冒険者の受難

清水薬子

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女冒険者サナ

撒き餌※

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 何事もなく宿屋に到着した。

 横抱きに運ばれる私を見た主人が心配して駆け寄ってきたが、カインが巧妙に事実を伏せて万人が納得しそうな話をでっち上げて伝えると胸を撫で下ろした。

「なるほど、途中で体調を崩されたんですね。最近冷えてきましたからね、大事に至らなくてよかったです。追加の毛布はベッド下の引き出しにございますのでご利用ください」

 その後も甲斐甲斐しく暖房の使い方や追加料金の仕組みなどの説明を続けようとした主人の話を礼儀を損なわない程度にカインが断った。

 そのまま部屋まで大人しく運ばれる。

 道中、何度か降ろしてくれと頼んだが『その様子じゃ無理だ』と一蹴されてしまった。
 護衛対象に運ばれる護衛、なんという体たらくなのだろう。
 他の冒険者仲間がいれば取り分を零にされても文句は言えない。

 一人で落ち込んでいるとカインは部屋の明かりをつけず真っ直ぐ奥に向かい、ようやく私をベッドに降ろした。

「ご迷惑おかけしました。運んでくださってありがとうございまし、た?」

 服とベッドが汚れてしまうので、立ち上がって浴室で体を洗おうとした矢先、トンと軽く突き飛ばされる。
 行為直後よりマシになったとはいえ、まだ本調子とは言い難い足では踏ん張れずにベッドに倒れ込んでしまう。
 突然のことに驚いていると、彼はシャツを脱ぎ捨ててベッドに片足を乗っけて近寄ってくる。

「あの、カインさん。どういうおつもりで?」

 無言でスカートを捲ろうとするカインの手を咄嗟に掴んで食い止める。
 彼はキョトンとした顔で首を傾げた。

「なにって、例の男を捕まえる為に誘き出すって話だっただろう?」
「それとこれに何の関係があるんですか?」

 彼は数秒考え込んだ後、思い出したかのように口を開く。

「ああ、そういえば魔に堕ちた時の特性については知らないんだったな。神の加護を剥がして魔物として生まれ変わる時、どの魔物になるかは環境に左右される」
「はあ……?」
「暴食を行えばスライム系統に、死にかけであればアンデッドに変化しやすい」

 カインの話を聞いているうちになんとなく話の全貌が見えてきた。
 どうやら環境を克服ないし適応しようする働きがあるらしい。
 つまり、淫魔は性行為の最中に実行すれば確率としてなりやすいそうだ。
 例の男は手っ取り早く若い娘を襲ってやっていたようだ。
 ジゼルがその男に怯えていたのもそれが原因だろう。

「襲うとなれば抵抗されるリスクがある。一番手っ取り早いのは自慰行為の最中に気づかれることなく済ませてしまうことだが、女性は男性に比べて自慰の回数は不規則になりやすいからな。男にとっては現実的じゃないだろう」
「なるほど」

 どんな下世話な話でも語り手がカインであれば高尚な学問の話に聞こえてきてしまう。
 何を根拠に女性の自慰行為のペースを語っているのか少し気になったが、直接聞くのも躊躇われたのでスルーした。

「そこで俺たちの出番というわけだ。俺たちのような若い男女の二人組が一つの部屋を借りればどう見える?」
「まあ、客観的に見れば親しい仲のように見えますね」
「淫魔を増やしたい奴にすれば、俺たちは口の中に飛び込んできたソーセージ。功を焦って必ず近づいてくる」

 罠は既に仕掛けたとカインは付け加えた。
 相変わらず用意周到ぶりに感心するが、肝心なことを後出しで伝えてくるのはよろしくない。
 彼の話を脳内で反芻し、自分なりに彼の計画を検討する。
 そこで気になった点が一つ浮かび上がってきた。

「……演技はダメなんですか?」

 彼の言いたいことはよく分かったが、何も実際にやる必要性を見出せない。
 率直に代案をぶつけるとすっかり全裸になった彼は力強く頷いた。

「失敗は許されないからな。ここで逃せば俺たちの顔が露見するだけでなく、却って警戒させることになって後々捕まえるのが難しくなる」
「それは重々承知していますが……」

 未だに萎え切らない態度を見せる私にカインが言い聞かせるように言葉を重ねる。

「奴はいわば情事覗きのエキスパートだ」
「情事覗きのエキスパート……?」

 至って真面目な顔でとんでもない表現をするものだから思わず復唱してしまった。
 ここ暫くは記憶に残りそうな、インパクトのある言葉の組み合わせに呆けかけたが頭を振って意識をカインの話に戻す。

「下手な演技で勘付かれるわけにはいかない。だが、先ほどのこともある。実際に行為に及ばずとも近い方法で代用するつもりだ」
「な、なるほど……?」

 運んでもらったこともあり、カインの申し出を断る理由がなくなってしまった。
 なんとなく釈然としない気持ちを抱えていると彼が私の手を取ってキスを落とす。

「体、冷えているな」

 生暖かい息が冷えた指先に吹き付けられる。
 まるで熱を分け与えようとするかのように指を絡めてきたので、気恥ずかしくなってきて視線を逸らす。

 どうしてカインはこうも恋人のような振る舞いを平然と行えるのか。
 翻弄されっぱなしの私と違って彼からは余裕さえ感じる。
 私が知らないだけで、端正な顔立ちの彼に言い寄る女性は多いのだろう。
 女性の扱いには慣れている彼にしてみれば、男性経験のない私との行為など目的のための手段の一つに過ぎない。
 割り切ってはいるものの、それでも経験のなさからくる狼狽する自分が情けなくて複雑な気持ちになる。
 そんな私の気持ちをカインは不安と受け取ったようで、宥めるように再度手の甲に口付けを落としてから毛布を羽織って私の上に覆いかぶさる。

「安心して身を委ねてくれ」
「へ? –––––––––––ひゃっ!?」

 頰に手を添えられて、右に向きを変えさせられた。
 露わになった左耳に彼の息がかかる。
 柔らかい唇が耳のふちを軽く撫で、甘く耳朶を吸われる。
 冷たい耳にじんわりと熱が伝わって、些細な刺激すら拾い上げて体がビクビクと跳ねる。

「俺が息を吐くたびに反応するぐらい敏感なここなら、代用以上の効果がありそうだな」

 気がつけば脇の下を彼の腕が通って、私の頭を彼の大きな手が固定する。
 足の間には彼の体が入り込んで、僅かな身動ぎすら許されない。
 完全に動きを封じられた上に彼の腰がすりすりと押し付けられる。
 下着を身につけていないそこは、ぐちゅぐちゅと粘度の高い液体が潤滑油になって陰唇を擦る。

「カインさんっ、んっ……体、汚れちゃいます、から……」

 結局色々とほっぽり出したままな自分の下半身の事情を思い出した私は慌ててカインの背中を叩いて窘めるが、彼は耳を舐るのに夢中で気づいていないようだった。

「ん、ふぅ……はあっ……はむ」

 耳朶を口に含みながら舌で溝を弄るように動かされると唾液がピチャピチャと鼓膜に直接響く。
 彼の手が離れる頃には、冷えていたはずの耳は体温を超える温度になっていた。

「あっつい」

 カインは一言だけそう呟くと私の唇に食らいつく。
 啄むのもそこそこに、私の唇をざらついて熱を持った彼の舌が這う。
 巧みに唇の隙間に入り込んで舌を絡められた。
 柔らかくて、暖かくて、縦横無尽に口の中をねっとりと動くそれは、まるで弱点を探ろうとしているようで、私の瞳を見据える獣欲に満ちた碧眼から逃れたくて目を閉じる。

 目を閉じると余計私たちの荒い呼吸だとかベッドの軋む音に意識が向いてしまう。
 彼が腰を揺するたび、段々と滑りが良くなって摩擦がなくなっていく事実が恥ずかしい。
 
 彼の指が私のブラウスのボタンを外す。
 一つ一つボタンを外す間にも私の口内は彼の舌に責められていて、酸欠気味の頭は快感と擽ったさに考えることを放棄していた。
 コルセットの紐を緩めにかかったことをぼんやりと自覚していたけど、ベッドシーツの上に投げ出した手を動かすのも億劫で。
 カインの一挙手一投足全てに対して過敏に反応する自分の体をどこか他人事のように眺める。

「ぁ……」

 執拗に私の粘膜を苛めていた舌はあっさりと引き下がった。
 甘い快感が離れることに寂しさを覚えて、無意識に熱い吐息が溢れる。
 息も絶え絶えな私を見下ろしながら唾液でテラテラと光っていた唇を手の甲で拭ったカイン。
 彼の視線は臍から鳩尾や鎖骨に散ったあの日の薄くなった痕跡を追いかけていた。
 少し遅れて指先が跡を線で結ぶように撫でる。

「んっ、んう、はあ、擽ったい」

 焦ったい触覚への刺激に意図せず体が震えて、ベッドのシーツをつい握ってしまう。
 ツツツー、と爪が皮膚を掠めると全身の毛が逆立って整いかけた息はあっという間に乱れる。
 右の耳珠を舌の先で何度も嬲られながら、腰を揺するたびに滑りが良くなった陰茎がぐちぐちと陰核を撫でる。
 甘く焦がれるような疼きが込み上げてきて、思考が掻き乱される。

「サナ、そんなに腰を揺すったら……」

 至近距離でカインの低い声が鼓膜に響いて腰が跳ねた。
 彼の声が染み込むのに、言葉は一向に脳に入ってこない。

「つい、うっかり挿入はいってしまうかもなあ?」

 体を撫でていた指先が大きく開いて、私の乳房を容易く包み込んでやわやわと揉み始めた。
 私の体温よりも高い彼の掌はじんわりと暖かい。
 強めに揉んで拒否されたことを鑑みたのか、その手つきは初めて触った時よりも力のないものだった。
 愛撫というよりマッサージのような触り方も、耳穴にねじ込まれた舌の感触のせいでじっとりとした快感に変換されて、声が漏れそうになるのを唇を噛んで堪える。

 私の努力も虚しく、ツンと突き出した乳首を指で弾かれるとそれだけで呆気なく甘えたような声が仰け反った喉から零れる。
 指の腹で押し戻したり、指と指で挟んで軽く引っ張って玩ばれているのに痛みは微塵もなくて、代わりにお腹の底がジクジクと熱を持って疼く。
 これ以上胸を触られていたらどうにかなってしまいそうで、思わず腰を引いてしまう。
 足の間に感じていたモノが引っかかって、急に質量を増して–––––––––––


 ぐちゅ……じゅぷぷぷっ……


「ひゃあああ、あっ、あっ!」
「言った……ぁく……側から……はあ……入っちゃったなあ?」

–––––––––––すっかり濡れそぼったそこは聞くに堪えないほどのはしたない音を立ててカインを受け入れた。
 ある程度それ以上奥に侵入するわけでも、引き抜くわけでもない。
 浅い息を吐きながらカインが目を細めて私の顔を覗き込む。
 彼の舌が離れたことで耳に付いた唾液が外気に晒されて私の熱を奪う。

「最後までするつもりはなかったんだが……サナ?」

 中途半端に満たされた疼きは却って焦燥を呼び出して、形が鮮明に分かるほど締め付ける。
 鋭く息を吐いても、止めても、意識を逸らそうとしても無駄な足掻きだった。
 意識を逸らそうとすればするほど、形だけじゃなくて微かなビクつきすら伝わってくる。
 カインが何か喋っているが、快楽ですっかり解けた頭はまともな思考をするだけの力もない。

「……抜く、ぞ」

 カインがベッドに手をついて腰を引く。
 襞を引っ掛け、浅くザラついた部分を擦った途端限界まで高められていた快感は弾ける寸前だった。
 完全に抜ける一歩手前の部分に差し掛かった時に彼の動きが止まって、大きな手が私の頰を撫でる。

「サナ、足が邪魔だ」
「あ、し……?」

 カインに指摘されて初めて自分の足が彼の腰に巻きついていることに気づいた。
 交差させた足はガッチリと彼を捕らえて離すつもりはないといわんばかりに絡みついていた。

「なあ、……どうしようか?」

 彼の太い親指の腹が下唇の感触を確かめるように何度か軽く撫でた後、隙間に指を差し入れる。
 特に何をするでもなく、相変わらず感情の起伏を感じさせないカインの目は私の口内に入り込んだ指を見つめていた。
 その目は何かを期待しているようだったけど、何を期待されているのかふやけた頭では碌に考えられなくて、口の中に指を突っ込まれたまま喋っても意味がないような気がして結局黙ることにした。

 暫く黙っていたが、特に何も変化はなかったので、以前彼に指を舐められた時のことを思い出しながら爪先から指の腹や関節の皺に恐る恐る舌を這わせる。
 ほんのりと塩っぱいようで思ってたよりも味がしない、というのが他人の指を舐めて抱いた感想だった。
 なんとなしに軽く吸うと彼の隆起した喉仏が上下に動く。

「本当にお前は……はあ……」

 呆れたように大きなため息をつき、ちゅぷりと親指を引き抜いて付着した私の唾液を舐めとる。
 いつもの精悍な振る舞いからかけ離れた淫靡な動作をまじまじと見つめてしまって、なんだか見てはいけないものを見てしまったような気持ちになる。

「このままだとお互い収まりがつかないからな。続ける、ぞ」

 あっさりと掌を返したカインが私の腰を掴んで引き寄せる。
 お腹の奥の奥、子宮口を圧迫されて内臓を押し上げられる苦しみに視界が滲んだ。
 
「あ゛う゛……な、なん、でぇ?」
「ん~? なんで、だろうなあ……なんでだと思う?」
「わ、わかんな、い……ん、んっ!」
「だよなあ。よいしょっ、と」

 私の背中にクッションを差し込むと啄むように唇を重ねる。
 ぷちゅり、くちゅりと音を立てて舌を絡めて口蓋をかき回される。
 少し上体を起こしたせいなのか、カインが奥を穿つ度に込み上げるような苦しさが襲って呼吸すら出来ない。

「あ゛っ、おく……ひゃあ゛っ! あたって……ん゛う゛っ!?」
「奥に、当たってるが……それがっ、どうしたっ?」
「ふう゛っ……くるし、い……はぐ、う……」
「苦しいか」

 ピタリとカインは動きを止めた。
 零れた涙を指で拭い、目尻に溜まった新たな涙を吸い取って彼は息も絶え絶えな私の顔を覗き込む。
 はくはくと魚のように口を動かして喘ぐ私を見下ろしながら彼は目を細めた。

「止めて欲しいか?」

 無言で首をコクコクと縦に振る。
 動きを止めてはいるものの、相変わらず肉を押し分けて存在を主張するそれは子宮口に触れている。

「抱きつきながらやめて、なんて言われても説得力ないぞ」

 気がつけば、カインの首に手を回して抱きついていた。
 足も彼の腰に巻きつけて傍目から見れば私が離れようとする彼を引き止めているようにも見える。

「ち、ちがっ!」
「何が違うんだ?」

 嗜虐的な笑みを浮かべてカインがさらに腰を密着させて押し上げる。

 弁明しようとした口は封じ込まれて舌を引っ張り出されて、カインはもうどちらの唾液かも分からないドロドロの舌を音を立てて吸いこんだ。

 圧迫されて苦しい。
 息が出来なくて苦しい。
 敏感な舌を強く吸われて苦しい。

「顔、真っ赤で、蕩けた目……もう、イきそうか」

 苦しい。

 苦しい。

 ……苦しいはず、なのに。

「気持ちいいなあ?」

 苦しいのも気持ちがいい。

「っああぁぁあああ~~~っ!」

 苦しさを快楽に変換した私の体は、容易く高みに追い詰められてあっという間に限界を迎えた。

 一瞬意識を失いかけたが、唇を食まれる感触で我にかえる。
 涙で滲む視界を瞬いてクリアにすれば、超至近距離で目を閉じて熱心に私の口を貪るカインの顔があった。
 長い睫毛はふるふると震え、目元はほんのりと赤らんでいて、金の前髪は汗で額に張り付いている。
 片目を開けて私の顔を見た彼はようやく顔を離した。
 唇についた唾液が糸を引いてプツリと千切れる。
 暗闇の中で煌めく蒼い目は相変わらず感情が読めない。

「もう、いいよな?」

 何に対して許可を求めたのか、カインはねっとりと腰を引き–––––––––––

「こんな厭らしい格好で、ナカ吸い付いて、『もっと』って誘ってるんだから……」

 –––––––––––ぱちゅんと勢いよく打ち付ける。

 膣壁を擦り上げ、弱いところを余すところなく責め立てる。
 浅いところも、奥も、ゆっくりと確実に、容赦なく。

「ひゃあ、あっ、あぅっ! あ……や、だぁ」

 絶頂の余韻から未だに抜け出せていない体にはあまりにも過ぎた快楽。
 悲鳴にも近い掠れた喘ぎ声を出しながら首を振って嫌がってもカインは動きを止めない。
 力の入らない体では彼の割れた腹筋を押してもビクともしない。
 それどころか口角を歪めて抽送のペースを早め、胸に手を伸ばして先端を弄りはじめる。

「『やだ』? 何が、どう嫌なんだ?」

 ジワジワと熱が溜まるような快楽から一転、細波のように快感が押し寄せる。
 突かれる度に視界が白く爆ぜ、先端を摘まれる度に嬌声が漏れる。
 自分でもはっきりと分かるほど、キツく強くカインを締める。

「これっ、きもち、いいのがっ、ずっとっ、もぉっ、むりぃっ!」

 喋っている最中であっても手加減なしに責め立てるので喘ぎ声混じりに加えて快楽でグズグズの口では呂律すら怪しい。

「さっきからイッてばかりいるからなっ、もうそろそろトビそうか?」
「ト、ぶ? ……ヒャッ!?」

 意思とは無関係に仰け反った首目掛けて歯を突き立てられ、チクリとした痛みが走る。
 その痛みすら気持ちが良くて。

「どこもっ、かしこもっ、弱い、な……俺も、そろそろ……」
「んうぁっ、あ゛~~~~!」

 どちゅどちゅと最奥を執拗に突き上げられる。
 カインが微かに荒く震えた息を吐き出しながら叩きつけるように射精した。

「はあーっ、はぁーっ……サ、ナ……サナ……」

 波が引くように暴力的な快感がスルスルと引いていく。
 それに伴って意識も段々と遠のき始める。
 薄れゆく意識の中、カインの腕が私を抱え上げて壊れ物を扱うようにそっと抱きしめたような気がした。
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