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キスのCommand
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あの事件から辰己とは全然関わらなくなり、いつもと変わらない日常が続いたがどうしても壮真に申し訳がないことがあるそれは・・・
「Come(来て)」
僕は壮真の処に近づくと頭を撫でてくれた。
「Good (良い子)」
僕は嬉しくてはにかんでしまった。
「渚から"抱きついて"」
僕は壮真に抱きつくと耳元で「可愛い」と囁いて耳が弱いのもあるが「うひゃあ」と情けない声を出してしまった。すると壮真は肩を震わせながら笑うのを我慢していた。
「くく・・・!」
「ちょっと笑わないでよ!」
「ごめん ごめん」
優しいCommandで満足しているがどうしてもKissのCommandは自分の身体が拒否して仕舞うのだ。未だに辰己のプレイがトラウマなんだと思うがずっとKissのCommandが出来ないのは壮真に申し訳なくて僕はKissのCommandを提案してみたが壮真は困った顔をして僕の事を心配してくれた。
「KissのCommandは嫌いだろ?」
「でも慣れなきゃパートナーとして恥ずかしいよ!」
僕の言葉に彼は驚いた顔をして僕に照れながら聞いてきた。
「・・・つまり渚は仮じゃなくて本当のパートナーになりたいって事で良いのか?」
僕も恥ずかしくなって照れながらゆっくり頷いた。
「・・・・・嬉しい・・・ありがとう渚・・・・だけどお母さんに話さないといけないよね?」
「そうだね、今週の土曜日に僕の家においでよ!そして二人で母さんを説得させようよ!」
「はは、良いね」
そこで今日のプレイは終わったがいつかちゃんとキスが出来る様に成りたいと思った。
金曜日の放課後、僕と壮真は空き教室でプレイをしていたが中断してしまった。その理由は僕にあった。
*
「本当に良いんだな」
「うん、放っていいよ」
壮真は緊張した顔をしていた。今から壮真にキスのCommandを放ってもらう。
僕は息を飲み壮真のCommandを待った。壮真は真面目な顔をして僕に命令した。
「渚・・・"Kiss"」
僕は心臓をバクバクさせながら深呼吸してゆっくり亀のように壮真に近づいて唇に触れるだけのキスをした。
『深いキスもしよう』
その時、居るはずも無い辰己の声が聞こえた。僕は壮真の肩を押してから、身体ごと崩れて、口から少しだけ吐瀉物を吐いた。
「う・・・うぉえ!」
「渚!!」
壮真が僕の方に近づいてきてハンカチでシャツに付いた吐瀉物を拭いてくれた。
「・・・・汚いよ?」
壮真は無視をして全部拭いてくれた。そして鞄からジャージを出して、そのジャージを貸してくれた。
「・・・・ありがとう」
「・・・いいよ別に今日はこの辺にしよう」
その後僕らは何も喋らずに帰った。 もうすぐマンションに着きそうになった時、何故か話を聞いて欲しくて急遽日和の家に向かった。
日和の家に着いてインターホンを鳴らすと、丁度日和が出てくれた。
「はーい・・・ナギ?」
「・・・急にごめんね?・・・えっとその話を聞いて欲しいんだ。」
日和は快く部屋に入れてくれて麦茶を出してくれた。日和は畳の上を胡座をかいて聞いてきた。
「で話って何?」
僕はモジモジしながら壮真の事を話した。
「実は壮真と本当のパートナーになったんだ。」
日和の肩が少し揺れた様に見えたが気の所為だろうか?
「へぇー・・・そうなんだな」
「そしてね、KissのCommandが出来なくて壮真に申し訳ないんだよ。本当は応えてあげたいのに難しくて・・・大切なパートナーだからこそ僕が満足させてあげたいんだよね」
僕が一方的に言うと日和は下を向きながら話を聞いてくれたが逆に質問された。
「ナギは瀬戸の事好きなのか?」
まさかの質問に動揺したが思った事を口にした。
「うん、好きだよ」
「・・・恋人として?」
「・・・向こうはどうか知らないけどいつか好きだと伝えたい。」
「・・・・もし、振られたら?」
「振られたら高校までの関係で終わらせたいな。」
「・・・・・ふーん」
「・・・日和どうした」
「の」と言おうとしたその時唇に暖かいものが触れた。今僕は日和にキスをされていた。僕は思いっ切り日和の肩を押した。僕は自分を抱き締める様に肩を抱いた。
「・・・・・ひより・・・どうして」
日和は顔を上げた彼の目には涙が溢れていた。
「・・・ごめん・・・我儘だけど好きな奴が他の奴が好きな話を聞くのは辛いよ」
「・・・もしかして」
日和は泣き笑いをして僕に告白した。
「・・・・俺・・・渚のことを愛してる意味で大好きなんだよ。」
「Come(来て)」
僕は壮真の処に近づくと頭を撫でてくれた。
「Good (良い子)」
僕は嬉しくてはにかんでしまった。
「渚から"抱きついて"」
僕は壮真に抱きつくと耳元で「可愛い」と囁いて耳が弱いのもあるが「うひゃあ」と情けない声を出してしまった。すると壮真は肩を震わせながら笑うのを我慢していた。
「くく・・・!」
「ちょっと笑わないでよ!」
「ごめん ごめん」
優しいCommandで満足しているがどうしてもKissのCommandは自分の身体が拒否して仕舞うのだ。未だに辰己のプレイがトラウマなんだと思うがずっとKissのCommandが出来ないのは壮真に申し訳なくて僕はKissのCommandを提案してみたが壮真は困った顔をして僕の事を心配してくれた。
「KissのCommandは嫌いだろ?」
「でも慣れなきゃパートナーとして恥ずかしいよ!」
僕の言葉に彼は驚いた顔をして僕に照れながら聞いてきた。
「・・・つまり渚は仮じゃなくて本当のパートナーになりたいって事で良いのか?」
僕も恥ずかしくなって照れながらゆっくり頷いた。
「・・・・・嬉しい・・・ありがとう渚・・・・だけどお母さんに話さないといけないよね?」
「そうだね、今週の土曜日に僕の家においでよ!そして二人で母さんを説得させようよ!」
「はは、良いね」
そこで今日のプレイは終わったがいつかちゃんとキスが出来る様に成りたいと思った。
金曜日の放課後、僕と壮真は空き教室でプレイをしていたが中断してしまった。その理由は僕にあった。
*
「本当に良いんだな」
「うん、放っていいよ」
壮真は緊張した顔をしていた。今から壮真にキスのCommandを放ってもらう。
僕は息を飲み壮真のCommandを待った。壮真は真面目な顔をして僕に命令した。
「渚・・・"Kiss"」
僕は心臓をバクバクさせながら深呼吸してゆっくり亀のように壮真に近づいて唇に触れるだけのキスをした。
『深いキスもしよう』
その時、居るはずも無い辰己の声が聞こえた。僕は壮真の肩を押してから、身体ごと崩れて、口から少しだけ吐瀉物を吐いた。
「う・・・うぉえ!」
「渚!!」
壮真が僕の方に近づいてきてハンカチでシャツに付いた吐瀉物を拭いてくれた。
「・・・・汚いよ?」
壮真は無視をして全部拭いてくれた。そして鞄からジャージを出して、そのジャージを貸してくれた。
「・・・・ありがとう」
「・・・いいよ別に今日はこの辺にしよう」
その後僕らは何も喋らずに帰った。 もうすぐマンションに着きそうになった時、何故か話を聞いて欲しくて急遽日和の家に向かった。
日和の家に着いてインターホンを鳴らすと、丁度日和が出てくれた。
「はーい・・・ナギ?」
「・・・急にごめんね?・・・えっとその話を聞いて欲しいんだ。」
日和は快く部屋に入れてくれて麦茶を出してくれた。日和は畳の上を胡座をかいて聞いてきた。
「で話って何?」
僕はモジモジしながら壮真の事を話した。
「実は壮真と本当のパートナーになったんだ。」
日和の肩が少し揺れた様に見えたが気の所為だろうか?
「へぇー・・・そうなんだな」
「そしてね、KissのCommandが出来なくて壮真に申し訳ないんだよ。本当は応えてあげたいのに難しくて・・・大切なパートナーだからこそ僕が満足させてあげたいんだよね」
僕が一方的に言うと日和は下を向きながら話を聞いてくれたが逆に質問された。
「ナギは瀬戸の事好きなのか?」
まさかの質問に動揺したが思った事を口にした。
「うん、好きだよ」
「・・・恋人として?」
「・・・向こうはどうか知らないけどいつか好きだと伝えたい。」
「・・・・もし、振られたら?」
「振られたら高校までの関係で終わらせたいな。」
「・・・・・ふーん」
「・・・日和どうした」
「の」と言おうとしたその時唇に暖かいものが触れた。今僕は日和にキスをされていた。僕は思いっ切り日和の肩を押した。僕は自分を抱き締める様に肩を抱いた。
「・・・・・ひより・・・どうして」
日和は顔を上げた彼の目には涙が溢れていた。
「・・・ごめん・・・我儘だけど好きな奴が他の奴が好きな話を聞くのは辛いよ」
「・・・もしかして」
日和は泣き笑いをして僕に告白した。
「・・・・俺・・・渚のことを愛してる意味で大好きなんだよ。」
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