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お前は私の番
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何処からか水が一滴ずつ落ちていく音。
鼠か虫の気配が時折するそこは薄暗く、ジメジメとして黴臭い。
それが、私の現在の住処。
ここは、城の地下牢。
明かり取りとは言い難い光が一筋しか入らない劣悪な環境は、住みやすいものではない。
週に一回、水で身体を洗う事を許されてはいるが、金色の髪はぼさぼさで唇もかさついている。
白い肌に一度見れば、触れたくなる絹のような髪と赤い唇。零れ落ちそうな青い宝石の瞳。
いつも、私の例えはそのようなものだ。
それでも、この状況で『まるで、女神様のようだ』と称される私も、少しは男らしくなっただろうか?
そう心の中で呟いてみたものの、鼻で嗤うしかない。
確認しなくとも、変わっていないだろう。
自身の手足を見てみる。
いや。青白くなった手足を見るに、みすぼらしさが増しただけか……。
足掻いても変えられなかった自身の運命としか考えられない容姿は、一生纏わり着く。
だが、そんなことは今は良い。
私は、今か今かと待っている事がある。
先王が自身ではじめた戦で、無謀にも先陣を切ったために死去し、王太子が新王となり先王の意思を継いだのは二ヵ月ほど前だ。
そして現在の王は、弟である私―――この国の王子である私を嫌っていた。
兄王は、喪に服すのも早々に私を地下牢へ閉じ込めたのだ。
『私に……国民をも劣るお前が何故!』
すぐにでも蘇る。力強く首を絞められた苦しさ。
憎々しいと物語る兄王の睨む目。
苦々しいように発せられた、恨み言の数々―――。
目の前に浮かび上がってくるそれらに、目を伏せることで消す。
今、私が待ち侘びる事より、兄王のそれは可愛いだろう。
私が待ち侘びる事、それは、兄王が亡くなることなのだから…………。
兄王へ憎しみはない。
だが、国民は先王の戦から疲労している。
戦はもう少しで一年経つが、奇跡でもない限り、小国が大国相手に勝てるはずがない。
そもそも、先王が売った喧嘩だ。
敵国とされているその国には、非は一切ない。
それでも、兄王は先王の遺志を継ぎ戦っている。
何がそこまで兄王を突き動かすのか……わからない。
夫を亡くした妻や子供達が泣く。
息子を亡くした母親や父親が泣く。
兄や弟を亡くした兄弟が泣く。
この国で敵国で……。
戦は、悲しみと憎しみしか生まない。
国民の為に、一刻も早く終結させなければならないのだ。
王太子であった兄王に嫌われているだけではなく、王子でなければ身体も何も劣る私に、国民は良くしてくれた。
私が王子だからではなく、私が幼い頃に兄王が言っていた恐ろしい差別は、そこには皆無に等しかった。
私の行動できる範囲は城下町までであったが、幼い頃、先王に連れられ首都に隣接した街へ行った際もそうだ。
広範囲に行動が許されていた弟達が、身分を隠し視察した場所でもそうだったと嬉しそうに報告してくれた。
そして、私を慕ってくれているという事も。
兄王が嘘を吐いていたとしても、弟達が誇張していたとしても、私は国民が好きだ。
皆を王子として愛している。
私を育ててくれたこの国の民を――――。
だが、本来、兄王を諌め無ければならない弟達も、自室で幽閉されていると聞く。
幼い頃から私を慕っていることを隠さなかったが為に。
それほどまでして私を嫌う兄王は、先王のように最前線に赴かなければならないほど窮地に陥っている。
そう。敵国が、この国の国境を越えてきたのだ。それは、この国の全ての民の命が危ないのと等しい。
「早く。早くどうかならないのか…………」
国民の命が、これ以上消える前に――――。
一筋の光の向こう。
敵国にある大神殿へ通ずる方角に跪き、 この世界の最高神であらせられる女神、アイリス様へ手を組み祈る。
「偉大なるアイリス様。どうか……」
そう私が呟いた時だった。
硬質な靴音が、石造りの廊下に響く。
それは急いでいるように早足で、私の入る牢屋へ向かってくるようだった。
「イオリス様!!」
牢屋に何度も響くほどの大音量で私の名前を呼んだのは、私の従者である少年コニーだ。
息が詰まった。祈るように、ゆっくりと鉄格子の方を向く。
「どうした?」
コニーがここに居る。それだけで、わかるというのに、聞かずにはいられなかった。
激しくなる心音がうるさい。
「陛下が死去されました!」
鉄格子を強く掴んだまま、興奮したようにコニーは私に報告をした。
だが、コニーは我に返ったように汚れた石床に片膝を着いた。
いつの間にかいた、志を共にする私の部下達がコニーの後ろで傅いている。
「イオリス様。ご命令を」
冷静になったコニーが、私に命令を促す。
コニーとその後に居る騎士達は皆、期待を込めたような目で私を見詰めている。
私は肩が重くなった錯覚に陥った。
だが、怯んでいる時間はない。
それを払うように、乾いた唇を舐め口を開く。
「降参の旗を掲げよ! 皆、抵抗するな!」
「「「はっ!」」」
地下に響いた自分の声はどうにか朗々と響き、騎士達が消える頃には耳を劈くようだった返事の余韻も消えた。
もう少し経てば、五ケ月ほど前からこの国全域に内密に散らばってくれただろう優秀な者達が『降参の掲げよ』と言う。
そして、国民達は敵国に見えるように、出来るだけ大きな白い布―――シーツやカーテンなど―――を掲げてくれるだろう。
コニーは、牢屋の鍵を持っていたようだ。
私を閉じ込めていた施錠が、小さな音を立てあっさりと解かれる。
「イオリス様」
牢屋の中まで入ってきたコニーに助けられながら、私は地上へと向かい始める。
「こんなに、お痩せになられて……」
私の身体を支えるために触って、わかってしまったのだろう。
涙声でコニーが私以上に私の置かれていた状況を嘆いたが、すぐに気を取り戻した。
「温かで栄養価の高いお食事を―――いえ。湯浴みが最初ですね! そろそろ、時期ですし。お薬も飲んでいただかなければ!!」
使命感に輝かせた目を私に向けるコニーに、苦笑いするしかなかった。
「これから貴方がこの国の王なのですから、こんなガリガリでは示しがつきませんよ。僕も城下の皆に怒られてしまいますし」
よほど嬉しいのだろう。
大人しいはずのコニーは、前方を確認しながら私の顔をちらちら見て矢継ぎ早に話しかけてくる。
だが私は、コニーに微笑み頷きながらも覚悟していた。
――――きっと私は……殺される。
恐らく、全国民が臆することなく信頼し従った『白旗を掲げよ』と命令をした私は厄介だろう。
手っ取り早く国民を従わせるには、私の首を跳ね、体調不良として表に出れないのだと公表するのが一番だ。
「イオリス様! 聞いていますか!?」
ぷくっと頬を膨らませてしまったコニーに、私は久しぶりに笑う。
「ああ。聞いているよ。コニー」
地上に出ると、侍従や侍女が涙ぐみながら私を迎えてくれた。
年相応な反応を見せていたコニーは、テキパキと支持を出していく。
やはり、侍女長マリーの子だ。
その素晴らしい仕事姿を見ながら、私は今後の事に思いを馳せた。
弟達には国民が苦しまない程度に、大国が望むならば傀儡のふりをしろと言ってある。
大丈夫。
あの子達は、上手く立ち回ってくれる。
取引次第で私の首と引き換えに、大好きな皆が助かれば良いと思う。
怖くないと言えば、嘘になる。
痛いのは、実は嫌いだ。
それに、私には運命の相手である女性がいる。
といっても、彼女がどこにいるのか、幼い頃に一回会っただけで居場所は知れないが――――。
「イオリス様!!」
が、しかし、恐怖も運命の相手をも胸に仕舞い、コニーの世話に甘えることにした。
鼠か虫の気配が時折するそこは薄暗く、ジメジメとして黴臭い。
それが、私の現在の住処。
ここは、城の地下牢。
明かり取りとは言い難い光が一筋しか入らない劣悪な環境は、住みやすいものではない。
週に一回、水で身体を洗う事を許されてはいるが、金色の髪はぼさぼさで唇もかさついている。
白い肌に一度見れば、触れたくなる絹のような髪と赤い唇。零れ落ちそうな青い宝石の瞳。
いつも、私の例えはそのようなものだ。
それでも、この状況で『まるで、女神様のようだ』と称される私も、少しは男らしくなっただろうか?
そう心の中で呟いてみたものの、鼻で嗤うしかない。
確認しなくとも、変わっていないだろう。
自身の手足を見てみる。
いや。青白くなった手足を見るに、みすぼらしさが増しただけか……。
足掻いても変えられなかった自身の運命としか考えられない容姿は、一生纏わり着く。
だが、そんなことは今は良い。
私は、今か今かと待っている事がある。
先王が自身ではじめた戦で、無謀にも先陣を切ったために死去し、王太子が新王となり先王の意思を継いだのは二ヵ月ほど前だ。
そして現在の王は、弟である私―――この国の王子である私を嫌っていた。
兄王は、喪に服すのも早々に私を地下牢へ閉じ込めたのだ。
『私に……国民をも劣るお前が何故!』
すぐにでも蘇る。力強く首を絞められた苦しさ。
憎々しいと物語る兄王の睨む目。
苦々しいように発せられた、恨み言の数々―――。
目の前に浮かび上がってくるそれらに、目を伏せることで消す。
今、私が待ち侘びる事より、兄王のそれは可愛いだろう。
私が待ち侘びる事、それは、兄王が亡くなることなのだから…………。
兄王へ憎しみはない。
だが、国民は先王の戦から疲労している。
戦はもう少しで一年経つが、奇跡でもない限り、小国が大国相手に勝てるはずがない。
そもそも、先王が売った喧嘩だ。
敵国とされているその国には、非は一切ない。
それでも、兄王は先王の遺志を継ぎ戦っている。
何がそこまで兄王を突き動かすのか……わからない。
夫を亡くした妻や子供達が泣く。
息子を亡くした母親や父親が泣く。
兄や弟を亡くした兄弟が泣く。
この国で敵国で……。
戦は、悲しみと憎しみしか生まない。
国民の為に、一刻も早く終結させなければならないのだ。
王太子であった兄王に嫌われているだけではなく、王子でなければ身体も何も劣る私に、国民は良くしてくれた。
私が王子だからではなく、私が幼い頃に兄王が言っていた恐ろしい差別は、そこには皆無に等しかった。
私の行動できる範囲は城下町までであったが、幼い頃、先王に連れられ首都に隣接した街へ行った際もそうだ。
広範囲に行動が許されていた弟達が、身分を隠し視察した場所でもそうだったと嬉しそうに報告してくれた。
そして、私を慕ってくれているという事も。
兄王が嘘を吐いていたとしても、弟達が誇張していたとしても、私は国民が好きだ。
皆を王子として愛している。
私を育ててくれたこの国の民を――――。
だが、本来、兄王を諌め無ければならない弟達も、自室で幽閉されていると聞く。
幼い頃から私を慕っていることを隠さなかったが為に。
それほどまでして私を嫌う兄王は、先王のように最前線に赴かなければならないほど窮地に陥っている。
そう。敵国が、この国の国境を越えてきたのだ。それは、この国の全ての民の命が危ないのと等しい。
「早く。早くどうかならないのか…………」
国民の命が、これ以上消える前に――――。
一筋の光の向こう。
敵国にある大神殿へ通ずる方角に跪き、 この世界の最高神であらせられる女神、アイリス様へ手を組み祈る。
「偉大なるアイリス様。どうか……」
そう私が呟いた時だった。
硬質な靴音が、石造りの廊下に響く。
それは急いでいるように早足で、私の入る牢屋へ向かってくるようだった。
「イオリス様!!」
牢屋に何度も響くほどの大音量で私の名前を呼んだのは、私の従者である少年コニーだ。
息が詰まった。祈るように、ゆっくりと鉄格子の方を向く。
「どうした?」
コニーがここに居る。それだけで、わかるというのに、聞かずにはいられなかった。
激しくなる心音がうるさい。
「陛下が死去されました!」
鉄格子を強く掴んだまま、興奮したようにコニーは私に報告をした。
だが、コニーは我に返ったように汚れた石床に片膝を着いた。
いつの間にかいた、志を共にする私の部下達がコニーの後ろで傅いている。
「イオリス様。ご命令を」
冷静になったコニーが、私に命令を促す。
コニーとその後に居る騎士達は皆、期待を込めたような目で私を見詰めている。
私は肩が重くなった錯覚に陥った。
だが、怯んでいる時間はない。
それを払うように、乾いた唇を舐め口を開く。
「降参の旗を掲げよ! 皆、抵抗するな!」
「「「はっ!」」」
地下に響いた自分の声はどうにか朗々と響き、騎士達が消える頃には耳を劈くようだった返事の余韻も消えた。
もう少し経てば、五ケ月ほど前からこの国全域に内密に散らばってくれただろう優秀な者達が『降参の掲げよ』と言う。
そして、国民達は敵国に見えるように、出来るだけ大きな白い布―――シーツやカーテンなど―――を掲げてくれるだろう。
コニーは、牢屋の鍵を持っていたようだ。
私を閉じ込めていた施錠が、小さな音を立てあっさりと解かれる。
「イオリス様」
牢屋の中まで入ってきたコニーに助けられながら、私は地上へと向かい始める。
「こんなに、お痩せになられて……」
私の身体を支えるために触って、わかってしまったのだろう。
涙声でコニーが私以上に私の置かれていた状況を嘆いたが、すぐに気を取り戻した。
「温かで栄養価の高いお食事を―――いえ。湯浴みが最初ですね! そろそろ、時期ですし。お薬も飲んでいただかなければ!!」
使命感に輝かせた目を私に向けるコニーに、苦笑いするしかなかった。
「これから貴方がこの国の王なのですから、こんなガリガリでは示しがつきませんよ。僕も城下の皆に怒られてしまいますし」
よほど嬉しいのだろう。
大人しいはずのコニーは、前方を確認しながら私の顔をちらちら見て矢継ぎ早に話しかけてくる。
だが私は、コニーに微笑み頷きながらも覚悟していた。
――――きっと私は……殺される。
恐らく、全国民が臆することなく信頼し従った『白旗を掲げよ』と命令をした私は厄介だろう。
手っ取り早く国民を従わせるには、私の首を跳ね、体調不良として表に出れないのだと公表するのが一番だ。
「イオリス様! 聞いていますか!?」
ぷくっと頬を膨らませてしまったコニーに、私は久しぶりに笑う。
「ああ。聞いているよ。コニー」
地上に出ると、侍従や侍女が涙ぐみながら私を迎えてくれた。
年相応な反応を見せていたコニーは、テキパキと支持を出していく。
やはり、侍女長マリーの子だ。
その素晴らしい仕事姿を見ながら、私は今後の事に思いを馳せた。
弟達には国民が苦しまない程度に、大国が望むならば傀儡のふりをしろと言ってある。
大丈夫。
あの子達は、上手く立ち回ってくれる。
取引次第で私の首と引き換えに、大好きな皆が助かれば良いと思う。
怖くないと言えば、嘘になる。
痛いのは、実は嫌いだ。
それに、私には運命の相手である女性がいる。
といっても、彼女がどこにいるのか、幼い頃に一回会っただけで居場所は知れないが――――。
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