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5 野犬が増えた
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週始め、俺はクロトと組んで護衛の仕事を探した。
嬉しいことに急に護衛の募集が増えていた。
野犬の群が森に住み着いたらしいのだ。
俺達には嬉しい事だが、依頼主達には困った事だった。
仕事の最中に作業者が野犬に襲われる確率が高くなってしまったのだ。
当然、薬草採取などの町外作業への応募者が減ってしまう。
依頼主は報酬の銀貨を一枚高くして、同行する護衛の数を増やすことをアピールしていた。
結果、護衛の募集数が増えていたのだ。
薬草採取などの護衛の基本人数も二人から四人に増え、俺達も他の冒険者と組むことになった。
クロトは歓迎された、初心者クラスの護衛ではベテランなのだ。
だが俺の同行を露骨に嫌がる奴や中には怒り出す奴も居た。
心張り棒一本持った初心者の足手纏いがのこのこ付いて来るのだから当然だ。
有り難いことにクロトが説得してくれた。
クロトの発言なので他の冒険者は渋々納得した。
最初の日が五匹、次の日も五匹、三日目、四日目は七匹、五日目にはなんと十匹の野犬を俺は打ち倒した。
週の終わりには俺に文句を言う奴は居なくなった。
初心者クラスの冒険者としては凄い成果なのだそうだ。
五日目の昼前、犬を倒している最中に頭の中にファンファーレが鳴った気がした。
レベルアップかと思ったのだが、何の変化も無かった。
この週、クロトの冒険者ランクがアップした。
俺は漫然と仕事を始めたので知らなかったが、ギルドの仕事には冒険者ランクの制限があったのだ。
俺の様な初心者は最初、初心者向けのGランクの仕事から始める。
無事普通の仕事をこなせば点数が二点、やや困難な仕事は点数が三点、護衛などの難易度の高い業務なら点数が五点が業績として付与されるのだ。
さらに雇い主が優秀と認めれば五点が付加されたり、討伐の功績があれば難易度によってさらに点数が付加されるのだ。
野犬の討伐は五点だとクロトが教えてくれた。
そしてこの付与点数が千点に達すると次のランクに上がれるのだ。
クロノは十四歳の時からギルドで仕事を受けてコツコツと点数を貯めて来た。
今回やっと千点が貯まり、Fランクに上がれたのだ。
もちろん点数は加点だけでは無い、減点も有る。
実は俺が薪拾いを始めた時点では、俺はマイナス十点だったのだ。
三月前、無謀にもミノスは護衛の仕事を受け、野犬を見て一目散に逃げ出しているのだ。
手に入れた犬の死骸は、食いきれないので肉屋に売ることにした。
買い取り価格は下がっていたが、それでも一匹銀貨八枚で引き取って貰った。
五日間の犬の死骸だけで金貨二枚と銀貨十六枚分になった。
日本円で考えれば五日間で二十一万円だ。
ミーナが踊り狂って喜んでいた。
良い事ばかりでは無かった、休日の買い出しで実感した。
野犬の増加により他都市との荷の流通に支障を来していたのだ。
野菜も含めて犬肉意外は価格が倍に跳ね上がっていたのだ。
「町の中で作ってる野菜まで値上げなんて、絶対に便乗よ」
「いやミーナ、農家だって生活が有るんだ。生活用品が値上がりすれば野菜も値上げしなきゃしょうが無いだろ」
「お兄ちゃん、馬鹿な事言わないでよ。うちの治療院は値上げしないで頑張ってるのよ」
ミーナは治療院に勤めている。
頑張るのは勝手だが周囲に強要するのは違うと思う。
でも言うと殴られそうだから黙っている。
次の週、野犬の増加は別の形で俺自身に降り掛かって来た。
護衛を必要とする採取や運搬の業務自体が減ってしまったのだ。
先週犬に襲われ怪我人が出たところも多く、依頼を手控える業者が増えたのだ。
俺はあぶれてしまった。
仕方無いので家に帰る。
すると出掛けた筈のミーナが戻っていた。
「お兄ちゃん、どうしたの」
「仕事が無かった」
うん、なんか惨めだ。
「丁度良かったわ。一緒に来て、どうせすること無いんでしょ」
ミーナは作業着を着て背に籠を背負って腰に鎌を差している。
俺の良く見慣れた格好だ、そう、薬草取りのスタイルだ。
ミーナが家を出る、仕方が無いので後を追うと、向かった先はミーナが勤めている治療院だった。
「院長、護衛連れてきましたよ」
「報酬無しだぞ」
「ええ、昼ご飯食べさせて貰えれば良いですよ」
「おお、分かった」
俺の意思確認無しで話が進行している。
治療院の前にはミーナと同じ格好をした治療士の卵達が十人程集まっていた。
院長、中年の女性なのだが、だけが魔女服に杖を携えた格好だった。
クロトも引っ張り出されていた。
クロトの妹もこの治療院の治療士の卵なので俺と経緯は同様だろう。
「ミノス安心したぞ。俺一人かと思って途方に暮れていたんだ」
「クロトもあぶれたのか」
「いや、ギルドに入る前で妹に捕まった」
「よし、これから薬草を自前で調達しに行くぞ、場所はユーノスの原だ」
院長が杖を振り上げて号令を掛ける。
今日入手予定だった薬草が手に入らなくなり、治療が出来なくなったらしいのだ。
魔法や札による治療も可能なのだが、治療の主力は飽くまでも薬草なのだ。
前衛がクロト、殿は俺の布陣は何時もどおりだ。
ただ今日はBランクの冒険者だった院長が感知の結界を周囲五百メートルに張っているので多少気が楽だった。
俺は突然改心したミーナの穀潰し兄貴として噂話の対象だったらしく、珍しい生き物を観察するような目線を向けられていた。
クロトは普段通り婚姻対象者として熱い視線を送られている。
だいぶ慣れたが何だか悔しい。
俺だって良い格好を見せてやる。
「痛い」
脇腹を抓られた、知らない間にミーナが脇に立っている。
「お兄ちゃん、実力が無いんだから変なこと考えちゃだめよ」
賑やかな話し声と明るい笑い声の一団はのんびりと歩を進めていた。
ユーノス原が見え始めた時だった、院長が大きな声で警告を発した。
「前から二匹来るよ」
クロノが直ぐに駆け出そうとする。
「クロノまだ出るな、あれは囮だ」
犬は群で生活している、しかも意外に賢いから組織建って狩りをする。
相手の行動や習性を理解して、最小の被害で敵を倒そうとするのだ。
そして狩りの対象は人間なのだ。
俺の指示に院長が意外そうな顔をしていた。
「右から十二、左から十五。全員荷車に乗りな」
院長からの指示が飛ぶ。
「不味いな、クロノ右を頼む。荷車を背にして迎撃だ」
俺達が一度に相手ができる数は精々二匹だ、これはピンチだ。
多少の犠牲が出るかもしれない。
「雷撃行くよ。それ!」
院長の杖の先から稲妻が走り犬達を襲う。
感電した様で、犬が白目を出して硬直している。
殺傷するまでの威力は無いが動きは止まっている。
今がチャンスだ、大急ぎで頭を叩いて回る。
女性達は荷車の上からクロノに声援を送っている。
山刀を振り回す姿が様になっている。
対する俺は棒で犬の頭を叩いて回っているだけなので見た目が地味だ。
「お兄ちゃん、何か農作業みたいだよ」
確かに鍬を振り下ろす格好と似ているかもしれない。
ユーノス原に無事到着、採取に来る人間が減ったので取り放題だ。
近くの灌木に登って何時も通りの護衛業務の配置に付く。
散発的に現れた野犬は院長の手助け無しに俺とクロノで撃退した。
昼飯は焼き肉パーティーだった。
女性陣が嬉嬉として捌いてくれた。
十分に収穫したので早めに引き揚げることになった。
帰りは群に二回襲われた。
一回目は院長の電撃で楽勝だったが、二回目は院長が燃料切れを起こして群の半分が残ったので必死だった。
慣れたのだろう、殆どを脳天への一撃で倒した。
荷車が野犬の死体で山盛りだ、薬草の採集に行ったのか野犬を狩りに行ったのかこれじゃ解らない。
野犬の死体は一匹づつ配って残りは売り払う。
白目を剥いた犬の死体を、年頃の女の子が担いでぞろぞろと歩く、なんともシュールな光景だった。
嬉しいことに急に護衛の募集が増えていた。
野犬の群が森に住み着いたらしいのだ。
俺達には嬉しい事だが、依頼主達には困った事だった。
仕事の最中に作業者が野犬に襲われる確率が高くなってしまったのだ。
当然、薬草採取などの町外作業への応募者が減ってしまう。
依頼主は報酬の銀貨を一枚高くして、同行する護衛の数を増やすことをアピールしていた。
結果、護衛の募集数が増えていたのだ。
薬草採取などの護衛の基本人数も二人から四人に増え、俺達も他の冒険者と組むことになった。
クロトは歓迎された、初心者クラスの護衛ではベテランなのだ。
だが俺の同行を露骨に嫌がる奴や中には怒り出す奴も居た。
心張り棒一本持った初心者の足手纏いがのこのこ付いて来るのだから当然だ。
有り難いことにクロトが説得してくれた。
クロトの発言なので他の冒険者は渋々納得した。
最初の日が五匹、次の日も五匹、三日目、四日目は七匹、五日目にはなんと十匹の野犬を俺は打ち倒した。
週の終わりには俺に文句を言う奴は居なくなった。
初心者クラスの冒険者としては凄い成果なのだそうだ。
五日目の昼前、犬を倒している最中に頭の中にファンファーレが鳴った気がした。
レベルアップかと思ったのだが、何の変化も無かった。
この週、クロトの冒険者ランクがアップした。
俺は漫然と仕事を始めたので知らなかったが、ギルドの仕事には冒険者ランクの制限があったのだ。
俺の様な初心者は最初、初心者向けのGランクの仕事から始める。
無事普通の仕事をこなせば点数が二点、やや困難な仕事は点数が三点、護衛などの難易度の高い業務なら点数が五点が業績として付与されるのだ。
さらに雇い主が優秀と認めれば五点が付加されたり、討伐の功績があれば難易度によってさらに点数が付加されるのだ。
野犬の討伐は五点だとクロトが教えてくれた。
そしてこの付与点数が千点に達すると次のランクに上がれるのだ。
クロノは十四歳の時からギルドで仕事を受けてコツコツと点数を貯めて来た。
今回やっと千点が貯まり、Fランクに上がれたのだ。
もちろん点数は加点だけでは無い、減点も有る。
実は俺が薪拾いを始めた時点では、俺はマイナス十点だったのだ。
三月前、無謀にもミノスは護衛の仕事を受け、野犬を見て一目散に逃げ出しているのだ。
手に入れた犬の死骸は、食いきれないので肉屋に売ることにした。
買い取り価格は下がっていたが、それでも一匹銀貨八枚で引き取って貰った。
五日間の犬の死骸だけで金貨二枚と銀貨十六枚分になった。
日本円で考えれば五日間で二十一万円だ。
ミーナが踊り狂って喜んでいた。
良い事ばかりでは無かった、休日の買い出しで実感した。
野犬の増加により他都市との荷の流通に支障を来していたのだ。
野菜も含めて犬肉意外は価格が倍に跳ね上がっていたのだ。
「町の中で作ってる野菜まで値上げなんて、絶対に便乗よ」
「いやミーナ、農家だって生活が有るんだ。生活用品が値上がりすれば野菜も値上げしなきゃしょうが無いだろ」
「お兄ちゃん、馬鹿な事言わないでよ。うちの治療院は値上げしないで頑張ってるのよ」
ミーナは治療院に勤めている。
頑張るのは勝手だが周囲に強要するのは違うと思う。
でも言うと殴られそうだから黙っている。
次の週、野犬の増加は別の形で俺自身に降り掛かって来た。
護衛を必要とする採取や運搬の業務自体が減ってしまったのだ。
先週犬に襲われ怪我人が出たところも多く、依頼を手控える業者が増えたのだ。
俺はあぶれてしまった。
仕方無いので家に帰る。
すると出掛けた筈のミーナが戻っていた。
「お兄ちゃん、どうしたの」
「仕事が無かった」
うん、なんか惨めだ。
「丁度良かったわ。一緒に来て、どうせすること無いんでしょ」
ミーナは作業着を着て背に籠を背負って腰に鎌を差している。
俺の良く見慣れた格好だ、そう、薬草取りのスタイルだ。
ミーナが家を出る、仕方が無いので後を追うと、向かった先はミーナが勤めている治療院だった。
「院長、護衛連れてきましたよ」
「報酬無しだぞ」
「ええ、昼ご飯食べさせて貰えれば良いですよ」
「おお、分かった」
俺の意思確認無しで話が進行している。
治療院の前にはミーナと同じ格好をした治療士の卵達が十人程集まっていた。
院長、中年の女性なのだが、だけが魔女服に杖を携えた格好だった。
クロトも引っ張り出されていた。
クロトの妹もこの治療院の治療士の卵なので俺と経緯は同様だろう。
「ミノス安心したぞ。俺一人かと思って途方に暮れていたんだ」
「クロトもあぶれたのか」
「いや、ギルドに入る前で妹に捕まった」
「よし、これから薬草を自前で調達しに行くぞ、場所はユーノスの原だ」
院長が杖を振り上げて号令を掛ける。
今日入手予定だった薬草が手に入らなくなり、治療が出来なくなったらしいのだ。
魔法や札による治療も可能なのだが、治療の主力は飽くまでも薬草なのだ。
前衛がクロト、殿は俺の布陣は何時もどおりだ。
ただ今日はBランクの冒険者だった院長が感知の結界を周囲五百メートルに張っているので多少気が楽だった。
俺は突然改心したミーナの穀潰し兄貴として噂話の対象だったらしく、珍しい生き物を観察するような目線を向けられていた。
クロトは普段通り婚姻対象者として熱い視線を送られている。
だいぶ慣れたが何だか悔しい。
俺だって良い格好を見せてやる。
「痛い」
脇腹を抓られた、知らない間にミーナが脇に立っている。
「お兄ちゃん、実力が無いんだから変なこと考えちゃだめよ」
賑やかな話し声と明るい笑い声の一団はのんびりと歩を進めていた。
ユーノス原が見え始めた時だった、院長が大きな声で警告を発した。
「前から二匹来るよ」
クロノが直ぐに駆け出そうとする。
「クロノまだ出るな、あれは囮だ」
犬は群で生活している、しかも意外に賢いから組織建って狩りをする。
相手の行動や習性を理解して、最小の被害で敵を倒そうとするのだ。
そして狩りの対象は人間なのだ。
俺の指示に院長が意外そうな顔をしていた。
「右から十二、左から十五。全員荷車に乗りな」
院長からの指示が飛ぶ。
「不味いな、クロノ右を頼む。荷車を背にして迎撃だ」
俺達が一度に相手ができる数は精々二匹だ、これはピンチだ。
多少の犠牲が出るかもしれない。
「雷撃行くよ。それ!」
院長の杖の先から稲妻が走り犬達を襲う。
感電した様で、犬が白目を出して硬直している。
殺傷するまでの威力は無いが動きは止まっている。
今がチャンスだ、大急ぎで頭を叩いて回る。
女性達は荷車の上からクロノに声援を送っている。
山刀を振り回す姿が様になっている。
対する俺は棒で犬の頭を叩いて回っているだけなので見た目が地味だ。
「お兄ちゃん、何か農作業みたいだよ」
確かに鍬を振り下ろす格好と似ているかもしれない。
ユーノス原に無事到着、採取に来る人間が減ったので取り放題だ。
近くの灌木に登って何時も通りの護衛業務の配置に付く。
散発的に現れた野犬は院長の手助け無しに俺とクロノで撃退した。
昼飯は焼き肉パーティーだった。
女性陣が嬉嬉として捌いてくれた。
十分に収穫したので早めに引き揚げることになった。
帰りは群に二回襲われた。
一回目は院長の電撃で楽勝だったが、二回目は院長が燃料切れを起こして群の半分が残ったので必死だった。
慣れたのだろう、殆どを脳天への一撃で倒した。
荷車が野犬の死体で山盛りだ、薬草の採集に行ったのか野犬を狩りに行ったのかこれじゃ解らない。
野犬の死体は一匹づつ配って残りは売り払う。
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