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幼少期
設定が違う!?
しおりを挟むそして更に驚きの事実が発覚。
この世界、男女の比率が7:3らしい!
ゲーム設定は詳しく調べてなかったけど、7:3は異常じゃない!?
し・か・も・・・
同性婚が認められるらしい・・・
そしてトドメの一妻多夫制・・・
乙女ゲーなのに何故?
そんな設定はなかったはず!
更に言えば貴族もいなかったはず。確かに金持ちはいたが伯爵や公爵など身分がなかったはす!!
なんだか色々と付け加えられてる感がハンパないですよ!?
わたし・・・いやボク生きていけるのかな・・・
きっとヒロインや攻略対象者は身分が上なんだろうな・・・
調べたことによって、やはり聖陵高等学校ば存在するが、やはりご貴族様しか通えないらしいし・・・
そして僕の身分は侯爵。中間だね。
上から順に大公・公爵・侯爵・伯爵・子爵・男爵となる。
うちは侯爵なので中の上な位置ですね。
そして将来はきっと聖陵高等学校に通う事になるんだろうな・・・
嗚呼・・・せっかくモブキャラに生まれたのに結局はゲームの通り話が進むんだろうな・・・
そんな未来を遠い目で空を見つめ溜め息を吐く。
とにかく自分の平穏の為、中心人物に関わらず生きていこうと決心しました。
あっ忘れる所でしたが、まだ僕、3歳ですから。
今できる事をやりましょう。
__________
それから語学・貴族らしく礼儀指導・振る舞いを学ぶ。
そして一応護身用に父親に頼み体術を習う。
・・・
そして月日が流れ幼稚園へ通う事になった。
未だに男性への嫌悪感は拭えなかったが家にいる家族や執事たちとは普通に接する事ができるようになった。
2歳年上の流依兄ちゃんと一緒に幼稚園へ行く。
流依兄ちゃんは僕を凄く可愛がってくれる。
それに答えるように僕も流依兄ちゃんにくっついたりして過ごすようになり、それが項を奏したのか父親に抱き着かれても嫌悪感を抱かなくなった。
それはそれは父親は号泣して家族に呆れられていたよね。
流依兄ちゃんも通う幼稚園は貴族、平民に関係なく平等に扱う所で、貴族はよく子供に身分関係なく接するように勉強させるために入れるらしい。
平民の方は良いパイプを繋げる目的もあるらしいがね・・・婚約するとかね・・・うん。
無事に入園式が終わり明日から通園することになった。
流依兄ちゃん・・・モテモテでした。
「るいにいちゃん・・・たくさんともだちいるんだね」
「かっ薫風・・・?あれ、僕の友達に見える?」
「?ちがうの?」
「・・・友達はあの中の数人しかいないよ。他は侯爵という身分狙いの子たちばかりだよ。」
「そっそうなんだ・・・」
あっ地雷だったかな?流依兄ちゃん辛そうな顔しちゃった。
思わず左腕にギュッとしがみついた。
「っ!?薫風?どうしたの?」
「るいにいちゃん、つらそうにしてるから。」
「!!・・・ごめんね薫風。心配させちゃったかな。」
困ったような苦笑いをうかべ僕の頭を撫でてくれた。
「ぼく、るいにいちゃんだいすきだよ。だからるかにいちゃんがつらいことがあったらぼくがたすけるよー」
「かっかおる~!!!」
おっ腕振りほどかれて抱き着かれた。
うん。流依兄ちゃんが辛い事があったら相談役しよう。
まだ数ヶ月しか体術習ってないけど形はできてるから退治できるし。
まぁ中身は25歳だけど・・・幼稚園、頑張りましょうか。
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