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カイとシエル
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カイとシエルが出会ったのは五年前。王立魔法学院の授業で模擬戦を行うためにバディを組む必要があり、カイがシエルに声を掛けたのが始まりだった。
「あんた、俺と組まない?」
シエルはもちろんカイのことを知っていた。厳しい試験のある王立魔法学院だが、幼いころから父親の知り合いである学院長に入学を勧められていたといううわさのある大貴族ローズブレイド家の少年。
基本的には十六歳以上が試験を受けるが、カイはまだ十四歳だった。しかも入学試験は首席合格。入学後も魔法学と魔法実技で最年少のカイに叶う者はいなかった。教師でさえ、カイには教えることができない。それほど豊富な知識と魔法を有していた。
シエルは百人いる同期生の中で全ての学科において十本の指には入る成績の優等生だったが、一番になれる科目はなかった。剣術だけはカイよりも上位の成績だったが、カイも十位以内には入る成績を収めていた。何でもできるカイに対して密かに憧れと劣等感を同時に抱いていた。カイとシエルは同級生になって三ヶ月だが話をしたこともなかった。カイと話をしたことがないのはシエルが特別ではない。学年で最年少のカイは必要最低限しか他人と言葉を交わさないため、同じ学年の大半の生徒は話したことがない状態だった。
「俺?」
てっきりカイは剣術で学年首席のマキシムと組むのだとシエルは思っていた。相棒スカウト解禁前にマキシムがカイに声を掛けると、宣言という名の周囲への威嚇をしていた。カイと組めば模擬戦勝利はほぼ間違いないため、生徒は内心、カイと組みたいと考えている者が多かった。だがマキシムは腕っぷしはもちろん強いが声も態度も大きく、黒い噂の絶えない家の息子なので逆らわずに穏便に済ませようと考える者がほとんどだった。シエルもそのひとりだ。
シエルも幼い頃は天才だと言われていた。シエル自身も天才だと思っていた。しかし成長するにつれ、少しずつ現実が見えてきた。神と崇められる魔法剣士ウォルフガングの登場が一番最初にシエルに現実を突きつけた。たが、まだ夢を見られる年齢だったのでウォルフガングに憧れ、彼のような魔法剣士になろうと思った。一番にはなれなくても、ウォルフガングに仲間と認めてもらえる存在になりたい。そのためにウォルフガングが通っていた王立魔法学院を目指し、勉強、魔法、剣技と全ての努力をした。頑張ればそれなりに結果はついてきた。
ミドルスクールまでは地域で一番の秀才で、おまけに眉目秀麗で優しいシエルは老若男女問わず人気者だった。周囲の目を気にする性質を産まれながらに持っていたシエルは、品行方正で、気遣いのできる人間でいなくてはいけないと自らを律していた。全方向に優れた少年であることが自らの価値であるとシエルは信じて疑わなかった。母は何度もそんなシエルを心配して声をかけてくれたが、シエルは問題ないと微笑み返すことしかしなかった。家族に対してまで、いい子でなければいけないと思っていた。
「あんた」
シエルのカイへの確認に対して、カイは深くうなずく。
「本当に?」
「あんたがこの学年で一番、冷静に周りを見てる」
思わずニヤけそうになった口元を手で覆い隠した。シエルが欲しかったものを全て持つ、なりたいと思っていた天才に評価されていたことが嬉しかった。カイに褒められたことで一層、シエルは空気を読むスキルに磨きをかけた。
カイとシエルのバディは初回から驚くほどに息が合った。模擬戦の授業では向かうところ敵なし。上級生ですら彼らには歯が立たなかった。
王立なので有能な彼らには学院卒業前に軍や近衛への誘いもあった。当然のように首席で卒業したカイだったが、フリーランスの魔物退治の職を選んだ。
シエルも気がつけば卒業時の成績は次席だった。これはシエルの実力だけではないとシエル本人は感じていた。在学中、もちろん天才の相棒として恥ずかしくないよう勉学に励んでいたが、ずっとカイとバディを組んでいた恩恵は大いにある。もちろんシエルにも軍や警察組織からスカウトはあった。たが、どれもカイとのセットで、という誘いな気がしていた。
カイが行かないのなら、シエルも行かない。カイ本人から何か言われたわけでもないが全て断りフリーランスになった。そして今日までずっとカイから一緒にやろうと言われていないが、シエルから確認することもないまま、ふたりで魔物退治の仕事をこなしている。
カイの家柄とシエルの人柄で仕事が途切れることはない。どちらかが大きなケガをして動けなくなるなどということもなくここまで仕事ができている。しかしシエルにはずっと不安がつきまとっていた。
もともと澱の溜まりやすい体質ではある。だから魔法を使えなくなったとき、カイにとって有用な人間でなくなったとき、棄てられるのではないか。そんな恐怖心を抱えていた。天才の相棒でいられなくなることが怖かった。カイの相棒であるシエルにしか、価値がないような気がしていた。
王都に戻った翌日、シエルが目を覚ますと隣にゼリンダが眠っていた。寝起きの良くないシエルは頭が働かず、愛らしい顔で静かな寝息を立てるゼリンダを見つめる。幸せとはこういう生活なのかと回らない頭で考える。またカイが魔法でベッドを拡張した。カイもゼリンダの隣で熟睡しているようだ。
この家はカイと出会ったときにはすでに彼の持ち物だった。学校でバディを組んだ直後、カイがここに提出物の自作魔道具を忘れたときにシエルを連れて取りにきた。その時にシエルがこの空気感を気に入り、カイがいるかを確認して勝手に出入りして寝泊まりするようになっても、家主は何も言わなかった。それどころか。
「これ、鍵」
「あ、ありがとう……」
魔法の鍵をずいと渡されたときは面食らった。同時に、許されて認められている気がした。あの時、カイとシエルはバディとしてこの先もずっとやっていくのか、言葉にして確認すれば良かったと後悔する瞬間もある。
カイが魔法の研究や文献を読む静かな空間に身を置くことは心地良かった。時折カイの真似事をして書物を読んだりもするが、基本的には寝て過ごしている。眠ることがシエルの澱の浄化作業だ。気づけば自宅より長い時間をここで過ごしており、シエルは半ば住み着いている。ローズブレイド家は放任主義なのか、カイをうるさく大豪邸に連れ戻すような気配もなかった。
昨夜はさすがにゼリンダに手を出さず眠りについた。そのせいか、彼女の無邪気で無防備な寝顔を見ていると性的接触をしたい気持ちがシエルの中でむくむく湧いてくる。
ゼリンダなら寝込みを襲っても苦笑いをしながらも優しく受け入れてくれるような気がしている。しかしシエル自身、こんなに性欲が強かったとは思いもしなかった。そう言えば、五年苦楽を共にしている相棒のことを何も知らなかったと今さら気づく。カイが童貞だったとは知らなかった。一緒にいてもカイとそんな会話をしたことはない。
シエルは五年の間に六人ほど恋人がいたことがある。カイに彼女たちとのできごとどころか、存在すら話したことはなかった。恋人の寝顔を見て幸せな気持ちになるとか、寝込みを襲いたいと思ったことはなかったと思い出す。記念日デートはできるだけ企画したが、仕事を優先した。今思えば薄情な彼氏だ。自分から告白して付き合った恋人はいない。色事に淡白なのかもしれないと自分では思っていたが、そうでもないらしい。
ゼリンダは身体の関係から始まったし、シエルの恋人になり、カイの恋人にもなった。まだ出会って数日だ。それなのに、こんなに愛おしい。
「ゼリンダ」
寝起きの少し掠れた声で名前を呼んで、白くて柔らかなゼリンダの頬を撫でた。
「あんた、俺と組まない?」
シエルはもちろんカイのことを知っていた。厳しい試験のある王立魔法学院だが、幼いころから父親の知り合いである学院長に入学を勧められていたといううわさのある大貴族ローズブレイド家の少年。
基本的には十六歳以上が試験を受けるが、カイはまだ十四歳だった。しかも入学試験は首席合格。入学後も魔法学と魔法実技で最年少のカイに叶う者はいなかった。教師でさえ、カイには教えることができない。それほど豊富な知識と魔法を有していた。
シエルは百人いる同期生の中で全ての学科において十本の指には入る成績の優等生だったが、一番になれる科目はなかった。剣術だけはカイよりも上位の成績だったが、カイも十位以内には入る成績を収めていた。何でもできるカイに対して密かに憧れと劣等感を同時に抱いていた。カイとシエルは同級生になって三ヶ月だが話をしたこともなかった。カイと話をしたことがないのはシエルが特別ではない。学年で最年少のカイは必要最低限しか他人と言葉を交わさないため、同じ学年の大半の生徒は話したことがない状態だった。
「俺?」
てっきりカイは剣術で学年首席のマキシムと組むのだとシエルは思っていた。相棒スカウト解禁前にマキシムがカイに声を掛けると、宣言という名の周囲への威嚇をしていた。カイと組めば模擬戦勝利はほぼ間違いないため、生徒は内心、カイと組みたいと考えている者が多かった。だがマキシムは腕っぷしはもちろん強いが声も態度も大きく、黒い噂の絶えない家の息子なので逆らわずに穏便に済ませようと考える者がほとんどだった。シエルもそのひとりだ。
シエルも幼い頃は天才だと言われていた。シエル自身も天才だと思っていた。しかし成長するにつれ、少しずつ現実が見えてきた。神と崇められる魔法剣士ウォルフガングの登場が一番最初にシエルに現実を突きつけた。たが、まだ夢を見られる年齢だったのでウォルフガングに憧れ、彼のような魔法剣士になろうと思った。一番にはなれなくても、ウォルフガングに仲間と認めてもらえる存在になりたい。そのためにウォルフガングが通っていた王立魔法学院を目指し、勉強、魔法、剣技と全ての努力をした。頑張ればそれなりに結果はついてきた。
ミドルスクールまでは地域で一番の秀才で、おまけに眉目秀麗で優しいシエルは老若男女問わず人気者だった。周囲の目を気にする性質を産まれながらに持っていたシエルは、品行方正で、気遣いのできる人間でいなくてはいけないと自らを律していた。全方向に優れた少年であることが自らの価値であるとシエルは信じて疑わなかった。母は何度もそんなシエルを心配して声をかけてくれたが、シエルは問題ないと微笑み返すことしかしなかった。家族に対してまで、いい子でなければいけないと思っていた。
「あんた」
シエルのカイへの確認に対して、カイは深くうなずく。
「本当に?」
「あんたがこの学年で一番、冷静に周りを見てる」
思わずニヤけそうになった口元を手で覆い隠した。シエルが欲しかったものを全て持つ、なりたいと思っていた天才に評価されていたことが嬉しかった。カイに褒められたことで一層、シエルは空気を読むスキルに磨きをかけた。
カイとシエルのバディは初回から驚くほどに息が合った。模擬戦の授業では向かうところ敵なし。上級生ですら彼らには歯が立たなかった。
王立なので有能な彼らには学院卒業前に軍や近衛への誘いもあった。当然のように首席で卒業したカイだったが、フリーランスの魔物退治の職を選んだ。
シエルも気がつけば卒業時の成績は次席だった。これはシエルの実力だけではないとシエル本人は感じていた。在学中、もちろん天才の相棒として恥ずかしくないよう勉学に励んでいたが、ずっとカイとバディを組んでいた恩恵は大いにある。もちろんシエルにも軍や警察組織からスカウトはあった。たが、どれもカイとのセットで、という誘いな気がしていた。
カイが行かないのなら、シエルも行かない。カイ本人から何か言われたわけでもないが全て断りフリーランスになった。そして今日までずっとカイから一緒にやろうと言われていないが、シエルから確認することもないまま、ふたりで魔物退治の仕事をこなしている。
カイの家柄とシエルの人柄で仕事が途切れることはない。どちらかが大きなケガをして動けなくなるなどということもなくここまで仕事ができている。しかしシエルにはずっと不安がつきまとっていた。
もともと澱の溜まりやすい体質ではある。だから魔法を使えなくなったとき、カイにとって有用な人間でなくなったとき、棄てられるのではないか。そんな恐怖心を抱えていた。天才の相棒でいられなくなることが怖かった。カイの相棒であるシエルにしか、価値がないような気がしていた。
王都に戻った翌日、シエルが目を覚ますと隣にゼリンダが眠っていた。寝起きの良くないシエルは頭が働かず、愛らしい顔で静かな寝息を立てるゼリンダを見つめる。幸せとはこういう生活なのかと回らない頭で考える。またカイが魔法でベッドを拡張した。カイもゼリンダの隣で熟睡しているようだ。
この家はカイと出会ったときにはすでに彼の持ち物だった。学校でバディを組んだ直後、カイがここに提出物の自作魔道具を忘れたときにシエルを連れて取りにきた。その時にシエルがこの空気感を気に入り、カイがいるかを確認して勝手に出入りして寝泊まりするようになっても、家主は何も言わなかった。それどころか。
「これ、鍵」
「あ、ありがとう……」
魔法の鍵をずいと渡されたときは面食らった。同時に、許されて認められている気がした。あの時、カイとシエルはバディとしてこの先もずっとやっていくのか、言葉にして確認すれば良かったと後悔する瞬間もある。
カイが魔法の研究や文献を読む静かな空間に身を置くことは心地良かった。時折カイの真似事をして書物を読んだりもするが、基本的には寝て過ごしている。眠ることがシエルの澱の浄化作業だ。気づけば自宅より長い時間をここで過ごしており、シエルは半ば住み着いている。ローズブレイド家は放任主義なのか、カイをうるさく大豪邸に連れ戻すような気配もなかった。
昨夜はさすがにゼリンダに手を出さず眠りについた。そのせいか、彼女の無邪気で無防備な寝顔を見ていると性的接触をしたい気持ちがシエルの中でむくむく湧いてくる。
ゼリンダなら寝込みを襲っても苦笑いをしながらも優しく受け入れてくれるような気がしている。しかしシエル自身、こんなに性欲が強かったとは思いもしなかった。そう言えば、五年苦楽を共にしている相棒のことを何も知らなかったと今さら気づく。カイが童貞だったとは知らなかった。一緒にいてもカイとそんな会話をしたことはない。
シエルは五年の間に六人ほど恋人がいたことがある。カイに彼女たちとのできごとどころか、存在すら話したことはなかった。恋人の寝顔を見て幸せな気持ちになるとか、寝込みを襲いたいと思ったことはなかったと思い出す。記念日デートはできるだけ企画したが、仕事を優先した。今思えば薄情な彼氏だ。自分から告白して付き合った恋人はいない。色事に淡白なのかもしれないと自分では思っていたが、そうでもないらしい。
ゼリンダは身体の関係から始まったし、シエルの恋人になり、カイの恋人にもなった。まだ出会って数日だ。それなのに、こんなに愛おしい。
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