260 / 581
260ダイビング
しおりを挟む
「俺に任せて、絶対に楽しいですから。」
朝早くからジークのダイビング特訓をすることに。
皆で大の字になったジークを海の上に浮かべると、拓が下から海水を上昇させて沈まない様にする。
「魔法を使えばジークさんを持ち上げる位、簡単な事なんですから。」
拓がジークを浮かせて安心させると、
「じゃぁ、魔道具を使って海に潜りますよ。」
拓はジークの手を引いて海の中へと潜り始めた。
ジークが拓の腰にしがみ付いて来る。
計画通りのジークの行動に喜びながら、体に押し付けられるジークの逞しい身体の感触を楽しみ、落ち着かせるふりをして広い背中を撫でて筋肉の弾力を楽しんでいた。
ガラやレオと余り変わらないが、ノンケという調味料が拓の食欲を増進させる。
しかし、並外れた運動神経を持つジークなので、水に慣れてしまえば直ぐに海の中を自由に泳ぎ始めた。
残念がる拓を残して・・・
朝食後、ドレイク船長が部下2人と共にコテージの方へやって来た。
ドレイク船長は昨日と変わりないのだが、連れてきた部下が爽やかな美男子。
昨日見た逞しい荒くれ者という感じの船乗りでは無かった。
「何だか、昨日見た船乗りの方々とはイメージが違いますね。」
思わず拓がドレイク船長に聞いてみると
「綺麗なお嬢さん方を乗せるんだ。問題ない人選をさせてもらった。」
ビーチの端にある桟橋には綺麗なボートが停まっていて、逞しい荒くれ者という感じの船乗りが1人待機していた。
「目的地は、ここから30分ほど離れた無人島だ。きっと気に入ってもらえると思う。」
全員が乗り込むと、早速無人島に向けて出発。
「このボートの動力源って何ですか?」
余りにも静かに発進するので拓が気になって聞いてみると、止まった時に動力源となる魔道具を見せてくれるとの事
船は島に上陸せずに少し離れた沖で止まると、
「ここでダイビングを楽しんでから、島に上陸したいと思う。拓さん、先に動力源の魔道具を見てみるか?」
見せてもらったのは高さ1m位の円柱の魔道具。船の底に円柱の空洞があり、吸い込んだ水をジェット噴射の様に吐き出す。
推進力を作り出す部位、魔力を蓄積する部位、魔道具の動作を制御する部位の3つのパーツから成り立っていた。
「これの巨大なのが、俺の船にも取り付けられている。
ただ、魔力保存のために、普段は帆で風を受けて進むがな。」
拓が異世界の技術に感心すると、さっそく機材を付けて海に飛び込んだ。
拓の目の前には美しいサンゴ礁が広がっていた。
この世界にもサンゴが生息していると思ってもみなかった拓は、アイテムボックスからカメラを取り出すと写真を撮りまくる。
ドレイク船長を先頭に進んでいくと、目の前には数メートルはあるサンゴの森が在った。
自分達が小さな魚になった気持ちでサンゴの森の中を泳ぎ、楽しんでいるとドレイク船長から船に戻る様に指示が出た。
潜ってから1時間ほど経ち、魔道具に魔力を補充する必要がある。
船に上がり今見て来たサンゴの話で盛り上がっていると、爽やかイケメンの船乗りが飲み物と甘い菓子を配ってくれる。
2本目のダイビングで海に潜ると、拓はカメラを船の上に置いて来た事に気付いた。
ドレイク船長に断り、船に戻ったのだが・・・
船の上では、逞しい荒くれ者の船乗りと爽やかイケメンが抱き合ってのキスの最中。
おまけにカメラは2人の直ぐ横のテーブルの上。
拓が咳ばらいをすると、2人は直ぐに離れ
「これは、その、何というか・・・」
荒くれ者の船乗りの方が、イケメンを後ろにかばい何かを言おうとするが言葉に詰まる。
拓がカメラを忘れた事を伝え取ってもらうと
「特に偏見も無いですし、他人に話す事でないのは理解していますので。
1時間ほど潜って来るので、安心してどうぞ。」
拓が海に潜るのを見送ると、船乗り達は互いの顔を見て笑ってしまった。
海で1日遊び尽くし、ガラとレオは夕食でかなりの量の酒を飲んで寝てしまい、拓はロッジのデッキで一人で海風に当たっていた。
「ダイフク、未だ時間も早いから夜の港町の写真を撮りに行こうか。」
拓はダイフクを頭に乗せると、姿を消して町へ飛んで行った。
朝早くからジークのダイビング特訓をすることに。
皆で大の字になったジークを海の上に浮かべると、拓が下から海水を上昇させて沈まない様にする。
「魔法を使えばジークさんを持ち上げる位、簡単な事なんですから。」
拓がジークを浮かせて安心させると、
「じゃぁ、魔道具を使って海に潜りますよ。」
拓はジークの手を引いて海の中へと潜り始めた。
ジークが拓の腰にしがみ付いて来る。
計画通りのジークの行動に喜びながら、体に押し付けられるジークの逞しい身体の感触を楽しみ、落ち着かせるふりをして広い背中を撫でて筋肉の弾力を楽しんでいた。
ガラやレオと余り変わらないが、ノンケという調味料が拓の食欲を増進させる。
しかし、並外れた運動神経を持つジークなので、水に慣れてしまえば直ぐに海の中を自由に泳ぎ始めた。
残念がる拓を残して・・・
朝食後、ドレイク船長が部下2人と共にコテージの方へやって来た。
ドレイク船長は昨日と変わりないのだが、連れてきた部下が爽やかな美男子。
昨日見た逞しい荒くれ者という感じの船乗りでは無かった。
「何だか、昨日見た船乗りの方々とはイメージが違いますね。」
思わず拓がドレイク船長に聞いてみると
「綺麗なお嬢さん方を乗せるんだ。問題ない人選をさせてもらった。」
ビーチの端にある桟橋には綺麗なボートが停まっていて、逞しい荒くれ者という感じの船乗りが1人待機していた。
「目的地は、ここから30分ほど離れた無人島だ。きっと気に入ってもらえると思う。」
全員が乗り込むと、早速無人島に向けて出発。
「このボートの動力源って何ですか?」
余りにも静かに発進するので拓が気になって聞いてみると、止まった時に動力源となる魔道具を見せてくれるとの事
船は島に上陸せずに少し離れた沖で止まると、
「ここでダイビングを楽しんでから、島に上陸したいと思う。拓さん、先に動力源の魔道具を見てみるか?」
見せてもらったのは高さ1m位の円柱の魔道具。船の底に円柱の空洞があり、吸い込んだ水をジェット噴射の様に吐き出す。
推進力を作り出す部位、魔力を蓄積する部位、魔道具の動作を制御する部位の3つのパーツから成り立っていた。
「これの巨大なのが、俺の船にも取り付けられている。
ただ、魔力保存のために、普段は帆で風を受けて進むがな。」
拓が異世界の技術に感心すると、さっそく機材を付けて海に飛び込んだ。
拓の目の前には美しいサンゴ礁が広がっていた。
この世界にもサンゴが生息していると思ってもみなかった拓は、アイテムボックスからカメラを取り出すと写真を撮りまくる。
ドレイク船長を先頭に進んでいくと、目の前には数メートルはあるサンゴの森が在った。
自分達が小さな魚になった気持ちでサンゴの森の中を泳ぎ、楽しんでいるとドレイク船長から船に戻る様に指示が出た。
潜ってから1時間ほど経ち、魔道具に魔力を補充する必要がある。
船に上がり今見て来たサンゴの話で盛り上がっていると、爽やかイケメンの船乗りが飲み物と甘い菓子を配ってくれる。
2本目のダイビングで海に潜ると、拓はカメラを船の上に置いて来た事に気付いた。
ドレイク船長に断り、船に戻ったのだが・・・
船の上では、逞しい荒くれ者の船乗りと爽やかイケメンが抱き合ってのキスの最中。
おまけにカメラは2人の直ぐ横のテーブルの上。
拓が咳ばらいをすると、2人は直ぐに離れ
「これは、その、何というか・・・」
荒くれ者の船乗りの方が、イケメンを後ろにかばい何かを言おうとするが言葉に詰まる。
拓がカメラを忘れた事を伝え取ってもらうと
「特に偏見も無いですし、他人に話す事でないのは理解していますので。
1時間ほど潜って来るので、安心してどうぞ。」
拓が海に潜るのを見送ると、船乗り達は互いの顔を見て笑ってしまった。
海で1日遊び尽くし、ガラとレオは夕食でかなりの量の酒を飲んで寝てしまい、拓はロッジのデッキで一人で海風に当たっていた。
「ダイフク、未だ時間も早いから夜の港町の写真を撮りに行こうか。」
拓はダイフクを頭に乗せると、姿を消して町へ飛んで行った。
33
あなたにおすすめの小説
BL 男達の性事情
蔵屋
BL
漁師の仕事は、海や川で魚介類を獲ることである。
漁獲だけでなく、養殖業に携わる漁師もいる。
漁師の仕事は多岐にわたる。
例えば漁船の操縦や漁具の準備や漁獲物の処理等。
陸上での魚の選別や船や漁具の手入れなど、
多彩だ。
漁師の日常は毎日漁に出て魚介類を獲るのが主な業務だ。
漁獲とは海や川で魚介類を獲ること。
養殖の場合は魚介類を育ててから出荷する養殖業もある。
陸上作業の場合は獲った魚の選別、船や漁具の手入れを行うことだ。
漁業の種類と言われる仕事がある。
漁師の仕事だ。
仕事の内容は漁を行う場所や方法によって多様である。
沿岸漁業と言われる比較的に浜から近い漁場で行われ、日帰りが基本。
日本の漁師の多くがこの形態なのだ。
沖合(近海)漁業という仕事もある。
沿岸漁業よりも遠い漁場で行われる。
遠洋漁業は数ヶ月以上漁船で生活することになる。
内水面漁業というのは川や湖で行われる漁業のことだ。
漁師の働き方は、さまざま。
漁業の種類や狙う魚によって異なるのだ。
出漁時間は早朝や深夜に出漁し、市場が開くまでに港に戻り魚の選別を終えるという仕事が日常である。
休日でも釣りをしたり、漁具の手入れをしたりと、海を愛する男達が多い。
個人事業主になれば漁船や漁具を自分で用意し、漁業権などの資格も必要になってくる。
漁師には、豊富な知識と経験が必要だ。
専門知識は魚類の生態や漁場に関する知識、漁法の技術と言えるだろう。
資格は小型船舶操縦士免許、海上特殊無線技士免許、潜水士免許などの資格があれば役に立つ。
漁師の仕事は、自然を相手にする厳しさもあるが大きなやりがいがある。
食の提供は人々の毎日の食卓に新鮮な海の幸を届ける重要な役割を担っているのだ。
地域との連携も必要である。
沿岸漁業では地域社会との結びつきが強く、地元のイベントにも関わってくる。
この物語の主人公は極楽翔太。18歳。
翔太は来年4月から地元で漁師となり働くことが決まっている。
もう一人の主人公は木下英二。28歳。
地元で料理旅館を経営するオーナー。
翔太がアルバイトしている地元のガソリンスタンドで英二と偶然あったのだ。
この物語の始まりである。
この物語はフィクションです。
この物語に出てくる団体名や個人名など同じであってもまったく関係ありません。
男子高校に入学したらハーレムでした!
はやしかわともえ
BL
閲覧ありがとうございます。
ゆっくり書いていきます。
毎日19時更新です。
よろしくお願い致します。
2022.04.28
お気に入り、栞ありがとうございます。
とても励みになります。
引き続き宜しくお願いします。
2022.05.01
近々番外編SSをあげます。
よければ覗いてみてください。
2022.05.10
お気に入りしてくれてる方、閲覧くださってる方、ありがとうございます。
精一杯書いていきます。
2022.05.15
閲覧、お気に入り、ありがとうございます。
読んでいただけてとても嬉しいです。
近々番外編をあげます。
良ければ覗いてみてください。
2022.05.28
今日で完結です。閲覧、お気に入り本当にありがとうございました。
次作も頑張って書きます。
よろしくおねがいします。
オッサン課長のくせに、無自覚に色気がありすぎる~ヨレヨレ上司とエリート部下、恋は仕事の延長ですか?
中岡 始
BL
「新しい営業課長は、超敏腕らしい」
そんな噂を聞いて、期待していた橘陽翔(28)。
しかし、本社に異動してきた榊圭吾(42)は――
ヨレヨレのスーツ、だるそうな関西弁、ネクタイはゆるゆる。
(……いやいや、これがウワサの敏腕課長⁉ 絶対ハズレ上司だろ)
ところが、初めての商談でその評価は一変する。
榊は巧みな話術と冷静な判断で、取引先をあっさり落としにかかる。
(仕事できる……! でも、普段がズボラすぎるんだよな)
ネクタイを締め直したり、書類のコーヒー染みを指摘したり――
なぜか陽翔は、榊の世話を焼くようになっていく。
そして気づく。
「この人、仕事中はめちゃくちゃデキるのに……なんでこんなに色気ダダ漏れなんだ?」
煙草をくゆらせる仕草。
ネクタイを緩める無防備な姿。
そのたびに、陽翔の理性は削られていく。
「俺、もう待てないんで……」
ついに陽翔は榊を追い詰めるが――
「……お前、ほんまに俺のこと好きなんか?」
攻めるエリート部下 × 無自覚な色気ダダ漏れのオッサン上司。
じわじわ迫る恋の攻防戦、始まります。
【最新話:主任補佐のくせに、年下部下に見透かされている(気がする)ー関西弁とミルクティーと、春のすこし前に恋が始まった話】
主任補佐として、ちゃんとせなあかん──
そう思っていたのに、君はなぜか、俺の“弱いとこ”ばっかり見抜いてくる。
春のすこし手前、まだ肌寒い季節。
新卒配属された年下部下・瀬戸 悠貴は、無表情で口数も少ないけれど、妙に人の感情に鋭い。
風邪気味で声がかすれた朝、佐倉 奏太は、彼にそっと差し出された「ミルクティー」に言葉を失う。
何も言わないのに、なぜか伝わってしまう。
拒むでも、求めるでもなく、ただそばにいようとするその距離感に──佐倉の心は少しずつ、ほどけていく。
年上なのに、守られるみたいで、悔しいけどうれしい。
これはまだ、恋になる“少し前”の物語。
関西弁とミルクティーに包まれた、ふたりだけの静かな始まり。
(5月14日より連載開始)
悪役令息に転生したらしいけど、何の悪役令息かわからないから好きにヤリチン生活ガンガンしよう!
ミクリ21 (新)
BL
ヤリチンの江住黒江は刺されて死んで、神を怒らせて悪役令息のクロエ・ユリアスに転生されてしまった………らしい。
らしいというのは、何の悪役令息かわからないからだ。
なので、クロエはヤリチン生活をガンガンいこうと決めたのだった。
fall~獣のような男がぼくに歓びを教える
乃木のき
BL
お前は俺だけのものだ__結婚し穏やかな家庭を気づいてきた瑞生だが、元恋人の禄朗と再会してしまう。ダメなのに逢いたい。逢ってしまえばあなたに狂ってしまうだけなのに。
強く結ばれていたはずなのに小さなほころびが2人を引き離し、抗うように惹きつけ合う。
濃厚な情愛の行く先は地獄なのか天国なのか。
※エブリスタで連載していた作品です
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる