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最悪な関係
抑制剤の副作用
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中村陸は俺を見つめながら小さい声で聞いてきた。
「・・・お前、Subなの?」
俺は首を横に振って誤魔化したが自分でもよく惨めだなと思っていた。
「・・・違う、Normalだ。」
嘘をついたが奴は気にしてないのか「荷物、邪魔だから片付けとけよ」とだけ言うと俺から離れて行った。
「・・・・たっ助かったのか?」
俺は一旦落ち着いてから部屋に帰り完全に奴をいない存在として扱って荷物の整頓した後に部屋の確認をするためにクローゼットを開けると俺は広さに感動した。
「すっげ~こんだけ広かったら実家の服、絶対全部入るよ!!」
『俺のクローゼットは完全に咲真に取られてるしな!!』
「お前って結構うるさかったんだな」
俺は驚いて振り向くとそこには腕を組んで鼻で笑っている中村陸が立っていた。
「うるさくして悪かったな!」
俺は奴を素通りし、ベッドの上に座りスマホをいじった。
***
身体の熱さで目が覚めるとまだ深夜2時で原因も分かっているので困っていた。
『クソっどう足掻いても中村陸のフェロモンのせいだ。』
俺は奴を起こさないようにキッチンの流し台に向かいガラスコップに水を入れてパジャマの右ポケットから抑制剤を取り出して二錠飲み込んだ。
「・・・ふぅ」
『これでゆっくり寝れそうだな。』
俺はそのままお手洗いに向かい済ませた後にベッドに潜り何とかぐっすり眠れた。
***
俺は目を覚まして昨日購買で買った焼きそばパンを食べてインスタントコーヒー(これも昨日買った。)を飲んでいると奴の欠伸が聞こえてきてうんざりした。
奴は眠たそうにウトウトやってきたが顔面が綺麗だから画になっていて殺意を感じた。
「早いな・・・おはよ」
「・・・・・・・・・・・・・おはよ」
「・・・俺のは?」
「ある訳ねぇだろ!!」
俺は奴に怒鳴った後、コーヒーを飲み干してマグカップを洗って、顔を洗い、歯を磨き、制服に着替えて部屋から出て行った。
朝早くに教室に来たので生徒は少なかったが机に向かい椅子に座って仮眠をとっていると数人の男子生徒の会話が聞こえてきた。
「なぁ、この前の土曜日にさSubの彼女とセックスしたんだよ。」
「マジで!Subは何でも聞いてくれるからやばかったんじゃないの!?」
「どんなプレイしたんだよ!」
「ローター何個入るかな?」
「うわぁ~エグ」
「彼女に嫌われたんじゃねーの?」
「そんな事ねーよ、寧ろ沢山のローターをマ○コとケツに挿れて喜んでたし」
「ドMじゃん」
「ドMと言うか・・・俺が喜べって命令したからかも」
『朝から気持ち悪ぃ・・・・。』
俺はSubはやっぱり人間として扱ってくれないのが改めて理解して少し泣きそうになった。
全授業が終わり、俺は寮の部屋に入ろうとするとCommandが聞こえた。
「"「ワン」って鳴いて"」
「・・・・・わん」
俺は鳴いた後に青白くなりながら口元を抑えた。中村陸のCommandに反応してしまい悔しくて仕方がなかった。
『あの抑制剤じゃあ、もう駄目かも。』
俺は学校から出て近くの薬局に行って前のやつより効果が効く結構高い抑制剤を購入する時におばあちゃん医師が深刻そうに言った。
「これは効き目が早くて長い時間効果がありますが副作用が大きいですけど大丈夫ですか?」
俺は副作用より、Dom達にバレるのが嫌なので医師に問題無いと答え購入した。
俺は早速抑制剤を飲んでカフェで宿題をしてゆっくり時間を潰してから部屋に戻ると中村陸がベッドの上でスマホのゲームを遊んでいた。
『一応、念の為に言っとくか』
俺はスマホを取り出しゆっくり近付いたが中村陸に気づかれて奴は「何?」と嫌そうに言われた。
「今日、プレイしてただろ?」
「へぇ~気づいてたんだ。」
「俺、プレイ中の部屋に入りたくないからさ、一応Roinの交換しよ」
「どうして?」
「どうしてって・・・君が「プレイ中」って送ってくれたら俺が時間潰し出来るだろ?」
「・・・つまり、童貞Normal君には刺激が強すぎるってことね。」
「・・・・・・・・そうだよ、だから交換しよ?」
『くたばれ!!!』
俺は奴を呪いながら交換した後に今日、カフェで買ったキッシュとクロワッサンを晩御飯に食べた。
***
俺はまた2時ぐらいに目が覚めた。今回はフェロモンじゃなく昨日買った抑制剤の副作用だ。
俺はトイレに駆け込むと昨日食べた物を戻してしまった。
「う・・・・ぉえ・・・・う"えぇぇ・・・・・・・・はぁ・・・はぁ」
『あー・・・キッツ』
俺はゲロを流して匂い消しのスプレーをかけて、その後に水を飲んでベッドに入った。
『でも、あいつにバレるよりはマシだ・・・。』
「・・・お前、Subなの?」
俺は首を横に振って誤魔化したが自分でもよく惨めだなと思っていた。
「・・・違う、Normalだ。」
嘘をついたが奴は気にしてないのか「荷物、邪魔だから片付けとけよ」とだけ言うと俺から離れて行った。
「・・・・たっ助かったのか?」
俺は一旦落ち着いてから部屋に帰り完全に奴をいない存在として扱って荷物の整頓した後に部屋の確認をするためにクローゼットを開けると俺は広さに感動した。
「すっげ~こんだけ広かったら実家の服、絶対全部入るよ!!」
『俺のクローゼットは完全に咲真に取られてるしな!!』
「お前って結構うるさかったんだな」
俺は驚いて振り向くとそこには腕を組んで鼻で笑っている中村陸が立っていた。
「うるさくして悪かったな!」
俺は奴を素通りし、ベッドの上に座りスマホをいじった。
***
身体の熱さで目が覚めるとまだ深夜2時で原因も分かっているので困っていた。
『クソっどう足掻いても中村陸のフェロモンのせいだ。』
俺は奴を起こさないようにキッチンの流し台に向かいガラスコップに水を入れてパジャマの右ポケットから抑制剤を取り出して二錠飲み込んだ。
「・・・ふぅ」
『これでゆっくり寝れそうだな。』
俺はそのままお手洗いに向かい済ませた後にベッドに潜り何とかぐっすり眠れた。
***
俺は目を覚まして昨日購買で買った焼きそばパンを食べてインスタントコーヒー(これも昨日買った。)を飲んでいると奴の欠伸が聞こえてきてうんざりした。
奴は眠たそうにウトウトやってきたが顔面が綺麗だから画になっていて殺意を感じた。
「早いな・・・おはよ」
「・・・・・・・・・・・・・おはよ」
「・・・俺のは?」
「ある訳ねぇだろ!!」
俺は奴に怒鳴った後、コーヒーを飲み干してマグカップを洗って、顔を洗い、歯を磨き、制服に着替えて部屋から出て行った。
朝早くに教室に来たので生徒は少なかったが机に向かい椅子に座って仮眠をとっていると数人の男子生徒の会話が聞こえてきた。
「なぁ、この前の土曜日にさSubの彼女とセックスしたんだよ。」
「マジで!Subは何でも聞いてくれるからやばかったんじゃないの!?」
「どんなプレイしたんだよ!」
「ローター何個入るかな?」
「うわぁ~エグ」
「彼女に嫌われたんじゃねーの?」
「そんな事ねーよ、寧ろ沢山のローターをマ○コとケツに挿れて喜んでたし」
「ドMじゃん」
「ドMと言うか・・・俺が喜べって命令したからかも」
『朝から気持ち悪ぃ・・・・。』
俺はSubはやっぱり人間として扱ってくれないのが改めて理解して少し泣きそうになった。
全授業が終わり、俺は寮の部屋に入ろうとするとCommandが聞こえた。
「"「ワン」って鳴いて"」
「・・・・・わん」
俺は鳴いた後に青白くなりながら口元を抑えた。中村陸のCommandに反応してしまい悔しくて仕方がなかった。
『あの抑制剤じゃあ、もう駄目かも。』
俺は学校から出て近くの薬局に行って前のやつより効果が効く結構高い抑制剤を購入する時におばあちゃん医師が深刻そうに言った。
「これは効き目が早くて長い時間効果がありますが副作用が大きいですけど大丈夫ですか?」
俺は副作用より、Dom達にバレるのが嫌なので医師に問題無いと答え購入した。
俺は早速抑制剤を飲んでカフェで宿題をしてゆっくり時間を潰してから部屋に戻ると中村陸がベッドの上でスマホのゲームを遊んでいた。
『一応、念の為に言っとくか』
俺はスマホを取り出しゆっくり近付いたが中村陸に気づかれて奴は「何?」と嫌そうに言われた。
「今日、プレイしてただろ?」
「へぇ~気づいてたんだ。」
「俺、プレイ中の部屋に入りたくないからさ、一応Roinの交換しよ」
「どうして?」
「どうしてって・・・君が「プレイ中」って送ってくれたら俺が時間潰し出来るだろ?」
「・・・つまり、童貞Normal君には刺激が強すぎるってことね。」
「・・・・・・・・そうだよ、だから交換しよ?」
『くたばれ!!!』
俺は奴を呪いながら交換した後に今日、カフェで買ったキッシュとクロワッサンを晩御飯に食べた。
***
俺はまた2時ぐらいに目が覚めた。今回はフェロモンじゃなく昨日買った抑制剤の副作用だ。
俺はトイレに駆け込むと昨日食べた物を戻してしまった。
「う・・・・ぉえ・・・・う"えぇぇ・・・・・・・・はぁ・・・はぁ」
『あー・・・キッツ』
俺はゲロを流して匂い消しのスプレーをかけて、その後に水を飲んでベッドに入った。
『でも、あいつにバレるよりはマシだ・・・。』
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