公爵令嬢はジャンクフードが食べたい

菜花村

文字の大きさ
165 / 191

142 公爵令嬢は学校祭の準備をする

しおりを挟む
 テスト休み明け、いつもの三人と元一班の三人は、ほんのり日焼けしていた。

 「「「やっぱり、フィアンマ男爵領は楽しい!!!」」」

 「「「フィアンマ男爵領は天国でした!!!」」」

 みんな、楽しめたようね。

 「でもやっぱり、フランがいないと物足りないんだよな。」

 「そうですね。
 フランさんがいてこそのこのメンバーですからね。」

 「フラン様がいなかったから、とても寂しかったんですよ。
 次は一緒に行きましょうね!」

 「そうね、私もみんなと一緒に行きたいわ。」



 第二回テスト明けには、学校祭がある。

 日本で言うところの文化祭のようなもので、自分たちで展示物やステージ発表だけでなく、本格料理屋台やプロの劇団も来る大々的なイベント。

 校外からも多数の来客がある、王都でも一大イベントのひとつ。

 今年はフィアンマ男爵領からの出店があり、全体で言うとかなりの出店数を占めている。

  意外かもしれないけど、色んな職種があるって輸出量も多いのに、領外では出店した事がなかった。

  その理由が、「フィアンマ男爵領のブランド化」。

 限定の場所でしか中々手に入れられないような物だと、現地まで行きたくなってしまう。

 輸出しているのは主に食品以外の物と塩、砂糖。

 ビールや乾物も輸出しているけど、量は少なめで値段も割高。

 あと、生物はどうしても腐っちゃうしね。

 となると、手に入れたい物がある人は男爵領へ足を運びたくなる。

 そうすると観光業も賑わう。

 話を元に戻して。

 そういう感じで、他では中々食べられない物が沢山あるんだけど、今年は私が在学中という事もあって特別出店。

 ていうか、生徒、先生、果までは学校外部からも関係なく大勢の人に出店希望された。

 いやまぁ、出店しちゃいけない訳じゃないから、今年と来年はする予定だけどね、再来年以降は分からないよ?

 多数の方々にこっ酷く叱られた。

 分かった、検討しときます。



 展示やステージ発表は、基本的にグループや個人でしていて、中には掛け持ちをする人もいる。

 そういう私も掛け持ち組。

 展示内容は、大体は絵を書いてみたり、刺繍や裁縫してみたり、自由研究を発表してみたり、各々で作ったり調べたりした事を飾っている。

 中には、魔法で作った物を展示する人も。

 つまり、何でもやっていいのだ。

 ステージ発表内容は、演劇したり、合唱や合奏をしたり、プロのパフォーマーが何やかんやしたり。

 魔法だってつかってもいいし、剣舞や殺陣をしてもいい。

 とにかく、観客に直接アピール出来るのがステージ発表。

 つまり、何でもやっていのだ。

 闘技場では、陸上競技大会やフィアンマ男爵領のステージ企画のような体力自慢のイベントが行われている。

 腕立て伏せや懸垂、高飛びやチャンバラ等があり、一般人の参加も可能。

 つまり、何でもやっ(以下略

 屋台だって参加可能。

 手作りお菓子やドリンク、アクセサリーや刺繍入りハンカチ等、自分たちで作ったものを売っていけばいい。

  つまり、何(以下略



 私がするのは、展示とステージ発表。

 あと、フィアンマ男爵領出店の統括。

 ただでさえ展示物作ったりステージ発表の練習したりと、する事がいっぱいあったのに、男爵領出店とかかなり急で予想外だったから、多忙極まりない。

 それでも、出店はみんなが希望している事だし、文化祭が盛り上がるのならやってみてもいいかな。

 と思ってたら、ジョニー先生から決闘の申し込み。

 いやマジかよ!?

 展示、ステージ発表、屋台、闘技場企画、完全制覇する事になってしまった。

 こりゃ、準備も当日も忙しくて、見学どころの話じゃないぞ!

 ああ、私がもう一人欲しい。



 私達のグループで展示に参加するのは、元一班のメンバーとロナウド。

 ステージ発表に参加するのは、ビクター君以外。

 闘技場企画に参加するのは、男子組。

 屋台は私だけ。

 つまり、全員掛け持ち組。

 いやみんな、忙しすぎくない?
しおりを挟む
感想 16

あなたにおすすめの小説

五年後、元夫の後悔が遅すぎる。~娘が「パパ」と呼びそうで困ってます~

放浪人
恋愛
「君との婚姻は無効だ。実家へ帰るがいい」 大聖堂の冷たい石畳の上で、辺境伯ロルフから突然「婚姻は最初から無かった」と宣告された子爵家次女のエリシア。実家にも見放され、身重の体で王都の旧市街へ追放された彼女は、絶望のどん底で愛娘クララを出産する。 生き抜くために針と糸を握ったエリシアは、持ち前の技術で不思議な力を持つ「祝布(しゅくふ)」を織り上げる職人として立ち上がる。施しではなく「仕事」として正当な対価を払い、決して土足で踏み込んでこない救恤院の監督官リュシアンの温かい優しさに触れエリシアは少しずつ人間らしい心と笑顔を取り戻していった。 しかし五年後。辺境を襲った疫病を救うための緊急要請を通じ、エリシアは冷酷だった元夫ロルフと再会してしまう。しかも隣にいる娘の青い瞳は彼と瓜二つだった。 「すまない。私は父としての責任を果たす」 かつての合理主義の塊だった元夫は、自らの過ちを深く悔い、家の権益を捨ててでも母子を守る「強固な盾」になろうとする。娘のクララもまた、危機から救ってくれた彼を「パパ」と呼び始めてしまい……。 だが、どんなに後悔されても、どんなに身を挺して守られても、一度完全に壊された関係が元に戻ることは絶対にない。エリシアが真の伴侶として選ぶのは、凍えた心を溶かし、温かい日常を共に歩んでくれたリュシアンただ一人だった。 これは、全てを奪われた一人の女性が母として力強く成長し誰にも脅かされることのない「本物の家族」と「静かで確かな幸福」を自分の手で選び取るまでの物語。

断罪後のモブ令息、誰にも気づかれずに出奔する

まる
ファンタジー
断罪後のモブ令息が誰にも気づかれないよう出奔して幸せを探す話

才がないと伯爵家を追放された僕は、神様からのお詫びチートで、異世界のんびりスローライフ!!

にのまえ
ファンタジー
剣や魔法に才能がないカストール伯爵家の次男、ノエール・カストールは家族から追放され、辺境の別荘へ送られることになる。しかしノエールは追放を喜ぶ、それは彼に異世界の神様から、お詫びにとして貰ったチートスキルがあるから。 そう、ノエールは転生者だったのだ。 そのスキルを駆使して、彼の異世界のんびりスローライフが始まる。

弁えすぎた令嬢

ねこまんまときみどりのことり
ファンタジー
 元公爵令嬢のコロネ・ワッサンモフは、今は市井の食堂の2階に住む平民暮らしをしている。  発端は彼女の父親が行方不明となり、叔父である父の弟が公爵邸に乗り込んで来たこと。  何故か叔父一家が公爵家の資産に手を付け散財するが、祖父に相談してもコロネに任せると言って、手を貸してくれないのだ。  そもそも父の行方不明の原因は、出奔中の母を探す為だった。その母には出奔の理由があって…………。  残された次期後継者のコロネは、借金返済の為に事業を始めるのだ。  小説家になろうさん、カクヨムさんにも載せています。

初夜に大暴言を吐かれた伯爵夫人は、微笑みと共に我が道を行く ―旦那様、今更擦り寄られても困ります―

望月 或
恋愛
「お前の噂を聞いたぞ。毎夜町に出て男を求め、毎回違う男と朝までふしだらな行為に明け暮れているそうだな? その上糸目を付けず服や装飾品を買い漁り、多大な借金を背負っているとか……。そんな醜悪な女が俺の妻だとは非常に不愉快極まりない! 今後俺に話し掛けるな! 俺に一切関与するな! 同じ空気を吸ってるだけでとんでもなく不快だ……!!」 【王命】で決められた婚姻をし、ハイド・ランジニカ伯爵とオリービア・フレイグラント子爵令嬢の初夜は、彼のその暴言で始まった。 そして、それに返したオリービアの一言は、 「あらあら、まぁ」 の六文字だった。  屋敷に住まわせている、ハイドの愛人と噂されるユーカリや、その取巻きの使用人達の嫌がらせも何のその、オリービアは微笑みを絶やさず自分の道を突き進んでいく。 ユーカリだけを信じ心酔していたハイドだったが、オリービアが屋敷に来てから徐々に変化が表れ始めて…… ※作者独自の世界観満載です。違和感を感じたら、「あぁ、こういう世界なんだな」と思って頂けたら有難いです……。

神々の愛し子って何したらいいの?とりあえずのんびり過ごします

夜明シスカ
ファンタジー
アリュールという世界の中にある一国。 アール国で国の端っこの海に面した田舎領地に神々の寵愛を受けし者として生を受けた子。 いわゆる"神々の愛し子"というもの。 神々の寵愛を受けているというからには、大事にしましょうね。 そういうことだ。 そう、大事にしていれば国も繁栄するだけ。 簡単でしょう? えぇ、なんなら周りも巻き込んでみーんな幸せになりませんか?? −−−−−− 新連載始まりました。 私としては初の挑戦になる内容のため、至らぬところもあると思いますが、温めで見守って下さいませ。 会話の「」前に人物の名称入れてみることにしました。 余計読みにくいかなぁ?と思いつつ。 会話がわからない!となるよりは・・ 試みですね。 誤字・脱字・文章修正 随時行います。 短編タグが長編に変更になることがございます。 *タイトルの「神々の寵愛者」→「神々の愛し子」に変更しました。

異世界ママ、今日も元気に無双中!

チャチャ
ファンタジー
> 地球で5人の子どもを育てていた明るく元気な主婦・春子。 ある日、建設現場の事故で命を落としたと思ったら――なんと剣と魔法の異世界に転生!? 目が覚めたら村の片隅、魔法も戦闘知識もゼロ……でも家事スキルは超一流! 「洗濯魔法? お掃除召喚? いえいえ、ただの生活の知恵です!」 おせっかい上等! お節介で世界を変える異世界ママ、今日も笑顔で大奮闘! 魔法も剣もぶっ飛ばせ♪ ほんわかテンポの“無双系ほんわかファンタジー”開幕!

異世界転生したおっさんが普通に生きる

カジキカジキ
ファンタジー
 第18回 ファンタジー小説大賞 読者投票93位 応援頂きありがとうございました!  異世界転生したおっさんが唯一のチートだけで生き抜く世界  主人公のゴウは異世界転生した元冒険者  引退して狩をして過ごしていたが、ある日、ギルドで雇った子どもに出会い思い出す。  知識チートで町の食と環境を改善します!! ユルくのんびり過ごしたいのに、何故にこんなに忙しい!?

処理中です...