天才魔導師と秀才魔法剣士を(いろんな意味で)癒すのがお仕事です

うづきなな

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ゼリンダの新生活初日

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 まだ寝ぼけているシエルだったが、ゼリンダに触りたい気持ちだけははっきりしていた。
「ゼリンダ」
 名前を呼んで、白く柔らかな彼女の頬に触れると止まらなくなった。朝立ちしているモノが明確に固くなる。シエルはまだ目は開かないが、ゼリンダを抱き枕のように抱きしめた。彼女が目を覚ます気配はない。だが構わずにシエルはゼリンダに身体を密着させて額にキスをする。
 よく寝ていたゼリンダだったが、シエルの感触に目を覚ました。
「ン……おはよ……」
 ゼリンダもまだ寝ぼけてぽやぽやしているが、寝間着の下腹部に押し付けられる硬いものに気づく。
「シエル、えっちな気持ち?」
「朝立ちは生理現象だけど、えっちな気持ちはある……」
 まだシエルもしゃっきり覚醒はしておらず、滑舌が緩い。きちんとした大人の男の人だと思っていたシエルの意外な一面が垣間見えてゼリンダは微笑ましい気持ちになった。
「俺も」
 ゼリンダの背中に、眠っていたはずのカイがぴったりくっついてきた。ゼリンダのお尻にも硬いモノが当たる。こちらも生理現象だと頭では理解するが、やはりドキドキしてしまう。
 シエルとカイにぎゅうぎゅう挟まれて、朝から極上の贅沢をゼリンダは堪能する。恋人同士の朝はこんなに幸せなのかとほわほわした。
 カイはゼリンダの髪に顔を埋めて肺を甘い香りで満たす。匂いだけでは足りないとゼリンダのうなじを舐めた。
「ひゃ……っ」
 小さくこぼれた愛らしい嬌声は、眠気で控えめにゆらゆらしていたふたりの美しい獣の色欲の火に燃料をくべた。一気に燃え上がらせて、カイとシエルを覚醒させる。
 シエルの手はゼリンダの乳房に添えられ、唇が重なる。カイの唇はゼリンダの首筋をなぞり、耳朶を食んだ。男らしい大きな手は臀部を撫でる。
「ん……んんっ……」
 ゼリンダの口内へシエルの舌が侵入してきて、我が物顔で這いずり回る。唾液が混じり合って舌が絡まると頭がぼんやりしてきて、ゼリンダは気持ちいいことしか考えられなくなる。
「かわいいね」
 快楽にとろりととろけた恋人の双眸を見つめて、シエルはさらに誘惑するようにささやく。シエルの美声に鼓膜をくすぐられてほわんとなっているところに、カイの舌が耳朶をなぞった。
「ひゃ……ッッ」
 快感がぞくぞくとゼリンダの背筋を駆け抜ける。身体から力が抜けてしまうのに、乱れた熱い吐息が唇からこぼれる。
 カイとシエルは息の合った動きでゼリンダから着衣を奪う。ゼリンダをあっという間に生まれたままの姿にして、艷やかな肌に吸い付いた。
「あっ♡ ぁあ♡」
 胸と背中へ同時にキスの甘い刺激を与えられて、ゼリンダの身体は期待に蜜を滴らせる。
「ん……っ♡」
 不意に止まらない嬌声がはしたなく思えて、我慢しなければとゼリンダは手で口を塞いだ。
「抑えるな」
 カイの手がゼリンダの腕を押さえる。
「でもぉ……ッッ」
「その声、聞きたい」
「ゼリンダのかわいい声、いっぱい聞かせて?」
 ふたりからそう言われると、ゼリンダは恥じらいながらも素直に喘ぐ。
「アァァァっ♡」
 カイとシエルに身体を挟まれているのでキスの雨から逃れる場所がない。涙目で腰をくねらせて悶える。
「ここが寂しい?」
 意地悪にささやいたシエルがゼリンダの片足をひょいと持ち上げて隙間に端正な顔を埋める。秘所からあふれた蜜を舐め、膣口に舌を差し入れた。
「ヒャァぁんッッ♡♡」
「ゼリンダはホント、舐められるの好きだな」
 カイはゼリンダの耳元で酷薄にささやいて、耳殻の形を確かめるように舌でなぞる。男らしい無骨な手は恋人の形の良い乳房の柔らかさを堪能していた。
「だっ、て、ンっ♡ きもちいいよお♡」
「良かった」
 蜜壺を味わっていたシエルが顔を上げる。端正な面がゼリンダの目の前にやって来た。下半身の怒張を恋人の大陰唇に擦り付ける。
「入れるよ」
 ゼリンダがこくんとうなずくとすぐにシエルの男性器が挿入された。
「あっ♡ ああァっ♡」
 恋人が相棒に貫かれガクガク揺さぶられている姿を見ながら、カイは早急に彼女のお尻も使えるようになる魔法を探すと決めた。性器の絡み合うぐちゅぐちゅ卑猥な水音を聞いているだけでカイの屹立は痛いほど硬くなっていた。待っているのがもどかしい。ふたりで同時にゼリンダを愛したら、互いにもっと気持ち良くなれる予感もあった。
「アッ♡ うぁ、しえ、るぅ……♡ すきぃ♡♡」
「俺も、好きだよ」
 妖しく微笑んだシエルに精液を子宮口に叩きつけられ、ゼリンダは恍惚となる。余韻にひたる間もなく、背後にいるカイの陰茎がゼリンダの膣を押し拡げて進み、亀頭で最奥をぐりぐりと撫でた。
「あ゛っっ♡」
「ゼリンダ」
 カイが素早いピストン運動を繰り返すと卑猥な音が響く。触覚と聴覚と嗅覚で興奮して吐息を荒らげながらゼリンダのお尻の穴に触れた。
「こっちも使えるようになる魔法、見つけたらかけても良い?」
 シエルはカイの提案にぎょっとするが、興味はあった。ゼリンダの返答を黙って待つ。ゼリンダの前と後ろを同時に犯して、彼女がよがり狂う姿を見てみたい。
「いたく、ぅ……あっ♡ な、い……ッッ?」
「気持ち良くなれる魔法、ちゃんと探す」
 ゼリンダが気持ち良くなる箇所を突き上げるためにカイは腰を振る。
「あっっ♡ ひ、ぁぁああッ♡♡」
 カイが気持ち良くなれる魔法だというのだから、きっとそれは守られる。それを信じてゼリンダはうなずいた。
「あァァァっ♡ あり、がと……ぉ♡ んんッッ♡ カイ、すきぃ♡」
 ゼリンダからの許可が下りて、カイのやる気は俄然上がる。指切りの代わりに深く激しいキスをした。
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