【二日に一度更新】とある学校の珍事件簿〜奇人:常人=3:1〜

華凛

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白熱! 球技(珍)大会

張り付く佐藤さんと球技大会のお知らせ

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恋が転校生として学校に来てから一週間、彼は生徒会室に入り浸っていた。

「せんぱーい、暇なので遊びに来ちゃいました」

と言って勝手に扉を開け、新兎に飛びついてくるのがここ最近の光景である。
ちなみにまだ元の生徒会室の散らばった書類は片付いておらず、生徒会役員たちは臨時生徒会室を使用している。

「恋くんじゃーん」

なぜか楽しそうに駆け寄ってくるのは朱雀である。
恋は「生徒会室の書類の片付けを手伝う」という条件付きで生徒会室への入室を許されている。
恋は転校生ということであっさり承認され、クラスにも馴染み始めている。

「……キャットタワー購入の申請を出したい」

ぼそりと呟いた白虎の顔には佐藤太郎(仮)が張り付いている。呼吸が苦しそうである。
佐藤太郎(仮)は白虎がお気に入りのようで、書類に足跡を付けたりと仕事を邪魔するのが日常だ。
佐藤太郎(仮)の飼い主はまだ見つかっておらず、生徒会内では野良猫説が浮上している。

「そうですね……いっそぴょんちゃんのように学校で飼うのもいいかもしれませんね」

白虎に張り付いている佐藤太郎(仮)を引き剥がしながらしづきは続ける。

「あまり飼い主が見つからないようであれば、佐藤さんの遊び道具なども揃えましょう」

朱雀はどこかで拾ってきた猫じゃらしで、しづきが引き剥がした佐藤さんとじゃれながら言う。

「ん~、それよりも球技大会の運営を考えなきゃじゃない?」
「球技大会?」
「そう、球技大会」

新兎が首を傾げると、朱雀はこくりと頷いた。
しづきと恋も同じように首を傾げている。

「うちの学校では球技大会が二回あるんだよ」

朱雀は近くの棚からプリントを取り出す。

「一回目は来週。目的は他学年と交流すること」

新兎、しづき、恋はプリントを覗き込む。
朱雀はプリントを机に広げながら説明を始めた。

球技大会。
五月と十月の二回で、サッカーや野球などの球技を通して学校全体の交流を深めるためのイベントだと言う。
また、他学年だけではなく、クラスで団結して練習をすることによってクラス内の仲を深める目的もあるという。

「へぇ……球技大会ですか」
「会長のクラスが毎年優勝していると聞きます」

新兎としづきは各々反応を示し、プリントを覗いて頷く。

背後で黙り込んでいる者が一人。

「……」
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