108 / 191
90 公爵令嬢は今年も秋祭りをする 1
しおりを挟む
今年もやってきたフィアンマ男爵領秋祭り。
前回の反省を活かしながら、今回は各地区で企画ステージをする事で、混雑の分担をする事にした。
御神輿は年々大きく派手になっていってる。
担ぐ人も、ついて行く行列も、どんどん増えている。
屋台も色んな種類の食べ物が盛り沢山。
領外からの観光客も凄い人数だ。
去年大幅拡大した自衛団で足りるか怪しいくらいだ。
なので、今年もスカウトを計画している。
日本の消防団みたいに、今の仕事と兼業で地域自衛団を作ってもいいかもと思っている。
普段はメインの仕事をして、こういうイベント事の時に臨時自衛団として働いてもらうって感じ?
まぁ、実行できるのは来年以降からだけど。
今年も、昨年同様三日間開催。
ステージは三日間とも、初日と二日目の午前中に一般参加ステージをしてもらう。
因みに、去年ボディパーカッションで盛り上がった青年は、たまたまお祭りに来ていた貴族がタニマチになり、王都でプロのパフォーマーになって本格的な活動をしている。
人生何が起こるか分からないよね。
今年は、領民の婦人会による演劇や、合唱サークルなんかもある。
こういう素人の発表会みたいなのって中々機会が無いから、きっかけ作りになれたらなと思ってたんだよ。
娯楽の少ないこの世界じゃ、見る方もやる方も楽しいんだし、なんと言うかこの素人感が逆に安心するというか。
貴族が見る演劇やオペラじゃ、声を出して笑ったり、手拍子をしたりできないもんね。
あ!ないなら作ればいいのか!
お祭り終わったらちょっと考えとこ。
そして去年に続いて今年もいますよ、大道芸人。
クオリティもレベルも、うーんと上がってます。
何あの竹馬、三メートルぐらいありそう、え、あの人足の指と腕の力だけで体重支えてるの!?
ひえぇ、怖い怖い、すごい数のナイフでジャグリングしてる……
梯子を使ってバランス芸とか、日本の正月でなんだか見た事あるような……
午後からはお待ちかね、企画ステージ。
今回はパワー以外の企画を用意してるから、力に自信が無い人も安心オッケー!
初日はストラックアウト。
ボールを投げて的に正確に当てられるかを競い合う。
予選は、一つの的を二投で当てればオッケー。
当てられたら次の対戦へ。
あ、このボールは私が皮やら布やら丸めて縫って頑張って作りました。
三つしか作ってないんだから、無くさないでね!
ロナウド王子、セシル様、ポスカ君、ケンは予選通過。
今回はちゃんと参加するって言ってくれてたから、問題ない。
レベッカちゃんはコントロールが今ひとつだったね。
「ぐぬぬ、弓術なら当てられるんだけど。」
リリーちゃんは、的に届かなかったね。
「くっ、明日から猛特訓が必要です。」
いやぁ、豪速球投げるリリーちゃんとか見たくないよぉ……
第二戦は、的三つで五投まで。
しかも的は小さくなりました。
ポスカ君、ここで敗退。
「むーん、パワー系じゃないからいけると思ったのに、悔しい!」
ポスカ君以外にも、結構ここで脱落者が出た。
第三戦は、的五つで八投まで、的も更に小型化。
ここでトラブル発生。
ケンが的を壊した。
パワー込めて投げすぎでしょ。
ここでセシル様敗退。
「風魔法を使えば的に当てるのなんて簡単なんですけどね……」
ズルしちゃダメですよ、セシル様。
ここまでで残ってるのが、ロナウド王子、ケン、お兄様、騎士団長様、国王陛下、その他九人(内女性一人)。
また身内ばっかり。
ていうか、お兄様と騎士団長様はいい成績出しても表彰しませんからね!?
「「初日くらいメダルちょうだいよ!!」」
なぜ貰える気でいるの?
国王陛下も、ちゃっかり参加しちゃうんですね。
「明後日来れないから、メダルが二枚しか貰えないじゃん。」
……明日の企画ステージも参加するんですね?
最終戦は、的が九つに対して十二投。
そして的が揺れます。
ここからは何枚当てれるかスコアで順位を決める。
さっきの時点でかなりコントロール力あると思うんだけど、ここで全員がパーフェクトを取ろうものならプロ野球選手もビックリだわ。
まぁ、そんな事はちゃんとなく、パーフェクトなんてそう簡単に取れないようで、ロナウド王子、お兄様、騎士団長様、その他八人(内女性一人)は数枚を残してしまった。
残るはケン、国王陛下、その他一人。
今のところトップは、八つの的に当てた騎士団長様。
因みに、ロナウド王子王子は六つ、お兄様は五つだった。
まずはその他一人。
残念、五つだった。
次はケン。
なんと、パーフェクト!
しかもまた的を壊す。
勘弁してくれ!
しかし、ケンの意外な才能を見つけてしまったようだ。
的を直して、トリを飾るのは国王陛下。
実は今まで一度も的を外していない。
さて今回は……もちろん、パーフェクト!
全ての的を一度も外さずに当ててしまった!
手加減しろ国王陛下!
上位三人が見事に身内になってしまった。
あ、騎士団長様は表彰台に乗せなくていっか。
「お願いだからメダルちょうだい!!」
泣きつかれたって、ダメだってば!
「わっはっはっは、金メダルだー!!」
陛下も、ちょっとは空気読んでー!!
前回の反省を活かしながら、今回は各地区で企画ステージをする事で、混雑の分担をする事にした。
御神輿は年々大きく派手になっていってる。
担ぐ人も、ついて行く行列も、どんどん増えている。
屋台も色んな種類の食べ物が盛り沢山。
領外からの観光客も凄い人数だ。
去年大幅拡大した自衛団で足りるか怪しいくらいだ。
なので、今年もスカウトを計画している。
日本の消防団みたいに、今の仕事と兼業で地域自衛団を作ってもいいかもと思っている。
普段はメインの仕事をして、こういうイベント事の時に臨時自衛団として働いてもらうって感じ?
まぁ、実行できるのは来年以降からだけど。
今年も、昨年同様三日間開催。
ステージは三日間とも、初日と二日目の午前中に一般参加ステージをしてもらう。
因みに、去年ボディパーカッションで盛り上がった青年は、たまたまお祭りに来ていた貴族がタニマチになり、王都でプロのパフォーマーになって本格的な活動をしている。
人生何が起こるか分からないよね。
今年は、領民の婦人会による演劇や、合唱サークルなんかもある。
こういう素人の発表会みたいなのって中々機会が無いから、きっかけ作りになれたらなと思ってたんだよ。
娯楽の少ないこの世界じゃ、見る方もやる方も楽しいんだし、なんと言うかこの素人感が逆に安心するというか。
貴族が見る演劇やオペラじゃ、声を出して笑ったり、手拍子をしたりできないもんね。
あ!ないなら作ればいいのか!
お祭り終わったらちょっと考えとこ。
そして去年に続いて今年もいますよ、大道芸人。
クオリティもレベルも、うーんと上がってます。
何あの竹馬、三メートルぐらいありそう、え、あの人足の指と腕の力だけで体重支えてるの!?
ひえぇ、怖い怖い、すごい数のナイフでジャグリングしてる……
梯子を使ってバランス芸とか、日本の正月でなんだか見た事あるような……
午後からはお待ちかね、企画ステージ。
今回はパワー以外の企画を用意してるから、力に自信が無い人も安心オッケー!
初日はストラックアウト。
ボールを投げて的に正確に当てられるかを競い合う。
予選は、一つの的を二投で当てればオッケー。
当てられたら次の対戦へ。
あ、このボールは私が皮やら布やら丸めて縫って頑張って作りました。
三つしか作ってないんだから、無くさないでね!
ロナウド王子、セシル様、ポスカ君、ケンは予選通過。
今回はちゃんと参加するって言ってくれてたから、問題ない。
レベッカちゃんはコントロールが今ひとつだったね。
「ぐぬぬ、弓術なら当てられるんだけど。」
リリーちゃんは、的に届かなかったね。
「くっ、明日から猛特訓が必要です。」
いやぁ、豪速球投げるリリーちゃんとか見たくないよぉ……
第二戦は、的三つで五投まで。
しかも的は小さくなりました。
ポスカ君、ここで敗退。
「むーん、パワー系じゃないからいけると思ったのに、悔しい!」
ポスカ君以外にも、結構ここで脱落者が出た。
第三戦は、的五つで八投まで、的も更に小型化。
ここでトラブル発生。
ケンが的を壊した。
パワー込めて投げすぎでしょ。
ここでセシル様敗退。
「風魔法を使えば的に当てるのなんて簡単なんですけどね……」
ズルしちゃダメですよ、セシル様。
ここまでで残ってるのが、ロナウド王子、ケン、お兄様、騎士団長様、国王陛下、その他九人(内女性一人)。
また身内ばっかり。
ていうか、お兄様と騎士団長様はいい成績出しても表彰しませんからね!?
「「初日くらいメダルちょうだいよ!!」」
なぜ貰える気でいるの?
国王陛下も、ちゃっかり参加しちゃうんですね。
「明後日来れないから、メダルが二枚しか貰えないじゃん。」
……明日の企画ステージも参加するんですね?
最終戦は、的が九つに対して十二投。
そして的が揺れます。
ここからは何枚当てれるかスコアで順位を決める。
さっきの時点でかなりコントロール力あると思うんだけど、ここで全員がパーフェクトを取ろうものならプロ野球選手もビックリだわ。
まぁ、そんな事はちゃんとなく、パーフェクトなんてそう簡単に取れないようで、ロナウド王子、お兄様、騎士団長様、その他八人(内女性一人)は数枚を残してしまった。
残るはケン、国王陛下、その他一人。
今のところトップは、八つの的に当てた騎士団長様。
因みに、ロナウド王子王子は六つ、お兄様は五つだった。
まずはその他一人。
残念、五つだった。
次はケン。
なんと、パーフェクト!
しかもまた的を壊す。
勘弁してくれ!
しかし、ケンの意外な才能を見つけてしまったようだ。
的を直して、トリを飾るのは国王陛下。
実は今まで一度も的を外していない。
さて今回は……もちろん、パーフェクト!
全ての的を一度も外さずに当ててしまった!
手加減しろ国王陛下!
上位三人が見事に身内になってしまった。
あ、騎士団長様は表彰台に乗せなくていっか。
「お願いだからメダルちょうだい!!」
泣きつかれたって、ダメだってば!
「わっはっはっは、金メダルだー!!」
陛下も、ちょっとは空気読んでー!!
1
あなたにおすすめの小説
異世界ママ、今日も元気に無双中!
チャチャ
ファンタジー
> 地球で5人の子どもを育てていた明るく元気な主婦・春子。
ある日、建設現場の事故で命を落としたと思ったら――なんと剣と魔法の異世界に転生!?
目が覚めたら村の片隅、魔法も戦闘知識もゼロ……でも家事スキルは超一流!
「洗濯魔法? お掃除召喚? いえいえ、ただの生活の知恵です!」
おせっかい上等! お節介で世界を変える異世界ママ、今日も笑顔で大奮闘!
魔法も剣もぶっ飛ばせ♪ ほんわかテンポの“無双系ほんわかファンタジー”開幕!
莫大な遺産を相続したら異世界でスローライフを楽しむ
翔千
ファンタジー
小鳥遊 紅音は働く28歳OL
十八歳の時に両親を事故で亡くし、引き取り手がなく天涯孤独に。
高校卒業後就職し、仕事に明け暮れる日々。
そんなある日、1人の弁護士が紅音の元を訪ねて来た。
要件は、紅音の母方の曾祖叔父が亡くなったと言うものだった。
曾祖叔父は若い頃に単身外国で会社を立ち上げ生涯独身を貫いき、血縁者が紅音だけだと知り、曾祖叔父の遺産を一部を紅音に譲ると遺言を遺した。
その額なんと、50億円。
あまりの巨額に驚くがなんとか手続きを終える事が出来たが、巨額な遺産の事を何処からか聞きつけ、金の無心に来る輩が次々に紅音の元を訪れ、疲弊した紅音は、誰も知らない土地で一人暮らしをすると決意。
だが、引っ越しを決めた直後、突然、異世界に召喚されてしまった。
だが、持っていた遺産はそのまま異世界でも使えたので、遺産を使って、スローライフを楽しむことにしました。
五年後、元夫の後悔が遅すぎる。~娘が「パパ」と呼びそうで困ってます~
放浪人
恋愛
「君との婚姻は無効だ。実家へ帰るがいい」
大聖堂の冷たい石畳の上で、辺境伯ロルフから突然「婚姻は最初から無かった」と宣告された子爵家次女のエリシア。実家にも見放され、身重の体で王都の旧市街へ追放された彼女は、絶望のどん底で愛娘クララを出産する。
生き抜くために針と糸を握ったエリシアは、持ち前の技術で不思議な力を持つ「祝布(しゅくふ)」を織り上げる職人として立ち上がる。施しではなく「仕事」として正当な対価を払い、決して土足で踏み込んでこない救恤院の監督官リュシアンの温かい優しさに触れエリシアは少しずつ人間らしい心と笑顔を取り戻していった。
しかし五年後。辺境を襲った疫病を救うための緊急要請を通じ、エリシアは冷酷だった元夫ロルフと再会してしまう。しかも隣にいる娘の青い瞳は彼と瓜二つだった。
「すまない。私は父としての責任を果たす」
かつての合理主義の塊だった元夫は、自らの過ちを深く悔い、家の権益を捨ててでも母子を守る「強固な盾」になろうとする。娘のクララもまた、危機から救ってくれた彼を「パパ」と呼び始めてしまい……。
だが、どんなに後悔されても、どんなに身を挺して守られても、一度完全に壊された関係が元に戻ることは絶対にない。エリシアが真の伴侶として選ぶのは、凍えた心を溶かし、温かい日常を共に歩んでくれたリュシアンただ一人だった。
これは、全てを奪われた一人の女性が母として力強く成長し誰にも脅かされることのない「本物の家族」と「静かで確かな幸福」を自分の手で選び取るまでの物語。
才がないと伯爵家を追放された僕は、神様からのお詫びチートで、異世界のんびりスローライフ!!
にのまえ
ファンタジー
剣や魔法に才能がないカストール伯爵家の次男、ノエール・カストールは家族から追放され、辺境の別荘へ送られることになる。しかしノエールは追放を喜ぶ、それは彼に異世界の神様から、お詫びにとして貰ったチートスキルがあるから。
そう、ノエールは転生者だったのだ。
そのスキルを駆使して、彼の異世界のんびりスローライフが始まる。
弁えすぎた令嬢
ねこまんまときみどりのことり
ファンタジー
元公爵令嬢のコロネ・ワッサンモフは、今は市井の食堂の2階に住む平民暮らしをしている。
発端は彼女の父親が行方不明となり、叔父である父の弟が公爵邸に乗り込んで来たこと。
何故か叔父一家が公爵家の資産に手を付け散財するが、祖父に相談してもコロネに任せると言って、手を貸してくれないのだ。
そもそも父の行方不明の原因は、出奔中の母を探す為だった。その母には出奔の理由があって…………。
残された次期後継者のコロネは、借金返済の為に事業を始めるのだ。
小説家になろうさん、カクヨムさんにも載せています。
バーンズ伯爵家の内政改革 ~10歳で目覚めた長男、前世知識で領地を最適化します
namisan
ファンタジー
バーンズ伯爵家の長男マイルズは、完璧な容姿と神童と噂される知性を持っていた。だが彼には、誰にも言えない秘密があった。――前世が日本の「医師」だったという記憶だ。
マイルズが10歳となった「洗礼式」の日。
その儀式の最中、領地で謎の疫病が発生したとの凶報が届く。
「呪いだ」「悪霊の仕業だ」と混乱する大人たち。
しかしマイルズだけは、元医師の知識から即座に「病」の正体と、放置すれば領地を崩壊させる「災害」であることを看破していた。
「父上、お待ちください。それは呪いではありませぬ。……対処法がわかります」
公衆衛生の確立を皮切りに、マイルズは領地に潜む様々な「病巣」――非効率な農業、停滞する経済、旧態依然としたインフラ――に気づいていく。
前世の知識を総動員し、10歳の少年が領地を豊かに変えていく。
これは、一人の転生貴族が挑む、本格・異世界領地改革(内政)ファンタジー。
聖女の私が追放されたらお父さんも一緒についてきちゃいました。
重田いの
ファンタジー
聖女である私が追放されたらお父さんも一緒についてきちゃいました。
あのお、私はともかくお父さんがいなくなるのは国としてマズイと思うのですが……。
よくある聖女追放ものです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる