奴隷を買うぞ・・異世界煩悩記

切粉立方体

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21 怨霊3

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「反省しろよな、オーク」

”ポカ、ポカ”

「ああ、悪かったよ。テオ、美味い物食わせてやるから機嫌直せよ」

妙な感触が溜まっていたので、ついついテオの中へ一杯吐き出してしまった。
歩くのが大変そうなので、テオを背負って歩いているが、テオは僕の頭をさっきから太鼓代わりに叩いている。

「何か解ったのか」
「思い込みが少し激しい気もするが、思った通り認めようとしないな」
「ふーん、だから突っ込んだのか」
「何だ、聞いてたのか」
「うん、だけど直ぐに止めた、ミューアなら喜ぶかも知れないけど、僕は太い男の喘ぎ声には興味無いからね」

ふーん、それで退屈して寝込んだのか、尻を軽く叩く。

「何するんだよ、バカヤロ」

”ぽかぽか”

石造りの建物の間から空を見上げる。
明るい空を白い雲がのんびりと流れている。
今日も良い天気だ、春の風がテオの髪を優しく撫でている。
背中から静かな寝息が聞こえ始めた。

その晩は、テオと一緒にピーも連れて行く事になった。
テオが一人だけで付いて行くのは嫌だと言って譲らなかったのだ。

「何で、僕なんでしょうか」
「口答えしない」”ペシ”
「言う事黙って聞いてれば良いの」”ゴツン”
「撲一人じゃ大変なんだよ」”ゲシゲシ”
「はい、ごめんなさい」

ピーは、霊の類は大の苦手だ。
行く前から既に涙ぐんで震えている。

ーーーーー
「そんな事は絶対無いわ、だって、伯爵は悪人だって言ってるわ」

って何人なの?喉元まで出掛った言葉を僕は飲み込んだ。
怨霊を刺激しても良い事は何も無い。

今日は、治療師の服を牢に運び込んだ。
木の脛当てと木の胴当ても有るので、ハンドリングは良い。
怨霊は精神体だ、面倒だが言葉の中に足掛かりを見付けてよじ登って行くしかない。
でもこの日は、怨霊が自分で足掛かりを見付けてくれた。

「ミーア、ケルトそこで何してるの。ケルト、昨日一晩中私達捜したのよ。あっ!ミーア、あなた裏切ったのね」

空のアーマーを二体、怨霊の前に運んで並べる。

「ケルト・・・、えっ。ミーアも」
「そうだ、空っぽだよ。二人とも天に召された」
「狡いわミーア、あなたケルトに興味ないって言ってたのに。ケルトを返して頂戴」

何か勘違いしている様だが、便乗して置こう。

「ケルトを取り戻しに行かなくて良いのかい」
「勿論行くわよ、やり方教えて」
「ああ、勿論、喜んで」

ズボンを脱いで刻印札をちんちんに巻き付ける。

「きゃー、あなた何してるの」
「大丈夫だよ、優しくするから。ゲリト、メルト、ノリト。ゲリト、メルト、ノリト。ゲリト、メルト、ノリト」

このエクスカリバーも、だいぶ身体に馴染んで来た。
治療師の服から出ている薄ぼんやりした頭部や胸の膨らみの感じからすると十八前後か、守備範囲外だがこれも仕事だ。

木の脛当ての片方を担ぎ上げ、治療師の服のスカートをたくし上げる。

「いや!何するの、止めて」
「ケルトの所へ行きたいんだろ、大人しくしろ」
「いやー、助けて。お願い」

声のやり取りだけ聞いていたら、完全に僕は極悪人だが、大丈夫、実際は立派な怨霊の討伐だ。

”ズブリ”

「痛い、痛い、いやー、痛い」

この人も処女だった様で、狭くて、きつくて、具合が良い。
無事、夜明け前に昇天した。

書斎に戻るとテオとピーが震えて抱き合っていた。
窓の外を見ると、雷鳴が轟き、空が荒れ狂っていた。
庭園の樹木が何本か雷に打たれて燃え上がっていた。

「怖かったよー」
「怖かったですー」

二人が抱き付いて来たので、そのまま慰めてやった。
夜明けと共に雷鳴が止み、窓の外を見上げると、青空が広がっていた。

ギルドに寄って、念の為、冒険者達に伯爵の評判を聞いて見たのだが、義理堅い人で評判は良く、悪人と言う人は居なかった。
何かが可笑しい。

ーーーーー
「復讐に決まってるじゃん。あたい達を殺したんだから」
「君達を殺したのはモンスターだろ」
「あれ?・・・。難しいことはいいよ、伯爵に復讐すればあたいの気が済むんだからさ」

この娘にも説得は通じない。
やはり身体で説得するしか無いようだ。

今日はレザーアーマーを牢に運び込んだ。
鍵開け役の盗賊の女の子だったらしく、レザーアーマーと言っても、ほとんどビキニの水着と一緒だった。
手袋が有ったので、後手に縛るには支障が無かったのだが、足の装備も薄いサンダル一枚で、ほとんど持つ場所が無い。

「この仕事が終わったら、どうする積りだったんだい」
「何時も通り、酒場へ行って酒飲んで、良い男を捜す積りだったさ」
「それは残念だったな」
「ああ、だから伯爵に復讐・・・・。なんでズボン脱いでる」
「僕が慰めてやろう、ゲリト、メルト、ノリト。ゲリト、メルト、ノリト。ゲリト、メルト、ノリト」

ビキニのパンツを履かせたままじゃ興覚めだし、パンツを脱がすと、霊体なので持つ場所が無くなる。
試に、手の甲に刻印札を貼ってみた。

「ゲリト、メルト、ノリト。ゲリト、メルト、ノリト。ゲリト、メルト、ノリト」

おー、足に触れると、ちんちん同様手に感触が伝わってくる。
急いでパンツを脱がせて尻の感触を確かめる。
おー、小さい。
縄を巻いた胸のブラジャーの下も確認する、うん、小振りだ。

「何歳だ」
「十五だ。やめろよ、あたいは面食いなんだ」
「ふっ、ふっ、ふ。覚悟しろよ、簡単には終わらせないぞ」

やっと守備範囲が来た、堪能させて貰うぞ。

明け方、僕は爪楊枝で歯を穿りながら階段を登る。
チッ、チッ、チッ、納得行くまで十分味わってから昇天させてやった。

今日は全員を連れて来たのだが、書斎に戻ると全員がガタガタ震えていた。
窓の外の庭園は、ほぼ焼野原になっていた。
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