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Chapter.03
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しかし――ただの醜い肉塊と化した少女から、妙な姿をしたなにかが染み出してきた。
そして形成された姿は――死神。
「本体のお出ましだ、よく視ておけよ? 俺達が抗っている者――梦の使徒ってのがこいつだ」
通信機で聴いている二人のメイドに伝える俺。
俺の異能――視る力の一環で、異能を持たない二人のメイドに視せている。
『Goddamn! こんな……』
『お話は伺っておりましたが……私も……信じられません』
「ま、こっからは俺のターンだ。二人共、大人しく見物してれば良い、ってな!」
背中に括っていた、どう見ても極一般的な土木用スコップの取手に手を伸ばし、回転させて抜き放つと上段構えで飛び掛かる!
「オラーっ!」
そして土木用スコップの鋭い切先で、打ち据えるように死神を殴りつけた!
実体が無いのに実体が在るが如く、死神の頭部が見事にへしゃげ陥没する!
「喰らっとけ!」
更にそのまま、打ち据えた慣性を利用して身を捻り、横薙ぎに土木用スコップを繰り出し、鋭い切先が鋭利な刃物となって死神の胴体を斬り裂く!
分かたれた下半身は霧散して消えるも、上半身は残った!
ここで死神が反撃に出て俺を襲う!
死神が手にしていた巨大な鎌が、ギロチンとなって俺に振り落とされようとした!
刹那、怒号のような銃声が轟き、死神の鎌に命中する!
だが、銃弾はなにも無かったかのように鎌を擦り抜け、コンテナを吹き飛ばすだけだった!
『Shit! Ghostとでも言うのか!』
『――正に脅威に等しい』
俺の通信機からそんな驚愕の声が聴こえるが返事をする暇は無い!
土木用スコップを盾代わりに、振り下ろされた鎌を受け止めた!
『What⁉︎』『――な⁉︎』
二人の戦慄する声が通信機を通して聴こえる。
「今回は死神の姿で解りやすいが、現世に顕現する姿は様々だ。――そして受肉していない状態では実体が無い分、アンタ等の武装では役に立たんのだ、よっと!」
地面を穿つ鎌を掴み踏み台にして、逆立ちのように身体を浮かせた俺は、逆さ懸垂の要領で腕で跳ね上がる!
「終わりだ――」
死神の頭上に舞い上がった俺は、土木用スコップを垂直に構えて足掛けを踏み込み、落下する自身の体重を載せて突き刺した!
地面に抑え込まれ括られる死神の上半身!
「ま、相手が悪かったな? ――梦に帰りやがれ」
突き刺さる土木用スコップを縦薙ぎに振り抜き斬り裂く!
左右真っ二つに斬り裂かれた後、断末魔の叫びを上げるかの素振りを見せて、掻き消えるように霧散した――。
周囲に立ち込める重く息苦しかった空気が、なに事も無かったかのように、潮の香りを含んだ海岸沿いの埠頭独特の空気に戻っていく――。
辺り一帯に立ち込める硝煙の匂いが――、
血生臭く錆びた鉄の臭気を放つ血痕が――、
犠牲となった作業員二人の遺体と元少女だった肉塊が――、
破壊されたコンテナとそこに残る弾痕が――、
全てが悪夢に等しい現実なのだと物語る――。
実際に引き起された凄惨な事実だったと証明し、茫然自失で戦慄しているメイド二人に、容赦無く突き付けたのだった――。
これから関わる地獄へと、まるで誘うかの如く――。
――――――――――
To be continue――
そして形成された姿は――死神。
「本体のお出ましだ、よく視ておけよ? 俺達が抗っている者――梦の使徒ってのがこいつだ」
通信機で聴いている二人のメイドに伝える俺。
俺の異能――視る力の一環で、異能を持たない二人のメイドに視せている。
『Goddamn! こんな……』
『お話は伺っておりましたが……私も……信じられません』
「ま、こっからは俺のターンだ。二人共、大人しく見物してれば良い、ってな!」
背中に括っていた、どう見ても極一般的な土木用スコップの取手に手を伸ばし、回転させて抜き放つと上段構えで飛び掛かる!
「オラーっ!」
そして土木用スコップの鋭い切先で、打ち据えるように死神を殴りつけた!
実体が無いのに実体が在るが如く、死神の頭部が見事にへしゃげ陥没する!
「喰らっとけ!」
更にそのまま、打ち据えた慣性を利用して身を捻り、横薙ぎに土木用スコップを繰り出し、鋭い切先が鋭利な刃物となって死神の胴体を斬り裂く!
分かたれた下半身は霧散して消えるも、上半身は残った!
ここで死神が反撃に出て俺を襲う!
死神が手にしていた巨大な鎌が、ギロチンとなって俺に振り落とされようとした!
刹那、怒号のような銃声が轟き、死神の鎌に命中する!
だが、銃弾はなにも無かったかのように鎌を擦り抜け、コンテナを吹き飛ばすだけだった!
『Shit! Ghostとでも言うのか!』
『――正に脅威に等しい』
俺の通信機からそんな驚愕の声が聴こえるが返事をする暇は無い!
土木用スコップを盾代わりに、振り下ろされた鎌を受け止めた!
『What⁉︎』『――な⁉︎』
二人の戦慄する声が通信機を通して聴こえる。
「今回は死神の姿で解りやすいが、現世に顕現する姿は様々だ。――そして受肉していない状態では実体が無い分、アンタ等の武装では役に立たんのだ、よっと!」
地面を穿つ鎌を掴み踏み台にして、逆立ちのように身体を浮かせた俺は、逆さ懸垂の要領で腕で跳ね上がる!
「終わりだ――」
死神の頭上に舞い上がった俺は、土木用スコップを垂直に構えて足掛けを踏み込み、落下する自身の体重を載せて突き刺した!
地面に抑え込まれ括られる死神の上半身!
「ま、相手が悪かったな? ――梦に帰りやがれ」
突き刺さる土木用スコップを縦薙ぎに振り抜き斬り裂く!
左右真っ二つに斬り裂かれた後、断末魔の叫びを上げるかの素振りを見せて、掻き消えるように霧散した――。
周囲に立ち込める重く息苦しかった空気が、なに事も無かったかのように、潮の香りを含んだ海岸沿いの埠頭独特の空気に戻っていく――。
辺り一帯に立ち込める硝煙の匂いが――、
血生臭く錆びた鉄の臭気を放つ血痕が――、
犠牲となった作業員二人の遺体と元少女だった肉塊が――、
破壊されたコンテナとそこに残る弾痕が――、
全てが悪夢に等しい現実なのだと物語る――。
実際に引き起された凄惨な事実だったと証明し、茫然自失で戦慄しているメイド二人に、容赦無く突き付けたのだった――。
これから関わる地獄へと、まるで誘うかの如く――。
――――――――――
To be continue――
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