私を信じてはくれなかった婚約者の事なんて忘れたい。

瑠渡

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アベン先生は、我が両親に

「僕はセシリアさんのことが好きです。家の家業もあり僕は跡取りでもあります。
家は商会をしている貴族ではありません。ですが、家は裕福だと思っています。セシリアさんが両親と一緒にいたいと言っていたので解決方法を考えています。これから先に進むために何が1番良いのか………今は、まだ解決していないので、求婚して返事をもらう立場ではありませんが、セシリアさんと結婚出来るならどうにかするつもりでいます。今は、彼女の友人として近くにいることをお許しください」




「セシリアの父です。
いつも学校で助けてくださってるそうで、親として感謝しております。ありがとうございます。

交際については、私の方から何か言うことはありません。もう大人なんですから。そろそろ婚約者を決めなきゃいけない年齢になってることは重々承知しているのだが、夢を追いかけて励んでいるので、縁があったらで良いのではないかと、私もセシリアの母親もそう考えているんだ。
セシリア次第ということか?
セシリア、お前はアベンさんのことをどう思っているのだね?
助けてくれる同僚かい?それとも、この先に進んでも構わないと思っている青年だろうか?」

「お父様………今はどうしたいのか私にもわからないでいます。アベン先生の事は尊敬しております」

「わかってるよ。今は僕を友人として近くにいさせて欲しい。そしてこの先にと認めてもらえたら、その時は直ぐに教えて欲しい」

「はい。お待たせさせることは致しません。私の気持ちがわかった時は、直ぐにお話しします」



確かにアベン先生に心惹かれてはいるのだけれど、それが恋なのか友情なのか、まだよくわからない。



それと……………


あれからマリエッタさんから私に接触があった

気の強い人だと思ったが、「私からはアベンを取らないで!」とワァワァと泣かれてしまった

「まだ友人のままです」と伝えたら
「私、頑張ってみます」と頭を下げられてしまった。
思っていたより、とても良い人のように思える。

「はぁ」

アベン先生を目で追ってしまうし、会えれば嬉しい
これは恋なのか??
もう少し……ハッキリするまでは



そして、いよいよ隣国の王子様が留学してきた。
担任として学園長室へ迎えに行った時、
王子様がミュウル国であったこと、そして留学中側近としてついてきたのが、ロイスだと部屋へ入って気がついた。



「セシリア?」


「えっ、ロイス?、」



「「………………」」





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