、発明と統治の才能は別物だ。
ましてやたった7歳という幼い領主に、領民が付いて来てくれるかも怪しい。」
「母は反対をしています。
領地には少なくない数の一般の方が住んでいるわ。
領民の生活のかかっている地で、今の我が家のように実験をしてしまうのではと不安でならないもの。」
いくら実験オタクだからといって、領民の生活圏を脅かすような実験はしないって。
「…因みに、場所はどこなんですか?」
「フィアンマ公爵領からひとつ挟んだ隣の海沿いの小さな領地だ。
主な産業は水産業、とは言っても、漁村が数か所ある程の貧しい領地だよ。」
…海沿い?
…水産業?
「お父様、お母様。
私、成人する迄に領地経営学を習得してみせます。
なので、このお話、お受けしてもよろしいでしょうか。」
「い、いきなりどうしたんだ?」
「なぜ急にこのお話を受けようと思ったの?」
「水産業が主な貧しい領地と聞いて、やりたい事があるんです。
もし私の爵位と領地の授与に不満があるようでしたら、後にお兄様に爵位と領地はお譲りします。
お願いします、やらせてください。」
「…フラン。
ひとつだけ聞きたい事がある。」
「はい、何でしょうか。」
「お前は、この小さな領地に住す人達の命を預かるという責任を取る覚悟はあるのか?」
「私が統治しないと、そこに住む人達は貧しいままなんですよね?」
…
……
………
深く呼吸をして、長い沈黙を最初に破ったのは、お父様だった。
「わかった、この話を受けるよう、陛下に伝えておく。
褒賞式の日取りや予定は、追って伝えよう。」
「ありがとうございます。」
部屋に戻った私は、早速その地を確認した。
地球でいう所のチリのような形をした、海に面した面が長い地域。
距離はフィアンマ公爵領と一つ飛び隣だけど、そこまで遠距離というほどでもない。
この小さな土地が、私の領地。
海沿いと聞いた瞬間、胸が躍った。
また一つ、いや、幾つものジャンクフードがここで誕生する事になるだろう。
今から楽しみだ。
領地経営の方はお父様にしばらくお願いして、領民の為にも私の為にも、まずは特産品を作ってしまおう!
お父様の書斎に向かうと、何故かお母様も一緒にいた。
2人とも表情が少し強張っている。
あ、これ絶対叱られるパターンのヤツだ…
でも、最近私は何か叱られるような事をしただろうか?
ピザパーティーの時の庭の石窯の件はもう叱られ済で、今では庭師のおっちゃんが上手いこと庭とマッチさせてくれてるし、魔導具を自力で作ろうとして失敗した衝撃で実験棟の窓ガラス吹き飛ばした時のは、何事も無かった様に自分で窓を作り直しておいたし、我が家の馬車の乗り心地を良くするために勝手にスプリングをつけようとして分解した時のは、1日じゃ間に合わないと思って途中でちゃんと元に戻しておいたし…
リッカが口を滑らせてなければ、何も問題ないはずなんだけど…
「今日、私と母さん2人が王宮へ呼び出しされたんだが、国王陛下からフランについて少し大変な事を言われてね…」
えっ、何を言われたの?
もしかして、発電機の件すっかり忘れてるから激おこだとか?
「…陛下が、フランの功績を称えて、爵位と領地を与えると言っている。」
…え?
……え??
ええぇー⁉︎
「ど、どうしてそんな事になったんですか⁉︎」
「フランは、ケーラ先生のお父さんのアルヴァン元子爵が、爵位と領地を剥奪されている事は知っているよな?
そこの領地に新しく陞爵した別の子爵がついた事で、その子爵が元々持っていた男爵領が数年程領主不在の状態になっているんだ。
そこで、数々の食品や調理法、機械の発明、スポーツと言った娯楽の発展や学童院での功績を称えて、陛下がフラン自身に男爵位と領地を宛てがうと仰っている。」
な、なんだってー⁉︎
「わ、私、領主になるんですか⁉︎」
「そう言う事になる。」
「で、でも私、領主だなんてした事がありませんよ⁉︎」
「当たり前だろ、させた覚えがない。
陛下直々に7歳で領主に指名された人物だなんて、前代未聞だ。」
領主だなんて無理だって!
と言うか、統治とか俺も経験した事ないし、そんな事してたら実験や研究する時間が減っちゃうじゃんか!
「フランがこの話を受け入れるのであれば、父も母も全面的に協力しようとは思っているけど、フランが嫌だと言うなら、この件をお断りしようと思っているわ。」
「幸い、まだこの事を知っているのは我々3人だけだ、今ならまだ引き返せる。」
「…お父様とお母様はこのお話を聞いた時、どう思われましたか?」
「フランは非常に優秀だが、発明と統治の才能は別物だ。
ましてやたった7歳という幼い領主に、領民が付いて来てくれるかも怪しい。」
「母は反対をしています。
領地には少なくない数の一般の方が住んでいるわ。
領民の生活のかかっている地で、今の我が家のように実験をしてしまうのではと不安でならないもの。」
いくら実験オタクだからといって、領民の生活圏を脅かすような実験はしないって。
「…因みに、場所はどこなんですか?」
「フィアンマ公爵領からひとつ挟んだ隣の海沿いの小さな領地だ。
主な産業は水産業、とは言っても、漁村が数か所ある程の貧しい領地だよ。」
…海沿い?
…水産業?
「お父様、お母様。
私、成人する迄に領地経営学を習得してみせます。
なので、このお話、お受けしてもよろしいでしょうか。」
「い、いきなりどうしたんだ?」
「なぜ急にこのお話を受けようと思ったの?」
「水産業が主な貧しい領地と聞いて、やりたい事があるんです。
もし私の爵位と領地の授与に不満があるようでしたら、後にお兄様に爵位と領地はお譲りします。
お願いします、やらせてください。」
「…フラン。
ひとつだけ聞きたい事がある。」
「はい、何でしょうか。」
「お前は、この小さな領地に住す人達の命を預かるという責任を取る覚悟はあるのか?」
「私が統治しないと、そこに住む人達は貧しいままなんですよね?」
…
……
………
深く呼吸をして、長い沈黙を最初に破ったのは、お父様だった。
「わかった、この話を受けるよう、陛下に伝えておく。
褒賞式の日取りや予定は、追って伝えよう。」
「ありがとうございます。」
部屋に戻った私は、早速その地を確認した。
地球でいう所のチリのような形をした、海に面した面が長い地域。
距離はフィアンマ公爵領と一つ飛び隣だけど、そこまで遠距離というほどでもない。
この小さな土地が、私の領地。
海沿いと聞いた瞬間、胸が躍った。
また一つ、いや、幾つものジャンクフードがここで誕生する事になるだろう。
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