R18の乙女ゲーに男として転生したら攻略者たちに好かれてしまいました

やの有麻

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高年期[一学期編]

新イベントなのか?

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『これよりー争奪戦を開催します。・・・対象者は理事長室からバラけて逃走しました。1年生は修学旅行の為頑張って下さい!鬼さん達はお好きな対象者を捕まえて自分のものにしましょう!・・・それでは開始!』






これは風間くんが理事長室に設けられてる放送室で喋った内容です。・・・なんか雑。説明が雑!・・・まぁ僕たちが説明聞いてる間、皆は担任から聞いてるみたいだから一応話は通る。





でもあの説明はどうなの?『鬼さんはお好きな対象者を捕まえて自分のものにしましょう!』って・・・?確か夜も、って言ってたよね?まさかのMASAKAなの!?





いやぁ~・・・絶対3時間逃げ切ろう・・・











・・・ちょっと前。





『ゲームのイベントと内容が違うのは何故でしょう?私はヒロインだからかもしれませんが・・・薫風くんも合わせて3人選ばれるなんて・・・』

『はぁ・・・風間くんが保健室の先生ではなく理事長になった時点で色々と変わっちゃってるよね・・・。まさかリアル逃走中をやるとは思わなかったよ。』

『パトドロみたいですわ・・・鬼役の2、3年と教師が警察、1年は泥棒。その泥棒の頭が私たち。・・・楽しそうですが、傍観者でいたいですわ・・・』

『同意。・・・まさか手錠まで用意されてるとか。用意周到すぎる。マニアか!』

『私はやる側なら喜んで致しますが、される側はお断りですわ。』

『・・・陽南さん、僕、最近陽南さんが別人にみえてきたよ?』

『あらまぁ!うふふ・・・前世持ちですので二重人格とでも思ってくださいな。』

『・・・』






こんなやり取りをした。・・・うん、確かに3連休後にイベントが発生した。でも内容が違った。報酬は変わらずイベント内容が全くの別物だった。・・・ゲームには手錠なんか出てきません!それアウトですから!たとえ18禁ゲーでも!









そして今に至る。・・・まさに逃走中!ゼーハーゼーハー中です。







「た、確かに八乙女の姿を見たんだが・・・」

「さすが八乙女の弟、運動神経がいい・・・」

「姿を見たんだ。近くに隠れてるはず!手分けして教室の中を隅々まで探せー!」







ヒィィィ~先輩方・・・こわっ!






さっき聞こえてきた会話・・・聞きたくなかったな・・・そうだよね。確かに捕まえられるのは1人で、主人と執事になるが・・・主人に言い付けられ無理矢理他の人と関係を・・・輪姦・・・りんかん・・・?



無理ムリ無理!複数の相手なんか無理に決まってる!






とりあえず回りが静かになったのを見計らい顔をだす。・・・ここは3ーDのクラス。そこの教壇の中に隠れてます。





・・・うん、いないな。よし・・・!








『はーい、ご報告。早速1名捕まりましたー。名前は花塚陽南さん。・・・鳳くん、八乙女くん、頑張って逃げてねー・・・まだ2時間以上あるから粘ってくださーい!』





ゲッ!やはり女性か先に捕まったか・・・陽南さん・・・まぁ仕方ないよね。






『さらにご報告ー。今言う所に八乙女くんが隠れてます。ただし、この情報はー・・・嘘かもしれませーん。本当かもしれませーん。・・・今ー八乙女くんはー・・・グラウンドの第2倉庫に隠れてますよー。八乙女くん狙いは捕まえに行ってねー!はい以上!頑張ってね!』






おぉ!?偽情報を流してくれた!・・・その情報が流れ人がドドドドー!とグラウンドへ集まってる気配がする。・・・よし!今のうちに移動!







とりあえず、水分補給・・・ふぅ。





「あっ!薫風くん見つけたー!良かった、まだ誰にも捕まってないねー!」

「!・・・クラス長。それにみんな・・・!」






わっ!1ーAのクラスの皆と合流できた!これは心強い!





「花塚さんは残念だったけど、薫風くんはクラス皆で守るよ!」

「はぁ~それは有難い!助かるよ。」

「みんなバラバラに行動するより、うちのクラスは纏まって行動して対象者を守った方がいいと判断したから、ずっと探してたんだよ!」

「そっか・・・でも、これはこれで目立つな・・・どうしようか。」

「とりあえず・・・」








「いたぞー!八乙女だ!1年が団体で八乙女を守ってるぞ!」






あーマズイ見つかった。2年生だな。早く逃げなきゃ。



「とりあえず何人か足止めするから僕と逃げようか!」

「わかったよクラス長。」





あー・・・人に引っ張られて走るのって楽だよねぇ。とりあえず鬼さんと距離をとれれば上出来です。






もーどうなる事やら・・・





只今の時刻14:56。あと2時間逃げ切らなきゃね。




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