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181フレンチトースト
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「やだ、フレンチトースト。蜂蜜まで有るなんてヤバくない。」
「これ、あの硬いパンですよね。凄く柔らかい。」
「干し肉はフレークみたいにしたのか。サラダのトッピングに合う。」
拓が用意した朝食に勇者3人が喜んでくれている。
昨夜から一晩牛乳に付けてふやかしておいたのが成功した。
パン粉にしようとしたが、フワフワ感が無くて使えそうになかった。
国からの補助は有難いのだが、アイテムボックスが有るので生野菜やフワフワのパンにして欲しい。
他の人達にも受けが良く、体格の良い護衛集団が準備した分では足らないらしく、別の飯まで用意する事に。
神官も気に入ったようで作り方を教えると、戻ったら試してみるらしい。
拓は残りの肉もフレークにしパンは全てフレンチトーストにして食べさせてしまう事にした。
食事が終わると、早速ここでの仕事を始めることに。
先ほどまでのノンビリした空気が一気に引き締まる。
周囲の確認は3チームに分かれて行う。
オリバー隊長部隊+技術者+ポップ男爵
ブルネリ公爵部隊+技術者+ジャイア男爵
ロダン侯爵部隊+技術者+ピスタ男爵
OZ+勇者+クリームは魔獣討伐を行い、ヨギ宮廷魔導士と神官は拠点に留まる。
討伐メンバーは拓が落ち人で、上級魔法が使える事を知っているメンバーで構成した。
探索チームは拠点周辺の土の確認から始め、討伐部隊は早速森の中へと入っていく。
村を作るのに適しているか探索を行っていたチームは魔、獣との遭遇が少なく予定以上範囲の確認を行っていた。
植物を育てる土壌も悪くなく、川の水も問題ない。
まだ断定は出来ないが、魔獣の脅威が抑えられるのであれば、良い土地だと言える。
「それにしても魔獣の数が少ないですね。」
「そうですね。多分、事前にOZが退治を行っていたのかも知れません。
一番近い瘴気の吹き溜まりは川の反対側にあるので魔獣の移動も抑えられているみたいですし。」
オリバー隊長はポップ男爵と話しながらもこの状態に驚いていた。
村づくりが決まってからここで討伐を行っていたのだろうか。
ここまでの道でも魔獣との遭遇は少なかったので、かなりの範囲を行っていたことになる。
しかし、徒歩なら片道でも2日、週に1度は王都に戻ってきているのは確認済みだ。
戦ってみたのでOZの実力は十分に分かるが、そんな時間の無い中で一体どうやって・・・
討伐隊は拓が探索魔法で魔獣の位置を確認し、勇者3人が魔法攻撃で一気に殲滅。
このメンバーなので、拓も広範囲の探索魔法を隠す気もない。
後は拓がアイテムボックスにしまって移動する。
「普通はもっと魔獣が居るはずなんですが、随分と少ないですね。」
「そうね。何時も私達の攻撃だと大雑把で前線が魔獣と乱戦状態になるけど。」
「OZが先に討伐してたとか?」
流石に上手く進み過ぎていて、勇者3人も不思議に思いOZの3人を見るので、事前に魔獣討伐を行っていた事を話すと
「やっぱりそうですか。それにしても丁寧に討伐を行ったんですね。」
今の状態を納得していた。
拓は丁寧の意味が分からず聞いてみると、国の行う討伐は魔獣の間引きを行うようなものだった。
勇者3人の力で多くの魔獣を討伐し、退治しそこねて襲ってくる魔獣は兵士達が倒す。
ただ、森の奥へ深い入りする事はせず、ある程度倒せば良いと考えていた。
「俺達は冒険者は、倒した魔獣の解体を行って素材を換金する必要が有るから。
それに、倒しておかないと後ろから攻撃される可能性が残るしね。」
拓と勇者の話を聞きながら、ガラとレオは休むことも無く魔獣を倒し続けた日々を思い出していた。
拓が作り上げた安全地帯の壁は、拓が魔獣をおびき寄せていた場所だった。
後は拓の魔法で姿を消したガラとレオが退治し続けた。
「魔獣が人に敵意を持つのなら、おびき寄せるのは簡単。
俺の探索魔法と空を飛ぶ能力、そして姿を隠すことが出来れば退治なんて簡単だ。」
拓だけがテンションが高かったが、集めた魔獣を倒し続けたのはガラとレオ。ずっと退治してきた・・・
お陰で的確に急所を狙えるようになり、状態の良い素材を大量に入手することが出来たのだが。
「これ、あの硬いパンですよね。凄く柔らかい。」
「干し肉はフレークみたいにしたのか。サラダのトッピングに合う。」
拓が用意した朝食に勇者3人が喜んでくれている。
昨夜から一晩牛乳に付けてふやかしておいたのが成功した。
パン粉にしようとしたが、フワフワ感が無くて使えそうになかった。
国からの補助は有難いのだが、アイテムボックスが有るので生野菜やフワフワのパンにして欲しい。
他の人達にも受けが良く、体格の良い護衛集団が準備した分では足らないらしく、別の飯まで用意する事に。
神官も気に入ったようで作り方を教えると、戻ったら試してみるらしい。
拓は残りの肉もフレークにしパンは全てフレンチトーストにして食べさせてしまう事にした。
食事が終わると、早速ここでの仕事を始めることに。
先ほどまでのノンビリした空気が一気に引き締まる。
周囲の確認は3チームに分かれて行う。
オリバー隊長部隊+技術者+ポップ男爵
ブルネリ公爵部隊+技術者+ジャイア男爵
ロダン侯爵部隊+技術者+ピスタ男爵
OZ+勇者+クリームは魔獣討伐を行い、ヨギ宮廷魔導士と神官は拠点に留まる。
討伐メンバーは拓が落ち人で、上級魔法が使える事を知っているメンバーで構成した。
探索チームは拠点周辺の土の確認から始め、討伐部隊は早速森の中へと入っていく。
村を作るのに適しているか探索を行っていたチームは魔、獣との遭遇が少なく予定以上範囲の確認を行っていた。
植物を育てる土壌も悪くなく、川の水も問題ない。
まだ断定は出来ないが、魔獣の脅威が抑えられるのであれば、良い土地だと言える。
「それにしても魔獣の数が少ないですね。」
「そうですね。多分、事前にOZが退治を行っていたのかも知れません。
一番近い瘴気の吹き溜まりは川の反対側にあるので魔獣の移動も抑えられているみたいですし。」
オリバー隊長はポップ男爵と話しながらもこの状態に驚いていた。
村づくりが決まってからここで討伐を行っていたのだろうか。
ここまでの道でも魔獣との遭遇は少なかったので、かなりの範囲を行っていたことになる。
しかし、徒歩なら片道でも2日、週に1度は王都に戻ってきているのは確認済みだ。
戦ってみたのでOZの実力は十分に分かるが、そんな時間の無い中で一体どうやって・・・
討伐隊は拓が探索魔法で魔獣の位置を確認し、勇者3人が魔法攻撃で一気に殲滅。
このメンバーなので、拓も広範囲の探索魔法を隠す気もない。
後は拓がアイテムボックスにしまって移動する。
「普通はもっと魔獣が居るはずなんですが、随分と少ないですね。」
「そうね。何時も私達の攻撃だと大雑把で前線が魔獣と乱戦状態になるけど。」
「OZが先に討伐してたとか?」
流石に上手く進み過ぎていて、勇者3人も不思議に思いOZの3人を見るので、事前に魔獣討伐を行っていた事を話すと
「やっぱりそうですか。それにしても丁寧に討伐を行ったんですね。」
今の状態を納得していた。
拓は丁寧の意味が分からず聞いてみると、国の行う討伐は魔獣の間引きを行うようなものだった。
勇者3人の力で多くの魔獣を討伐し、退治しそこねて襲ってくる魔獣は兵士達が倒す。
ただ、森の奥へ深い入りする事はせず、ある程度倒せば良いと考えていた。
「俺達は冒険者は、倒した魔獣の解体を行って素材を換金する必要が有るから。
それに、倒しておかないと後ろから攻撃される可能性が残るしね。」
拓と勇者の話を聞きながら、ガラとレオは休むことも無く魔獣を倒し続けた日々を思い出していた。
拓が作り上げた安全地帯の壁は、拓が魔獣をおびき寄せていた場所だった。
後は拓の魔法で姿を消したガラとレオが退治し続けた。
「魔獣が人に敵意を持つのなら、おびき寄せるのは簡単。
俺の探索魔法と空を飛ぶ能力、そして姿を隠すことが出来れば退治なんて簡単だ。」
拓だけがテンションが高かったが、集めた魔獣を倒し続けたのはガラとレオ。ずっと退治してきた・・・
お陰で的確に急所を狙えるようになり、状態の良い素材を大量に入手することが出来たのだが。
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