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第一章
42 αはΩと ☆
「ん……ふっ…ンッ……」
逃げる舌を追い、絡ませて吸えば、驚いたように体を強ばらせるユリウスが愛らしく、可愛くてしょうがない。
(ヒートじゃなくてもいい匂いだし、唾液が甘く感じられる。ああ……媚薬のようだ……)
シャツのボタンを外して胸を撫でると、驚いているのが伝わってきたが、
(……止められる、わけがない)
胸の小さな突起を摘み、押し込む。もう一方の手は脇腹を撫で、へそを撫で、そのまま下へと滑らしてゆき、下着の上からハッキリとわかるようになった性器を撫でた。
「あっ、ちょっと待っ」
止めようとする言葉は口づけで最後まで言わせず、華奢で非力な体をできる限り丁寧に愛撫する。
(ヒートでわけがわからなくなるのはユリウスだけじゃない、俺もだ)
ヒート時の激しい衝動ではない、胸が痛くなるような愛おしさを感じる。
(ああ……)
唇を離して見たユリウスの顔に、思わず笑みが零れる。
(真っ赤になって……可愛い。ずっと唇を合わせていたいが、顔も見たい)
焦燥に駆られ、本能の赴くままに抱いた時とは違う。
どこを撫でられるのが好きなのか。優しい方が好きなのか、強く激しい方が好きなのか。
色々試し、表情を見て、より気持ち良くなるように……。
「あっ……うんっ……はあっっ」
口を塞がれていないので、声を漏らしてしまうユリウス。
その甘い声を聞くと頭の後ろが痺れるような感覚がし、鼓動が早くなる。
「あっ! ちょっとヤダっ! そんなんされたらおれっ!」
「嫌じゃなく気持ちいいはずだ。こんなになってるのだから」
「そっ、そりゃあこんな触られたらこうなるよ! おれが言いたいのはっ、おれだけこんなんされて一人だけ気持ち良くなっちゃうのはイヤだって、えっ?」
大きな手に包まれ、扱かれ、痛い程に張り詰めたそこを横からグイと硬いものに押されて見たユリウスは、言葉を失った。
「……ほら、俺だってこんなになっている。お前だけじゃない」
「え、あ、うん、そう、だね……って! ちょっとこれ、おかしくないっ?」
「はっ? 何がおかしいって? 別に何も」
「いやいやいや、大きすぎでしょ!」
横に並んだ自分のとの違いに驚くユリウス。
「これ無理でしょ、入んないでしょ!」
「入る。というか、一度入っている。大丈夫だ」
「大丈夫じゃないよ! そうだ、目が覚めた時、痛かったんだ!」
「……別に俺は特別大きいわけじゃない、普通だ」
「うそだ!」
「嘘じゃない。お前のが小さいんだ」
「オメガは小さいものなのっ!」
「それを言うならアルファは多少、大きいのかもな。ほら、ちゃんと慣らすから」
宥めるようにそう言うと、ツツツ、と谷間を指先で撫で下し、入り口を探り当てるとクルクルと撫で、そして指先を入れた。
「ふわあっ!」
「……痛いか?」
「い、痛くはないけど」
「嫌か?」
「い、嫌、じゃない」
「それなら続けるぞ。無理なら言ってくれ」
「う、うん……」
ゆっくりと指を入れて小さく動かしていくと、クチュクチュと濡れた音がしはじめる。
「ん……もう、いいよ」
「まだだ」
「え、だってもう濡れてるし」
「痛かった、と言ってただろう? 前回は俺も我慢ができなくて、慣らしが足りなかったのだと思う。今日はしっかり慣らそう」
「えっ、だって、う、うわっ」
指の動きが大きくなり、思わず逃げそうになったユリウスの腰をレジナルドが抱える。
「うわっ……はぁっ、ううっ……もおいいよぉぉ」
「まだ駄目だ。三本入るまで慣らすぞ」
「三本っ? えっ? えっ? ほんきっ?」
「本気だ。少し落ちつけ。……段々、気持ち良くなってこないか?」
「き、きもちは、いいけど……んんっ」
ユリウスの言葉に『間違っていない』と安心したレジナルドは、丁寧に、そして大胆に、指を動かす。
(初めての時は余裕がなく、それこそ濡れたからいいだろうと挿入してしまったが、今日は違う)
ユリウスの反応を見、指を増やし、気持ちのいい場所を探す。
「はっ……ホント、もう出ちゃうからっ」
「出せばいいだろう」
「だっておれだけこんなのっ、あっ、そこダメっ! あ―――っっ」
駄目だと言った場所を刺激されたユリウスは、ビクビクと体を震わせ達した。
「……はぁぁぁ……出しちゃった……こんな簡単に……ぜんぜん、違う……」
呟かれた言葉に引っかかりを感じ、レジナルドは呆然とした様子のユリウスを見た。
「全然違うとは、誰と比べてる?」
「誰……あ、いや、違うよ、自分でしてた、ヒートの時」
「自分で?」
「そうだよ。しょうがないじゃん、ヒートなんだから」
「あ、いや、悪くはない」
慌ててそう言うレジナルドに、ユリウスは少し気まずそうに言った。
「薬飲んでも完全に抑えられるわけじゃないし。特に最初の頃の、調合を模索してた頃は結構きつくて……」
「それで、自分で?」
「親にしてもらう訳にいかないじゃん! 最初は前だけ擦ってたけど、後ろの方がいいっていうか、気が済むっていうか……」
その言葉に、思わずユリウスが一人でしている場面を想像してしまい、背中の下から上へと何かが駆け上がるようなゾクゾクを感じたレジナルドだったが、
「でもなんか、自分でするのと全然違ってびっくりで……自分じゃ、なかなか善くなれなくて……」
フーッと息を吐き目を閉じるユリウスに、泣きたくなった。
(……自分でしているところを見たい、なんて思ってしまったけれど……)
胸の上に置かれた手を取り、その指先に口づけする。
(ヒートの度にこんな小さな手で、一人で必死に欲情を鎮めようとしていたんだな)
「……ユリウス、これからは俺がいる」
「えっ?」
目を開けたユリウスに口づけをし、頭を撫でた。
「これからは、俺が気持ち良くしてやる。……ユリウス、愛している。大切にする。お前が安心して、笑って過ごせるようにする」
「レジナルド様……ありがとう、おれもレジナルド様を愛しているよ。おれにできることは少ないかもしれないけど、できることは全部する」
「それじゃあ、俺を抱きしめてくれ。お前から口づけをしてくれ。俺を、受け入れてくれ」
「うん、いいよ。それ、おれもしたいことだから」
強く抱きしめ合い、口づけし、舌を絡める。そして、
「辛かったら、言ってくれ」
そう言ってから、痛い程に張り詰めた屹立を充分に解かした入口へと押し当て、少しずつ、ゆっくりと中へと進んだ。
「あ~~~~」
ユリウスの、少し苦し気だが甘い声を聞きながら、押し広げるようにゆっくりと 挿入っていく。
ある程度挿入したところで一度止まり、苦し気に短い呼吸をしているユリウスの頬を撫でた。
「大丈夫か?」
「う、んっ……だい、じょう……」
辛そうだが、安心させようとしているのか無理に笑顔をつくるユリウスが、愛おしくてたまらない。
「ああ……ユリウス……愛している。オメガだとか、アルファだとか、そんなの関係ない。お前が可愛くて、堪らない」
「おれも、レジナルド様でなきゃ嫌だ。大好きレジナルド様」
両膝の後ろに手を入れて抱えて突く。グチュグチュという水音とユリウスの喘ぎ声がどんどん大きくなり、全身の毛が逆立つような感覚に襲われる。
「はあっ、あんっ、レジ、ナルドさまっ」
腕を強く掴まれ、名前を呼ばれ、泣きたくなる。
「ユリウス、俺の事はレジーと」
「レ、ジー?」
「そうだ、レジーと呼んでくれ」
「レ、ジー……レジー、レジー、好きっ」
「俺もだ、ユリウス、ユリウス!」
浮いた背と腰を強く抱き締め、欲望を注ぎながら思わず首の横に歯を立てた。
「ああっ!」
その熱さと痛みに声を上げたユリウスだったが、
「……れじぃ……」
息を切らし、脱力し、体の上にぐったり横たわるレジナルドの背中を撫でた。
「フフッ……汗で滑る。あっ、んっ……」
内から去ってゆく熱に声を漏らしたユリウスの頬を、体を起こしたレジナルドの手が撫でた。
「……大丈夫か?」
「ん……ねえ、今噛んでも番にはならないんだよ?」
「わかってる。わかってるが……すまない、抑えられなかった」
「ふっ……いいよ、そんなに痛くなかったし、なんか、嬉しかった」
笑うユリウスに軽く口づけしてから、レジナルドは肩を掴んでグイッと力を入れ、ユリウスを簡単にひっくり返した。そして愛おし気にうなじを撫でる。
「早く、番になりたい。その時はここを噛ませてくれ」
「うん。痛くしていいからね」
「痛い思いはさせたくないが……恐らく、加減なんてできないだろうな。今でもこんなにいい匂いがして……堪らない」
「ふふっ、くすぐったい、舐めないでよ。…………ん? レジナルド様?」
「レジーと呼べと言っただろう?」
「ああうん、レジー、あの……なんか、ゴリッて……」
「気にするな」
「いやいや、気になるって! ……おれ、大丈夫だけど?」
「なに?」
「もししたいなら、もう一回くらいなら……」
「っっっ……」
その申し出に、レジナルドは苦悶の表情を浮かべ、
「いい。今日は終わりだ、無理するな」
「無理してないよ、大丈夫だよ。だってレジナルド様、そのままじゃ」
「レジーと呼べ。そして大丈夫なら、風呂に行くぞ」
「え~、風呂は明日でいいよ」
「ベトベトのままだと気持ち悪いだろう。俺が運んで洗ってやるから安心しろ」
「えっ? いや、自分で行けるし洗えるし! うわっ」
慌ててベッドから降りようとしたユリウスは、足の踏ん張りがきかずにそのまま床に座りこんでしまった。
「ほら、無理するな」
「うわっ!」
またしても軽々と担がれ、風呂に運ばれしっかり洗われ、拭かれて着せられたユリウスは、レジナルドの厚い胸に抱かれ、ぐっすりと眠ったのだった。
逃げる舌を追い、絡ませて吸えば、驚いたように体を強ばらせるユリウスが愛らしく、可愛くてしょうがない。
(ヒートじゃなくてもいい匂いだし、唾液が甘く感じられる。ああ……媚薬のようだ……)
シャツのボタンを外して胸を撫でると、驚いているのが伝わってきたが、
(……止められる、わけがない)
胸の小さな突起を摘み、押し込む。もう一方の手は脇腹を撫で、へそを撫で、そのまま下へと滑らしてゆき、下着の上からハッキリとわかるようになった性器を撫でた。
「あっ、ちょっと待っ」
止めようとする言葉は口づけで最後まで言わせず、華奢で非力な体をできる限り丁寧に愛撫する。
(ヒートでわけがわからなくなるのはユリウスだけじゃない、俺もだ)
ヒート時の激しい衝動ではない、胸が痛くなるような愛おしさを感じる。
(ああ……)
唇を離して見たユリウスの顔に、思わず笑みが零れる。
(真っ赤になって……可愛い。ずっと唇を合わせていたいが、顔も見たい)
焦燥に駆られ、本能の赴くままに抱いた時とは違う。
どこを撫でられるのが好きなのか。優しい方が好きなのか、強く激しい方が好きなのか。
色々試し、表情を見て、より気持ち良くなるように……。
「あっ……うんっ……はあっっ」
口を塞がれていないので、声を漏らしてしまうユリウス。
その甘い声を聞くと頭の後ろが痺れるような感覚がし、鼓動が早くなる。
「あっ! ちょっとヤダっ! そんなんされたらおれっ!」
「嫌じゃなく気持ちいいはずだ。こんなになってるのだから」
「そっ、そりゃあこんな触られたらこうなるよ! おれが言いたいのはっ、おれだけこんなんされて一人だけ気持ち良くなっちゃうのはイヤだって、えっ?」
大きな手に包まれ、扱かれ、痛い程に張り詰めたそこを横からグイと硬いものに押されて見たユリウスは、言葉を失った。
「……ほら、俺だってこんなになっている。お前だけじゃない」
「え、あ、うん、そう、だね……って! ちょっとこれ、おかしくないっ?」
「はっ? 何がおかしいって? 別に何も」
「いやいやいや、大きすぎでしょ!」
横に並んだ自分のとの違いに驚くユリウス。
「これ無理でしょ、入んないでしょ!」
「入る。というか、一度入っている。大丈夫だ」
「大丈夫じゃないよ! そうだ、目が覚めた時、痛かったんだ!」
「……別に俺は特別大きいわけじゃない、普通だ」
「うそだ!」
「嘘じゃない。お前のが小さいんだ」
「オメガは小さいものなのっ!」
「それを言うならアルファは多少、大きいのかもな。ほら、ちゃんと慣らすから」
宥めるようにそう言うと、ツツツ、と谷間を指先で撫で下し、入り口を探り当てるとクルクルと撫で、そして指先を入れた。
「ふわあっ!」
「……痛いか?」
「い、痛くはないけど」
「嫌か?」
「い、嫌、じゃない」
「それなら続けるぞ。無理なら言ってくれ」
「う、うん……」
ゆっくりと指を入れて小さく動かしていくと、クチュクチュと濡れた音がしはじめる。
「ん……もう、いいよ」
「まだだ」
「え、だってもう濡れてるし」
「痛かった、と言ってただろう? 前回は俺も我慢ができなくて、慣らしが足りなかったのだと思う。今日はしっかり慣らそう」
「えっ、だって、う、うわっ」
指の動きが大きくなり、思わず逃げそうになったユリウスの腰をレジナルドが抱える。
「うわっ……はぁっ、ううっ……もおいいよぉぉ」
「まだ駄目だ。三本入るまで慣らすぞ」
「三本っ? えっ? えっ? ほんきっ?」
「本気だ。少し落ちつけ。……段々、気持ち良くなってこないか?」
「き、きもちは、いいけど……んんっ」
ユリウスの言葉に『間違っていない』と安心したレジナルドは、丁寧に、そして大胆に、指を動かす。
(初めての時は余裕がなく、それこそ濡れたからいいだろうと挿入してしまったが、今日は違う)
ユリウスの反応を見、指を増やし、気持ちのいい場所を探す。
「はっ……ホント、もう出ちゃうからっ」
「出せばいいだろう」
「だっておれだけこんなのっ、あっ、そこダメっ! あ―――っっ」
駄目だと言った場所を刺激されたユリウスは、ビクビクと体を震わせ達した。
「……はぁぁぁ……出しちゃった……こんな簡単に……ぜんぜん、違う……」
呟かれた言葉に引っかかりを感じ、レジナルドは呆然とした様子のユリウスを見た。
「全然違うとは、誰と比べてる?」
「誰……あ、いや、違うよ、自分でしてた、ヒートの時」
「自分で?」
「そうだよ。しょうがないじゃん、ヒートなんだから」
「あ、いや、悪くはない」
慌ててそう言うレジナルドに、ユリウスは少し気まずそうに言った。
「薬飲んでも完全に抑えられるわけじゃないし。特に最初の頃の、調合を模索してた頃は結構きつくて……」
「それで、自分で?」
「親にしてもらう訳にいかないじゃん! 最初は前だけ擦ってたけど、後ろの方がいいっていうか、気が済むっていうか……」
その言葉に、思わずユリウスが一人でしている場面を想像してしまい、背中の下から上へと何かが駆け上がるようなゾクゾクを感じたレジナルドだったが、
「でもなんか、自分でするのと全然違ってびっくりで……自分じゃ、なかなか善くなれなくて……」
フーッと息を吐き目を閉じるユリウスに、泣きたくなった。
(……自分でしているところを見たい、なんて思ってしまったけれど……)
胸の上に置かれた手を取り、その指先に口づけする。
(ヒートの度にこんな小さな手で、一人で必死に欲情を鎮めようとしていたんだな)
「……ユリウス、これからは俺がいる」
「えっ?」
目を開けたユリウスに口づけをし、頭を撫でた。
「これからは、俺が気持ち良くしてやる。……ユリウス、愛している。大切にする。お前が安心して、笑って過ごせるようにする」
「レジナルド様……ありがとう、おれもレジナルド様を愛しているよ。おれにできることは少ないかもしれないけど、できることは全部する」
「それじゃあ、俺を抱きしめてくれ。お前から口づけをしてくれ。俺を、受け入れてくれ」
「うん、いいよ。それ、おれもしたいことだから」
強く抱きしめ合い、口づけし、舌を絡める。そして、
「辛かったら、言ってくれ」
そう言ってから、痛い程に張り詰めた屹立を充分に解かした入口へと押し当て、少しずつ、ゆっくりと中へと進んだ。
「あ~~~~」
ユリウスの、少し苦し気だが甘い声を聞きながら、押し広げるようにゆっくりと 挿入っていく。
ある程度挿入したところで一度止まり、苦し気に短い呼吸をしているユリウスの頬を撫でた。
「大丈夫か?」
「う、んっ……だい、じょう……」
辛そうだが、安心させようとしているのか無理に笑顔をつくるユリウスが、愛おしくてたまらない。
「ああ……ユリウス……愛している。オメガだとか、アルファだとか、そんなの関係ない。お前が可愛くて、堪らない」
「おれも、レジナルド様でなきゃ嫌だ。大好きレジナルド様」
両膝の後ろに手を入れて抱えて突く。グチュグチュという水音とユリウスの喘ぎ声がどんどん大きくなり、全身の毛が逆立つような感覚に襲われる。
「はあっ、あんっ、レジ、ナルドさまっ」
腕を強く掴まれ、名前を呼ばれ、泣きたくなる。
「ユリウス、俺の事はレジーと」
「レ、ジー?」
「そうだ、レジーと呼んでくれ」
「レ、ジー……レジー、レジー、好きっ」
「俺もだ、ユリウス、ユリウス!」
浮いた背と腰を強く抱き締め、欲望を注ぎながら思わず首の横に歯を立てた。
「ああっ!」
その熱さと痛みに声を上げたユリウスだったが、
「……れじぃ……」
息を切らし、脱力し、体の上にぐったり横たわるレジナルドの背中を撫でた。
「フフッ……汗で滑る。あっ、んっ……」
内から去ってゆく熱に声を漏らしたユリウスの頬を、体を起こしたレジナルドの手が撫でた。
「……大丈夫か?」
「ん……ねえ、今噛んでも番にはならないんだよ?」
「わかってる。わかってるが……すまない、抑えられなかった」
「ふっ……いいよ、そんなに痛くなかったし、なんか、嬉しかった」
笑うユリウスに軽く口づけしてから、レジナルドは肩を掴んでグイッと力を入れ、ユリウスを簡単にひっくり返した。そして愛おし気にうなじを撫でる。
「早く、番になりたい。その時はここを噛ませてくれ」
「うん。痛くしていいからね」
「痛い思いはさせたくないが……恐らく、加減なんてできないだろうな。今でもこんなにいい匂いがして……堪らない」
「ふふっ、くすぐったい、舐めないでよ。…………ん? レジナルド様?」
「レジーと呼べと言っただろう?」
「ああうん、レジー、あの……なんか、ゴリッて……」
「気にするな」
「いやいや、気になるって! ……おれ、大丈夫だけど?」
「なに?」
「もししたいなら、もう一回くらいなら……」
「っっっ……」
その申し出に、レジナルドは苦悶の表情を浮かべ、
「いい。今日は終わりだ、無理するな」
「無理してないよ、大丈夫だよ。だってレジナルド様、そのままじゃ」
「レジーと呼べ。そして大丈夫なら、風呂に行くぞ」
「え~、風呂は明日でいいよ」
「ベトベトのままだと気持ち悪いだろう。俺が運んで洗ってやるから安心しろ」
「えっ? いや、自分で行けるし洗えるし! うわっ」
慌ててベッドから降りようとしたユリウスは、足の踏ん張りがきかずにそのまま床に座りこんでしまった。
「ほら、無理するな」
「うわっ!」
またしても軽々と担がれ、風呂に運ばれしっかり洗われ、拭かれて着せられたユリウスは、レジナルドの厚い胸に抱かれ、ぐっすりと眠ったのだった。
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