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第二〇幕。
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硬質な石と言うよりは、粘土の様な練り物でも切った鈍い感触が宝剣から伝わった直後、見事に槍を持つ腕を斬り落とすに至った!
鈍い音を轟かせ、床に落ちて転がる腕と槍。
そして――腕を失い、再び均衡を崩して蹌踉めき立つ石像。
「私の体捌きにしても有り得無いくらい凄まじいとは。この宝剣にしても――なっ!」
床を蹴って石像の懐に飛び込む私。
勢いが付き過ぎて、意図せず体当たりとなってしまったが。
密着して無防備に背中を晒す私に、上段から盾を容赦無く振り落とされ、床に叩きつけられた上で床に押し込まれた!
「ぐはぁ! ――ってなら無いのが、正直、自分でも怖いな」
半分埋まった身体を腕立てで起こす。
背中に押しつけられた盾をも押し返し、徐々に身体を起こしていく私。
恐らく渾身の力で盾を放ち、今も私を潰そうと抑えつけているのだとは思う。
そんな風に冷静に思考を巡らせられる程に、私には全く効かない。
「ふん!」
腕立ての力を抜いた瞬間、横転して側転に繋げる!
石像の拘束から難なく軽く逃れる私!
押し付けていた石像の盾は、私がさっき迄居た床を捲り上げ突き刺さってしまった!
その絶好の機会を無駄にせず、軽い身の熟しですかさず立ち上がり、盾を押し込む石像の腕を宝剣で斬り上げて落とした私!
両腕を失い、押し付けていた勢いのまま、前のめりに倒れ伏す石像だった。
「敵に無防備な背後を見せたら、其処で終わりだ――なっ!」
床を蹴って跳躍する私は、隙だらけの石像の背中に跳び乗った。
そして、宝剣を股下から頭へと滑らす様に当てがい駆け抜けながら、なぞる様に斬りつけていく!
頭に辿り着くと、頸辺りを横薙ぎに斬って、石像より跳び降りて距離を取り様子を窺った!
私が地面に着地すると、なぞったままに真っ二つに割れ、頸から上の頭部が滑り落ちて床に転がった。
斬り離された頭部の眼が明滅して消灯すると、完全に活動を停止した石像だった――。
「――ふぅ、やれやれ。見た目で強敵だと思ってたが、存外、余裕過ぎだったのは助かったな……。否、この結果は紅の竜玉と装備のお陰だ。――増長と慢心は、総じて足元を掬われる結果に繋がるんだったな」
宝剣を振り抜き鞘に収めると、盾を背中に背負い直して石像に振り返る。
頭を失い、縦に真っ二つになって横たわる石像が、次々に崩れる様に風解されていき、やがて単なる土へと完全に戻っていった。
「槍と盾は、此処に残るのか?」
風解されていく様を遠目に見ていた私。
神々しい迄の輝きを放つ巨大過ぎる槍と盾だけ、その場に転がったままだったのに気付き、少し疑問に思ったのだ。
興味本位で槍の方へと近付き、右手を伸ばし触れてみた。
その瞬間――私の右腕が淡い輝きに包まれたと同時に、丸太の様に巨大だった石像の槍が、私の背丈よりも僅かに大きい程度に縮んでしまった!
「――もう大して驚きはしないが……私の右手よ。お前は一体、何なんだ?」
右手を目の前に持って来て、捻ったり捩ったり、握ったり開いたりと忙しなく動かして、呆れた口調で右手に問い掛ける様に呟いた私だった。
ちなみに後から触れた盾しても、槍と同様に縮んでしまった。
「石像よ、槍と盾を戦利品として持って帰り、私の新たな武具として活用させて頂くが、構わないよな?」
風解して土に戻った石像を見つめ、問い掛ける様に独り言ちり、礼を尽くして頭を深々と下げた。
縮んだとはいえ、身の丈もある巨大な槍と盾を軽々と拾い上げる私。
全くと言って良い程、重さを感じない。
私の持つ宝剣と同じく、比喩では無く本当に羽根の様に軽かった。
「さて、どうやって戻れば良――ん? 何だ?」
槍と盾を拾い上げる際、砂と言うか土の中に埋もれた光る何かを見つけた私は、摘み上げ観察してみる。
それは、手の平に収まる程度の、乳白色の小さな宝石の様な物。
超越者に示談金と一緒に渡された、珠玉と言う物に非常に酷似していた。
「試練を乗り越えた物的証拠になるかもな。或いは、これが証明の証その物だったりして」
そう言う訳で、一応、持って帰る事にする私。
私は結構な貧乏性だったのかもしれない。
「さて、女神像様。試練とやらは無事に乗り越えたと思うのですが? 勇者の叡智とやらは、私に授けて頂けるのでしょうか?」
目の前に鎮座する女神像に歩み寄り、話し掛ける私。
しかし、何も返事は無かった。
「当然だな。無機質な像に話し掛けて、返答があったら怖いしな……来た時みたいに触れれば良いんだろうか?」
女神像に軽く触れてみる私。
思った通り、来た時と同じ様に光りに包まれた。
だが、勇者の叡智を授かる風では無く、此処から帰還する様だった。
緩やかに宙に浮き上がると、その場で描き消えた私だった――。
――――――――――
気になる続きはCMの後!
チャンネルは、そのまま!(笑)
鈍い音を轟かせ、床に落ちて転がる腕と槍。
そして――腕を失い、再び均衡を崩して蹌踉めき立つ石像。
「私の体捌きにしても有り得無いくらい凄まじいとは。この宝剣にしても――なっ!」
床を蹴って石像の懐に飛び込む私。
勢いが付き過ぎて、意図せず体当たりとなってしまったが。
密着して無防備に背中を晒す私に、上段から盾を容赦無く振り落とされ、床に叩きつけられた上で床に押し込まれた!
「ぐはぁ! ――ってなら無いのが、正直、自分でも怖いな」
半分埋まった身体を腕立てで起こす。
背中に押しつけられた盾をも押し返し、徐々に身体を起こしていく私。
恐らく渾身の力で盾を放ち、今も私を潰そうと抑えつけているのだとは思う。
そんな風に冷静に思考を巡らせられる程に、私には全く効かない。
「ふん!」
腕立ての力を抜いた瞬間、横転して側転に繋げる!
石像の拘束から難なく軽く逃れる私!
押し付けていた石像の盾は、私がさっき迄居た床を捲り上げ突き刺さってしまった!
その絶好の機会を無駄にせず、軽い身の熟しですかさず立ち上がり、盾を押し込む石像の腕を宝剣で斬り上げて落とした私!
両腕を失い、押し付けていた勢いのまま、前のめりに倒れ伏す石像だった。
「敵に無防備な背後を見せたら、其処で終わりだ――なっ!」
床を蹴って跳躍する私は、隙だらけの石像の背中に跳び乗った。
そして、宝剣を股下から頭へと滑らす様に当てがい駆け抜けながら、なぞる様に斬りつけていく!
頭に辿り着くと、頸辺りを横薙ぎに斬って、石像より跳び降りて距離を取り様子を窺った!
私が地面に着地すると、なぞったままに真っ二つに割れ、頸から上の頭部が滑り落ちて床に転がった。
斬り離された頭部の眼が明滅して消灯すると、完全に活動を停止した石像だった――。
「――ふぅ、やれやれ。見た目で強敵だと思ってたが、存外、余裕過ぎだったのは助かったな……。否、この結果は紅の竜玉と装備のお陰だ。――増長と慢心は、総じて足元を掬われる結果に繋がるんだったな」
宝剣を振り抜き鞘に収めると、盾を背中に背負い直して石像に振り返る。
頭を失い、縦に真っ二つになって横たわる石像が、次々に崩れる様に風解されていき、やがて単なる土へと完全に戻っていった。
「槍と盾は、此処に残るのか?」
風解されていく様を遠目に見ていた私。
神々しい迄の輝きを放つ巨大過ぎる槍と盾だけ、その場に転がったままだったのに気付き、少し疑問に思ったのだ。
興味本位で槍の方へと近付き、右手を伸ばし触れてみた。
その瞬間――私の右腕が淡い輝きに包まれたと同時に、丸太の様に巨大だった石像の槍が、私の背丈よりも僅かに大きい程度に縮んでしまった!
「――もう大して驚きはしないが……私の右手よ。お前は一体、何なんだ?」
右手を目の前に持って来て、捻ったり捩ったり、握ったり開いたりと忙しなく動かして、呆れた口調で右手に問い掛ける様に呟いた私だった。
ちなみに後から触れた盾しても、槍と同様に縮んでしまった。
「石像よ、槍と盾を戦利品として持って帰り、私の新たな武具として活用させて頂くが、構わないよな?」
風解して土に戻った石像を見つめ、問い掛ける様に独り言ちり、礼を尽くして頭を深々と下げた。
縮んだとはいえ、身の丈もある巨大な槍と盾を軽々と拾い上げる私。
全くと言って良い程、重さを感じない。
私の持つ宝剣と同じく、比喩では無く本当に羽根の様に軽かった。
「さて、どうやって戻れば良――ん? 何だ?」
槍と盾を拾い上げる際、砂と言うか土の中に埋もれた光る何かを見つけた私は、摘み上げ観察してみる。
それは、手の平に収まる程度の、乳白色の小さな宝石の様な物。
超越者に示談金と一緒に渡された、珠玉と言う物に非常に酷似していた。
「試練を乗り越えた物的証拠になるかもな。或いは、これが証明の証その物だったりして」
そう言う訳で、一応、持って帰る事にする私。
私は結構な貧乏性だったのかもしれない。
「さて、女神像様。試練とやらは無事に乗り越えたと思うのですが? 勇者の叡智とやらは、私に授けて頂けるのでしょうか?」
目の前に鎮座する女神像に歩み寄り、話し掛ける私。
しかし、何も返事は無かった。
「当然だな。無機質な像に話し掛けて、返答があったら怖いしな……来た時みたいに触れれば良いんだろうか?」
女神像に軽く触れてみる私。
思った通り、来た時と同じ様に光りに包まれた。
だが、勇者の叡智を授かる風では無く、此処から帰還する様だった。
緩やかに宙に浮き上がると、その場で描き消えた私だった――。
――――――――――
気になる続きはCMの後!
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