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野良猫(珍)捕獲劇
肥えた三毛猫と最悪ルート不可避のお知らせ
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「ね、こ……?」
突然の人ならざる生物の来訪に、新兎は思わず困惑の声を漏らす。
そこには猫が、いた。
「猫ちゃんだ~! かわい~♡」
新兎より後ろの席に座っていた朱雀がすぐに猫へと駆け寄っていった。恐ろしいほど相手の間合いに入るのが早い。
彼女はすっと猫を抱き上げ、頬擦りをする。
新兎はしばらくポカンとしていたが、やがて安堵の息を漏らした。
猫が校内を駆け回ってしまっては厄介だ。
猫の足跡や落としていった毛を掃除するのは生徒会役員の仕事だ。
……猫が走り回ったことで破壊された物品などをまとめた報告書を書くのも生徒会庶務の仕事だ。
たった今まとめ終わった報告書に加え、掃除と面倒な報告書の業務が追加されてはたまらない。
「猫……ですか。どこから入ってきたのでしょうか」
「裏山あたりか……?」
白虎としづきは朱雀が抱えている猫をまじまじと観察しながら呟いている。
新兎も、朱雀の腕の中でキョロキョロとしている猫をじっと見る。
三毛猫だ。どこかでエサを貰っているのか、少し肥えているようにも見える。
猫を微笑ましく見ていた朱雀は一度その猫を床に置き、視線を合わせるようにして屈む。
朱雀は猫を撫で、ニコッと微笑む。
「名前は佐藤太郎ね♡」
「いやオーソドックスだけど!」
新兎が思わず叫ぶと、朱雀は「いいのいいの」と佐藤太郎(仮)から視線を外さずに言う。
「ほら、喜んでるから。ね、佐藤さん」
可愛らしい猫にあらぬ名前を付けられた佐藤太郎(仮)はどこ吹く風な顔で毛づくろいをしている。
喜んでいるのか……? と疑問を持ち、ため息を吐く。
「とりあえず職員室に──」
「ほら~佐藤さん、遊んでおいで~♡」
新兎が改めて朱雀を振り返ると、佐藤太郎(仮)が生徒会室から逃げているではないか。
いや、逃がされたというのが正しい。
さすがのしづきと白虎も呆気にとられたように目を見張り、固まっている。
「なっ……なんで逃がしたんですか朱雀先輩!」
迫る掃除と報告書に焦り、新兎は朱雀に詰め寄る。
もしかしから何か考えがあってのことかもしれない。
朱雀は掃除も報告書も回避できるルートを辿っているのかもしれない。
「あの猫ちゃん、ちょびっと太ってたから運動しなきゃだめかな~? って♡」
(あ、これだめなやつだ……)
笑顔で言う朱雀に、新兎は掃除と報告書不可避のルートに入ったことを悟った。
突然の人ならざる生物の来訪に、新兎は思わず困惑の声を漏らす。
そこには猫が、いた。
「猫ちゃんだ~! かわい~♡」
新兎より後ろの席に座っていた朱雀がすぐに猫へと駆け寄っていった。恐ろしいほど相手の間合いに入るのが早い。
彼女はすっと猫を抱き上げ、頬擦りをする。
新兎はしばらくポカンとしていたが、やがて安堵の息を漏らした。
猫が校内を駆け回ってしまっては厄介だ。
猫の足跡や落としていった毛を掃除するのは生徒会役員の仕事だ。
……猫が走り回ったことで破壊された物品などをまとめた報告書を書くのも生徒会庶務の仕事だ。
たった今まとめ終わった報告書に加え、掃除と面倒な報告書の業務が追加されてはたまらない。
「猫……ですか。どこから入ってきたのでしょうか」
「裏山あたりか……?」
白虎としづきは朱雀が抱えている猫をまじまじと観察しながら呟いている。
新兎も、朱雀の腕の中でキョロキョロとしている猫をじっと見る。
三毛猫だ。どこかでエサを貰っているのか、少し肥えているようにも見える。
猫を微笑ましく見ていた朱雀は一度その猫を床に置き、視線を合わせるようにして屈む。
朱雀は猫を撫で、ニコッと微笑む。
「名前は佐藤太郎ね♡」
「いやオーソドックスだけど!」
新兎が思わず叫ぶと、朱雀は「いいのいいの」と佐藤太郎(仮)から視線を外さずに言う。
「ほら、喜んでるから。ね、佐藤さん」
可愛らしい猫にあらぬ名前を付けられた佐藤太郎(仮)はどこ吹く風な顔で毛づくろいをしている。
喜んでいるのか……? と疑問を持ち、ため息を吐く。
「とりあえず職員室に──」
「ほら~佐藤さん、遊んでおいで~♡」
新兎が改めて朱雀を振り返ると、佐藤太郎(仮)が生徒会室から逃げているではないか。
いや、逃がされたというのが正しい。
さすがのしづきと白虎も呆気にとられたように目を見張り、固まっている。
「なっ……なんで逃がしたんですか朱雀先輩!」
迫る掃除と報告書に焦り、新兎は朱雀に詰め寄る。
もしかしから何か考えがあってのことかもしれない。
朱雀は掃除も報告書も回避できるルートを辿っているのかもしれない。
「あの猫ちゃん、ちょびっと太ってたから運動しなきゃだめかな~? って♡」
(あ、これだめなやつだ……)
笑顔で言う朱雀に、新兎は掃除と報告書不可避のルートに入ったことを悟った。
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