私を信じてはくれなかった婚約者の事なんて忘れたい。

瑠渡

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えっ?………ジョイ君の……………アベン様?

何故ここに?



アベン様の横にはとても綺麗な方が一緒にいて、ずっとアベン様を見ている。

だが……教師の試験を受けると言うことだろうか?

試験の部屋も別で、いつの間にか姿が見えなくなった。

いや、今はそれどこでない!



私は試験が終わるまで集中することにした。


試験が終わり会場を後にした時は、すっかりアベン様の事を忘れていた。







そして合格発表

私は無事に合格した

そして学校を去ることになり、
教師、生徒から温かく送り出してもらえた。

ジョイ君を見た時、聞きたい気持ちもあったが、泣いてくれてるジョイ君に「元気でね」と伝えることしかできなかった。


そして新しく勤める学校は王都にある
貴族学校

矜持をもって勤めなければ


私の他にも数名新人教師が勤めるらしく、今日顔合わせがある

そして学園長の部屋に入り挨拶をし新人らしい方の隣に並んでみたら………「えっ?アベン様?」

アベン様はチラッとこちらを見て微笑み「久しぶりですね」と声をかけてくれた。

(なんで?なんで?アベン様は何者?)

学園長から

「新しく赴任された先生方。
慣れない土地で、また貴族相手と言うことで面倒なこともあるでしょう。
そして、この春から他国からの王子を迎えることにもなっております。面倒事があるといけないので何人かの護衛、役人も何人か学校に入ってくるので、生徒がざわつく事もあるでしょう。担任になった先生はどうか、気を引き締めて望んで頂きたい。私からは以上だ。」

挨拶を終えて廊下へ出たところで私はアベン様に話しかけた

「ビックリしました。アベン様も教師を目指していたのですね。」

「いや、僕は元々教師をしていたんですよ。家が忙しくなってしまったので一旦教師をやめたのです。でもだいぶ家も落ち着きました、先生を追いかけることにしたんです。」二コッ

「えっ?」

そんなことを言われると思わなかったので、自分の顔があかくなるのがわかった。



「セシリア先生、これからは同僚としてよろしく」




「はい。アベン先生……あの、よろしくお願いいたします」



「あっ、一緒に受かったんだから、今度お祝いしましょう」と、言われて、
「そうですね、機会があったら」と、答えた。



なんか、花を売ってる時の雰囲気と全然違う、むしろグイグイ来るアベン様に動揺する私だった。







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