COLOR CONTACT 〜『堕天使』と呼ばれた最強の悪魔の血を引く女子高生は、平凡な日常を取り戻したい〜【1巻】

じゃがマヨ

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まだ、未成年なんですが?

第159話

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 魔界…

 ジュースの中が天界で、コップの外側は地上(人間界)。

 コップ自体が境界面ってことは…

 うーんと…

 つまり…


 「ジュースはどこに行く?」

 「ジュース??」

 「コップはジュースを飲むためにあるでしょ?ってことは?」


 ってことは?

 コップは「境界面」なわけでしょ?

 コップの外側は地上…

 つまりジュースは中に留まるか、外に出るかしかない。

 そもそも魔界ってどこ??

 外側が地上なら、もう行けるところなんて無いんじゃ…

 
 「ジュースを飲んだら?」

 「飲ん…だら?」

 「コップは境界、その外側は地上。そこまではわかってるよね?じゃあ、もう一回おさらいしてみよう。ジュースは?」

 「天界、ですよね??」

 「そうだけど、それはあくまで“天界がどこにあるか”の話。ジュース自体は【エネルギーの流域】に過ぎない。だけど、そのエネルギーが外に出たら、その「外側」の世界はどうなると思う?」

 「“外側”って、人間界のことですよね?」

 「そう」

 「病気になっちゃう、とか?」

 「…うーん。半分正解、かな。ブラック・ストリームから漏れ出る高濃度のエーテル粒子は、人間にとっては害でしかない。生身の人間がブラック・ストリームを通過できないのと同じように、その空間にあるエネルギーに触れることは、命を削ることにも等しい。だから魔界は、その「エネルギー」を取り込むために機能してるの」

 「エネルギーを?」

 「ジュースの話に戻るけど、コップに注がれたジュースを飲むと、そのジュースはどこに行く?」

 「胃袋?」

 「正解!胃袋の役割は?」

 「…消化?」

 「ピンポンピンポーン!つまり魔界は、私たちの体の「中」にあるってこと。オーケー?」


 なにが「オーケー?」なんだろうか。

 先輩は得心顔で説明しきったような顔をしているけど、全然わからない。

 「ブラック・ストリーム」がなんなのか、それもいまいちよくわかってない。

 それなのに、魔界が“体の中にある”って言ったって…
 
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