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のほほん冒険者、懐かれる。
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「意外に、人、多い……」
派手さの見える城門を潜り、はっと息を吐く。
王都サフィーニから湖を回り、森とは反対側の平原を五日歩いて辿り着いた、隣国の王都オーバルは、サフィーニよりは確かに小粒だが、それでも都としての威厳をしっかりと持っているように、リィンには見えた。
「ぼけっとしない、リィン!」
腕を強く引っ張られる感覚に、はっと顔を上げる。
「迷子にならないでよ!」
普段通りのミトの顔に、リィンは思わず微笑んだ。
「大丈夫」
「その大丈夫が、大丈夫じゃないんだけどね」
リィンの横から、ティナの声も聞こえてくる。
何故、自分は、ミトやティナと一緒に隣国の王都にいるのだろう? 今更ながら、首を傾げる。いつもサフィーニでお世話になっているミトに強く誘われ、冒険仲間である魔法使いのティナに勧められるまま、だったような、気がする。
〈ま、いっか〉
深く考えることなく、リィンは一人、微笑んだ。何事も、経験してみることが、冒険者としての力になる。
「オーバルでも、騒動を起こしたら地下牢で一晩反省だからね!」
そのリィンの耳に、普段通りのミトの声が響く。
「貴族相手に喧嘩したら、向こうに非があったとしても逆恨みされて剣闘試合の餌食にされるって噂もあるからね! 騒動は起こさないように……」
「それは無理だと思う」
そのミトの声に被さるように、ティナの溜息も聞こえてきた。
「この前の秋にリィンを十人で襲った首謀者、ここの王様のどら息子だって」
「何っ!」
ティナの言葉に、ミトが鋭い声を上げる。
「それ早く言いなさいよっ! 私が王都サフィーニを離れている間にリィンが騒動を起こさないように、私の目の届く場所にリィンを置いておく為にここまで連れてきたのにっ!」
「うん、アズもそう言ってた」
ティナとリィンが冒険者登録をしている冒険者宿『青石亭』の主人の名前を出したティナも、溜息のような息を吐いた。
「でも、最近のリィン、なんか変なの。雪が降ってるのに森に出掛けていったり、北風が強いのに湖の傍でぼうっとしてたりしてるみたいだって青石亭では噂になってる。青石亭特製シチューもおかわりしなくなってるし」
「うむ、それは、……変だな」
「だから、旅に出れば気が晴れるんじゃないかって、アズが」
ミトとティナ、二人の話し声を人事のように聞きながら、ふらふらと大通りを歩く。
〈怪物さん、どうしてるかなぁ〉
そう思いながら、リィンは大きく息を吐いた。
その時。
「え?」
急に暗くなった視界に、驚愕の声を出す。次に感じたのは、リィンの小柄な身体を持ち上げる確かな腕の感覚と、顔に当てられた、眠気を誘う甘い匂い。
「へへっ、捕まえたぜ」
「意外と簡単だったな」
驚きで思考が止まったリィンの耳に、低い声が響いてくる。男の声だ。聞き覚えは無い。眠りに落ちる前に何とかそれだけ、リィンは判別した。
「……ほら、起きろっ!」
酷く揺さぶられる感覚に、はっと目が覚める。リィンの目の前には、鉄格子らしき太い棒が並んでいた。
〈えーっと、……もしかしなくても、檻?〉
誰が、こんなところに自分を閉じ込めた? 辺りを見回して確かめるより先に、身体が檻ごと浮かび上がる。たちまちにして、リィンの瞳に明るい砂色が入ってきた。
〈ここは、……闘技場?〉
砂に混じる血の匂いと、割れるような歓声で、そう、判断する。そういえば、隣国の王は剣闘士を残酷な方法で戦わせることが好きだと、青石亭でも噂になっていた。と、すると。
〈……やっぱり闘わないと、まずいのかな?〉
自分の置かれた状況に、思わず呻く。リィンも冒険者の端くれ。戦闘には、慣れている。でも、リィンの、剣は、……守る為に、ある。それが、リィンの偽らざる想い。冒険の合間をぬって剣の腕を磨く理由は、守れないことで悔しい思いをしたくないから。このような、人が血を流すのを見て喜ぶような人々がいる場所で無駄な戦いをする為ではない。リィンは正直途方に暮れた。
と。
「この子と、闘うの?」
高い声が、砂埃の間に響く。顔を上げると、縦も横もリィンの二倍はありそうな影が、リィンをじっと見下ろしていた。
「うーん、可愛い子とは、闘いたくないんだけど」
そう言いながら、女性にみえる影は楽々と、重い戦斧を振り上げる。
「闘わないとご主人様に怒られるから、……ごめんね」
次の瞬間、リィンが閉じ込められていた檻は、戦斧によって半分に割れていた。
次の戦斧の攻撃が来る前に、半壊した檻から転がり出る。向こうも、闘いたくないと思っているのなら、……こうしてみよう。一瞬で今後の方向と覚悟を決めると、リィンは次々と振り下ろされる戦斧の、重く鈍い刃から悉く身を躱し、相手の疲れを誘った。
「あ、当たらない……」
驚きの表情を浮かべながら戦斧を振り上げる剣闘士の、疲れから生じた僅かな隙を突いて相手の懐に入り込む。間髪入れず、リィンは剣闘士の腹に鋭い肘攻撃を入れた。
「うぐっ!」
戦斧を取り落とし、腹を押さえた剣闘士が、地面に膝を突く。
「な、何とか、勝てた……」
リィンの方も息を切らせながら、剣闘士から一歩離れた。
リィンの思わぬ健闘の所為だろう、静まりかえった闘技場をぐるりと見回し、脱出できそうな場所を捜す。次の瞬間、漂ってきた獣の気配に、リィンは身構えた。
「あれは」
砂埃の向こうに見えた、どう見ても怪物としか思えない影に、唇を噛みしめる。縦も横もリィンの三倍はありそうな怪物を、倒す術は。リィンが高速で思考を巡らせる前に、怪物は一足でリィンのすぐ側に現れ、その固い拳をリィンに向かって振り上げた。その時。
「邪魔しないでっ!」
地面に刺さっていたと思っていた戦斧が、リィンを襲うはずだった怪物の腕を斬り落とす。
「せっかく楽しんでたのにっ!」
リィンの前には、先程まで闘っていた剣闘士が、リィンを庇うように立っていた。
「え?」
その剣闘士の行為に、リィンが戸惑いの声を上げる前に。
「リィン、目を閉じて!」
ティナの声が、耳に響く。次に起こった光と轟音に戸惑うことなく、リィンは目を閉じたまま剣闘士の腕を取り、ティナの声が聞こえた方向に走った。
「やっと見つけたっ!」
怒った声に、目を開ける。おそらくティナが移動の魔法を使ったのであろう、既に闘技場は背後にあり、リィンの目の前には、目を吊り上げたミトの顔が、あった。
「急にいなくなったと思ったらっ! 街中で騒動を起こさないでって、あれほど」
「まあ怒るのは後にして」
リィンに雷を落とすミトの肩を、ティナがぽんと叩く。
「もう少し遠くへ逃げないと」
「そうだな」
ティナが呪文を唱えると、一瞬にして景色が変わる。昨日泊まった旅籠の裏手の風景が、リィンの目の前に広がっていた。
「ま、これで追っ手はまけるでしょう」
「ありがとう、ティナ」
「それよりも」
御礼を言うリィンを制したティナが、リィンの背後を見る。その時になってやっと、リィンは件の剣闘士の腕をずっと掴んでいたことに気付いた。
「あ」
ごめんなさい。リィンの口からその言葉が出る前に、剣闘士の太い腕がリィンを抱き締める。
「小さいのに強いね!」
頬に当たる、剣闘士の胸鎧に、リィンを助けてくれた森の怪物を思い出し、リィンは喉の詰まりを何とか飲み下した。
「あたし、サジャ。あたし、あんたと一緒にいたい!」
「じゃあ、サフィーニに来なよ」
そのリィンの耳に、あくまでお気楽なティナの声が聞こえてくる。辺境の村でくすぶっていたリィンを誘ったのと同じ、ティナの言葉に、リィンは少しだけ、微笑んだ。
派手さの見える城門を潜り、はっと息を吐く。
王都サフィーニから湖を回り、森とは反対側の平原を五日歩いて辿り着いた、隣国の王都オーバルは、サフィーニよりは確かに小粒だが、それでも都としての威厳をしっかりと持っているように、リィンには見えた。
「ぼけっとしない、リィン!」
腕を強く引っ張られる感覚に、はっと顔を上げる。
「迷子にならないでよ!」
普段通りのミトの顔に、リィンは思わず微笑んだ。
「大丈夫」
「その大丈夫が、大丈夫じゃないんだけどね」
リィンの横から、ティナの声も聞こえてくる。
何故、自分は、ミトやティナと一緒に隣国の王都にいるのだろう? 今更ながら、首を傾げる。いつもサフィーニでお世話になっているミトに強く誘われ、冒険仲間である魔法使いのティナに勧められるまま、だったような、気がする。
〈ま、いっか〉
深く考えることなく、リィンは一人、微笑んだ。何事も、経験してみることが、冒険者としての力になる。
「オーバルでも、騒動を起こしたら地下牢で一晩反省だからね!」
そのリィンの耳に、普段通りのミトの声が響く。
「貴族相手に喧嘩したら、向こうに非があったとしても逆恨みされて剣闘試合の餌食にされるって噂もあるからね! 騒動は起こさないように……」
「それは無理だと思う」
そのミトの声に被さるように、ティナの溜息も聞こえてきた。
「この前の秋にリィンを十人で襲った首謀者、ここの王様のどら息子だって」
「何っ!」
ティナの言葉に、ミトが鋭い声を上げる。
「それ早く言いなさいよっ! 私が王都サフィーニを離れている間にリィンが騒動を起こさないように、私の目の届く場所にリィンを置いておく為にここまで連れてきたのにっ!」
「うん、アズもそう言ってた」
ティナとリィンが冒険者登録をしている冒険者宿『青石亭』の主人の名前を出したティナも、溜息のような息を吐いた。
「でも、最近のリィン、なんか変なの。雪が降ってるのに森に出掛けていったり、北風が強いのに湖の傍でぼうっとしてたりしてるみたいだって青石亭では噂になってる。青石亭特製シチューもおかわりしなくなってるし」
「うむ、それは、……変だな」
「だから、旅に出れば気が晴れるんじゃないかって、アズが」
ミトとティナ、二人の話し声を人事のように聞きながら、ふらふらと大通りを歩く。
〈怪物さん、どうしてるかなぁ〉
そう思いながら、リィンは大きく息を吐いた。
その時。
「え?」
急に暗くなった視界に、驚愕の声を出す。次に感じたのは、リィンの小柄な身体を持ち上げる確かな腕の感覚と、顔に当てられた、眠気を誘う甘い匂い。
「へへっ、捕まえたぜ」
「意外と簡単だったな」
驚きで思考が止まったリィンの耳に、低い声が響いてくる。男の声だ。聞き覚えは無い。眠りに落ちる前に何とかそれだけ、リィンは判別した。
「……ほら、起きろっ!」
酷く揺さぶられる感覚に、はっと目が覚める。リィンの目の前には、鉄格子らしき太い棒が並んでいた。
〈えーっと、……もしかしなくても、檻?〉
誰が、こんなところに自分を閉じ込めた? 辺りを見回して確かめるより先に、身体が檻ごと浮かび上がる。たちまちにして、リィンの瞳に明るい砂色が入ってきた。
〈ここは、……闘技場?〉
砂に混じる血の匂いと、割れるような歓声で、そう、判断する。そういえば、隣国の王は剣闘士を残酷な方法で戦わせることが好きだと、青石亭でも噂になっていた。と、すると。
〈……やっぱり闘わないと、まずいのかな?〉
自分の置かれた状況に、思わず呻く。リィンも冒険者の端くれ。戦闘には、慣れている。でも、リィンの、剣は、……守る為に、ある。それが、リィンの偽らざる想い。冒険の合間をぬって剣の腕を磨く理由は、守れないことで悔しい思いをしたくないから。このような、人が血を流すのを見て喜ぶような人々がいる場所で無駄な戦いをする為ではない。リィンは正直途方に暮れた。
と。
「この子と、闘うの?」
高い声が、砂埃の間に響く。顔を上げると、縦も横もリィンの二倍はありそうな影が、リィンをじっと見下ろしていた。
「うーん、可愛い子とは、闘いたくないんだけど」
そう言いながら、女性にみえる影は楽々と、重い戦斧を振り上げる。
「闘わないとご主人様に怒られるから、……ごめんね」
次の瞬間、リィンが閉じ込められていた檻は、戦斧によって半分に割れていた。
次の戦斧の攻撃が来る前に、半壊した檻から転がり出る。向こうも、闘いたくないと思っているのなら、……こうしてみよう。一瞬で今後の方向と覚悟を決めると、リィンは次々と振り下ろされる戦斧の、重く鈍い刃から悉く身を躱し、相手の疲れを誘った。
「あ、当たらない……」
驚きの表情を浮かべながら戦斧を振り上げる剣闘士の、疲れから生じた僅かな隙を突いて相手の懐に入り込む。間髪入れず、リィンは剣闘士の腹に鋭い肘攻撃を入れた。
「うぐっ!」
戦斧を取り落とし、腹を押さえた剣闘士が、地面に膝を突く。
「な、何とか、勝てた……」
リィンの方も息を切らせながら、剣闘士から一歩離れた。
リィンの思わぬ健闘の所為だろう、静まりかえった闘技場をぐるりと見回し、脱出できそうな場所を捜す。次の瞬間、漂ってきた獣の気配に、リィンは身構えた。
「あれは」
砂埃の向こうに見えた、どう見ても怪物としか思えない影に、唇を噛みしめる。縦も横もリィンの三倍はありそうな怪物を、倒す術は。リィンが高速で思考を巡らせる前に、怪物は一足でリィンのすぐ側に現れ、その固い拳をリィンに向かって振り上げた。その時。
「邪魔しないでっ!」
地面に刺さっていたと思っていた戦斧が、リィンを襲うはずだった怪物の腕を斬り落とす。
「せっかく楽しんでたのにっ!」
リィンの前には、先程まで闘っていた剣闘士が、リィンを庇うように立っていた。
「え?」
その剣闘士の行為に、リィンが戸惑いの声を上げる前に。
「リィン、目を閉じて!」
ティナの声が、耳に響く。次に起こった光と轟音に戸惑うことなく、リィンは目を閉じたまま剣闘士の腕を取り、ティナの声が聞こえた方向に走った。
「やっと見つけたっ!」
怒った声に、目を開ける。おそらくティナが移動の魔法を使ったのであろう、既に闘技場は背後にあり、リィンの目の前には、目を吊り上げたミトの顔が、あった。
「急にいなくなったと思ったらっ! 街中で騒動を起こさないでって、あれほど」
「まあ怒るのは後にして」
リィンに雷を落とすミトの肩を、ティナがぽんと叩く。
「もう少し遠くへ逃げないと」
「そうだな」
ティナが呪文を唱えると、一瞬にして景色が変わる。昨日泊まった旅籠の裏手の風景が、リィンの目の前に広がっていた。
「ま、これで追っ手はまけるでしょう」
「ありがとう、ティナ」
「それよりも」
御礼を言うリィンを制したティナが、リィンの背後を見る。その時になってやっと、リィンは件の剣闘士の腕をずっと掴んでいたことに気付いた。
「あ」
ごめんなさい。リィンの口からその言葉が出る前に、剣闘士の太い腕がリィンを抱き締める。
「小さいのに強いね!」
頬に当たる、剣闘士の胸鎧に、リィンを助けてくれた森の怪物を思い出し、リィンは喉の詰まりを何とか飲み下した。
「あたし、サジャ。あたし、あんたと一緒にいたい!」
「じゃあ、サフィーニに来なよ」
そのリィンの耳に、あくまでお気楽なティナの声が聞こえてくる。辺境の村でくすぶっていたリィンを誘ったのと同じ、ティナの言葉に、リィンは少しだけ、微笑んだ。
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