SKY RUNNER -空の向こうへ続く風は-

じゃがマヨ

文字の大きさ
15 / 25
第1章 空の旅路へ

浮遊艇(ふゆうてい) / Airride(エアライド)

しおりを挟む



■ 浮遊艇(ふゆうてい) / Airride(エアライド)

浮遊艇(ふゆうてい、英:Airride)は、風の大陸ヴェントゥスおよび天空都市スカイタウンを中心に普及している個人用または小型集団用の空中航行装置である。風魔結晶による浮力と推進力を得て航行し、地脈の風脈や風晶層を利用して空中移動を行う。


【概要】

エアライドは、古代ヴェントゥス文明における「風魔工学(Aetherwind Engineering)」の遺産をもとに発展した空中移動技術であり、地面と接触することなく滑空・浮遊・加速・旋回を行うことができる。

用途に応じて様々な形態が存在し、冒険・移動・儀式・競技など多岐にわたる分野で使用される。


【分類】

《名称/用途/乗員数/特徴》

□ エアライド(Airride) / 個人用長距離艇 / 1~2名 / 高速・高機動、魔力安定性が高い、独自改造が多い
□ スカイボード(Skyboard) / 滑空・短距離輸送用 / 1名 / 小型・軽量、操縦難易度が高い、試験や訓練に使用
□ ウィンドスレッド(Wind-Sled) / 輸送・旅団用艇 / 2~6名 / 安定性重視、中距離航行向け、エネルギー効率が高い
□ セレスティアル・グライダー / 儀式・空中演舞用 / 1名(儀式装束装着) / 美観重視、神核共鳴型の風魔機構を使用


【構造と機構】

《共通構成要素》

□ 風魔結晶(Aethercore):
風の神核エネルギーを媒介する浮遊装置の中核。地脈の風魔素子と共鳴して機体を浮かせる。
結晶の質によって浮力、反応速度、魔力効率が変化する。

□ 風圧制御装置(Air Stabilizer):
機体の姿勢制御を行う部品群。機体後部または翼端に取り付けられ、風圧の方向を調整することで、揚力と推力の制御を行う。

□ フレーム(Core Frame):
軽量合金または風晶石合成材で構成された骨格部。軽量性と柔軟性を両立し、衝撃分散と浮遊機能を支える。

□ 操縦系(Tether Helm):
手動ハンドル+足操作により高度・角度・回転を調整。神経リンク式の高機種では、搭乗者の“風感知”と機体が同期する。

□ 風受け板(Windfoil):
浮遊翼の役割を持つ帆布/硬化素材。風を捉え、揚力を増幅させる。折り畳み式や変形式の多段型も存在する。


【操作・操縦】

・操作には高度な風脈感知能力(ウィンドセンス)が要求され、訓練を積まない者にとっては不安定な機動となりやすい。
・高級機体では「風見盤」や「風音感知器」といった風の可視化装置が搭載され、初心者でも風脈の把握がしやすくなっている。
・ギルド公認試験などでは手動操縦式+視覚判断が主流で、風との直感的対話能力が重視される。


【歴史と文化】

・浮遊艇技術は、古代風帝国「アル=ヴァイア」が開発した**“空を紡ぐ術”**に由来するとされる。
・スカイタウンでは、浮遊艇は単なる移動手段ではなく、搭乗者の魂の分身と見なされ、名前を与える文化が根付いている。
・特に若年者の試練(例:風裂祭)では、「自作の浮遊艇を空に送り出すこと」が成人の儀式に準じた扱いとなる。


【技術発展】

・近年では、「精霊圧縮式浮遊装置」や「魔力導電フレーム」などの新技術により、航続距離・安定性・騒音制御が飛躍的に向上している。
・一部の軍事国家(例:ヨルムンガンド帝国)では、風魔装置を兵装化した**戦闘艇(ストームクラス)**の開発も進行中。


【関連項目】

・風裂祭(スカイチャレンジ)
・スカイタウン
・エアリア・ギルド
・神核技術
・ヴェントゥスの風脈地図

しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

家ごと異世界転移〜異世界来ちゃったけど快適に暮らします〜

奥野細道
ファンタジー
都内の2LDKマンションで暮らす30代独身の会社員、田中健太はある夜突然家ごと広大な森と異世界の空が広がるファンタジー世界へと転移してしまう。 パニックに陥りながらも、彼は自身の平凡なマンションが異世界においてとんでもないチート能力を発揮することを発見する。冷蔵庫は地球上のあらゆる食材を無限に生成し、最高の鮮度を保つ「無限の食料庫」となり、リビングのテレビは異世界の情報をリアルタイムで受信・翻訳する「異世界情報端末」として機能。さらに、お風呂の湯はどんな傷も癒す「万能治癒の湯」となり、ベランダは瞬時に植物を成長させる「魔力活性化菜園」に。 健太はこれらの能力を駆使して、食料や情報を確保し、異世界の人たちを助けながら安全な拠点を築いていく。

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――

のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」 高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。 そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。 でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。 昼間は生徒会長、夜は…ご主人様? しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。 「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」 手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。 なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。 怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。 だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって―― 「…ほんとは、ずっと前から、私…」 ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。 恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。

最低のEランクと追放されたけど、実はEXランクの無限増殖で最強でした。

みこみこP
ファンタジー
高校2年の夏。 高木華音【男】は夏休みに入る前日のホームルーム中にクラスメイトと共に異世界にある帝国【ゼロムス】に魔王討伐の為に集団転移させれた。 地球人が異世界転移すると必ずDランクからAランクの固有スキルという世界に1人しか持てないレアスキルを授かるのだが、華音だけはEランク・【ムゲン】という存在しない最低ランクの固有スキルを授かったと、帝国により死の森へ捨てられる。 しかし、華音の授かった固有スキルはEXランクの無限増殖という最強のスキルだったが、本人は弱いと思い込み、死の森を生き抜く為に無双する。

【㊗️受賞!】神のミスで転生したけど、幼児化しちゃった!〜もふもふと一緒に、異世界ライフを楽しもう!〜

一ノ蔵(いちのくら)
ファンタジー
※第18回ファンタジー小説大賞にて、奨励賞を受賞しました!投票して頂いた皆様には、感謝申し上げますm(_ _)m ✩物語は、ゆっくり進みます。冒険より、日常に重きありの異世界ライフです。 【あらすじ】 神のミスにより、異世界転生が決まったミオ。調子に乗って、スキルを欲張り過ぎた結果、幼児化してしまった!   そんなハプニングがありつつも、ミオは、大好きな異世界で送る第二の人生に、希望いっぱい!  事故のお詫びに遣わされた、守護獣神のジョウとともに、ミオは異世界ライフを楽しみます! カクヨム(吉野 ひな)にて、先行投稿しています。

合成師

あに
ファンタジー
里見瑠夏32歳は仕事をクビになって、やけ酒を飲んでいた。ビールが切れるとコンビニに買いに行く、帰り道でゴブリンを倒して覚醒に気付くとギルドで登録し、夢の探索者になる。自分の合成師というレアジョブは生産職だろうと初心者ダンジョンに向かう。 そのうち合成師の本領発揮し、うまいこと立ち回ったり、パーティーメンバーなどとともに成長していく物語だ。

拾われ子のスイ

蒼居 夜燈
ファンタジー
【第18回ファンタジー小説大賞 奨励賞】 記憶にあるのは、自分を見下ろす紅い眼の男と、母親の「出ていきなさい」という怒声。 幼いスイは故郷から遠く離れた西大陸の果てに、ドラゴンと共に墜落した。 老夫婦に拾われたスイは墜落から七年後、二人の逝去をきっかけに養祖父と同じハンターとして生きていく為に旅に出る。 ――紅い眼の男は誰なのか、母は自分を本当に捨てたのか。 スイは、故郷を探す事を決める。真実を知る為に。 出会いと別れを繰り返し、命懸けの戦いを繰り返し、喜びと悲しみを繰り返す。 清濁が混在する世界に、スイは何を見て何を思い、何を選ぶのか。 これは、ひとりの少女が世界と己を知りながら成長していく物語。 ※週2回(木・日)更新。 ※誤字脱字報告に関しては感想とは異なる為、修正が済み次第削除致します。ご容赦ください。 ※カクヨム様にて先行公開(登場人物紹介はアルファポリス様でのみ掲載) ※表紙画像、その他キャラクターのイメージ画像はAIイラストアプリで作成したものです。再現不足で色彩の一部が作中描写とは異なります。 ※この物語はフィクションです。登場する人物・団体・名称等は架空であり、実在のものとは関係ありません。

クラス転移したら種族が変化してたけどとりあえず生きる

あっとさん
ファンタジー
16歳になったばかりの高校2年の主人公。 でも、主人公は昔から体が弱くなかなか学校に通えなかった。 でも学校には、行っても俺に声をかけてくれる親友はいた。 その日も体の調子が良くなり、親友と久しぶりの学校に行きHRが終わり先生が出ていったとき、クラスが眩しい光に包まれた。 そして僕は一人、違う場所に飛ばされいた。

処理中です...