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16 うん、物凄く頑張ったようだ
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ユレーノス峠の手前から降り始めた雪は、峠で吹雪になっていた。
「わー、お兄ちゃん暖かい」
予定よりも行程が捗っているので、今日は峠の宿に宿泊することになった。
宿と言っても山小屋に近い宿で、今日は大部屋での雑魚寝となる。
馬車の停車場から宿までは少し距離が有ったので、俺が背負って運んでいる。
婆さん二人の運搬を終え、最後のミーナを背負って運んでいる。
ミーナも含めて熱の皮膜で覆っているので、吹雪の中でも寒さを凌げるのだ。
足下を凍らせて沈まない様にしているので、雪をラッセルしている人達の脇をスタスタと歩いている。
そう、全員で雪の中をラッセルして進むよりも、俺が全員を背負って運んだ方が早いのだ。
俺たちは窓際の空いている場所を確保した、窓際は寒いから不人気で、中央のストーブ周辺は大混雑である。
まあ、俺には何の問題も無い、熱の皮膜を少し広げて全員を覆って維持すれば良いのだ。
夜飯はごった煮だったが、芋に肉の味が染みており美味しかった。
眠る時には、熱の皮膜の外に薄い氷の皮膜を張っておいた。
こうすれば、魔法で結界を張っていることが目に見えるので泥棒除けにもなる。
熱の皮膜のみでも侵入者は感知できるのだが、就寝中に起こされるのも不愉快と考えたのだ。
「どうしたのじゃ」
「小便です」
皆を起こさない様に注意したのだが年寄りは眠りが浅いようだ。
実は窓の外に行き倒れの連中を発見してしまったのだ。
暗視能力が無ければ見えないのだが、見つけてしまったものは仕様が無い、放置すると後味が悪い気がしたのだ。
外に出て行き倒れを宿へ運び込む、別に吹雪は苦にならないので気は楽だ。
最初数人かと思っていたのだが、芋蔓式に次々と見つけてしまい、結局五十人程を運び込むことになってしまった。
吹雪は身分に関係なく平等なので、拾い集めた人々は、老若男女、行商人から大店の店主風の商人、平民から貴族までと雑多だった。
服を乾かし冷え切った身体を暖めてやる、なんか熱魔法は凄く便利だ。
宿の従業員と協力して屋根裏に収容して寝かせた。
暖かさが嬉しいのか、全員等しく至福の顔で深く眠っていた。
翌朝は一転快晴だった、一面の静かな白い銀世界だったが、停車場の乱れた車列が昨晩の混乱の名残を留めていた。
麓の町までは橇だった。
橇を引く馬も犬も不要で、ひたすら坂を物凄いスピードで駆け下る。
操縦者が体重移動とブレーキのみで巧みに橇をコントロールする。
林に突っ込んで大破した橇を見る度に不安が過ぎったのだが、橇は無事に麓の町に到着した。
そこから馬橇に乗り換えて、予定よりも一日早く王都に到着。
時間も早かったので、婆さん達と一緒に結界の敷設現場を見に行った。
王都自体が森の中に作られており、結界の敷設現場までは四キロ程しか離れていなかった。
その四キロの短い道中の間でも、多くの赤い鎧を着た兵士達がガーゴイルとの戦闘を繰り広げていた。
王都の人々が不安になるのも納得である。
結界の敷設現場には延々と土の堰堤が築かれていた。
この堰堤を足場に魔法杭を打ち込む計画らしい。
さすがに王族である、資金力が豊富だ。
梯子を持って走り回ったシロップさんの現場や木箱を持って走り回っているサクラさんの現場とはスケールが違う。
成る程、これじゃ悔しいだろう、これだけの資金と計画性を持って望んだのに、梯子一本持って走り回ってる奴の後塵を拝したのだから。
認めたく無い気持ちも物凄く解る。
一本目の魔法杭の敷設は終わっているようだが、継ぎ足しが出来ないので結界の上をガーゴイルがブンブン越えている。
最初から継ぎ足して運んだり、櫓にして運んだりと工夫して努力した後が倒れたまま放置されている杭や櫓から見てとれる。
うん、物凄く頑張ったようだ。
全ての魔法杭が作動している。
ガーゴイルは頭が軽い上に滑空能力しか無いから、結構結界に突っ込んでくるのだ。
結界の上から落ちた奴は結界の中で痙攣している、そして二月以上は魔法杭を発動させたまま生きながらえる。
そしてその間は魔法杭に近寄れないのだ、俺以外は。
婆さんに敷設部隊の隊長を呼んでもらい、俺が落ちているガーゴイルを始末し、魔法杭が停止した瞬間を狙って杭の継ぎ足しをする手配を付けてもらった。
隊長は疲弊して幽霊のようだった。
俺は金槌片手に走りだした。
五十キロ、これが赤竜騎士団の結界のノルマだった。
多少吹雪いた日も有ったが、この季節には珍しく天気の良い日が続き、一週間後、俺は結界の西端に着いた。
結局途中から用意された魔法杭を俺が継ぎ足すことにした。
俺がガーゴイルを始末した後、継ぎ足しに成功した場所が数える程しか無かったのだ。
最初兵士が腰縄を着けていたので不思議に思ったのだが、魔法杭を持って突入した兵士が、雪の中を痙攣しながら結界内から腰縄で引きずり出される様子を見て納得した。
ここにもこの部隊の苦労の後が滲み出ていた。
再度東に戻って残った箇所の継ぎ足しを行う。
結界がバンバンとガーゴイルを叩き落としている光景は気持ちがよい。
そして俺が此処に到着してから十日後に全ての杭の継ぎ足しが完了した。
王都に戻ったら到着した時に漂っていた暗い雰囲気が払拭され、陽気なお祭り騒ぎになっていた。
数日前から騎士団の主力がガーゴイルの排除に回って、王都近辺のガーゴイルが一掃されたのだ。
物流も安定して押さえていた新年のお祭り気分が一気に爆発した感じだった。
敷設部隊の隊長さんと一緒に王宮へ、赤竜騎士団長に完了の報告に向かった。
隊長さんの顔色がだいぶ良くなっている。
最初俺は報告へ行くのは遠慮した、あれだけの準備を整えた後にちょこっと来て、一番美味しいところをかっ掠った様で心苦しかったのだ。
だが、隊長に部隊の士気に関わるからと懇願されてしまった。
全身に電撃を纏って結界に突っ込んでいく俺の姿は、外見的には物凄い物に見えたらしく、兵士達から畏怖されていたのだそうだ。
王宮の騎士団長執務室に入る。
大きく重厚な机の前で、妙に大人びた小さな女の子が山のような書類を決裁していた。
「報告いたします。本日一丸一三を以て、結界敷設が完了いたしました」
「ご苦労、了解した。これから父上に報告する。二人とも同道するように」
「はっ」
「へっ?」
「わー、お兄ちゃん暖かい」
予定よりも行程が捗っているので、今日は峠の宿に宿泊することになった。
宿と言っても山小屋に近い宿で、今日は大部屋での雑魚寝となる。
馬車の停車場から宿までは少し距離が有ったので、俺が背負って運んでいる。
婆さん二人の運搬を終え、最後のミーナを背負って運んでいる。
ミーナも含めて熱の皮膜で覆っているので、吹雪の中でも寒さを凌げるのだ。
足下を凍らせて沈まない様にしているので、雪をラッセルしている人達の脇をスタスタと歩いている。
そう、全員で雪の中をラッセルして進むよりも、俺が全員を背負って運んだ方が早いのだ。
俺たちは窓際の空いている場所を確保した、窓際は寒いから不人気で、中央のストーブ周辺は大混雑である。
まあ、俺には何の問題も無い、熱の皮膜を少し広げて全員を覆って維持すれば良いのだ。
夜飯はごった煮だったが、芋に肉の味が染みており美味しかった。
眠る時には、熱の皮膜の外に薄い氷の皮膜を張っておいた。
こうすれば、魔法で結界を張っていることが目に見えるので泥棒除けにもなる。
熱の皮膜のみでも侵入者は感知できるのだが、就寝中に起こされるのも不愉快と考えたのだ。
「どうしたのじゃ」
「小便です」
皆を起こさない様に注意したのだが年寄りは眠りが浅いようだ。
実は窓の外に行き倒れの連中を発見してしまったのだ。
暗視能力が無ければ見えないのだが、見つけてしまったものは仕様が無い、放置すると後味が悪い気がしたのだ。
外に出て行き倒れを宿へ運び込む、別に吹雪は苦にならないので気は楽だ。
最初数人かと思っていたのだが、芋蔓式に次々と見つけてしまい、結局五十人程を運び込むことになってしまった。
吹雪は身分に関係なく平等なので、拾い集めた人々は、老若男女、行商人から大店の店主風の商人、平民から貴族までと雑多だった。
服を乾かし冷え切った身体を暖めてやる、なんか熱魔法は凄く便利だ。
宿の従業員と協力して屋根裏に収容して寝かせた。
暖かさが嬉しいのか、全員等しく至福の顔で深く眠っていた。
翌朝は一転快晴だった、一面の静かな白い銀世界だったが、停車場の乱れた車列が昨晩の混乱の名残を留めていた。
麓の町までは橇だった。
橇を引く馬も犬も不要で、ひたすら坂を物凄いスピードで駆け下る。
操縦者が体重移動とブレーキのみで巧みに橇をコントロールする。
林に突っ込んで大破した橇を見る度に不安が過ぎったのだが、橇は無事に麓の町に到着した。
そこから馬橇に乗り換えて、予定よりも一日早く王都に到着。
時間も早かったので、婆さん達と一緒に結界の敷設現場を見に行った。
王都自体が森の中に作られており、結界の敷設現場までは四キロ程しか離れていなかった。
その四キロの短い道中の間でも、多くの赤い鎧を着た兵士達がガーゴイルとの戦闘を繰り広げていた。
王都の人々が不安になるのも納得である。
結界の敷設現場には延々と土の堰堤が築かれていた。
この堰堤を足場に魔法杭を打ち込む計画らしい。
さすがに王族である、資金力が豊富だ。
梯子を持って走り回ったシロップさんの現場や木箱を持って走り回っているサクラさんの現場とはスケールが違う。
成る程、これじゃ悔しいだろう、これだけの資金と計画性を持って望んだのに、梯子一本持って走り回ってる奴の後塵を拝したのだから。
認めたく無い気持ちも物凄く解る。
一本目の魔法杭の敷設は終わっているようだが、継ぎ足しが出来ないので結界の上をガーゴイルがブンブン越えている。
最初から継ぎ足して運んだり、櫓にして運んだりと工夫して努力した後が倒れたまま放置されている杭や櫓から見てとれる。
うん、物凄く頑張ったようだ。
全ての魔法杭が作動している。
ガーゴイルは頭が軽い上に滑空能力しか無いから、結構結界に突っ込んでくるのだ。
結界の上から落ちた奴は結界の中で痙攣している、そして二月以上は魔法杭を発動させたまま生きながらえる。
そしてその間は魔法杭に近寄れないのだ、俺以外は。
婆さんに敷設部隊の隊長を呼んでもらい、俺が落ちているガーゴイルを始末し、魔法杭が停止した瞬間を狙って杭の継ぎ足しをする手配を付けてもらった。
隊長は疲弊して幽霊のようだった。
俺は金槌片手に走りだした。
五十キロ、これが赤竜騎士団の結界のノルマだった。
多少吹雪いた日も有ったが、この季節には珍しく天気の良い日が続き、一週間後、俺は結界の西端に着いた。
結局途中から用意された魔法杭を俺が継ぎ足すことにした。
俺がガーゴイルを始末した後、継ぎ足しに成功した場所が数える程しか無かったのだ。
最初兵士が腰縄を着けていたので不思議に思ったのだが、魔法杭を持って突入した兵士が、雪の中を痙攣しながら結界内から腰縄で引きずり出される様子を見て納得した。
ここにもこの部隊の苦労の後が滲み出ていた。
再度東に戻って残った箇所の継ぎ足しを行う。
結界がバンバンとガーゴイルを叩き落としている光景は気持ちがよい。
そして俺が此処に到着してから十日後に全ての杭の継ぎ足しが完了した。
王都に戻ったら到着した時に漂っていた暗い雰囲気が払拭され、陽気なお祭り騒ぎになっていた。
数日前から騎士団の主力がガーゴイルの排除に回って、王都近辺のガーゴイルが一掃されたのだ。
物流も安定して押さえていた新年のお祭り気分が一気に爆発した感じだった。
敷設部隊の隊長さんと一緒に王宮へ、赤竜騎士団長に完了の報告に向かった。
隊長さんの顔色がだいぶ良くなっている。
最初俺は報告へ行くのは遠慮した、あれだけの準備を整えた後にちょこっと来て、一番美味しいところをかっ掠った様で心苦しかったのだ。
だが、隊長に部隊の士気に関わるからと懇願されてしまった。
全身に電撃を纏って結界に突っ込んでいく俺の姿は、外見的には物凄い物に見えたらしく、兵士達から畏怖されていたのだそうだ。
王宮の騎士団長執務室に入る。
大きく重厚な机の前で、妙に大人びた小さな女の子が山のような書類を決裁していた。
「報告いたします。本日一丸一三を以て、結界敷設が完了いたしました」
「ご苦労、了解した。これから父上に報告する。二人とも同道するように」
「はっ」
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