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ヴィラン・エリーズ4
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連日クロード様は、フィリシアが居るジョージ様の館に入り浸りだわ。
私が呼んだ侍女達が挨拶をしても、全く関心も持ってなかったし。
あー!
忌々しい。
フィリシアをミュルゲール家に戻して、お母様に痛めつけてもらいたいッ!
「エリーズ様。お食事の支度が整いました」
ミュルゲール家からやって来たモニカが私に声を掛けた。
もう、毎日毎日、私1人で食事をするなんて。
フィリシアのせいで、私が勝手に悪者にされている。
クロード様に誤解されまくって。
私が何をしたと言うのよッ!
私はダイニングルームに向かう為に、ソファーから立ち上がった。
「メグ。エリーズ様のお風呂の準備をお願いできる?」
「ええ、分かったわ」
「エリーズ様。少し宜しいです?フィリシアの事なんですけど」
メグが部屋を出て行くと、モニカが忌々しい女の名前を口にした。
全く。食事が不味くなるじゃないの。
「フィリシアが何なの?」
「フィリシアを、いっそ娼館に売り飛ばしては如何ですか?」
モニカがニヤリと笑った。
「なに?その面白そうな話」
もう食事どころじゃなくなったわ。
私はソファーに座り直した。
「娼館?それって、体を売る女が集まっている場所よね」
「はい。辺境伯領でも、そう言った風俗街があるそうですわよ」
へぇ。
流石モニカね。
フィリシアをいたぶるネタをちゃんと用意していたのね。
「フィリシアをお引き出して、そのまま売ってしまうのはどうでしょう?」
そうね。
売ってしまえば目障りなものが無くなるわ。
でも……。
「でもクロード様にバレたら、私がまた誤解されてしまわない?」
「勿論、辺境伯領の風俗街ではありませんよ。もっと遠くの場所です」
なるほどね。
まさかフィリシアを娼館に売り飛ばしたなんて、クロード様も思いもしないわね。
「でも、どこの娼館に売り飛ばすの?」
私はそんな発想もなかったし、娼館自体がよくわからない。
「ウグイット公爵領の娼館です。王都に次ぐ大都市です」
「モニカがそう言い切れるのだから、何か伝手があるのかしら?」
モニカの目に怒りが滲んだ。
「実は私の婚約者だった男が、ウグイット領地内の、ある娼館にハマって借金まで作ったのが分かって、ここに来る前に婚約を解消したのですわ」
ぷッ。
その男もダサいけど、モニカもそんなクソ男を掴んで残念だったわね。
この話を聞かせたくなくて、メグを退席させたのね。
「婚約者の借金を私にまで催促に来た男が居るんです。だから……」
ハハーン、なるほどね。
「お前の身代わりにフィリシアを使うのね?」
モニカはニヤリと笑って頷いた。
「それで、どうフィリシアを売り飛ばすの?」
「実はその男達が、宿を取って待ってるんです。私がこちらに来る時に、フィリシアの話をしたので」
「準備万端じゃない。ただ問題なのは、フィリシアがこちらの屋敷にいない事なのよね」
「ええ。私もそれは予定外でした」
モニカの事だから、本当は今夜中にフィリシアを引き渡したかったのね。
「時間が無いので、明日には向こうの連中にフィリシアを売り飛ばしたいのですが」
そうなると、どうやってフィリシアをこちらに呼ぶかよね。
癪だけど、クロード様に頼んで、フィリシアをこちらに来させるしかないかしら。
「分かったわ。今夜クロード様がお帰りになったら、明日の朝早くに、フィリシアをこちらに連れて来てくれるように頼むわ」
モニカの顔に安堵の笑顔が広がった。
「ありがとうございます!」
よほど切羽詰まっていたのね。
「あなたは明日フィリシアと街に出掛けて、フィリシアが遠くに連れ去られるまで屋敷には戻って来たらダメよ」
ムカつくけど、フィリシアが居なくなればクロード様はきっと探しに行く。
「勿論です。追手が間に合わなくなってから、フィリシアが行方不明になったと言えば宜しいんですよね?」
「ええ」
とにかく、明日フィリシアが居なくなるのであれば清々するわ。
そうすれば、クロード様も諦めがついて、私と愛し合う様になるわ。
「それはそうと、お前が持ち込んだあの鳩はなに?」
モニカとメグがやって来た時に、モニカが鳩を連れてやって来た。
薄汚い鳩を持ち込むなんて不衛生だわ。
もちろん、その鳩はモニカとメグの部屋に置かせてるけどね。
「あれは男達に、連絡用に持たされた鳩です。流石にあいつらも、このお屋敷にまで乗り込む訳にはいかないので、鳩を使って連絡を寄越せと」
ふーん。
「一つ聞きたいんだけど、もしフィリシアを売り飛ばすのに失敗したらあんたはどうなるの?」
乗り込めないと言う事は、この屋敷にいる間は、モニカも男達に売り飛ばされないってことよね?
「その時は、私の妹達が……」
なるほど。
売人達も抜かりはないと言うことね。
モニカも人質を取られてる以上、何がなんでも必死になってフィリシアを引き渡すだろうし。
「じゃあ、失敗は許されないわよ。フィリシアをこの領地からさっさと追い出しなさい。そして、2度と日の当たる場所に出れない様にしておしまい」
モニカはニヤリと笑って頷いた。
フィリシアが売り飛ばされようが、モニカの妹達がどうなろうが、どっちにしても私には関係ないし、何かあっても全てモニカのせいにすれば済む事だわ。
私が呼んだ侍女達が挨拶をしても、全く関心も持ってなかったし。
あー!
忌々しい。
フィリシアをミュルゲール家に戻して、お母様に痛めつけてもらいたいッ!
「エリーズ様。お食事の支度が整いました」
ミュルゲール家からやって来たモニカが私に声を掛けた。
もう、毎日毎日、私1人で食事をするなんて。
フィリシアのせいで、私が勝手に悪者にされている。
クロード様に誤解されまくって。
私が何をしたと言うのよッ!
私はダイニングルームに向かう為に、ソファーから立ち上がった。
「メグ。エリーズ様のお風呂の準備をお願いできる?」
「ええ、分かったわ」
「エリーズ様。少し宜しいです?フィリシアの事なんですけど」
メグが部屋を出て行くと、モニカが忌々しい女の名前を口にした。
全く。食事が不味くなるじゃないの。
「フィリシアが何なの?」
「フィリシアを、いっそ娼館に売り飛ばしては如何ですか?」
モニカがニヤリと笑った。
「なに?その面白そうな話」
もう食事どころじゃなくなったわ。
私はソファーに座り直した。
「娼館?それって、体を売る女が集まっている場所よね」
「はい。辺境伯領でも、そう言った風俗街があるそうですわよ」
へぇ。
流石モニカね。
フィリシアをいたぶるネタをちゃんと用意していたのね。
「フィリシアをお引き出して、そのまま売ってしまうのはどうでしょう?」
そうね。
売ってしまえば目障りなものが無くなるわ。
でも……。
「でもクロード様にバレたら、私がまた誤解されてしまわない?」
「勿論、辺境伯領の風俗街ではありませんよ。もっと遠くの場所です」
なるほどね。
まさかフィリシアを娼館に売り飛ばしたなんて、クロード様も思いもしないわね。
「でも、どこの娼館に売り飛ばすの?」
私はそんな発想もなかったし、娼館自体がよくわからない。
「ウグイット公爵領の娼館です。王都に次ぐ大都市です」
「モニカがそう言い切れるのだから、何か伝手があるのかしら?」
モニカの目に怒りが滲んだ。
「実は私の婚約者だった男が、ウグイット領地内の、ある娼館にハマって借金まで作ったのが分かって、ここに来る前に婚約を解消したのですわ」
ぷッ。
その男もダサいけど、モニカもそんなクソ男を掴んで残念だったわね。
この話を聞かせたくなくて、メグを退席させたのね。
「婚約者の借金を私にまで催促に来た男が居るんです。だから……」
ハハーン、なるほどね。
「お前の身代わりにフィリシアを使うのね?」
モニカはニヤリと笑って頷いた。
「それで、どうフィリシアを売り飛ばすの?」
「実はその男達が、宿を取って待ってるんです。私がこちらに来る時に、フィリシアの話をしたので」
「準備万端じゃない。ただ問題なのは、フィリシアがこちらの屋敷にいない事なのよね」
「ええ。私もそれは予定外でした」
モニカの事だから、本当は今夜中にフィリシアを引き渡したかったのね。
「時間が無いので、明日には向こうの連中にフィリシアを売り飛ばしたいのですが」
そうなると、どうやってフィリシアをこちらに呼ぶかよね。
癪だけど、クロード様に頼んで、フィリシアをこちらに来させるしかないかしら。
「分かったわ。今夜クロード様がお帰りになったら、明日の朝早くに、フィリシアをこちらに連れて来てくれるように頼むわ」
モニカの顔に安堵の笑顔が広がった。
「ありがとうございます!」
よほど切羽詰まっていたのね。
「あなたは明日フィリシアと街に出掛けて、フィリシアが遠くに連れ去られるまで屋敷には戻って来たらダメよ」
ムカつくけど、フィリシアが居なくなればクロード様はきっと探しに行く。
「勿論です。追手が間に合わなくなってから、フィリシアが行方不明になったと言えば宜しいんですよね?」
「ええ」
とにかく、明日フィリシアが居なくなるのであれば清々するわ。
そうすれば、クロード様も諦めがついて、私と愛し合う様になるわ。
「それはそうと、お前が持ち込んだあの鳩はなに?」
モニカとメグがやって来た時に、モニカが鳩を連れてやって来た。
薄汚い鳩を持ち込むなんて不衛生だわ。
もちろん、その鳩はモニカとメグの部屋に置かせてるけどね。
「あれは男達に、連絡用に持たされた鳩です。流石にあいつらも、このお屋敷にまで乗り込む訳にはいかないので、鳩を使って連絡を寄越せと」
ふーん。
「一つ聞きたいんだけど、もしフィリシアを売り飛ばすのに失敗したらあんたはどうなるの?」
乗り込めないと言う事は、この屋敷にいる間は、モニカも男達に売り飛ばされないってことよね?
「その時は、私の妹達が……」
なるほど。
売人達も抜かりはないと言うことね。
モニカも人質を取られてる以上、何がなんでも必死になってフィリシアを引き渡すだろうし。
「じゃあ、失敗は許されないわよ。フィリシアをこの領地からさっさと追い出しなさい。そして、2度と日の当たる場所に出れない様にしておしまい」
モニカはニヤリと笑って頷いた。
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