欲にまみれた楽しい冒険者生活

小狸日

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267モテ期

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「浩司、由美ちゃん、里香ちゃん。翻訳を手伝う気は無い?」
「良いですけど、何も翻訳してなかったとか?」
「ずっと休憩所作りをしていたから仕方ないわよ。私も手伝うわ。正直、食べたい料理が有るのよね。」
「こんな美味しい物食べれたんだから、私も手伝うよ。」

3人とも快く快諾してくれたので、拓は肉体の園と呼んでいる第3騎士団の寄宿舎へは行かず 今夜は城に籠って翻訳を行う事に。
拓はオリバー隊長と用意してもらった部屋へ移動する為、城内を歩いていると妙に女性から声を掛けられる。
今までオリバー隊長が居る時には見られるだけだったので不思議に思っていると

「拓殿に近づきたいからでしょう。」
「???」

拓は意味が分からずにいると

「拓殿の作られている休憩地の影響です。あれだけの力を示されれば、近づきたいと思う女性も多いでしょうから。」
「俺のモテ期到来ですかね。」

拓は女性に対し恋愛感情は無いが、それでもモテるのは嬉しく楽しんでいた。
しかし、オリバー隊長は笑顔の拓を見ると、貴族令嬢に篭絡される前に手を打つ必要が有ると考えた。
拓を用意された部屋に案内すると

「拓殿、差し出がましい事を言いますが、貴族の御令嬢には気を付けられた方が宜しいです。」

オリバー隊長は貴族が拓を篭絡しようとしている事を説明し、希望するなら秘密裏にその手の店に案内すると話す。
拓としてはオリバー隊長が肉棒を硬くそそり立たせ、女性を抱いている所を見れるなら是非とも行ってみたいが

「安心してください。女性が免責札目当てだというのも理解していますので。
 今日は仕事が有るので城の部屋を使わせてもらいますが、
 登城したときには基本的に第3騎士団の寄宿舎を使わせてもらえますか。」

堅実的にパウロとヨーゼフの居る肉体の園で満足することにした。
オリバー隊長の大人の色気とは違うが、あれほどカッコいい男達がよく自分を相手にしてくれると拓は思っている。
おまけに恋人同士だというのに。

拓がそう言ってくれるのならと、寄宿舎の件は話を通してくれることになった。
オリバー隊長としてもその方が安心でき、既に1部屋は拓用として確保されている。
ただ、店の話をした時の拓の表情を見て、性のはけ口についても考えておくオリバー隊長だった・・・自分の身体がその対象として見られているとは知らず。

話も終わり、拓が料理レシピの翻訳を始めようとすると

「宜しければ、手伝いましょうか?文字は読めませんが、絵なら描きますよ。」

密室でオリバー隊長と2人きりというシチュエーションに拓は喜びお願いする。
拓の妄想が現実になることは無かったが、作業ははかどった。

「ベットも広いですから、このまま部屋で寝てしまいますか?」
「ありがとうございます。ですが、城内の移動ですので部屋に戻らせて頂きます。」

遅い時間という理由を使い下心たっぷりの拓の計画はあっけなく潰れ、
ダイフクを抱きしめキングサイズのベットに横になると、オリバー隊長をおかずに一発抜いてから寝ることにした。
オリバー隊長の色仕掛けで篭絡される自分を妄想しながら・・・


次の日、書物庫に寄るとポトリ教授がまとめた龍についての伝説が残っている場所についてまとめた地図を見せてくれた。
発見された遺跡の周辺では必ず伝説が残されている。

「伝説がある場所に未発見の遺跡がある可能性が高いと言う事ですか?」
「そういう訳ではありません。人の動きに合わせて伝説が広まったとも考えられます。」
「なるほど。それにしても、この場所は妙に伝説が多いですね。」

地図を見ると、妙に伝説が残っている地域があり、その中心には発掘された遺跡があった。

「この遺跡は、何か特殊な遺跡なのですか?」
「私も調査を行ったことが有るのですが、特に特別な遺跡では有りませんでした。
 ですが、他の遺跡と比べて美しい造形をしているので、お勧めします。」

構造の対称性や、優雅な曲線美と学者視点の造形美を熱く語り出した。
拓には学者の言う美しい造形の意味が理解できなかったが、サリナ姫の旅のガイドブックにチェックを入れておく。
丁度、残りの休憩所作りで回るルート上に有るので、きっと寄ることが出来るだろう。
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感想 10

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