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小悪魔
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15時に株式市場が終了すると、ジェイクは慌てて一夜の部屋に向かった。
「アンソニー、頼みがある!ユキコを絶対金曜の飲み会に参加させてくれ!あ、お前は来なくて良い」
突然何を言い出すのかと思い事情を聞いた。
ジェイクの必死さに一夜は爆笑した。
「お前、完全に優姫に振り回されてるじゃないか。それにこの前は、優姫に手を出さないような事言ってたくせに」
ジェイクはムクれる。一夜はやれやれと思った。
一夜はジェイクの前で由紀子に電話をした。
繋がらず切ったが、すぐに折り返しが来た。
『ちょうど社長を下までお見送りしてたの』
一夜からの電話に由紀子は平静を装いながらドキドキしていた。
「優姫からのLINは読んだ?」
『ええ。ジェイクと優姫さんと一夜と私で飲みましょうってなってたから、考えてまた連絡すると返事をしたわ』
「僕と二人きりじゃなければ良い?それとも、僕が行かなければ参加してくれる?」
どうしてそんなに参加させたいのか由紀子には謎だった。
「ジェイクが優姫と飲みに行きたいんだけど、優姫から僕と由紀子も一緒ならと条件を出されたらしい。今回だけ付き合ってやってよ」
一夜が言うと由紀子は笑った。
『意外だわ。ジェイクが優姫さんをお気に入りとは』
「相当ご執心だよ」
ジェイクに分からないように今のは日本語で一夜は言った。
『優姫さんが羨ましい』
ポツリ由紀子が言った。一夜はその言葉が辛かった。
『分かったわ。参加で優姫さんに返事しておきます。一夜も来て。みんなで楽しみましょう』
そう言って由紀子は電話を切った。
「途中なんか日本語で話してただろ。なんだよ」
ジェイクが気にする。
「なんでもないよ。僕と由紀子は参加する。それで良いだろ?時間と場所はまた連絡してくれ」
一夜はスマホを見つめた。
小悪魔に振り回されるのは、ジェイクだけではなくなった。
「アンソニー、頼みがある!ユキコを絶対金曜の飲み会に参加させてくれ!あ、お前は来なくて良い」
突然何を言い出すのかと思い事情を聞いた。
ジェイクの必死さに一夜は爆笑した。
「お前、完全に優姫に振り回されてるじゃないか。それにこの前は、優姫に手を出さないような事言ってたくせに」
ジェイクはムクれる。一夜はやれやれと思った。
一夜はジェイクの前で由紀子に電話をした。
繋がらず切ったが、すぐに折り返しが来た。
『ちょうど社長を下までお見送りしてたの』
一夜からの電話に由紀子は平静を装いながらドキドキしていた。
「優姫からのLINは読んだ?」
『ええ。ジェイクと優姫さんと一夜と私で飲みましょうってなってたから、考えてまた連絡すると返事をしたわ』
「僕と二人きりじゃなければ良い?それとも、僕が行かなければ参加してくれる?」
どうしてそんなに参加させたいのか由紀子には謎だった。
「ジェイクが優姫と飲みに行きたいんだけど、優姫から僕と由紀子も一緒ならと条件を出されたらしい。今回だけ付き合ってやってよ」
一夜が言うと由紀子は笑った。
『意外だわ。ジェイクが優姫さんをお気に入りとは』
「相当ご執心だよ」
ジェイクに分からないように今のは日本語で一夜は言った。
『優姫さんが羨ましい』
ポツリ由紀子が言った。一夜はその言葉が辛かった。
『分かったわ。参加で優姫さんに返事しておきます。一夜も来て。みんなで楽しみましょう』
そう言って由紀子は電話を切った。
「途中なんか日本語で話してただろ。なんだよ」
ジェイクが気にする。
「なんでもないよ。僕と由紀子は参加する。それで良いだろ?時間と場所はまた連絡してくれ」
一夜はスマホを見つめた。
小悪魔に振り回されるのは、ジェイクだけではなくなった。
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