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春休みも終わり、今日から新たに新任のような立場で学校に復帰する
私はまた1年生を受け持つ
そして1年の主任を任された
アベン先生は3年生の担任だ
アベン先生から声をかけられ、少し話をした
「セシリア先生、お帰りなさい」
「はい、ただいま戻りました」
「………俺が勝手に妬いて、勝手に落ち込んで、そしてセシリア先生を傷つけてしまった。本当に申し訳なかった」
「もう良いです。これからは、同じ学校の同僚として過ごしていきましょう」
ホッ「ありがとう」
学校ですれ違えば、アベン先生と少しずつだが話すようになってきた。
そう、マリエッタ様は家庭教師をしていた家の子息に惚れられたらしく、その方と婚姻したと聞いた。
何でもとても幸せそうだと、アベン先生が共通の友人から聞いたらしい。
傷つけたから良かったと、言っていた。
ある時、アベン先生の故郷でもあり、私が最初に勤めた学園で仲良くしていたダリア先生から手紙が届いた。
手紙の内容を読んで、そうだったのかと、納得してしまった。
私が研修へ行った1年過ぎた頃、アベン先生は休みに実家に帰り家業を手伝っていた。
イベントで店番をしていたアベン先生に、ダリア先生が私が元気でいるかと、話しかけたらしい。
アベン先生と私が恋仲だと知ってるダリア先生が声をかけてきたので、自分はどうしようもない愚か者で、セシリア先生を信じず、他の女性に寄り添ってしまった。
1年前から彼女は遠く離れた辺境へ研修へ行ってしまった。研修行きを決めたのも俺のせいでと、グチグチとダリア先生に言って聞かせたそうだ。
その時あまりにも男らしくないので「いい加減にしなさい!もうセシリア先生はきっと前を向いているはずよ!男の貴方がどうしていつまで引きずっているの?」と、叱咤したらしい。
シュンとしてしまったアベン先生に「よし!アベン君、飲みに行くぞ!!」と、酒好きダリア先生はアベン先生をその時に飲みに誘ったらしい。
それからアベン先生が休みで実家に帰れば連絡し、2人で飲みに行くようになった。
ダリア先生が花好きと言うこともあり、時間があるとアベン先生の花屋に行っては手伝って………まぁ、それから段々と2人はおつきあいするようになったと、手紙に書いてあった。
セシリア先生に後から知られるよりはちゃんと伝えたかったのと。
ちよっと複雑だったが、「おめでとう」と手紙を書き、またダリア先生に会いたいとお返事した。
アベン先生が、いつも何か言いたそうにしていたのは、この事だったのかとわかった。
手紙を貰った次の日に、「アベン先生、良かったね。ダリア先生はとても優しくて素晴らしい女性よ。幸せにしてね」と、伝えたら、顔を赤くして「わかった」と答えた。
アベン先生の照れてる顔を見て……やはり私は、あの時失恋したんだな。
先の未来に、アベン先生とダリア先生が結ばれる運命だったんだ。
だから私とアベン先生はうまくかなかったんだ。
そーだ!そーだ!
そー言うことか!
うん。そう………思うことにした。
そして今日、私はミュウル国へ向かっている。
殿下の結婚式に参列するためだ
伝えてあったのでロイスが迎えに来てくれた。
そして、2人で婚約者として何回も行ったことのある王宮近くの公園に来た。
たわいもない話をしていたら急にロイスが私の前に来た
「セシィ、僕は前に君を深く傷つけた。ひどい言葉で罵り、君の学園での居場所を追いやった。後で君がどう過ごしていたか聞いた時、なぜこんなにも僕は愚か者になってしまったのか後悔の日々だった。
セシィにいつか会えた時、成長している僕を見て欲しいと思った。
セシィをまた僕の側にいてもらえるよう、僕と生涯一緒にいてもらえるよう、ただセシィに恥ずかしくない自分でいようと思った。セシィを幸せにできるよう、僕なりに精一杯やって来たつもりだ。もう絶対セシィを傷つけることはないと誓おう。
そして、絶対側を離れないと誓おう。
どうか僕にセシィの側にいられる権利を下さい!
僕を貴女の婿にして下さい!」
私に真摯に伝えているロイスがとてもいじらしく、愛しくて…………
「よろしくお願いします。」と返事をした。
直ぐ返事をもらえると思っていなかったロイスは……
泣きそうな顔で、「愛してる」と言って、私を抱きしめた
私はまた1年生を受け持つ
そして1年の主任を任された
アベン先生は3年生の担任だ
アベン先生から声をかけられ、少し話をした
「セシリア先生、お帰りなさい」
「はい、ただいま戻りました」
「………俺が勝手に妬いて、勝手に落ち込んで、そしてセシリア先生を傷つけてしまった。本当に申し訳なかった」
「もう良いです。これからは、同じ学校の同僚として過ごしていきましょう」
ホッ「ありがとう」
学校ですれ違えば、アベン先生と少しずつだが話すようになってきた。
そう、マリエッタ様は家庭教師をしていた家の子息に惚れられたらしく、その方と婚姻したと聞いた。
何でもとても幸せそうだと、アベン先生が共通の友人から聞いたらしい。
傷つけたから良かったと、言っていた。
ある時、アベン先生の故郷でもあり、私が最初に勤めた学園で仲良くしていたダリア先生から手紙が届いた。
手紙の内容を読んで、そうだったのかと、納得してしまった。
私が研修へ行った1年過ぎた頃、アベン先生は休みに実家に帰り家業を手伝っていた。
イベントで店番をしていたアベン先生に、ダリア先生が私が元気でいるかと、話しかけたらしい。
アベン先生と私が恋仲だと知ってるダリア先生が声をかけてきたので、自分はどうしようもない愚か者で、セシリア先生を信じず、他の女性に寄り添ってしまった。
1年前から彼女は遠く離れた辺境へ研修へ行ってしまった。研修行きを決めたのも俺のせいでと、グチグチとダリア先生に言って聞かせたそうだ。
その時あまりにも男らしくないので「いい加減にしなさい!もうセシリア先生はきっと前を向いているはずよ!男の貴方がどうしていつまで引きずっているの?」と、叱咤したらしい。
シュンとしてしまったアベン先生に「よし!アベン君、飲みに行くぞ!!」と、酒好きダリア先生はアベン先生をその時に飲みに誘ったらしい。
それからアベン先生が休みで実家に帰れば連絡し、2人で飲みに行くようになった。
ダリア先生が花好きと言うこともあり、時間があるとアベン先生の花屋に行っては手伝って………まぁ、それから段々と2人はおつきあいするようになったと、手紙に書いてあった。
セシリア先生に後から知られるよりはちゃんと伝えたかったのと。
ちよっと複雑だったが、「おめでとう」と手紙を書き、またダリア先生に会いたいとお返事した。
アベン先生が、いつも何か言いたそうにしていたのは、この事だったのかとわかった。
手紙を貰った次の日に、「アベン先生、良かったね。ダリア先生はとても優しくて素晴らしい女性よ。幸せにしてね」と、伝えたら、顔を赤くして「わかった」と答えた。
アベン先生の照れてる顔を見て……やはり私は、あの時失恋したんだな。
先の未来に、アベン先生とダリア先生が結ばれる運命だったんだ。
だから私とアベン先生はうまくかなかったんだ。
そーだ!そーだ!
そー言うことか!
うん。そう………思うことにした。
そして今日、私はミュウル国へ向かっている。
殿下の結婚式に参列するためだ
伝えてあったのでロイスが迎えに来てくれた。
そして、2人で婚約者として何回も行ったことのある王宮近くの公園に来た。
たわいもない話をしていたら急にロイスが私の前に来た
「セシィ、僕は前に君を深く傷つけた。ひどい言葉で罵り、君の学園での居場所を追いやった。後で君がどう過ごしていたか聞いた時、なぜこんなにも僕は愚か者になってしまったのか後悔の日々だった。
セシィにいつか会えた時、成長している僕を見て欲しいと思った。
セシィをまた僕の側にいてもらえるよう、僕と生涯一緒にいてもらえるよう、ただセシィに恥ずかしくない自分でいようと思った。セシィを幸せにできるよう、僕なりに精一杯やって来たつもりだ。もう絶対セシィを傷つけることはないと誓おう。
そして、絶対側を離れないと誓おう。
どうか僕にセシィの側にいられる権利を下さい!
僕を貴女の婿にして下さい!」
私に真摯に伝えているロイスがとてもいじらしく、愛しくて…………
「よろしくお願いします。」と返事をした。
直ぐ返事をもらえると思っていなかったロイスは……
泣きそうな顔で、「愛してる」と言って、私を抱きしめた
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