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14 アッと言う間ですよ。こちらの時間では
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「馬鹿だな、お前は。前もってちゃんと調べて行かんからだぞ」
ごもっともです、自分が馬鹿でした反省します。
今朝俺はスキップしながら神殿へと向かった。
バラ色の絨毯が目の前に敷き積められている気分だった。
神殿は、木造建築物の多い町の中では珍しい白い大理石のような石で作られた重厚な建物だった。
通りに面した広い階段を登ると、正面に木のベンチが並んだ礼拝堂があり、入り口の扉は広く開かれていた。
礼拝堂脇に小さな受付窓口が設けてあり、神官服を着た女性が忙しく働いている。
「すいません。ポイントの交換に来たんですが」
「はい、ホルロウ神殿にようこそ。時の女神様のご加護がありますように。それでは此処に名前と住所を記入して下さい」
「口字で良いですか」
「構いませんよ」
渡された書類に住所と名前を記入する。
「はい、それでは三番窓口の前のベンチでお待ち下さい。係りの者がお名前をお呼びします」
四十二と書かれたカードを渡された。
ベンチで待つこと暫し。
「四十二番でお待ちのミノス様」
「はい」
「こちらにお入り下さい」
案内された部屋は本に囲まれた書斎の様な場所だった。
水晶玉が乗っている簡素なテーブルの前の椅子に神官服の女性が座っており、そのテーブルで神官と向かい合って座った。
「はい、それでは貯まっているポイントを確認させて頂きますので、この水晶の上に手を翳してください」
指示に従って水晶玉の上に手を翳す。
「まあ、凄いですわ、その若さで。百二十三ポイントも貯まってますよ。これならばスキルは自由に選べます」
スキルの一覧表と必要なポイントを書いた紙が渡された。
出されたお茶を飲みながら内容を確認する。
スキル取得に必要なポイントは十前後、成る程、選び放題だ。
だが俺はまだ初心者だ、簡単なスキルで様子を見よう。
ポイントに余裕が有ることだし。
暗視が有った、透視も透明化も有る。
火魔法、水魔法、治療魔法、光魔法、雷魔法、精神魔法、熱魔法・・・。
「あの、火魔法と熱魔法とは何か違うんですか」
「はい、火魔法は空気中の燃素と助燃素を集めて圧縮する魔法なんですが、熱魔法は身体の気を使って温度の上げ下げをする魔法で全然ちがうんですよ」
「下げることも出来るんですか」
「はい、出来ますよ」
「すると空気の温度を下げて結露させて水を作ることも可能ですよね」
「ええ、出来ますよ。水魔法で空気中の水分を集めた方が効率的ですが」
「それなのに、熱魔法が七ポイントで火魔法と水魔法が十二ポイントなんですか」
「はい、そうなっています」
火魔法と水魔法を別々に覚えれば二十四ポイント必要で、熱魔法なら七ポイント、絶対にお得だ。
「それじゃ、取り敢えず熱魔法と暗視能力をお願いします」
「えっ!二つもですか」
「ん?時間が掛かるんですか」
「いえ、アッと言う間ですよ。こちらの時間では」
「それじゃ両方お願いします」
神官さんは俺のことをじっと見る。
「まあ、タフそうだから大丈夫だと思います。それでは少々お待ち下さい」
神官さんが立ち上がって書棚に向かい、二冊の本を持ってきた。
一冊は何か埃が積もっていたようで、埃を吹いていた。
その本をテーブルの上に乗せる。
「右手をこちらの熱魔法の本、左手をこちらの暗視能力の本の上に置いて下さい」
指示に従って手を本の上に乗せる。
白い霧が広がる世界に俺は突然立っていた。
目の前には薄い着物を着た物凄い美人が立っていた。
「いらっしゃませ」
その女性が深々と頭を下げる、そしてその白い細い指で俺の服のボタンを外し始めた。
うわー、生きてて良かった、物凄い良いことが始まる予感がする、サービス満点だ。
予感通りその白い指が俺のパンツに掛かり、ゆっくりと下ろして行く。
息子は天を睨んでいきり立っている。
俺がその女性に抱きつこうとした瞬間、何時の間に出来たのか、脇に有った池に突き落とされた。
”ギャー”
物凄い冷水だった、体中が痛い。
必死に池から這い上がった、するとその女性はにっこりと微笑み、軽々と俺の首根っこを持ってぶら下げ、再び別の池に放り込んだ。
”グワ”
今度は熱湯だった、たぶん全身大火傷だ。
死にそうになりながら這い上がる、するとにっこりと微笑まれて再び冷水の池の放り込まれた。
どのくらい繰り返したのだろうか。
思考能力が停止し、時間感覚が無くなった。
絶望も何も無く、ただひたすら死なない様に必死だった。
そして不思議な事に有る時点から、次第にこの冷熱の繰り返しに身体が慣れ始めた。
這い上がったついでに、この美人さんの着物の裾を捲る余裕も出来始めた。
よし!、今日はパンツが見えた。
そしてその女性は俺の首根っこではなく、手を着物の裾に添えて深々と頭を下げた。
「おめでとうございます。五千二百三十六万三千二百十四回目にて第一段階は終了でございます。引き続き第二段階に移ります」
今度は、氷に押し潰されそうになったり、溶岩の上で半分溶けた鉄の通路を渡る訓練だった。
その次は物凄い飢餓感に襲われ、物凄い熱い物と物凄い冷たい物を食う訓練だった。
「お客様、おめでとうございます。全ての教程が終了いたしました。今後はご自身で精進なされますように。因みにクリアタイムは四十八年七月二十四日と十三時間十一分三十六秒です」
幻の様にその女性は微笑みながら消えた、そして俺は大きな石の転がった暗い河原の様な場所に立っていた。
背後から巨大な蜘蛛の化け物が追いかけてくる。
俺は必死に逃げ出した。
足下の大石が一つ一つ鮮明に見えるようになり、目の前の空間に訓練終了の文字とクリアタイムが表示された。
クリアタイムは十二年四月十一日と二時間十三分六秒だった。
「ああ良かった。この魔法、戻って来ない人も居るんです」
目の前に神官が座っていた。
お茶はまだ暖かい、本当にアッと言う間だったらしい。
お布施を金貨二十枚払う、うん、料金じゃなくてお布施と言ってた。
通りを歩いても現実感が無い、異空間で六十年過ごしたのだから当然かもしれない。
ミーナの顔が見たくなって治療院に向かう。
ミーナは往診中だったので院長室でお茶をご馳走になっている。
熱魔法を取得した話をした。
暗視能力は秘密だ。
「あれはな、スキルを取得する奴がほとんどおらん。戻って来れるのが二割で残りは本の中で魂が消えちまうから当然だな」
えっ!それなら先に説明して欲しかった。
そして婆さんに言われたのが冒頭のせりふである。
残りのポイントを使う気力はしばらく起きない。
透明化?たぶんどこかの空間で二百年くらいぼっちにされる訓練なんだろう。
もうお腹が一杯だ。
ごもっともです、自分が馬鹿でした反省します。
今朝俺はスキップしながら神殿へと向かった。
バラ色の絨毯が目の前に敷き積められている気分だった。
神殿は、木造建築物の多い町の中では珍しい白い大理石のような石で作られた重厚な建物だった。
通りに面した広い階段を登ると、正面に木のベンチが並んだ礼拝堂があり、入り口の扉は広く開かれていた。
礼拝堂脇に小さな受付窓口が設けてあり、神官服を着た女性が忙しく働いている。
「すいません。ポイントの交換に来たんですが」
「はい、ホルロウ神殿にようこそ。時の女神様のご加護がありますように。それでは此処に名前と住所を記入して下さい」
「口字で良いですか」
「構いませんよ」
渡された書類に住所と名前を記入する。
「はい、それでは三番窓口の前のベンチでお待ち下さい。係りの者がお名前をお呼びします」
四十二と書かれたカードを渡された。
ベンチで待つこと暫し。
「四十二番でお待ちのミノス様」
「はい」
「こちらにお入り下さい」
案内された部屋は本に囲まれた書斎の様な場所だった。
水晶玉が乗っている簡素なテーブルの前の椅子に神官服の女性が座っており、そのテーブルで神官と向かい合って座った。
「はい、それでは貯まっているポイントを確認させて頂きますので、この水晶の上に手を翳してください」
指示に従って水晶玉の上に手を翳す。
「まあ、凄いですわ、その若さで。百二十三ポイントも貯まってますよ。これならばスキルは自由に選べます」
スキルの一覧表と必要なポイントを書いた紙が渡された。
出されたお茶を飲みながら内容を確認する。
スキル取得に必要なポイントは十前後、成る程、選び放題だ。
だが俺はまだ初心者だ、簡単なスキルで様子を見よう。
ポイントに余裕が有ることだし。
暗視が有った、透視も透明化も有る。
火魔法、水魔法、治療魔法、光魔法、雷魔法、精神魔法、熱魔法・・・。
「あの、火魔法と熱魔法とは何か違うんですか」
「はい、火魔法は空気中の燃素と助燃素を集めて圧縮する魔法なんですが、熱魔法は身体の気を使って温度の上げ下げをする魔法で全然ちがうんですよ」
「下げることも出来るんですか」
「はい、出来ますよ」
「すると空気の温度を下げて結露させて水を作ることも可能ですよね」
「ええ、出来ますよ。水魔法で空気中の水分を集めた方が効率的ですが」
「それなのに、熱魔法が七ポイントで火魔法と水魔法が十二ポイントなんですか」
「はい、そうなっています」
火魔法と水魔法を別々に覚えれば二十四ポイント必要で、熱魔法なら七ポイント、絶対にお得だ。
「それじゃ、取り敢えず熱魔法と暗視能力をお願いします」
「えっ!二つもですか」
「ん?時間が掛かるんですか」
「いえ、アッと言う間ですよ。こちらの時間では」
「それじゃ両方お願いします」
神官さんは俺のことをじっと見る。
「まあ、タフそうだから大丈夫だと思います。それでは少々お待ち下さい」
神官さんが立ち上がって書棚に向かい、二冊の本を持ってきた。
一冊は何か埃が積もっていたようで、埃を吹いていた。
その本をテーブルの上に乗せる。
「右手をこちらの熱魔法の本、左手をこちらの暗視能力の本の上に置いて下さい」
指示に従って手を本の上に乗せる。
白い霧が広がる世界に俺は突然立っていた。
目の前には薄い着物を着た物凄い美人が立っていた。
「いらっしゃませ」
その女性が深々と頭を下げる、そしてその白い細い指で俺の服のボタンを外し始めた。
うわー、生きてて良かった、物凄い良いことが始まる予感がする、サービス満点だ。
予感通りその白い指が俺のパンツに掛かり、ゆっくりと下ろして行く。
息子は天を睨んでいきり立っている。
俺がその女性に抱きつこうとした瞬間、何時の間に出来たのか、脇に有った池に突き落とされた。
”ギャー”
物凄い冷水だった、体中が痛い。
必死に池から這い上がった、するとその女性はにっこりと微笑み、軽々と俺の首根っこを持ってぶら下げ、再び別の池に放り込んだ。
”グワ”
今度は熱湯だった、たぶん全身大火傷だ。
死にそうになりながら這い上がる、するとにっこりと微笑まれて再び冷水の池の放り込まれた。
どのくらい繰り返したのだろうか。
思考能力が停止し、時間感覚が無くなった。
絶望も何も無く、ただひたすら死なない様に必死だった。
そして不思議な事に有る時点から、次第にこの冷熱の繰り返しに身体が慣れ始めた。
這い上がったついでに、この美人さんの着物の裾を捲る余裕も出来始めた。
よし!、今日はパンツが見えた。
そしてその女性は俺の首根っこではなく、手を着物の裾に添えて深々と頭を下げた。
「おめでとうございます。五千二百三十六万三千二百十四回目にて第一段階は終了でございます。引き続き第二段階に移ります」
今度は、氷に押し潰されそうになったり、溶岩の上で半分溶けた鉄の通路を渡る訓練だった。
その次は物凄い飢餓感に襲われ、物凄い熱い物と物凄い冷たい物を食う訓練だった。
「お客様、おめでとうございます。全ての教程が終了いたしました。今後はご自身で精進なされますように。因みにクリアタイムは四十八年七月二十四日と十三時間十一分三十六秒です」
幻の様にその女性は微笑みながら消えた、そして俺は大きな石の転がった暗い河原の様な場所に立っていた。
背後から巨大な蜘蛛の化け物が追いかけてくる。
俺は必死に逃げ出した。
足下の大石が一つ一つ鮮明に見えるようになり、目の前の空間に訓練終了の文字とクリアタイムが表示された。
クリアタイムは十二年四月十一日と二時間十三分六秒だった。
「ああ良かった。この魔法、戻って来ない人も居るんです」
目の前に神官が座っていた。
お茶はまだ暖かい、本当にアッと言う間だったらしい。
お布施を金貨二十枚払う、うん、料金じゃなくてお布施と言ってた。
通りを歩いても現実感が無い、異空間で六十年過ごしたのだから当然かもしれない。
ミーナの顔が見たくなって治療院に向かう。
ミーナは往診中だったので院長室でお茶をご馳走になっている。
熱魔法を取得した話をした。
暗視能力は秘密だ。
「あれはな、スキルを取得する奴がほとんどおらん。戻って来れるのが二割で残りは本の中で魂が消えちまうから当然だな」
えっ!それなら先に説明して欲しかった。
そして婆さんに言われたのが冒頭のせりふである。
残りのポイントを使う気力はしばらく起きない。
透明化?たぶんどこかの空間で二百年くらいぼっちにされる訓練なんだろう。
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