33 / 43
白熱! 球技(珍)大会
張り付く佐藤さんと球技大会のお知らせ
しおりを挟む
恋が転校生として学校に来てから一週間、彼は生徒会室に入り浸っていた。
「せんぱーい、暇なので遊びに来ちゃいました」
と言って勝手に扉を開け、新兎に飛びついてくるのがここ最近の光景である。
ちなみにまだ元の生徒会室の散らばった書類は片付いておらず、生徒会役員たちは臨時生徒会室を使用している。
「恋くんじゃーん」
なぜか楽しそうに駆け寄ってくるのは朱雀である。
恋は「生徒会室の書類の片付けを手伝う」という条件付きで生徒会室への入室を許されている。
恋は転校生ということであっさり承認され、クラスにも馴染み始めている。
「……キャットタワー購入の申請を出したい」
ぼそりと呟いた白虎の顔には佐藤太郎(仮)が張り付いている。呼吸が苦しそうである。
佐藤太郎(仮)は白虎がお気に入りのようで、書類に足跡を付けたりと仕事を邪魔するのが日常だ。
佐藤太郎(仮)の飼い主はまだ見つかっておらず、生徒会内では野良猫説が浮上している。
「そうですね……いっそぴょんちゃんのように学校で飼うのもいいかもしれませんね」
白虎に張り付いている佐藤太郎(仮)を引き剥がしながらしづきは続ける。
「あまり飼い主が見つからないようであれば、佐藤さんの遊び道具なども揃えましょう」
朱雀はどこかで拾ってきた猫じゃらしで、しづきが引き剥がした佐藤さんとじゃれながら言う。
「ん~、それよりも球技大会の運営を考えなきゃじゃない?」
「球技大会?」
「そう、球技大会」
新兎が首を傾げると、朱雀はこくりと頷いた。
しづきと恋も同じように首を傾げている。
「うちの学校では球技大会が二回あるんだよ」
朱雀は近くの棚からプリントを取り出す。
「一回目は来週。目的は他学年と交流すること」
新兎、しづき、恋はプリントを覗き込む。
朱雀はプリントを机に広げながら説明を始めた。
球技大会。
五月と十月の二回で、サッカーや野球などの球技を通して学校全体の交流を深めるためのイベントだと言う。
また、他学年だけではなく、クラスで団結して練習をすることによってクラス内の仲を深める目的もあるという。
「へぇ……球技大会ですか」
「会長のクラスが毎年優勝していると聞きます」
新兎としづきは各々反応を示し、プリントを覗いて頷く。
背後で黙り込んでいる者が一人。
「……」
「せんぱーい、暇なので遊びに来ちゃいました」
と言って勝手に扉を開け、新兎に飛びついてくるのがここ最近の光景である。
ちなみにまだ元の生徒会室の散らばった書類は片付いておらず、生徒会役員たちは臨時生徒会室を使用している。
「恋くんじゃーん」
なぜか楽しそうに駆け寄ってくるのは朱雀である。
恋は「生徒会室の書類の片付けを手伝う」という条件付きで生徒会室への入室を許されている。
恋は転校生ということであっさり承認され、クラスにも馴染み始めている。
「……キャットタワー購入の申請を出したい」
ぼそりと呟いた白虎の顔には佐藤太郎(仮)が張り付いている。呼吸が苦しそうである。
佐藤太郎(仮)は白虎がお気に入りのようで、書類に足跡を付けたりと仕事を邪魔するのが日常だ。
佐藤太郎(仮)の飼い主はまだ見つかっておらず、生徒会内では野良猫説が浮上している。
「そうですね……いっそぴょんちゃんのように学校で飼うのもいいかもしれませんね」
白虎に張り付いている佐藤太郎(仮)を引き剥がしながらしづきは続ける。
「あまり飼い主が見つからないようであれば、佐藤さんの遊び道具なども揃えましょう」
朱雀はどこかで拾ってきた猫じゃらしで、しづきが引き剥がした佐藤さんとじゃれながら言う。
「ん~、それよりも球技大会の運営を考えなきゃじゃない?」
「球技大会?」
「そう、球技大会」
新兎が首を傾げると、朱雀はこくりと頷いた。
しづきと恋も同じように首を傾げている。
「うちの学校では球技大会が二回あるんだよ」
朱雀は近くの棚からプリントを取り出す。
「一回目は来週。目的は他学年と交流すること」
新兎、しづき、恋はプリントを覗き込む。
朱雀はプリントを机に広げながら説明を始めた。
球技大会。
五月と十月の二回で、サッカーや野球などの球技を通して学校全体の交流を深めるためのイベントだと言う。
また、他学年だけではなく、クラスで団結して練習をすることによってクラス内の仲を深める目的もあるという。
「へぇ……球技大会ですか」
「会長のクラスが毎年優勝していると聞きます」
新兎としづきは各々反応を示し、プリントを覗いて頷く。
背後で黙り込んでいる者が一人。
「……」
0
あなたにおすすめの小説
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
月弥総合病院
御月様(旧名 僕君☽☽︎)
キャラ文芸
月弥総合病院。極度の病院嫌いや完治が難しい疾患、診察、検査などの医療行為を拒否したり中々治療が進められない子を治療していく。
また、ここは凄腕の医師達が集まる病院。特にその中の計5人が圧倒的に遥か上回る実力を持ち、「白鳥」と呼ばれている。
(小児科のストーリー)医療に全然詳しく無いのでそれっぽく書いてます...!!
わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...
MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。
ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。
さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか?
そのほかに外伝も綴りました。
ぼっち陰キャはモテ属性らしいぞ
みずがめ
ライト文芸
俺、室井和也。高校二年生。ぼっちで陰キャだけど、自由な一人暮らしで高校生活を穏やかに過ごしていた。
そんなある日、何気なく訪れた深夜のコンビニでクラスの美少女二人に目をつけられてしまう。
渡会アスカ。金髪にピアスというギャル系美少女。そして巨乳。
桐生紗良。黒髪に色白の清楚系美少女。こちらも巨乳。
俺が一人暮らしをしていると知った二人は、ちょっと甘えれば家を自由に使えるとでも考えたのだろう。過激なアプローチをしてくるが、紳士な俺は美少女の誘惑に屈しなかった。
……でも、アスカさんも紗良さんも、ただ遊び場所が欲しいだけで俺を頼ってくるわけではなかった。
これは問題を抱えた俺達三人が、互いを支えたくてしょうがなくなった関係の話。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる