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異世界。
王都「アリアドネス」
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王都、アリアドネス。
急激に発展を遂げたアルベルディアの王都「アリアドネス」は、近隣諸国の研究者や
科学者が集う「カレドラ」と言う科学ラボが街の至る所に設置されている。
楕円形の形のその建物は、白い天井を持ち、美しい曲線を描いている。
ラボの他には、工業地帯のような鉄の生成施設などや、商業施設などが立ち並ぶ
市も備わっていた。
独特な魔法建築様式のシェンブルグよりも、スタイリッシュで近代的な建物が多く並んでいた。
「うっわー!!何あれ?ピラミッド??お洒落な建築ねー。」
バサッと、前髪が強い風に乱される。
ポニーテールにまとめた髪は揺れ動いていた。
窓から身を乗り出して、王都の石畳を馬車が王城を目指して駆ける。
人々の往来も激しい都市部では、砂漠の国らしく褐色の肌を持つ人を多く目にする。
「本当だ!!あんなの、シェンブルグの技術でも出来ないんじゃない??
模倣魔法でいけるかな??あれ欲しい!!」
「・・・アレクシス、建築物をむやみに欲しがるなよ。置くところも考えろよ。」
解凍済みのアレクシスは、反対側の窓から子供のように声を上げてはしゃいでいた。
そんなアレクシスを見ながら、アルベルトとクレイドルはお茶を飲みながら笑っていた。
「二人とも、幼子みないだな。・・・お、これ美味しいな。中に何が入ってるんだ?」
アルベルトが、私の大好物のマカロンの皿に手を伸ばして口に運んでいた。
衝撃を受けた私は、自分の椅子へと戻る。
「ああっ!!ちょっと、アルベルト!!私のマカロン食べないでよっ。
さっき、いらないって言ったじゃない。」
「ケチなやつだな・・。いいじゃないか、小腹が減って来たから少し頂いても良いだろう。」
鼻息を荒くしてアルベルトがマカロンを食べている状況を睨み付けた。
美味しそうに、瞳を輝かせて食べていた。
「美月、私の分をあげるからこっちに座って口を開けてごらん?」
隣に座るクレイドルが、ピンクのマカロンを持って微笑んでいた。
「・・・・クレイドル、凍らされるってば。いいよ、自分で食べるから!!」
「食べさせてあげたい。頬を赤らめてマカロンを食べる美月が可愛いいし?」
私は、思考が全面停止して動かなくなった。
「はい、あーーん。」
私の目の前に差し出されたマカロンが、急に横から入ってきた金髪頭に食べられた。
・・・ぱくん。
「「 あ・・。 」」
私は、目の前の横やり王子に青筋を立てた。
「はぁぁぁあぁ!?いまの何ですか!?ご自分がお皿に取った分があるでしょう??
何処まで意地汚いのよ!?・・・この王子はっ!?」
アルベルトは、ビクッと肩を揺らして悲しそうに私を見上げた。
・・・何よ?
「・・・お前は、変な女の上に「超」がつく鈍感女だな。」
「もう!!アルベルトは、横やり王子の名称もゲットしましたけど??
それに失礼ね、わたし鈍感じゃないわよ。」
「えいっ!!」
向き合ってにらみ合いを始めた私たちに、笑顔のアレクシスが間をチョップで遮る。
「うわっ・・。」
動揺して仰け反った私たちは、笑顔のアレクシスに諭された
「ねーねー、多分、兄さんに食べさせられるのが嫌だったんじゃない?
アルベルトは、美月に自分が食べさせたいだけだって。」
ちょこんと座ったアレクシスは、少し困り果てた顔で私たちを見て笑った。
「だいたい、男は自分の好きな女と、他の男のあーん。のシーンなんて
見たくないものだからな。」
仕方なさそうに、ピンクのマカロンを自分で食べたクレイドルも笑っていた。
「アルベルトと私で遊ばないでよ、クレイドル!!」
真っ赤になった私は、クレイドルを睨んだ。
楽しそうに笑ったクレイドルは、ごめんと詫びを入れた。
アルベルトが嫉妬か・・。
なんだか不思議・・。
今まで散々反発して、喧嘩ばかりしていた私たちの形が変わっていく。
何だかくすぐったくって恥ずかしい感じ。
「「アレクシス、クレイドル・・。応答してくれ。」」
急に部屋の中に金色の玉が現れた。
そこから、イムディーナの声がハッキリと聞こえる。
「あれー?何かあったのかなー・・・。」
「ああ、後ろに行ってみよう。」
クレイドルは、イムディーナからの通信を受け取り、アレクシスと2人で首を傾げながら馬車の後ろの扉を開け、イムディーナ達が乗った後方の馬車へと向かった。
パタン。
静かになった部屋で、アルベルトと向き合う。
外は賑やかで、馬の引く車輪の音もガラガラと聞こえる。
急激に発展を遂げたアルベルディアの王都「アリアドネス」は、近隣諸国の研究者や
科学者が集う「カレドラ」と言う科学ラボが街の至る所に設置されている。
楕円形の形のその建物は、白い天井を持ち、美しい曲線を描いている。
ラボの他には、工業地帯のような鉄の生成施設などや、商業施設などが立ち並ぶ
市も備わっていた。
独特な魔法建築様式のシェンブルグよりも、スタイリッシュで近代的な建物が多く並んでいた。
「うっわー!!何あれ?ピラミッド??お洒落な建築ねー。」
バサッと、前髪が強い風に乱される。
ポニーテールにまとめた髪は揺れ動いていた。
窓から身を乗り出して、王都の石畳を馬車が王城を目指して駆ける。
人々の往来も激しい都市部では、砂漠の国らしく褐色の肌を持つ人を多く目にする。
「本当だ!!あんなの、シェンブルグの技術でも出来ないんじゃない??
模倣魔法でいけるかな??あれ欲しい!!」
「・・・アレクシス、建築物をむやみに欲しがるなよ。置くところも考えろよ。」
解凍済みのアレクシスは、反対側の窓から子供のように声を上げてはしゃいでいた。
そんなアレクシスを見ながら、アルベルトとクレイドルはお茶を飲みながら笑っていた。
「二人とも、幼子みないだな。・・・お、これ美味しいな。中に何が入ってるんだ?」
アルベルトが、私の大好物のマカロンの皿に手を伸ばして口に運んでいた。
衝撃を受けた私は、自分の椅子へと戻る。
「ああっ!!ちょっと、アルベルト!!私のマカロン食べないでよっ。
さっき、いらないって言ったじゃない。」
「ケチなやつだな・・。いいじゃないか、小腹が減って来たから少し頂いても良いだろう。」
鼻息を荒くしてアルベルトがマカロンを食べている状況を睨み付けた。
美味しそうに、瞳を輝かせて食べていた。
「美月、私の分をあげるからこっちに座って口を開けてごらん?」
隣に座るクレイドルが、ピンクのマカロンを持って微笑んでいた。
「・・・・クレイドル、凍らされるってば。いいよ、自分で食べるから!!」
「食べさせてあげたい。頬を赤らめてマカロンを食べる美月が可愛いいし?」
私は、思考が全面停止して動かなくなった。
「はい、あーーん。」
私の目の前に差し出されたマカロンが、急に横から入ってきた金髪頭に食べられた。
・・・ぱくん。
「「 あ・・。 」」
私は、目の前の横やり王子に青筋を立てた。
「はぁぁぁあぁ!?いまの何ですか!?ご自分がお皿に取った分があるでしょう??
何処まで意地汚いのよ!?・・・この王子はっ!?」
アルベルトは、ビクッと肩を揺らして悲しそうに私を見上げた。
・・・何よ?
「・・・お前は、変な女の上に「超」がつく鈍感女だな。」
「もう!!アルベルトは、横やり王子の名称もゲットしましたけど??
それに失礼ね、わたし鈍感じゃないわよ。」
「えいっ!!」
向き合ってにらみ合いを始めた私たちに、笑顔のアレクシスが間をチョップで遮る。
「うわっ・・。」
動揺して仰け反った私たちは、笑顔のアレクシスに諭された
「ねーねー、多分、兄さんに食べさせられるのが嫌だったんじゃない?
アルベルトは、美月に自分が食べさせたいだけだって。」
ちょこんと座ったアレクシスは、少し困り果てた顔で私たちを見て笑った。
「だいたい、男は自分の好きな女と、他の男のあーん。のシーンなんて
見たくないものだからな。」
仕方なさそうに、ピンクのマカロンを自分で食べたクレイドルも笑っていた。
「アルベルトと私で遊ばないでよ、クレイドル!!」
真っ赤になった私は、クレイドルを睨んだ。
楽しそうに笑ったクレイドルは、ごめんと詫びを入れた。
アルベルトが嫉妬か・・。
なんだか不思議・・。
今まで散々反発して、喧嘩ばかりしていた私たちの形が変わっていく。
何だかくすぐったくって恥ずかしい感じ。
「「アレクシス、クレイドル・・。応答してくれ。」」
急に部屋の中に金色の玉が現れた。
そこから、イムディーナの声がハッキリと聞こえる。
「あれー?何かあったのかなー・・・。」
「ああ、後ろに行ってみよう。」
クレイドルは、イムディーナからの通信を受け取り、アレクシスと2人で首を傾げながら馬車の後ろの扉を開け、イムディーナ達が乗った後方の馬車へと向かった。
パタン。
静かになった部屋で、アルベルトと向き合う。
外は賑やかで、馬の引く車輪の音もガラガラと聞こえる。
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