長い夜、蒼い月

五嶋樒榴

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深い眠りからの目醒め

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土曜日に栞は知之の部屋に来ていた。
落ち着かずドキドキが止まらなかった。
横浜のドライブデートから一週間。毎日顔を合わせているが、二人きりだと勝手が違う。
知之はコーヒーを淹れてくれて、栞が買ってきたケーキを二人はぎこちなく食べる。

「生クリーム付いてる」

知之が、栞の口元の生クリームを親指で取った。
頬に触れただけで、知之は栞が愛おしすぎて、そのまま顔を近づけてキスをした。
舌が絡まり、ケーキの甘い味がした。
唇が離れ、二人は見つめ合う。

「ごめん。栞が可愛くて、キスしたくなって」

栞は笑顔で首を振る。

「もう一度」

また知之はキスをした。今度は激しくなった。貪るように舌を使う。
右手が胸を揉み始め、栞は恥ずかしくてその手を握る。

「いや?」

恐る恐る知之は栞に尋ねる。

「嫌じゃないけど恥ずかしいの。シャワーも浴びてないし」

栞の言葉に知之は照れた。
栞との初めてなのに、がっついてしまった自分が恥ずかしい。

「シャワー浴びる?」

知之が聞くと栞は赤面して頷く。
知之はバスルームを開け洗面所にバスタオルを置いた。
栞はオドオドしながらもシャワーを浴びて、自分の身体をバスルームの鏡に映した。体型まで気になってくる。
ドキドキしながら、バスタオルの姿で知之の元に戻った。
その姿に、目のやり場がなく知之は栞を見れない。

「俺もシャワー浴びてくる」

知之がシャワーを浴びに行っている間、栞はソファで横になっていた。

「……おり、栞」

栞は目を開けると、目の前に知之が引き締まった上半身裸でいた。いつのまにか寝てしまって栞はびっくりした。

「ごめんなさい。あたし」

緊張感ゼロの栞に知之は笑った。

「気持ちよさそうな顔してた」

栞は赤面する。知之の家に来る事に緊張して、昨夜はあまり眠れてなかった。
無防備な栞に知之はキスをして、そのまま首筋に降りていくとバスタオルを緩めた。

「やぁん」

栞は抵抗するが、知之はその手を握る。

「見せて」

耳元に唇を近づけて囁く。栞は諦めて抵抗するのを辞めた。
バスタオルから栞の豊かな胸がこぼれてきて知之は手を止めた。

「綺麗だよ」

知之はそう言って胸のピンクの突起を口に含んだ。
コリコリと舌で転がすと、栞は気持ちよくて身をよじり脚が開いて来た。知之も堪らなくなった。

「ベッドに行こう」

ベッドに栞と知之は座り、知之は栞の肩に手を置き引き寄せキスをしてそのまま栞のバスタオルを外す。
はらりと落ちると知之は栞を寝かせて胸を揉みしだいた。
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