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のほほん冒険者、怒られる。
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静けさに、目を開く。
「あ……」
暗がりの中の、見慣れた天井が、リィンを優しく出迎えた。
「ここ、は」
見回さなくとも、自分がどこにいるのかはすぐに分かる。冒険者の端くれであるリィンが拠点としている、王都サフィーニを守護する騎士団が所有している、地下牢だ。
〈また、お世話になっちゃってる〉
地下にしては乾いている、光の無い空間に、息を吐く。
「ま、いっか」
そう言って、リィンは一人、微笑んだ。
今回は、何をしたっけ? 乾いた石床にほてった頬を押し付けながら、考える。サフィーニにいる間は、五日にいっぺんはここに放り込まれているので、理由など、いくらでも思い当たる。確か、今回は、王都の広場で採れたての林檎を売っていた幼気な少女に絡んでいた、王都の大学に通っている学生らしき男達四人相手に大立ち回りを演じた、はずだ。確かに四人とも、広場の石畳に沈めたはずなのに、頭がずきずきするのは、おそらく四人以外の誰かに不意打ちで殴られた、からだろう。
「不覚だったなぁ」
ずきずきする頭を庇いつつ、物音一つしない空間で寝返りを打つ。包帯の巻かれている左腕を顔の前に持ち上げて、リィンは深く反省の溜息をついた。冒険者として忙しすぎるせいか、最近腕が鈍っている。せめて十人をこてんぱんにのせるようになっておかなくては。後ろからの不意打ちにも対応できるよう、神経をもっと研ぎ澄ます必要がある。しばらく、王都近くの森に籠もって修行し直そう。リィンは一人、頷いた。
と。
「リィン、無事?」
明るい声と共に、濃く柔らかい色のマントが暗い空間に入ってくる。リィンの冒険仲間、ティナだ。
「差し入れ持って来たよ」
「やった!」
差し入れ、という言葉に、殴られた痛みをすっかり忘れて起き上がる。暗い地下牢に漂う美味しそうな匂いに、リィンのお腹がぐうと鳴った。
「ありがとう!」
御礼もそこそこに、ティナから真鍮の缶を受け取る。中身は、匂いで分かっていた。リィンが冒険者登録をしている冒険者宿『青石亭』の名物、王都傍の湖で獲れる魚のすり身が入った特製シチューだ。
「いっただっきまーす!」
一口で、缶の中身を空にする。
「ごちそうさまー!」
「もうちょっと味わって食べなさいよ」
呆れた口調のティナに、リィンは少しだけ、肩を竦めた。だが。
「おかわりは?」
「無い」
残酷なティナの言葉に、身体ががくっと傾く。携帯用缶一個分の特製シチューでは、リィンのお腹には到底足りない。
「焼き魚は? フライドフィッシュは?」
その想いのままに、ティナに向かって声を上げる。
「あれは作りたてが美味しいって言ったの誰でしたっけ?」
「ん、まあ、そう、だけど」
だが。あくまで厳しいティナの返答に、リィンはしゅんと肩を落とした。
しかしここでめげるリィンではない。
「じゃ、じゃあ、ミートパイは? アップルパイは? 特製パンは? ソーセージは? 焼肉は?」
青石亭の主人アズが作る、名物になっている美味しいものを次々と挙げていく。気が利き過ぎるほどだと評されているアズなら、シチューだけティナに持たせるということは、おそらくしない。リィンの食欲を考慮して主食もたっぷりと用意するはずだ。
「あ、うん、それなんだけど」
リィンの剣幕にティナが言い淀むよりも早く。
「アズ殿の好意は、私が頂いている」
居丈高な声が、乾いた空間に響く。
「べ、別に、賄賂を取ったわけじゃないぞ! 『ミト殿もどうぞ』って手紙に書いてあったから、食べただけだ!」
「うん、分かってる」
牢の扉に現れた、頬を紅く染めた整った顔立ちに、リィンは思わず微笑んだ。王都サフィーニを守護する『群青騎士団』の副団長、ミトには、リィンが王都で騒動を起こす度にお世話になっている。
そういえば、ミトは魚が苦手だって言ってたな。怒った顔を崩さないままリィンとティナに背を向けたミトに、リィンはもう一度微笑んだ。そして。
「怪我、手当てしてくれてありがとう、ミト」
去ろうとした背中に、包帯の巻かれた左腕を振る。
「御礼言うくらいだったら、これ以上王都で騒動を起こさないようにしなさいっ!」
「分かった」
リィンの方を振り向いたミトの、あくまでとげとげしい言葉に、リィンはこくんと頷いた。ミトとの、この約束も、いつものやりとり。
「……さて、と」
ミトが去り、再び静けさを取り戻した空間で、持参したもう一つの包みをティナが解く。
「今日はこれ読んでくれる約束だったよね」
乾いた床の上に積み上げられた、黒よりも暗い色の平たい加工石に、息を吐く。
見た目は、アズが毎日焼く食パンを厚く切った形と同じ、ただの敷石にしか見えない石の板。しかしこの『石板』は、古代この地を支配していた、魔法力に長けた一族が遺したものらしく、古代の歴史や技術、そして強力な魔法が封印されている。そして、限られた者だけが、この石板を読むことができる、らしい。
リィンも何故か、この石板を『読む』ことができる。但し、リィン自身には、石板に何が書いてあるのかさっぱり分からない。石板に手を置いたリィンに手を触れている魔法使いには、石板の中身が分かる。そのような仕組みになっている。
石板に触れているだけで体力を過消費するし、リィン自身には用途がさっぱり分からないものに時間を取られてしまうのだから、正直言って困惑を隠せない。だが。
〈ま、いっか〉
好奇心に満ちた瞳でリィンに石板を一枚差し出すティナに、リィンはそっと、微笑んだ。
朝日が、眩しい。
「お腹空いた……」
目眩を覚え、リィンは傍の石壁に右腕を伸ばした。
地下牢での反省の刑がやっと終わり、外の道路に出てきたところである。身体がふらふらするのは、昨日の怪我がまだ治っていないのと、ティナの石板の解読に一晩中付き合った所為だろう。夜明け前に地下牢を出て行ったティナは、青石亭で朝御飯を頬張っている頃だろうか。ぼうっとした頭で、そんなことを考える。
「ま、いっか」
昨夜読んだ石板には、何か面白いことが書いてあったらしい。嬉しそうな顔をしていたティナを思い出し、リィンも笑顔になった。
とりあえず、一晩地下牢で反省するという罰は終わった。青石亭に行ってアズが作る美味しい料理をお腹いっぱい食べよう。ゆっくりと身体を伸ばしてから、リィンは朝靄の残る街路を歩き始めた。
と。
「リィンだな!」
群青騎士団の詰め所から十歩も行かないうちに、柄の悪そうな男達に囲まれる。
「昨日はよくもやってくれたな!」
十人、いる。自分を囲む男達を数え、リィンは深く息を吐いた。今はともかく、青石亭の美味しい料理が食べたい。だから。リィンの服を掴もうとした男の急所を、リィンは強く蹴り上げた。
「……全く! 何やってんのよっ!」
聞き知った声に、目を開く。松明が微かに光る、乾いた暗い空間に、ミトの顔が見えた。
また、地下牢だ。それだけ、何とか理解する。十人相手に大立ち回りを演じたのだから、地下牢で反省させられるのは当然のこと。
「騎士団詰所の前で喧嘩なんかしてっ!」
ミトの瞳が潤んでいるように見えるのは、また頭を殴られて視界がぼうっとしている所為だろう。冷たい石床に当たっている背中も、浅いとはいえあちこち切られた手足も痛い。
「逃げてきなさいよ! 近くに騎士団詰所あるんだから! 十人もいっぺんに相手できるわけないでしょ!」
捲し立てるようなミトの言葉に、微笑んで目を閉じる。これくらいの怪我なら、まだ、大丈夫。リィンのその言葉は、リィンの喉の奥で消えた。
「あ……」
暗がりの中の、見慣れた天井が、リィンを優しく出迎えた。
「ここ、は」
見回さなくとも、自分がどこにいるのかはすぐに分かる。冒険者の端くれであるリィンが拠点としている、王都サフィーニを守護する騎士団が所有している、地下牢だ。
〈また、お世話になっちゃってる〉
地下にしては乾いている、光の無い空間に、息を吐く。
「ま、いっか」
そう言って、リィンは一人、微笑んだ。
今回は、何をしたっけ? 乾いた石床にほてった頬を押し付けながら、考える。サフィーニにいる間は、五日にいっぺんはここに放り込まれているので、理由など、いくらでも思い当たる。確か、今回は、王都の広場で採れたての林檎を売っていた幼気な少女に絡んでいた、王都の大学に通っている学生らしき男達四人相手に大立ち回りを演じた、はずだ。確かに四人とも、広場の石畳に沈めたはずなのに、頭がずきずきするのは、おそらく四人以外の誰かに不意打ちで殴られた、からだろう。
「不覚だったなぁ」
ずきずきする頭を庇いつつ、物音一つしない空間で寝返りを打つ。包帯の巻かれている左腕を顔の前に持ち上げて、リィンは深く反省の溜息をついた。冒険者として忙しすぎるせいか、最近腕が鈍っている。せめて十人をこてんぱんにのせるようになっておかなくては。後ろからの不意打ちにも対応できるよう、神経をもっと研ぎ澄ます必要がある。しばらく、王都近くの森に籠もって修行し直そう。リィンは一人、頷いた。
と。
「リィン、無事?」
明るい声と共に、濃く柔らかい色のマントが暗い空間に入ってくる。リィンの冒険仲間、ティナだ。
「差し入れ持って来たよ」
「やった!」
差し入れ、という言葉に、殴られた痛みをすっかり忘れて起き上がる。暗い地下牢に漂う美味しそうな匂いに、リィンのお腹がぐうと鳴った。
「ありがとう!」
御礼もそこそこに、ティナから真鍮の缶を受け取る。中身は、匂いで分かっていた。リィンが冒険者登録をしている冒険者宿『青石亭』の名物、王都傍の湖で獲れる魚のすり身が入った特製シチューだ。
「いっただっきまーす!」
一口で、缶の中身を空にする。
「ごちそうさまー!」
「もうちょっと味わって食べなさいよ」
呆れた口調のティナに、リィンは少しだけ、肩を竦めた。だが。
「おかわりは?」
「無い」
残酷なティナの言葉に、身体ががくっと傾く。携帯用缶一個分の特製シチューでは、リィンのお腹には到底足りない。
「焼き魚は? フライドフィッシュは?」
その想いのままに、ティナに向かって声を上げる。
「あれは作りたてが美味しいって言ったの誰でしたっけ?」
「ん、まあ、そう、だけど」
だが。あくまで厳しいティナの返答に、リィンはしゅんと肩を落とした。
しかしここでめげるリィンではない。
「じゃ、じゃあ、ミートパイは? アップルパイは? 特製パンは? ソーセージは? 焼肉は?」
青石亭の主人アズが作る、名物になっている美味しいものを次々と挙げていく。気が利き過ぎるほどだと評されているアズなら、シチューだけティナに持たせるということは、おそらくしない。リィンの食欲を考慮して主食もたっぷりと用意するはずだ。
「あ、うん、それなんだけど」
リィンの剣幕にティナが言い淀むよりも早く。
「アズ殿の好意は、私が頂いている」
居丈高な声が、乾いた空間に響く。
「べ、別に、賄賂を取ったわけじゃないぞ! 『ミト殿もどうぞ』って手紙に書いてあったから、食べただけだ!」
「うん、分かってる」
牢の扉に現れた、頬を紅く染めた整った顔立ちに、リィンは思わず微笑んだ。王都サフィーニを守護する『群青騎士団』の副団長、ミトには、リィンが王都で騒動を起こす度にお世話になっている。
そういえば、ミトは魚が苦手だって言ってたな。怒った顔を崩さないままリィンとティナに背を向けたミトに、リィンはもう一度微笑んだ。そして。
「怪我、手当てしてくれてありがとう、ミト」
去ろうとした背中に、包帯の巻かれた左腕を振る。
「御礼言うくらいだったら、これ以上王都で騒動を起こさないようにしなさいっ!」
「分かった」
リィンの方を振り向いたミトの、あくまでとげとげしい言葉に、リィンはこくんと頷いた。ミトとの、この約束も、いつものやりとり。
「……さて、と」
ミトが去り、再び静けさを取り戻した空間で、持参したもう一つの包みをティナが解く。
「今日はこれ読んでくれる約束だったよね」
乾いた床の上に積み上げられた、黒よりも暗い色の平たい加工石に、息を吐く。
見た目は、アズが毎日焼く食パンを厚く切った形と同じ、ただの敷石にしか見えない石の板。しかしこの『石板』は、古代この地を支配していた、魔法力に長けた一族が遺したものらしく、古代の歴史や技術、そして強力な魔法が封印されている。そして、限られた者だけが、この石板を読むことができる、らしい。
リィンも何故か、この石板を『読む』ことができる。但し、リィン自身には、石板に何が書いてあるのかさっぱり分からない。石板に手を置いたリィンに手を触れている魔法使いには、石板の中身が分かる。そのような仕組みになっている。
石板に触れているだけで体力を過消費するし、リィン自身には用途がさっぱり分からないものに時間を取られてしまうのだから、正直言って困惑を隠せない。だが。
〈ま、いっか〉
好奇心に満ちた瞳でリィンに石板を一枚差し出すティナに、リィンはそっと、微笑んだ。
朝日が、眩しい。
「お腹空いた……」
目眩を覚え、リィンは傍の石壁に右腕を伸ばした。
地下牢での反省の刑がやっと終わり、外の道路に出てきたところである。身体がふらふらするのは、昨日の怪我がまだ治っていないのと、ティナの石板の解読に一晩中付き合った所為だろう。夜明け前に地下牢を出て行ったティナは、青石亭で朝御飯を頬張っている頃だろうか。ぼうっとした頭で、そんなことを考える。
「ま、いっか」
昨夜読んだ石板には、何か面白いことが書いてあったらしい。嬉しそうな顔をしていたティナを思い出し、リィンも笑顔になった。
とりあえず、一晩地下牢で反省するという罰は終わった。青石亭に行ってアズが作る美味しい料理をお腹いっぱい食べよう。ゆっくりと身体を伸ばしてから、リィンは朝靄の残る街路を歩き始めた。
と。
「リィンだな!」
群青騎士団の詰め所から十歩も行かないうちに、柄の悪そうな男達に囲まれる。
「昨日はよくもやってくれたな!」
十人、いる。自分を囲む男達を数え、リィンは深く息を吐いた。今はともかく、青石亭の美味しい料理が食べたい。だから。リィンの服を掴もうとした男の急所を、リィンは強く蹴り上げた。
「……全く! 何やってんのよっ!」
聞き知った声に、目を開く。松明が微かに光る、乾いた暗い空間に、ミトの顔が見えた。
また、地下牢だ。それだけ、何とか理解する。十人相手に大立ち回りを演じたのだから、地下牢で反省させられるのは当然のこと。
「騎士団詰所の前で喧嘩なんかしてっ!」
ミトの瞳が潤んでいるように見えるのは、また頭を殴られて視界がぼうっとしている所為だろう。冷たい石床に当たっている背中も、浅いとはいえあちこち切られた手足も痛い。
「逃げてきなさいよ! 近くに騎士団詰所あるんだから! 十人もいっぺんに相手できるわけないでしょ!」
捲し立てるようなミトの言葉に、微笑んで目を閉じる。これくらいの怪我なら、まだ、大丈夫。リィンのその言葉は、リィンの喉の奥で消えた。
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