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20.再びロンドンへ

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 帰宅してから、どの世界が良かったか話し合いがもたれる。

 たまにいくなら、ヴァイキングだけど、やっぱり子供の世話をするならロンドンの方が安心ということになった。それにロンドンのグレゴリーの方がスマートでカッコよくて、紳士的だから。

 それにヴァイキングの方のグレゴリーとCEOのグレゴリーハ同一人物らしいから、夢なら五日冷めてしまう。実態のあるCEOのグレゴリーを選んだ方が賢明かもしれない。

 大のことは、両親とも、「今は猫をかぶっているだけ。」という意見で一致する。

 さくらが妊娠中に遊びまわっていたのだから、信用はない。

 もうすぐ子供が生まれてから1年になる。そうなれば、育児休業期間は切れ、さくらは再び、ロンドンへ行き、研修を受けなおさなければならない。

 研修さえ済めば、子供が3歳になる頃まで、育児休業を伸ばしてくれる制度が適用されるので、再び、休業できるかもしれない。

 たぶん、その頃まで待てば、大の浮気の虫も復活するのでは?と疑っている。

 今度は、子供を連れて、ロンドンへ行こうか?なるべく台を泳がせた方が、浮気してくれるかもしれない。

 それとも、実家の母に預けて行こうか?保育園の送迎がなくなれば、大のことだから、間違いなく羽目を外すと踏んでいる。

 子供たちには、1日に1度転移して、顔を見せればいいのだから。それは、ロンドンへtyれていっても、同じことができる。

 両親の寝室とロンドンをくっつければいいだけのことだから。

 両親にどっちがいいか選ばせたら、孫の顔を見たさにロンドンへ通うと言われたので、そうすることにした。

 そして、1歳になったばかりの我が子を連れ、空港で搭乗手続きをする。

 まだ1歳の子といえども、二人も連れて歩くのはなかなか大変で、少しの間もじっとしていない。

 その時、さくらは、夫である大のことを見直した。それとも、男の人の力であれば、たいしたことではないのかもしれない。

 一人が泣くと、もう一人も必ず追随する。なんでも、普通の子の倍の手間とお金がかかる。

 やっぱり、大に押し付けるべきだった?と今更後悔しても遅い。すべては、円満離婚のためだから、辛抱する。

 飛行機の中では、客室乗務員のお姉さんが、とっかえひっかえ、あやしに来てくれるので、二人ともゴキゲン。こういうところは父親に似たのかもしれない。

 要するに、綺麗なお姉さんが好きなのだ。こんな小さくて、生まれて1年しか経っていないというのに、もう美人が好きだなんて、マセているわ。

 空港には、グレゴリーが迎えに来てくれていた。ベビーカーを広げ、二人を乗せると、すぐ近くの駐車場に車があった。
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