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第1部 学校~始まり
7年後
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ソルの家にモーネが運ばれてきてから7年。
担ぎ込まれてきた時はやはり退魄症に冒されていて、一時は身体の感覚までなくなっていたらしいモーネは、それでも祖父フォードの必死の治療により、奇跡的に目を覚ますことができた。
ソルは知らなかったが、モーネと一緒に倒れていた彼の両親も後から家に運ばれており、しかし2人の意識は最後まで戻ることがなかったそうだ。
話ができる状態になってから、両親のことを聞かされたモーネは、まだ視力の戻りきらない両目をとろんと虚ろに彷徨わせると。
『分かんない、思いだせないです。起きる前のことは、全然……』
退魄症という病は、薬師の作る薬や医者の力では完治させることができない。
どうにか目を覚ましたモーネも、人としての色々な機能を失ってしまっていた。
その1つが記憶。モーネには病にかかる前の記憶がない……後になってから思い出した、たった1つの場面を除いては。
自分の名前も、どこから来たのかも分からない。誕生日も分からないので、当然、年齢も不明。
年齢が分からないのは困るので、村の大人達が自分の子供と比べてみて、このくらいではないか。いや、もう少し上か、下か、という議論を積み重ねた結果、ソルの2つ年下、8歳ということに決まり、名前は、村で保護された日がたまたま新月であったことから、これも月の神様モーネスの思し召しであろうということで、あやかって“モーネ”となった。これを提案したのはフォードで、因みに孫であるソルの名前も太陽神ソーレスのご加護があるように、という両親と祖父母の思いからつけられている。
そして最初、まだ目が覚めただけで、他の機能はほとんど回復していなかったモーネは、引き続き治療を受けるためにもフォードの家に引き取られることになったのだが……。
***
「あっ、じいちゃん、おはよう。お帰り。ていうか、帰ってたんだね」
「おはよう、ソル。昨夜は突然、留守にして済まなかったね。書き置きにも書いた通り、ミファエルさんのお産に痛み止めを届けに行ったんだけど。そこで産婆のヨロイ婆さんにつかまって、しっかり手伝わされる羽目になったよ」
「聞いたよ。帰りが遅いから、ちょっと心配して外に出てみたら、お隣のシェンバーさんが『ちょっと、ソルちゃん。実はフォードさんね……』って」
いつも元気なシェンバー夫人は耳の早さにも定評があり、村で起こった出来事も1日経てば全て彼女の知らないことはない。
因みにヨロイ婆さんは、村でただ1人の産婆。ソルが生まれる前から産婆をしているということで、現在、村の17歳以下の子供達は全て彼女が取り上げたといってもよい。もうそこそこの年齢なのだが、呼ばれればどこにでも駆けつけ、どんな難産を前にしても動じることがない。性格は言葉が荒く豪胆だが、懐の広い一面もあり、口癖は「私ゃ、自分の取り上げた子は全員、自分の子供。私が取り上げてない子も、全員、自分の子供だと思ってるからね」
「……まあ、心配をかけてなかったなら良かったよ。ソルは?何事もなかったかい?」
「勿論。この年になれば、もう留守番で困ることなんかないし。モーネもい……まあ、いないよりは心強いし」
わざわざ言い直すソルの言葉に、フォードは声を立てて笑った。
「まあ、私も家にソルが1人よりは、モーネがいてくれた方が安心だよ。モーネは?昨夜はどうだった?」
「全然、変わりなし。いつも通り」
「そうかい。まあ、ここ数年はすっかり落ち着いているし、本人も元気で生活できているようだから……」
「……それで、いいのかな」
ソルの言葉に、フォードがふと動きを止める。
それで、少しだけ重くなってしまった空気をかき消すように、ソルは慌てて両手を振った。
「いやね!そうじゃない。違うんだ、じいちゃん。聞いて!勿論、モーネが今、普通に元気でいてくれるのは良いんだよ。たださ、ただ……」
「いいよ、ソル。言ってごらん?」
「うん……あのさ、モーネって、その……もう、これ以上良くならないのかな……」
そのモーネはソルが先ほど起こしたばかり。でも、まだ自分の部屋から出て来ていない。
それでも本人には聞かれたくなくて、ソルの声は自然と小さく、早口になる。
「アイツ、いつまで経っても朝が弱いの……これって、体の中の精気が足りてない。っていうか、なくなったままずっと増えてないからだよね」
「生まれつき与えられた分は、退魄症で使い果たしてしまっているからね。残念ながら、そう簡単には戻らない。気長にいくしかないよ」
「でも、髪も……ずっと白いままだし、身長も体重も増えないし。視力も、聴力も弱いし、記憶だって……」
「ソル」
「こんな状態でさ、今はちゃんと元気だけど。でも、もし、たまたま何かあったら、アイツ、すぐ死……いや、あの……ダメになっちゃうんじゃないかって……。だから、もっと、ちゃんと治って欲しい、髪も、目だって、耳だって……」
「ソル」
フォードが、ゆっくりと手を上げた。
怒られる!と両目を瞑ったソルの肩に、温かい感触。
「焦ってはいけない。治療する側が焦ってはいけないんだ。それは、治療を受ける人のためでもあるんだよ」
「……はい、じいちゃん」
小さく頷くソルの頭を、フォードが優しく撫でる。小さい頃、よくしてくれていたみたいに。
昔ならともかく、17歳にもなった今ではちょっと気恥ずかしい。けど、ソルはその場を動かずに黙っていた。
「……ソルは、モーネが心配かい?」
「心配なんかしてない。アイツ、生意気だし。俺のこと全然、兄だとか思ってなさそうだし、さっきだって……いや、それは、いいや。でも本当に、別に心配なんてしてないから。ただ、突然いなくなっちゃったら、さび……じゃなくて、寝覚めが悪いだけ」
「……ソルが優しい子に育ってくれて、嬉しいよ」
フォードが笑いをかみ殺したように言った。それでようやく空気が明るくなって、ソルはホッとする。
と、同時に時間が気になってきた。
今日は朝から学校のある日だ。せっかく間に合うように起こしてやったのに、モーネのやつ一体、何をしているんだ。
「朝ご飯、先に食べていたらどうだい?そのうち、モーネも出てくるだろう。そういえば、今日の朝食はソルが作ってくれたんだね、美味しそうだ。料理上手は母親似かな?いや、お前の父さんもなかなかだったな」
「そうなの?俺、もしかしたら薬師じゃなくて料理人ていう道もあ……あっ、モーネが降りてきた!」
小さく階段の方を伺ったソルは、素早くフォードに向き直ると「シーッ」と唇に人差し指を立て見せた。
「アイツ、さっき起こしに行ったのに、俺、部屋から追い出されたの!ひどいと思わない?」
「そうなのかい?」
「俺、絶対、許さないから。もう、モーネが謝るまで、二度と口とかきいてやらない!じいちゃんも、そのつもりでよろしく!!」
おはよー、と小さく挨拶をしながら、モーネが居間に入ってくる。
その目が自分より先にソルを捉えるのを、フォードはちゃんと見ていた。そして、同じくそれを見たソルが、分かりやすくツンと横を向くのも。
「えっと、フォードおじいちゃん、おはよう。ソル……ご飯、もらってもいい?」
「勝手に食べれば?でも、もうあと10分もしたら学校に行く時間だけど」
「えっ、嘘!ヤバい!!あと5分待って!!」
矢のような早さで食卓につき、猛然と食事をかき込むモーネ。
その隣りに座ったソルが、同じような早さで皿の上のものを詰め込み始める。
「えっ、ソルもまだ食べてなかったの!?」
「うるせー、黙って食え」
――二度と口をきかないんじゃなかったのかい?ソル。
そこからは競い合うようにして食事を終えていく2人を、フォードは微笑ましく、というより笑いをかみ殺しながら、見守っていた。
担ぎ込まれてきた時はやはり退魄症に冒されていて、一時は身体の感覚までなくなっていたらしいモーネは、それでも祖父フォードの必死の治療により、奇跡的に目を覚ますことができた。
ソルは知らなかったが、モーネと一緒に倒れていた彼の両親も後から家に運ばれており、しかし2人の意識は最後まで戻ることがなかったそうだ。
話ができる状態になってから、両親のことを聞かされたモーネは、まだ視力の戻りきらない両目をとろんと虚ろに彷徨わせると。
『分かんない、思いだせないです。起きる前のことは、全然……』
退魄症という病は、薬師の作る薬や医者の力では完治させることができない。
どうにか目を覚ましたモーネも、人としての色々な機能を失ってしまっていた。
その1つが記憶。モーネには病にかかる前の記憶がない……後になってから思い出した、たった1つの場面を除いては。
自分の名前も、どこから来たのかも分からない。誕生日も分からないので、当然、年齢も不明。
年齢が分からないのは困るので、村の大人達が自分の子供と比べてみて、このくらいではないか。いや、もう少し上か、下か、という議論を積み重ねた結果、ソルの2つ年下、8歳ということに決まり、名前は、村で保護された日がたまたま新月であったことから、これも月の神様モーネスの思し召しであろうということで、あやかって“モーネ”となった。これを提案したのはフォードで、因みに孫であるソルの名前も太陽神ソーレスのご加護があるように、という両親と祖父母の思いからつけられている。
そして最初、まだ目が覚めただけで、他の機能はほとんど回復していなかったモーネは、引き続き治療を受けるためにもフォードの家に引き取られることになったのだが……。
***
「あっ、じいちゃん、おはよう。お帰り。ていうか、帰ってたんだね」
「おはよう、ソル。昨夜は突然、留守にして済まなかったね。書き置きにも書いた通り、ミファエルさんのお産に痛み止めを届けに行ったんだけど。そこで産婆のヨロイ婆さんにつかまって、しっかり手伝わされる羽目になったよ」
「聞いたよ。帰りが遅いから、ちょっと心配して外に出てみたら、お隣のシェンバーさんが『ちょっと、ソルちゃん。実はフォードさんね……』って」
いつも元気なシェンバー夫人は耳の早さにも定評があり、村で起こった出来事も1日経てば全て彼女の知らないことはない。
因みにヨロイ婆さんは、村でただ1人の産婆。ソルが生まれる前から産婆をしているということで、現在、村の17歳以下の子供達は全て彼女が取り上げたといってもよい。もうそこそこの年齢なのだが、呼ばれればどこにでも駆けつけ、どんな難産を前にしても動じることがない。性格は言葉が荒く豪胆だが、懐の広い一面もあり、口癖は「私ゃ、自分の取り上げた子は全員、自分の子供。私が取り上げてない子も、全員、自分の子供だと思ってるからね」
「……まあ、心配をかけてなかったなら良かったよ。ソルは?何事もなかったかい?」
「勿論。この年になれば、もう留守番で困ることなんかないし。モーネもい……まあ、いないよりは心強いし」
わざわざ言い直すソルの言葉に、フォードは声を立てて笑った。
「まあ、私も家にソルが1人よりは、モーネがいてくれた方が安心だよ。モーネは?昨夜はどうだった?」
「全然、変わりなし。いつも通り」
「そうかい。まあ、ここ数年はすっかり落ち着いているし、本人も元気で生活できているようだから……」
「……それで、いいのかな」
ソルの言葉に、フォードがふと動きを止める。
それで、少しだけ重くなってしまった空気をかき消すように、ソルは慌てて両手を振った。
「いやね!そうじゃない。違うんだ、じいちゃん。聞いて!勿論、モーネが今、普通に元気でいてくれるのは良いんだよ。たださ、ただ……」
「いいよ、ソル。言ってごらん?」
「うん……あのさ、モーネって、その……もう、これ以上良くならないのかな……」
そのモーネはソルが先ほど起こしたばかり。でも、まだ自分の部屋から出て来ていない。
それでも本人には聞かれたくなくて、ソルの声は自然と小さく、早口になる。
「アイツ、いつまで経っても朝が弱いの……これって、体の中の精気が足りてない。っていうか、なくなったままずっと増えてないからだよね」
「生まれつき与えられた分は、退魄症で使い果たしてしまっているからね。残念ながら、そう簡単には戻らない。気長にいくしかないよ」
「でも、髪も……ずっと白いままだし、身長も体重も増えないし。視力も、聴力も弱いし、記憶だって……」
「ソル」
「こんな状態でさ、今はちゃんと元気だけど。でも、もし、たまたま何かあったら、アイツ、すぐ死……いや、あの……ダメになっちゃうんじゃないかって……。だから、もっと、ちゃんと治って欲しい、髪も、目だって、耳だって……」
「ソル」
フォードが、ゆっくりと手を上げた。
怒られる!と両目を瞑ったソルの肩に、温かい感触。
「焦ってはいけない。治療する側が焦ってはいけないんだ。それは、治療を受ける人のためでもあるんだよ」
「……はい、じいちゃん」
小さく頷くソルの頭を、フォードが優しく撫でる。小さい頃、よくしてくれていたみたいに。
昔ならともかく、17歳にもなった今ではちょっと気恥ずかしい。けど、ソルはその場を動かずに黙っていた。
「……ソルは、モーネが心配かい?」
「心配なんかしてない。アイツ、生意気だし。俺のこと全然、兄だとか思ってなさそうだし、さっきだって……いや、それは、いいや。でも本当に、別に心配なんてしてないから。ただ、突然いなくなっちゃったら、さび……じゃなくて、寝覚めが悪いだけ」
「……ソルが優しい子に育ってくれて、嬉しいよ」
フォードが笑いをかみ殺したように言った。それでようやく空気が明るくなって、ソルはホッとする。
と、同時に時間が気になってきた。
今日は朝から学校のある日だ。せっかく間に合うように起こしてやったのに、モーネのやつ一体、何をしているんだ。
「朝ご飯、先に食べていたらどうだい?そのうち、モーネも出てくるだろう。そういえば、今日の朝食はソルが作ってくれたんだね、美味しそうだ。料理上手は母親似かな?いや、お前の父さんもなかなかだったな」
「そうなの?俺、もしかしたら薬師じゃなくて料理人ていう道もあ……あっ、モーネが降りてきた!」
小さく階段の方を伺ったソルは、素早くフォードに向き直ると「シーッ」と唇に人差し指を立て見せた。
「アイツ、さっき起こしに行ったのに、俺、部屋から追い出されたの!ひどいと思わない?」
「そうなのかい?」
「俺、絶対、許さないから。もう、モーネが謝るまで、二度と口とかきいてやらない!じいちゃんも、そのつもりでよろしく!!」
おはよー、と小さく挨拶をしながら、モーネが居間に入ってくる。
その目が自分より先にソルを捉えるのを、フォードはちゃんと見ていた。そして、同じくそれを見たソルが、分かりやすくツンと横を向くのも。
「えっと、フォードおじいちゃん、おはよう。ソル……ご飯、もらってもいい?」
「勝手に食べれば?でも、もうあと10分もしたら学校に行く時間だけど」
「えっ、嘘!ヤバい!!あと5分待って!!」
矢のような早さで食卓につき、猛然と食事をかき込むモーネ。
その隣りに座ったソルが、同じような早さで皿の上のものを詰め込み始める。
「えっ、ソルもまだ食べてなかったの!?」
「うるせー、黙って食え」
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