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【レンSide】マーガレットが結ぶ恋
#6 心に秘めた愛
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嫌な予感は的中する。
次の日、トオルは花畑にいなかった。
何分待っても、何時間待っても、日が沈んでも、トオルは現れなかった。
いつもなら、朝早くに来て僕に会うなり初めて見た花の名前を聞いてくる。
(何かのトラブル……?)
そういえば、トオルがどうやってここに来ているのか、どこに住んでいるのかなんて聞いたことない。
考えてみれば、なぜ毎日ここに来ているのかもわからない。僕は不登校状態なのでいつもいるけれど。
──胸騒ぎがする。
辺りをきょろきょろと見回してみる。
「ねぇトオル……いるんでしょ……? 僕を騙そうと……出てきてよ……僕もう帰っちゃうよ……? トオル……どこにいるの……? 出てきて……僕の前に……出てきて……お願いだから…………………………!」
泣き叫ぶようにして懇願する。
その時、はらりと僕の頭に紙切れが落ちてくる。
(木から落ちてきたのかな……?)
四つ折りにされた小さな紙を開く。
「……!」
♧
レンへ
一年前、この花畑で会った日が昨日のように感じるよ
ボクはね、そのとき心を病んでいてもう生きたくないって思ってたんだ
最期に大好きなお花を見ようと思って、この花畑に来たんだ
ごめんね、ずっと嘘ついてて
ボク、花のことには詳しいんだ
この間渡した花……覚えてる?
「マーガレット」だってレンが教えてくれたよね
正解。これだけはレンに渡したかった
だって、もう会えなくなっちゃうんだもん
一生の別れ
何も言わないでいなくなっちゃってごめんね
本当に、ごめん
でも、お別れを言っちゃうともっと悲しくなっちゃうから
レンは、まだ未来があるから
レンには、生きてほしいんだ。
最期に楽しい一年を、
ありがとう
大好きだよ、レン
トオルより
♧
涙が溢れてくる。
紙には水滴の跡が残っていた。
「もう会えなくなっちゃう」──どうして?
「最期」──なんで?
「花のことには詳しい」──隠してた?
マーガレット…………その花言葉は──────
「……心に秘めた、愛──────」
ずっと、隠していた?
心に秘めた愛──────
僕みたいに…………
最後に書いてある「大好きだよ」は微かに震え、でも力強く書かれている。
(僕みたいに、トオルも怖かった────?)
その場で手紙とマーガレットの花を握りしめて崩れ落ちる。
この花畑で、朝まで号泣し続けた。
次の日、トオルは花畑にいなかった。
何分待っても、何時間待っても、日が沈んでも、トオルは現れなかった。
いつもなら、朝早くに来て僕に会うなり初めて見た花の名前を聞いてくる。
(何かのトラブル……?)
そういえば、トオルがどうやってここに来ているのか、どこに住んでいるのかなんて聞いたことない。
考えてみれば、なぜ毎日ここに来ているのかもわからない。僕は不登校状態なのでいつもいるけれど。
──胸騒ぎがする。
辺りをきょろきょろと見回してみる。
「ねぇトオル……いるんでしょ……? 僕を騙そうと……出てきてよ……僕もう帰っちゃうよ……? トオル……どこにいるの……? 出てきて……僕の前に……出てきて……お願いだから…………………………!」
泣き叫ぶようにして懇願する。
その時、はらりと僕の頭に紙切れが落ちてくる。
(木から落ちてきたのかな……?)
四つ折りにされた小さな紙を開く。
「……!」
♧
レンへ
一年前、この花畑で会った日が昨日のように感じるよ
ボクはね、そのとき心を病んでいてもう生きたくないって思ってたんだ
最期に大好きなお花を見ようと思って、この花畑に来たんだ
ごめんね、ずっと嘘ついてて
ボク、花のことには詳しいんだ
この間渡した花……覚えてる?
「マーガレット」だってレンが教えてくれたよね
正解。これだけはレンに渡したかった
だって、もう会えなくなっちゃうんだもん
一生の別れ
何も言わないでいなくなっちゃってごめんね
本当に、ごめん
でも、お別れを言っちゃうともっと悲しくなっちゃうから
レンは、まだ未来があるから
レンには、生きてほしいんだ。
最期に楽しい一年を、
ありがとう
大好きだよ、レン
トオルより
♧
涙が溢れてくる。
紙には水滴の跡が残っていた。
「もう会えなくなっちゃう」──どうして?
「最期」──なんで?
「花のことには詳しい」──隠してた?
マーガレット…………その花言葉は──────
「……心に秘めた、愛──────」
ずっと、隠していた?
心に秘めた愛──────
僕みたいに…………
最後に書いてある「大好きだよ」は微かに震え、でも力強く書かれている。
(僕みたいに、トオルも怖かった────?)
その場で手紙とマーガレットの花を握りしめて崩れ落ちる。
この花畑で、朝まで号泣し続けた。
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