138 / 149
夜明けの蒼い月
138
しおりを挟む
『アンソニー、私よ。今日東京に戻って来たわよ』
サバティカル休暇で日本全国を回っていたイギリスの祖母が、クリスマス前に東京に戻ってきた。突然の電話に一夜は驚いた。
『明々後日イギリスに帰るわ。良かったら明日の夜、ホテルで一緒に食事をしない?』
楽しそうに祖母は言う。
一夜は思った。この際、祖母に由紀子を紹介しようと。
「おばあさんに紹介したい女性がいるんだけど、彼女の都合がよければ一緒に連れて行っていい?」
一夜の言葉に祖母は楽しそうな声を出す。
『大歓迎よ!嬉しいわ。アンソニーがまた恋をしてるのね。明日楽しみにしてるからね!彼女はお酒飲めるかしら?』
浮かれている祖母が可愛かった。
「大丈夫だよ。じゃあ、確認したらまた電話するよ」
一夜は電話を切るとすぐに由紀子に電話をかけた。
「僕だけど」
なんとなく照れる一夜。祖母に紹介したいと言った。
『紹介してくれるなんて嬉しいわ!でも私、離婚したばかりなのに大丈夫?おばあさまはそのこと知っているの?』
心配そうに由紀子は言う。
「おばあさんはそんなこと気にしない。きっと君を気にいると思う。僕が愛している君だから」
一夜の言葉に由紀子は幸せすぎて、あと少しで離れるのが辛くなってきた。
「明日、仕事終わったら一緒にホテルに行こう」
由紀子は悲しいことを考えるのはやめた。せっかく一夜の祖母に会うのに暗くなっている場合では無かった。
サバティカル休暇で日本全国を回っていたイギリスの祖母が、クリスマス前に東京に戻ってきた。突然の電話に一夜は驚いた。
『明々後日イギリスに帰るわ。良かったら明日の夜、ホテルで一緒に食事をしない?』
楽しそうに祖母は言う。
一夜は思った。この際、祖母に由紀子を紹介しようと。
「おばあさんに紹介したい女性がいるんだけど、彼女の都合がよければ一緒に連れて行っていい?」
一夜の言葉に祖母は楽しそうな声を出す。
『大歓迎よ!嬉しいわ。アンソニーがまた恋をしてるのね。明日楽しみにしてるからね!彼女はお酒飲めるかしら?』
浮かれている祖母が可愛かった。
「大丈夫だよ。じゃあ、確認したらまた電話するよ」
一夜は電話を切るとすぐに由紀子に電話をかけた。
「僕だけど」
なんとなく照れる一夜。祖母に紹介したいと言った。
『紹介してくれるなんて嬉しいわ!でも私、離婚したばかりなのに大丈夫?おばあさまはそのこと知っているの?』
心配そうに由紀子は言う。
「おばあさんはそんなこと気にしない。きっと君を気にいると思う。僕が愛している君だから」
一夜の言葉に由紀子は幸せすぎて、あと少しで離れるのが辛くなってきた。
「明日、仕事終わったら一緒にホテルに行こう」
由紀子は悲しいことを考えるのはやめた。せっかく一夜の祖母に会うのに暗くなっている場合では無かった。
応援ありがとうございます!
0
お気に入りに追加
32
1 / 5
この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる