5 / 6
友達編
かみ合わないピース
しおりを挟む
♪キーンコーンカーンコーン···
4限終了のチャイムが鳴り、教室にいた生徒の半数は廊下に飛び出した。東斗咲高校では、お昼は購買・弁当のどちらかで、ほとんどの生徒は購買へ向かう。
朝は静かな購買前の廊下は、お昼の時間帯だけ戦場になる···。
「おばちゃん!おれサンドウィッチ!」
「おれ焼きそば!」
「いった!今足踏んだの誰?!」
「後ろ押すなーー!」
みんな食べたい物や安い物を狙って次々と欲しいものを買って行ったり、もみくちゃにされている人もいる。
「弁当とかコンビニで良くない···。」
その人混みを見ながら呟いたのは、凪野 桜(桜と大翔に出てきた人物)。桜はいつもあの中に入るのが嫌で、いつもコンビニ弁当か、家から持ってくるかのどちらか。
今日の桜のご飯はコンビニ弁当である。桜は教室から出て、いつもの場所へと向かった。
桜が向かったのは、4階の旧音楽室。今は新塔に新しい音楽室が出来て、旧音楽室は使われなくなったけれどここはいつも鍵が開いていて、桜は昼休みのあいだほとんどここで過ごす。
ガチャッと重たい防音扉を開けた。その時、私の所に風が吹いた。ここの窓は私がいつも開けるのに···。
窓際に目を移すと、そこに一人の男子がいた。
「あなた、誰?」
と、聞くと男子はこちらに目を向けた。
「君こそ誰だよ。まず君が名乗るべきじゃないの?」
「ああ、私は凪野 桜。名乗ったんだから答えて下さい。」
「俺は、柳 薙沙。」
「ふーん。で、なんでここにいるんですか?」
「道に迷ったら、ここにたどり着いた。」
よく見ると、柳って人の制服若干違う。転校生?それとも先輩?後輩?
「ねぇ、君はなんでここにいるの?」
「え、私?私は昼休みいつもここにいますけど。」
「ふーん。」
興味がなさそうな返事をして柳は机の上に座った。
この人出ていく気ないのかな···。ほっとこ。
桜は、柳から少し離れたピアノの近くに座った。いつもここでご飯を食べている。この場所は外の景色が良く見えて好きだ。
十三時を回った頃、桜はご飯を食べ終えてからピアノに向かうように座った。桜は小さい頃、親に連れられてピアノ教室を訪れてから、すっかりピアノにはまっている。
この旧音楽室には、前まで使われていたピアノがそのまま置かれていて、弾いても問題なさそうだったし、外には聴こえないから弾いても問題ないだろうと思っている。
なにか後ろから視線を感じ、桜が振り返ると、
「ねえ、あんたピアノ弾けんの?」
柳がこちらを見たまま聞いてきた。
「まあ、人並みには···。」
「へぇ~。俺は気にせずに弾いていいよ。」
いや、気になるから正直出て行って欲しいです。
桜は、心の声を声には出さずに弾き始めた。
(続)
4限終了のチャイムが鳴り、教室にいた生徒の半数は廊下に飛び出した。東斗咲高校では、お昼は購買・弁当のどちらかで、ほとんどの生徒は購買へ向かう。
朝は静かな購買前の廊下は、お昼の時間帯だけ戦場になる···。
「おばちゃん!おれサンドウィッチ!」
「おれ焼きそば!」
「いった!今足踏んだの誰?!」
「後ろ押すなーー!」
みんな食べたい物や安い物を狙って次々と欲しいものを買って行ったり、もみくちゃにされている人もいる。
「弁当とかコンビニで良くない···。」
その人混みを見ながら呟いたのは、凪野 桜(桜と大翔に出てきた人物)。桜はいつもあの中に入るのが嫌で、いつもコンビニ弁当か、家から持ってくるかのどちらか。
今日の桜のご飯はコンビニ弁当である。桜は教室から出て、いつもの場所へと向かった。
桜が向かったのは、4階の旧音楽室。今は新塔に新しい音楽室が出来て、旧音楽室は使われなくなったけれどここはいつも鍵が開いていて、桜は昼休みのあいだほとんどここで過ごす。
ガチャッと重たい防音扉を開けた。その時、私の所に風が吹いた。ここの窓は私がいつも開けるのに···。
窓際に目を移すと、そこに一人の男子がいた。
「あなた、誰?」
と、聞くと男子はこちらに目を向けた。
「君こそ誰だよ。まず君が名乗るべきじゃないの?」
「ああ、私は凪野 桜。名乗ったんだから答えて下さい。」
「俺は、柳 薙沙。」
「ふーん。で、なんでここにいるんですか?」
「道に迷ったら、ここにたどり着いた。」
よく見ると、柳って人の制服若干違う。転校生?それとも先輩?後輩?
「ねぇ、君はなんでここにいるの?」
「え、私?私は昼休みいつもここにいますけど。」
「ふーん。」
興味がなさそうな返事をして柳は机の上に座った。
この人出ていく気ないのかな···。ほっとこ。
桜は、柳から少し離れたピアノの近くに座った。いつもここでご飯を食べている。この場所は外の景色が良く見えて好きだ。
十三時を回った頃、桜はご飯を食べ終えてからピアノに向かうように座った。桜は小さい頃、親に連れられてピアノ教室を訪れてから、すっかりピアノにはまっている。
この旧音楽室には、前まで使われていたピアノがそのまま置かれていて、弾いても問題なさそうだったし、外には聴こえないから弾いても問題ないだろうと思っている。
なにか後ろから視線を感じ、桜が振り返ると、
「ねえ、あんたピアノ弾けんの?」
柳がこちらを見たまま聞いてきた。
「まあ、人並みには···。」
「へぇ~。俺は気にせずに弾いていいよ。」
いや、気になるから正直出て行って欲しいです。
桜は、心の声を声には出さずに弾き始めた。
(続)
0
あなたにおすすめの小説
わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...
MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。
ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。
さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか?
そのほかに外伝も綴りました。
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
あるフィギュアスケーターの性事情
蔵屋
恋愛
この小説はフィクションです。
しかし、そのようなことが現実にあったかもしれません。
何故ならどんな人間も、悪魔や邪神や悪神に憑依された偽善者なのですから。
この物語は浅岡結衣(16才)とそのコーチ(25才)の恋の物語。
そのコーチの名前は高木文哉(25才)という。
この物語はフィクションです。
実在の人物、団体等とは、一切関係がありません。
還暦の性 若い彼との恋愛模様
MisakiNonagase
恋愛
還暦を迎えた和子。保持する資格の更新講習で二十代後半の青年、健太に出会った。何気なくてLINE交換してメッセージをやりとりするうちに、胸が高鳴りはじめ、長年忘れていた恋心に花が咲く。
そんな還暦女性と二十代の青年の恋模様。
その後、結婚、そして永遠の別れまでを描いたストーリーです。
全7話
意味が分かると怖い話(解説付き)
彦彦炎
ホラー
一見普通のよくある話ですが、矛盾に気づけばゾッとするはずです
読みながら話に潜む違和感を探してみてください
最後に解説も載せていますので、是非読んでみてください
実話も混ざっております
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる