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第二章 結婚ってなんですか?
2-3
すぐに頼んだ飲み物とお通しの自家製ピクルスが出てくる。
「お疲れ」
「お疲れ様です」
グラスを上げ、小さく彼とあわせる。
「お疲れって今日、俺は非番だったんだけどな」
「だって……」
おかしそうに猪狩さんが笑い、まだひとくちしか飲んでいないのにもう酔ったかのように頬が熱くなった。
それにしても休みを非番と言うというのは、お仕事は警察官とか消防官とかなんだろうか。
いやいや、詮索してほしくなさそうだったし、考えない。
「しっかし、あーんなに小さかったひなちゃんが立派な社会人になってて、驚いた」
あーんなにと彼が手でこれくらいの大きさだったとするが、彼と最後に会ったのは小学三年生に上がる直前だ。
そこまで小さくなかった……と、思う。
「そりゃ、もう四年も働いてるんですから、一人前の銀行員ですよ」
苦笑いでグラスを口に運ぶ。
彼の中では私はいつまでも最後に見た、小さな子供のままなんだろうか。
「そうだよなー。
俺にもひなちゃんと同じ年の部下がいるけど、ひよっことは思ってないもんな」
ははっと小さな笑いを落とし、猪狩さんはパプリカのピクルスを囓った。
「そういや大事なことを聞くのを忘れてたけど、ひなちゃんって付き合ってる人、いるの?」
そろりと少し気まずそうに彼が上目遣いでうかがってくる。
それを確認しないでプロポーズはさすがに先走りすぎていたと自覚があるようだ。
「あー……。
ちょっと前に、別れました」
曖昧な笑顔を彼に向ける。
この話題はあまり、したくない。
「え、ひなちゃんを振るような男がいるの?」
猪狩さんは驚いたように眼鏡の向こうで目を大きく開いた。
「えっと……。
上司と付き合ってたんですが、上役の娘さんとの結婚が決まったそうで」
嘲笑するような笑いが私の口から漏れる。
「なんだそれ、ひなちゃんは遊びだったってこと?」
不快そうに彼の顔が歪んだ。
「そう、ですね。
私は彼にとって都合のいい女でしかなかったらしいです」
苦い思いを飲み干すようにグラスに半分残っていたお酒を一気に呷る。
「というか私、男見る目がないんですよ……」
はぁーっとため息ともつかない息を吐いた。
「大学生のときできた初彼はただ処女と付き合いたいだけの男でしたし、次はこの上司でしょう?
ほんと、嫌になる……」
私の希望を聞き、猪狩さんが新しいお酒を頼んでくれる。
あんな男に処女を捧げたのはもう後悔でしかないし、上司に尽くしていた自分も馬鹿だと思う。
「悪いのはひなちゃんじゃなくて、ひなちゃんをそういう対象としか思ってない男だろ」
怒っている彼の声が聞こえて、俯き気味だった顔が上がる。
友達も、兄でさえ私には男を見る目がないから仕方ないと半ば呆れていた。
でも猪狩さんは怒ってくれるんだ?
「その上司ってあの銀行にいるんだろ?
ちょっと行って俺のひなを弄ぶとか許さん!って投げ飛ばしてくるわ」
その気なのか猪狩さんがウォーミングアップをするように首を左右に倒す。
「あー、投げるなら自分で投げたい……かも」
戸惑い気味に少し笑って答える。
まあ、そんなの無理だし引かれそうだけれど。
「オーケー、オーケー。
小柄な女性でも一般的な男なら投げ飛ばせる技、教えるわ」
「お願い……します。
……ぷっ」
真面目に頷いている猪狩さんを見ていたら、なんだかおかしくなって噴き出していた。
まさか、引くどころかやり方を教えるとか言われるとは思わない。
マズいと思ったが、止まらなくなっていた。
「あはっ。
あははははっ」
ずっとしこりになっていた過去の男たちへの思いが、猪狩さんのおかげで消滅した気がした。
それに、私が安高課長を投げ飛ばすところを想像したら痛快だ。
仮にそんな技を習得したところで、実行はしないが。
「……あっ。
すみま、せん」
笑いすぎて出た涙を指先で拭う。
「いや。
元気が出たならいい」
彼の手が伸びてきて、柔らかく私の髪を撫でた。
「それにひなちゃんは笑ってるほうがいい」
眼鏡の向こうでうっとりと目を細め、猪狩さんが私を見ている。
その幸せそうな顔にみるみる顔が熱くなっていった。
それに気づかれたくなくて、新しく届いたお酒をちびちびと飲む。
そのうち、頼んでいたエビマヨが出てきた。
「食べて食べて」
てきぱきと彼がお皿に取り分けてくれる。
「いただきます」
ありがたくそれをいただく。
ひとくち食べた瞬間、ぱーっと顔が輝いていた。
「美味しいだろ?」
なぜか猪狩さんはドヤ顔だが、うんうんと勢いよく頷いた。
サクサクの衣を纏ったぷりぷりのエビに絶妙な塩梅のマヨネーズソースが絡んで、滅茶苦茶美味しい。
猪狩さんがオススメしたくなるのもわかる。
「あー、もー、俺、ひなちゃんのその顔が見られただけで満足だわ」
あまりに美味しくてにこにこ笑って食べている私のお皿にどんどん彼がエビマヨをサーブしてくる。
「え、猪狩さんも食べてくださいよ!」
「ん?
俺はエビマヨ食べるよりご機嫌なひなちゃんを見てたい」
なにが楽しいのかわからないが、嬉しそうに笑って最後の一個まで彼は私のお皿にのせた。
「はぁ……?」
行儀悪く箸を咥え、彼の顔を見る。
「やっぱりひなちゃんは可愛いなー」
猪狩さんはにこにこしっぱなしだが、その可愛いは小さな子供に対するそれではないかという気がして、ちょっとむっとした。
そのあとも追加した食べ物が届くたびに猪狩さんが私に勧めてくれる。
「これも美味しいぞ」
私にペペロンチーノをサーブする猪狩さんの手もとには、三杯目のハイボールが置かれていた。
「えっと……。
そろそろお腹いっぱい、というか」
結局、エビマヨは私ひとりで全部食べた。
それにさらにパスタにステーキとなると厳しくなってくるわけで。
そもそも、私はあまり食べるほうではない。
「あー、ひなちゃん、昔っからあんま食べなかったもんな。
デザートが入らなくなると困るし、このへんでやめとくか」
私のお皿に取り分けようとしていたパスタを元のお皿に彼が戻す。
「ここな」
内緒話をするように彼が顔を寄せてくるので、私も少し近づけた。
「六十分ジェラート食べ放題があるんだ」
聞いた瞬間、思わず猪狩さんの顔を見ていた。
わかっていると彼が頷く。
「だから腹、空けておかないとな」
それにはうんうんと激しく同意していた。
「お疲れ」
「お疲れ様です」
グラスを上げ、小さく彼とあわせる。
「お疲れって今日、俺は非番だったんだけどな」
「だって……」
おかしそうに猪狩さんが笑い、まだひとくちしか飲んでいないのにもう酔ったかのように頬が熱くなった。
それにしても休みを非番と言うというのは、お仕事は警察官とか消防官とかなんだろうか。
いやいや、詮索してほしくなさそうだったし、考えない。
「しっかし、あーんなに小さかったひなちゃんが立派な社会人になってて、驚いた」
あーんなにと彼が手でこれくらいの大きさだったとするが、彼と最後に会ったのは小学三年生に上がる直前だ。
そこまで小さくなかった……と、思う。
「そりゃ、もう四年も働いてるんですから、一人前の銀行員ですよ」
苦笑いでグラスを口に運ぶ。
彼の中では私はいつまでも最後に見た、小さな子供のままなんだろうか。
「そうだよなー。
俺にもひなちゃんと同じ年の部下がいるけど、ひよっことは思ってないもんな」
ははっと小さな笑いを落とし、猪狩さんはパプリカのピクルスを囓った。
「そういや大事なことを聞くのを忘れてたけど、ひなちゃんって付き合ってる人、いるの?」
そろりと少し気まずそうに彼が上目遣いでうかがってくる。
それを確認しないでプロポーズはさすがに先走りすぎていたと自覚があるようだ。
「あー……。
ちょっと前に、別れました」
曖昧な笑顔を彼に向ける。
この話題はあまり、したくない。
「え、ひなちゃんを振るような男がいるの?」
猪狩さんは驚いたように眼鏡の向こうで目を大きく開いた。
「えっと……。
上司と付き合ってたんですが、上役の娘さんとの結婚が決まったそうで」
嘲笑するような笑いが私の口から漏れる。
「なんだそれ、ひなちゃんは遊びだったってこと?」
不快そうに彼の顔が歪んだ。
「そう、ですね。
私は彼にとって都合のいい女でしかなかったらしいです」
苦い思いを飲み干すようにグラスに半分残っていたお酒を一気に呷る。
「というか私、男見る目がないんですよ……」
はぁーっとため息ともつかない息を吐いた。
「大学生のときできた初彼はただ処女と付き合いたいだけの男でしたし、次はこの上司でしょう?
ほんと、嫌になる……」
私の希望を聞き、猪狩さんが新しいお酒を頼んでくれる。
あんな男に処女を捧げたのはもう後悔でしかないし、上司に尽くしていた自分も馬鹿だと思う。
「悪いのはひなちゃんじゃなくて、ひなちゃんをそういう対象としか思ってない男だろ」
怒っている彼の声が聞こえて、俯き気味だった顔が上がる。
友達も、兄でさえ私には男を見る目がないから仕方ないと半ば呆れていた。
でも猪狩さんは怒ってくれるんだ?
「その上司ってあの銀行にいるんだろ?
ちょっと行って俺のひなを弄ぶとか許さん!って投げ飛ばしてくるわ」
その気なのか猪狩さんがウォーミングアップをするように首を左右に倒す。
「あー、投げるなら自分で投げたい……かも」
戸惑い気味に少し笑って答える。
まあ、そんなの無理だし引かれそうだけれど。
「オーケー、オーケー。
小柄な女性でも一般的な男なら投げ飛ばせる技、教えるわ」
「お願い……します。
……ぷっ」
真面目に頷いている猪狩さんを見ていたら、なんだかおかしくなって噴き出していた。
まさか、引くどころかやり方を教えるとか言われるとは思わない。
マズいと思ったが、止まらなくなっていた。
「あはっ。
あははははっ」
ずっとしこりになっていた過去の男たちへの思いが、猪狩さんのおかげで消滅した気がした。
それに、私が安高課長を投げ飛ばすところを想像したら痛快だ。
仮にそんな技を習得したところで、実行はしないが。
「……あっ。
すみま、せん」
笑いすぎて出た涙を指先で拭う。
「いや。
元気が出たならいい」
彼の手が伸びてきて、柔らかく私の髪を撫でた。
「それにひなちゃんは笑ってるほうがいい」
眼鏡の向こうでうっとりと目を細め、猪狩さんが私を見ている。
その幸せそうな顔にみるみる顔が熱くなっていった。
それに気づかれたくなくて、新しく届いたお酒をちびちびと飲む。
そのうち、頼んでいたエビマヨが出てきた。
「食べて食べて」
てきぱきと彼がお皿に取り分けてくれる。
「いただきます」
ありがたくそれをいただく。
ひとくち食べた瞬間、ぱーっと顔が輝いていた。
「美味しいだろ?」
なぜか猪狩さんはドヤ顔だが、うんうんと勢いよく頷いた。
サクサクの衣を纏ったぷりぷりのエビに絶妙な塩梅のマヨネーズソースが絡んで、滅茶苦茶美味しい。
猪狩さんがオススメしたくなるのもわかる。
「あー、もー、俺、ひなちゃんのその顔が見られただけで満足だわ」
あまりに美味しくてにこにこ笑って食べている私のお皿にどんどん彼がエビマヨをサーブしてくる。
「え、猪狩さんも食べてくださいよ!」
「ん?
俺はエビマヨ食べるよりご機嫌なひなちゃんを見てたい」
なにが楽しいのかわからないが、嬉しそうに笑って最後の一個まで彼は私のお皿にのせた。
「はぁ……?」
行儀悪く箸を咥え、彼の顔を見る。
「やっぱりひなちゃんは可愛いなー」
猪狩さんはにこにこしっぱなしだが、その可愛いは小さな子供に対するそれではないかという気がして、ちょっとむっとした。
そのあとも追加した食べ物が届くたびに猪狩さんが私に勧めてくれる。
「これも美味しいぞ」
私にペペロンチーノをサーブする猪狩さんの手もとには、三杯目のハイボールが置かれていた。
「えっと……。
そろそろお腹いっぱい、というか」
結局、エビマヨは私ひとりで全部食べた。
それにさらにパスタにステーキとなると厳しくなってくるわけで。
そもそも、私はあまり食べるほうではない。
「あー、ひなちゃん、昔っからあんま食べなかったもんな。
デザートが入らなくなると困るし、このへんでやめとくか」
私のお皿に取り分けようとしていたパスタを元のお皿に彼が戻す。
「ここな」
内緒話をするように彼が顔を寄せてくるので、私も少し近づけた。
「六十分ジェラート食べ放題があるんだ」
聞いた瞬間、思わず猪狩さんの顔を見ていた。
わかっていると彼が頷く。
「だから腹、空けておかないとな」
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