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久利・再会
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もしかして、俺が悪いのか?
俺が何か茉莉花に誤解を与えたまま逃げていたのか?
自問自答しても答えが出るはずがない。だから俺は今ここにいるんだ。
なぜ茉莉花は、執拗に俺の事を浮気していると疑うのか、真実を聞くために。
「聞いてもいい?」
ココアを啜る茉莉花に問いかける。
「ここじゃ嫌。久利、本当のこと言わないでしょ?」
急に茉莉花の目が変わった。
可愛い声が、ピーンと張り詰めた糸のよう。
「どこへ行く?」
俺の今のマンションだけは嫌だった。今の茉莉花に知られたくない。
「2人きりになりたいの。どうせ、久利のマンションは嫌でしょ?」
見透かされていた。
「分かった。飲み終わったら出よう」
行き先は一つしかない。
茉莉花の家は知らないし、一人暮らしだとしても行くつもりもなかった。
もしこのまま二人きりになって誤解が解けたら、俺たちはやり直せるんだろうか。
また半年前のように、茉莉花を愛せるのだろうか。
俺が何か茉莉花に誤解を与えたまま逃げていたのか?
自問自答しても答えが出るはずがない。だから俺は今ここにいるんだ。
なぜ茉莉花は、執拗に俺の事を浮気していると疑うのか、真実を聞くために。
「聞いてもいい?」
ココアを啜る茉莉花に問いかける。
「ここじゃ嫌。久利、本当のこと言わないでしょ?」
急に茉莉花の目が変わった。
可愛い声が、ピーンと張り詰めた糸のよう。
「どこへ行く?」
俺の今のマンションだけは嫌だった。今の茉莉花に知られたくない。
「2人きりになりたいの。どうせ、久利のマンションは嫌でしょ?」
見透かされていた。
「分かった。飲み終わったら出よう」
行き先は一つしかない。
茉莉花の家は知らないし、一人暮らしだとしても行くつもりもなかった。
もしこのまま二人きりになって誤解が解けたら、俺たちはやり直せるんだろうか。
また半年前のように、茉莉花を愛せるのだろうか。
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