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6 ただ働きだ
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翌日の早朝、回覧板が回って来た。
全冒険者に対して領主から野犬の討伐への参加が命令されたのだ。
要するに完全なただ働きの強要だ、飯も出ない。
怪我も弁当も自分持ちの自己責任制である。
無視しようかと思った。
「お兄ちゃん、馬鹿な事言わないでよ。領主様に逆らったら打ち首よ」
久々の脳天直撃弾で足下から記憶の泡がふつふつと沸いてきた。
うん、この世界の平民の人権なんて野犬の糞以下だった。
領主が死刑と言えば、裁判なんてまどろっこしい物なんか無くて、兵士が町の広場にずるずると引っ張って行って終いだった。
領主が右向けと言ったら右向いて、ワンと言えと言われたらワンと言わねばならないのだ。
重い足を引きずって冒険者ギルドへと向かう。
ギルド長から説明が有った。
野犬の被害はこの町のみでは無く、広範囲に及んでいるようなのだ。
ギルドでは群が通り過ぎるまでの我慢と考えていたのだが、同じ様な報告が近隣の町からも届いており、野犬が森を一斉に抜け出して来た様子なのだ。
異常事態と考えて各町のギルドと連名で、領主に対して、国への軍の派遣要請と原因調査を要望したのだが、返ってきたのは野犬討伐の命令だったのだ。
食事はギルド用意してくれるとのことで、初心者クラスにはギルドから武器も貸与するとの説明があった。
出発は二時間後、野営のための道具は各人用意とのことだった。
武器を受け取る、無造作に積まれている山刀の中に日本刀の柄が見えたので出して貰った。
「ああ、これな。こいつは返さなくて良いよ。大きさが中途半端なんで欲しい奴が無い売れ残りなんだ。細いから直ぐ折れると思うけど、ほれ」
確かに両手剣自体がマイナーだし、バスターソードに比べれば貧弱だが可哀想な扱いだと思う。
急いで家に帰る。
二時間か、二時間は少々短いが多少の遅刻は有りだろう。
「ミーナ、俺はこれから討伐隊に加わる。生きて帰れないと思うので今生の別れにお前の身体を抱かせてくれ」
”ゴワン”
「お兄ちゃん、馬鹿な事言わないでよ。初心者が前線で戦う筈無いでしょ。荷物の運搬なんだから死ぬ訳ないでしょが」
いや、実は俺もそう思ってた。
敷布と茶碗とコップと傷薬を用意したら準備が終わってしまった。
二時間待つのは長い、あーして、こーして、ピーして、グーする積もりだったのだが。
消沈した俺に同情したのだろうか、出がけにミーナがキスしてくれた。
おー、なんか急に空から光が射し込んで来た気分だ。
スキップしながら集合場所へと向かった。
出発。
俺はバラバイラスに向かう組に振り分けられた。
隣町に向かう街道の近くで、たぶん一番安全な場所だと思う。
そして、うん、予想通り俺は一生懸命荷物を満載した荷車を押している。
早い話が馬と一緒だ。
ベテラン冒険者達は悠々と歩いている、皆強そうだ、貫禄が違う。
給仕の女の子をかまっている時と顔付きが変わっている。
途中何度か野犬の群に遭遇したが剣を軽く振ってお仕舞いだった。
なんか柔らかい物を切る感じで刃が抜けて行く。
槍の人も一突きで三匹くらいを団子差しにしていた。
弓矢の人達も凄かった、一度に五本の矢を放って全部命中するのだ。
しかも、矢で野犬が地面に縫い付けられて息絶えている。
魔法や治療の人たちはにこにこと世間話をしてるだけだった。
うん、実力がまるで違う。
俺たちの出る幕は無い、今回は見学で終わりだろう。
バラバイラスに着いた、小さく開けた湿地で薬草採取地としても有名だ。
Dランク冒険者までが隣接する森沿いに広がって山狩りを始める。
Fランク、Gランクの初心者、初級者は荷物を守るとの名目で、荷物の周りで留守番だ。
荷車の直ぐ脇で、Cランクの治療者一人とDランクの治療者四人が天幕を組み立てて臨時の治療所の準備をしている、全員女性だ。
要領が良い連中は、いち早く手伝いを申し出て嬉しそうに働いている。
うん、確かに年上さんだが美人さん揃いだ。
ティータイムになった様だ。
要領の良い連中は一緒に談笑して茶を楽しんでいる。
俺たち気の弱い組は羨ましげにその様子を眺めて水を飲む。
なんか奴らイケメンが多い様な気がする。
野犬の討伐を前にして、俺たちは既に負け犬だ。
ん、こっちを向いて手招きしている女性が居る。
周りを見回すと皆俺と同じ様に回りを見回している。
念のため自分を指さしてみる。
げっ、頷かれてしまった。
周りと要領の良いイケメン達の視線が痛い。
あー、何か後で埋められる様な気がする。
「なんでしょうか」
「あなたミーナちゃんのお兄さんよね」
「はい、あっ、ミーナが何時もお世話になります」
ミーナの知り合いだったらしい、これならば後で言い逃れ可能だ。
「昨日リボンさんと薬草採取に行ったでしょ」
「????、はい、どの娘がリボンちゃんだったか解りませんが昨日薬草を取りに行きました」
「院長よ、院長。リボンちゃんなんて呼んだら電撃食らうわよ」
「げげっ」
うん、子供には婆さんになっても似合う名前を考えた方が良いと思う。
「今朝リボンさんの所に薬草を貰いに行ってきたの、一杯持ってるのリボンさんの治療院だけだからさ。そしたらね、変わった両手持ちの変わった剣術使う子がいるってリボンさんが言っててね。ミーナちゃんに聞いたら修行した事も無いし、勇者ごっこの遊びって言われたんだって。でもリボンさんの見立てでは正式な修行を何年も積んだ剣筋に見えたんで不思議だって」
うん、六年間ほぼ毎日木刀と竹刀は振っていた。
確かに部活なんだけど、修行と言えば修行だ。
朝練が有って午後練が有って、土日も毎日、我ながら良く続いたもんだ。
「カスミさんが剣術の上級者なの。その剣ちょっと振って見せて」
カスミさん、Cランクの治療者さんだ。
なんか黒髪で東洋系の顔立ちをしている、なんか親しみを感じる。
最も今の俺、ミノスは西洋人なのだが。
「はい」
簡単な型でも見せよう。
高校の顧問が変な人で型と木刀の素振りはしつこくやらされた。
抜刀術の家系とかで、試合に負けた後の口癖が、
「真剣ならばおまえ達の勝ちだ」
だった。
真剣で試合する訳でもないし、殺し合いをする訳でも無いのにだ。
だから俺達の高校の剣道部は弱かった。
久しぶりだが身体は覚えている、人の身体だが。
「えい」
居合いに抜いて振りかぶる、振り下ろして振り上げる。
左右に袈裟を切って鞘に戻す。
「あなた!!、その刀術何処で盗んだの」
ん、何かカスミさんが怒っている、怒っても美人さんは美人だ。
そのとき森の方で叫び声が上がった。
「しまった!、抜けられた」
声の上がった方を見ると、棍棒を持った小男が三人こちらに向かって走って来る。
「キャー、ゴブリンよ。なんでこんな所に」
上級の冒険者達が後を追っている。
せめて足止めだけでもしよう。
俺は走り出した。
全冒険者に対して領主から野犬の討伐への参加が命令されたのだ。
要するに完全なただ働きの強要だ、飯も出ない。
怪我も弁当も自分持ちの自己責任制である。
無視しようかと思った。
「お兄ちゃん、馬鹿な事言わないでよ。領主様に逆らったら打ち首よ」
久々の脳天直撃弾で足下から記憶の泡がふつふつと沸いてきた。
うん、この世界の平民の人権なんて野犬の糞以下だった。
領主が死刑と言えば、裁判なんてまどろっこしい物なんか無くて、兵士が町の広場にずるずると引っ張って行って終いだった。
領主が右向けと言ったら右向いて、ワンと言えと言われたらワンと言わねばならないのだ。
重い足を引きずって冒険者ギルドへと向かう。
ギルド長から説明が有った。
野犬の被害はこの町のみでは無く、広範囲に及んでいるようなのだ。
ギルドでは群が通り過ぎるまでの我慢と考えていたのだが、同じ様な報告が近隣の町からも届いており、野犬が森を一斉に抜け出して来た様子なのだ。
異常事態と考えて各町のギルドと連名で、領主に対して、国への軍の派遣要請と原因調査を要望したのだが、返ってきたのは野犬討伐の命令だったのだ。
食事はギルド用意してくれるとのことで、初心者クラスにはギルドから武器も貸与するとの説明があった。
出発は二時間後、野営のための道具は各人用意とのことだった。
武器を受け取る、無造作に積まれている山刀の中に日本刀の柄が見えたので出して貰った。
「ああ、これな。こいつは返さなくて良いよ。大きさが中途半端なんで欲しい奴が無い売れ残りなんだ。細いから直ぐ折れると思うけど、ほれ」
確かに両手剣自体がマイナーだし、バスターソードに比べれば貧弱だが可哀想な扱いだと思う。
急いで家に帰る。
二時間か、二時間は少々短いが多少の遅刻は有りだろう。
「ミーナ、俺はこれから討伐隊に加わる。生きて帰れないと思うので今生の別れにお前の身体を抱かせてくれ」
”ゴワン”
「お兄ちゃん、馬鹿な事言わないでよ。初心者が前線で戦う筈無いでしょ。荷物の運搬なんだから死ぬ訳ないでしょが」
いや、実は俺もそう思ってた。
敷布と茶碗とコップと傷薬を用意したら準備が終わってしまった。
二時間待つのは長い、あーして、こーして、ピーして、グーする積もりだったのだが。
消沈した俺に同情したのだろうか、出がけにミーナがキスしてくれた。
おー、なんか急に空から光が射し込んで来た気分だ。
スキップしながら集合場所へと向かった。
出発。
俺はバラバイラスに向かう組に振り分けられた。
隣町に向かう街道の近くで、たぶん一番安全な場所だと思う。
そして、うん、予想通り俺は一生懸命荷物を満載した荷車を押している。
早い話が馬と一緒だ。
ベテラン冒険者達は悠々と歩いている、皆強そうだ、貫禄が違う。
給仕の女の子をかまっている時と顔付きが変わっている。
途中何度か野犬の群に遭遇したが剣を軽く振ってお仕舞いだった。
なんか柔らかい物を切る感じで刃が抜けて行く。
槍の人も一突きで三匹くらいを団子差しにしていた。
弓矢の人達も凄かった、一度に五本の矢を放って全部命中するのだ。
しかも、矢で野犬が地面に縫い付けられて息絶えている。
魔法や治療の人たちはにこにこと世間話をしてるだけだった。
うん、実力がまるで違う。
俺たちの出る幕は無い、今回は見学で終わりだろう。
バラバイラスに着いた、小さく開けた湿地で薬草採取地としても有名だ。
Dランク冒険者までが隣接する森沿いに広がって山狩りを始める。
Fランク、Gランクの初心者、初級者は荷物を守るとの名目で、荷物の周りで留守番だ。
荷車の直ぐ脇で、Cランクの治療者一人とDランクの治療者四人が天幕を組み立てて臨時の治療所の準備をしている、全員女性だ。
要領が良い連中は、いち早く手伝いを申し出て嬉しそうに働いている。
うん、確かに年上さんだが美人さん揃いだ。
ティータイムになった様だ。
要領の良い連中は一緒に談笑して茶を楽しんでいる。
俺たち気の弱い組は羨ましげにその様子を眺めて水を飲む。
なんか奴らイケメンが多い様な気がする。
野犬の討伐を前にして、俺たちは既に負け犬だ。
ん、こっちを向いて手招きしている女性が居る。
周りを見回すと皆俺と同じ様に回りを見回している。
念のため自分を指さしてみる。
げっ、頷かれてしまった。
周りと要領の良いイケメン達の視線が痛い。
あー、何か後で埋められる様な気がする。
「なんでしょうか」
「あなたミーナちゃんのお兄さんよね」
「はい、あっ、ミーナが何時もお世話になります」
ミーナの知り合いだったらしい、これならば後で言い逃れ可能だ。
「昨日リボンさんと薬草採取に行ったでしょ」
「????、はい、どの娘がリボンちゃんだったか解りませんが昨日薬草を取りに行きました」
「院長よ、院長。リボンちゃんなんて呼んだら電撃食らうわよ」
「げげっ」
うん、子供には婆さんになっても似合う名前を考えた方が良いと思う。
「今朝リボンさんの所に薬草を貰いに行ってきたの、一杯持ってるのリボンさんの治療院だけだからさ。そしたらね、変わった両手持ちの変わった剣術使う子がいるってリボンさんが言っててね。ミーナちゃんに聞いたら修行した事も無いし、勇者ごっこの遊びって言われたんだって。でもリボンさんの見立てでは正式な修行を何年も積んだ剣筋に見えたんで不思議だって」
うん、六年間ほぼ毎日木刀と竹刀は振っていた。
確かに部活なんだけど、修行と言えば修行だ。
朝練が有って午後練が有って、土日も毎日、我ながら良く続いたもんだ。
「カスミさんが剣術の上級者なの。その剣ちょっと振って見せて」
カスミさん、Cランクの治療者さんだ。
なんか黒髪で東洋系の顔立ちをしている、なんか親しみを感じる。
最も今の俺、ミノスは西洋人なのだが。
「はい」
簡単な型でも見せよう。
高校の顧問が変な人で型と木刀の素振りはしつこくやらされた。
抜刀術の家系とかで、試合に負けた後の口癖が、
「真剣ならばおまえ達の勝ちだ」
だった。
真剣で試合する訳でもないし、殺し合いをする訳でも無いのにだ。
だから俺達の高校の剣道部は弱かった。
久しぶりだが身体は覚えている、人の身体だが。
「えい」
居合いに抜いて振りかぶる、振り下ろして振り上げる。
左右に袈裟を切って鞘に戻す。
「あなた!!、その刀術何処で盗んだの」
ん、何かカスミさんが怒っている、怒っても美人さんは美人だ。
そのとき森の方で叫び声が上がった。
「しまった!、抜けられた」
声の上がった方を見ると、棍棒を持った小男が三人こちらに向かって走って来る。
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