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野良猫(珍)捕獲劇
やる気のない「おー」と生徒会役員達の失態
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「と、とりあえず追いましょう!」
新兎が急かすように白虎に駆け寄り、判断を仰ぐような視線を送る。ちなみに朱雀でもしづきでもなく彼に話しかけたのは、一番話が通じやすそうだと思ったからだ。
白虎は数秒考えるように顎に手を当て、「そうだな」と呟いた。
「……一人ずつ散り散りになって猫を探そう」
新兎は散り散りになることに一抹の不安を抱いたが、こくりと頷く。
その後、簡単に猫を捜索する範囲を分担した。
白虎はこの生徒会室周辺を、朱雀は特別教室棟を、しづきは普通教室棟を、新兎は体育館周辺の屋外を。
それぞれ猫が移動しそうな場所の捜索をすることになった。
「他の生徒の混乱を招く前に解決させるぞ。おー……」
白虎に続いて「おー」と何とも気の抜けた掛け声をし、全員席を立つ。
四人でぞろぞろと生徒会室を後にする。
──このとき、全員で生徒会室を出てしまったのが良くなかった。
「ンニャァオ」
最後に新兎が出た瞬間、開いた扉の裏から何かの物体が飛び出した。
それは視認できなかったが、一緒に聞こえてきた鳴き声である程度理解はできた。
生徒会室の中に、佐藤太郎(仮)が入っていた。
「……あ…………」
「佐藤さんがいるのか……?」
鳴き声を聞いたらしい白虎がゆっくり辺りを見回す。
新兎が唖然として佐藤太郎(仮)を凝視して固まっていると、生徒会室の猫に気づかないまま彼は扉の裏を探そうと、扉を閉めようとする。
「あのっ、会長、佐藤さんは中に……!」
「なんだ?」
バタン、と扉が閉まる音が廊下に響き渡る。
新兎は慌てて生徒会室の扉を開けようとする。
……が、今一番聞こえてほしくない音が聞こえてしまう。
ガチャリ。
(やばい……)
新兎の顔はまたたく間に青ざめていく。
「ん……? 今の音は何だ……?」
白虎がゆっくり首を傾げて不審そうに新兎に問う。
「今のは……鍵が、閉まった音……で、す」
「……ん?」
「え~?」
「は」
たった今、生徒会室は猫──佐藤太郎(仮)だけが居る密室になってしまったのだった。
新兎が急かすように白虎に駆け寄り、判断を仰ぐような視線を送る。ちなみに朱雀でもしづきでもなく彼に話しかけたのは、一番話が通じやすそうだと思ったからだ。
白虎は数秒考えるように顎に手を当て、「そうだな」と呟いた。
「……一人ずつ散り散りになって猫を探そう」
新兎は散り散りになることに一抹の不安を抱いたが、こくりと頷く。
その後、簡単に猫を捜索する範囲を分担した。
白虎はこの生徒会室周辺を、朱雀は特別教室棟を、しづきは普通教室棟を、新兎は体育館周辺の屋外を。
それぞれ猫が移動しそうな場所の捜索をすることになった。
「他の生徒の混乱を招く前に解決させるぞ。おー……」
白虎に続いて「おー」と何とも気の抜けた掛け声をし、全員席を立つ。
四人でぞろぞろと生徒会室を後にする。
──このとき、全員で生徒会室を出てしまったのが良くなかった。
「ンニャァオ」
最後に新兎が出た瞬間、開いた扉の裏から何かの物体が飛び出した。
それは視認できなかったが、一緒に聞こえてきた鳴き声である程度理解はできた。
生徒会室の中に、佐藤太郎(仮)が入っていた。
「……あ…………」
「佐藤さんがいるのか……?」
鳴き声を聞いたらしい白虎がゆっくり辺りを見回す。
新兎が唖然として佐藤太郎(仮)を凝視して固まっていると、生徒会室の猫に気づかないまま彼は扉の裏を探そうと、扉を閉めようとする。
「あのっ、会長、佐藤さんは中に……!」
「なんだ?」
バタン、と扉が閉まる音が廊下に響き渡る。
新兎は慌てて生徒会室の扉を開けようとする。
……が、今一番聞こえてほしくない音が聞こえてしまう。
ガチャリ。
(やばい……)
新兎の顔はまたたく間に青ざめていく。
「ん……? 今の音は何だ……?」
白虎がゆっくり首を傾げて不審そうに新兎に問う。
「今のは……鍵が、閉まった音……で、す」
「……ん?」
「え~?」
「は」
たった今、生徒会室は猫──佐藤太郎(仮)だけが居る密室になってしまったのだった。
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