1 / 19
1巻
1-1
しおりを挟む
一章:高嶺の花と孤高の騎士
いかに娼婦の身上は人それぞれとはいっても、元の身分が貴族令嬢だった者は極めて珍しい。とはいえ、いないわけではない。アルヤもその一人である。
タッサ国にある国営娼館に所属するアルヤは、元はといえば高位の貴族だった。だが生家の没落により、一生かかっても払いきれない負債を肩代わりするために、娼婦に身をやつしたのだ。
アルヤのように貴族でなくとも、親の借金を負って娼館に売られてくる娘は少なくない。だからこそ誰も娼婦の素性を聞きはしないし、情事に際して名前すら尋ねない者も多かった。このため、指名の時点で知らされるにもかかわらず、馴染みの客でもないかぎり、娼婦の名前は忘れられている。
だが、アルヤは違う。
『男なら一度は抱いてみたいと思うものだ』
ちまたでそうまで言わしめるのが、アルヤである。彼女はそもそも、予約がいっぱいで会うことすら難しい。だというのに、その噂は彼女の名前と共に王都の男たちの間でもちきりだ。
きちんと手入れのされた金の巻き毛に、同じ色のたっぷりとした長いまつ毛。その下に覗く美しい緑の瞳は、ランプの心もとない光の下でさえきらめいて彼女をあでやかに見せる。紅をひいた唇は形がよく、艶やかに潤んでおり、いつも上品な微笑みを浮かべている。その顔だけでも並の娼婦とはほど遠い印象なのに、客から貢がれた気品のあるドレスを身に着けているおかげで、彼女は麗しい貴族の淑女のようにしか見えなかった。
見た目だけではない。普通ならただ女を抱きに来るだけの場所に、アルヤは会話まで愉しませる。だが、ひとたび肌を露わにすれば、貴族の女にはあるまじき手練手管でどんな男も惑わせた。おかげで一夜の夢にはできないと娼館に通う男たちはため息を吐くものだ。なのに、二度目を願うにはチャンスに乏しく、何度も会うのは金持ちの貴族でなければ難しい。まさに高嶺の花である。あるいは一度会ったら虜にしてやまない魔性の娼婦とも言われている。
つまり、アルヤは娼館一の娼婦だった。彼女の実力なら娼館という囲いがなくとも、独立して高級娼婦としてもやっていけるだろう。そうすれば貴族のような暮らしだって夢ではない。
とはいえ巨額の借金があるので、彼女は娼館から出ることなどできない。アルヤは別にそれで構わなかった。
(わたくし、どうせ『貴族のお嬢様』なんて性分じゃなかったのよね)
貴族令嬢だった頃は家に閉じこめられ、やれ刺繍だの、礼儀作法だの、日に焼けるなだの、うるさいことこのうえなかった。さらには大して気の合わない婚約者まであてがわれて、令嬢時代の彼女は辟易していたものだ。
(仕事さえこなせば、昼間に何をしていても怒られないもの。……けど。やっぱり何か物足りないのよね)
個室を与えられているアルヤはソファに腰掛けながら、ふう、とため息を吐いて窓の外を見る。外は暗くなり始め、気の早い客が徐々にやってくる時間だ。本来なら娼館の一階にある控室で他の娼婦たちと一緒に並び、買ってくれる男を待つ決まりである。だが、どうせアルヤは連日予約が入っているので、自室で待機している。
待ち時間は暇とはいえ別のことをするわけにもいかず、今日は何を考えて過ごそうかと思った、そのときである。不意に、ドアがノックされた。
(あら、今日はずいぶんせっかちな方ね。がっついてるって思われたくなくて、わざと遅れてくる方が最近は多いのに)
「どうぞ、お入りになって」
窓の外からドアの方へと目を向けなおしたアルヤは、悠然とした笑みを浮かべ、客を待つ。本来ならここで案内の者が先に入ってくるところだ。だが、開いたドアから、ぬうっと現れたのは、見知らぬ屈強な男だった。並の男なら余裕で通れるそのドアを、彼は頭を屈めて入ってきたのだ。その瞬間、アルヤはどきりとする。
(とっても大きな方だわ)
「あっ困ります!」
「金は払っただろう、部屋まで来ればもう案内はいらない」
「旦那!」
ばたん、と大きな音をたてて案内の者を締め出すと、客の男はずんずんと大股で三歩歩いて、たったそれだけでアルヤとの距離を詰めた。
目の前に立たれると壁でもあるかのような圧迫感を覚えるその男は、初めて見る。背が高すぎて顎と鼻の穴しか確認できないが、そもそもこんな巨大な身体の客に出会ったことがない。
(そういえば、今日はいつもの方が予約されてるんじゃなかったかしら?)
座った状態では見上げても顔が見えないほどに大きい男は、すっ、とその場で跪いて、アルヤに目線を合わせた。ちっとも笑っていない顔の、赤い瞳と視線が交わる。
「本来なら順番待ちをすべきところ、金を積んで今夜の貴女の時間を買った。貴女は相手がどんな男であれ、相手をしてくれる女性だと聞いたが、合っているか?」
こんな直接的にセックスのことを聞かれたのは久しぶりである。しかも尋ねる声音は固い。ぱちぱちと目を瞬かせたアルヤは、すぐにくすくすと笑った。
「どんな噂が出回っているのかは存じませんが、わたくしは娼婦でございますよ?」
つまりは客なら拒まないという意味だ。
「だが、俺の身体は大きいだろう。それに顔にこの傷だ。相手を拒む女性は多い。受け入れたとして震えて泣き叫ぶばかりでな」
「あら……」
アルヤはそっと手を伸ばして、男の頬に触れる。ぴくん、と身体を震わせたものの、男は避けることなくアルヤの好きにさせてくれた。
ランプの灯った部屋ではわかりづらかったが、ここまで近づけば男の顔が見てとれる。彼の言う通り、額から頬にかけて大きな傷痕があった。しかし、きりっとした眉に涼やかな目元、引き締まった唇もあいまって、その傷痕が不思議と映えて彼を凛々しくかっこよく見せている。きっと彼は軍人なのだろう、短く刈りこまれたこげ茶の髪は、貴族だとしたら不格好だが彼にはよく似合っている。服に包まれていてさえ、その下の筋肉の形を想像させる身体つきに、アルヤは、ふ、と小さく息を漏らした。
(どうしたらいいの、この方……)
「こんなに雄々しくたくましい方を、拒む方がいるんですの?」
すり、と傷痕をなぞってみれば、それはすでに古傷となっているのだろう、しっかりと塞がった傷痕は、周りの皮膚よりなんだかつるりとしていて触り心地がいい。高揚し始める胸中をよそに、アルヤは優美な笑みを浮かべた。
「わたくしは素敵だと思いますよ」
(好みど真ん中だわ……!?)
「……っ」
両頬を包んで言えば、驚いて息を呑んだ男がアルヤを凝視する。緊張させていた身体をやがてゆるゆると解くと、ため息を吐いて、彼はアルヤの両手を自身のもので包みこんだ。
「……噂は本当のようだな。では、今から貴女を抱いて構わないな?」
「もちろんでございます」
(一晩あるのに、会話を愉しむ余裕すらないのね。可愛らしい方)
ふふふ、と笑って答えたアルヤを、男はエスコートする仕草で立たせる。
「あなた様のお名前をうかがってもよろしいですか?」
ベッドに誘われる途中に――今度は先ほどの大股と違って、アルヤに合わせて歩幅を小さくしてくれている――尋ねると、ぴた、と止まって男はアルヤの顔をまじまじと見た。
(あ……この緊張したお顔、好きだわ)
「貴女は誰にでも……いや。名前を聞かれたのは初めてだ」
「そうなのですか? わたくし、あなた様のお名前を呼びながら……」
なぜかそこで止まって、アルヤは緊張する。
「抱かれ、たいです……」
(やだ……初めてでもないのに、どきどきしてきた)
かあ、と頬を赤らめたのをどう思ったのだろう、男はまだアルヤの顔をじいっと見つめていたが、おもむろに彼女の指先に口づけた。それは貴族らしい挨拶のようでいて、もっと親愛が籠ったような仕草だった。
「俺はエーギルだ。俺にも、貴女の名前を教えてくれ。貴女のことをなんと呼べばいい?」
じっとアルヤを見つめる赤い瞳は、先ほどにも増して熱を帯びている。それは男が女を求めているときに見せる、情欲の炎を灯した目だ。
(案内の者に聞いているはずなのに、わざわざ聞いてくださるのね)
「アルヤとお呼びください。エーギル様」
「ああ、アルヤ。いい名前だ」
目を細めた男――エーギルは、ここで初めて笑む。
(わ……)
彼の笑顔に見惚れているうちに、エーギルの手がアルヤの頬に添えられ、顔が近づいてきた。だが、唇が触れる直前に彼は止まる。
「口づけてもいいか?」
彼も童貞ではないのに、間近でそんなことを聞かれて、アルヤも目を細めた。長身の彼が標準程度しかないアルヤに立ったまま口づけるのは、骨が折れるだろうに。
(ほんとう、可愛らしい方)
「許可なんていりませんわ」
答えながら唇をついばむと、アルヤが離す前にその口を追って唇をはまれる。リップ音をたてて口づけをくりかえしていると、そのうちにアルヤの身体がふわっと浮きあがった。
「あ……」
エーギルの太い腕に抱き上げられ、声を漏らしたアルヤに、彼は心配そうな顔になる。
「す、すまない。ベッドに行くのがもどかしくて……いやだっただろうか」
「いいえ、お好きになさって」
首に腕を回せば、安心したようにエーギルはまた口づけを再開する。今度は唇を割って入ってきた舌に応じたところで、アルヤはどきりとする。
(エーギル様の舌、大きいわ。身体が大きいからなの?)
ちゅるちゅると舌を絡めている間に、アルヤの身体はベッドにもう移動している。そっと静かに下ろされたのに、エーギルがギシっと音をたててベッドに乗り上げたせいで、アルヤの身体がぼわんと揺れる。その揺れにくすくすと笑うと、彼は困ったような顔になった。
「すまないな、俺は重いから」
「楽しいです」
「……では続きをする」
いちいち律儀に断ったエーギルは、アルヤのドレスのスカートをたくしあげてくる。もう秘部への愛撫をしようとしているらしい。
(あら。そんなに切羽つまってらっしゃるの?)
ちらりとエーギルの下半身に目を向けるとズボンは形を変えて押し上げられていた。
「お待ちになって」
そっと彼の腕に手を添えて止めると、エーギルは眉間に皺を寄せてため息を吐いた。
「……大男に組み敷かれるのはいやかもしれないが、少しばかり」
「そうではありません。もう少し、ゆっくり愉しみましょう?」
「愉しむ……?」
「ええ」
太ももに添えられていた手を離したエーギルに笑んで見せて、アルヤは上半身を起こすと、彼の胸に両手を当てる。
「わたくしが脱がせてもよろしいですか?」
(普段は聞かないけれど、エーギル様は確認してくださるもの。わたくしも聞かなきゃ)
「あ、ああ……」
「その代わり、わたくしの服も脱がせてくださいませ」
背中のリボンを示してエーギルにねだれば、彼は生唾を呑みこむ。
「……いいのか?」
「肌を合わせるのに、脱がないなんて」
膝立ちになってエーギルに口づけ、拗ねたような声で囁くと、彼は苦笑いを浮かべた。
「どうかなさいまして?」
「いや。『服を脱がすな』『できるだけ触るな』『身体を見せるな』と今まで言われてきたからな……普通はそういうものだと思っていた」
他の娼婦と寝たときのことを、あけすけに話す。本来ならそれはマナー違反だろう。だがアルヤは怒ったりしない。
(震えて泣き叫ぶだとか、どんな男でも相手にするだとか、冗談かと思ったけど……エーギル様のこのご様子、本当なんだわ)
そう思うと、なんだかきゅぅんと胸が締めつけられて、気づけばアルヤは再びエーギルに唇を重ねていた。ちゅ、ちゅる、とくりかえし貪って、糸を伝うほどに舌を絡め合ってから、アルヤはエーギルの頬の傷の撫でながら微笑む。
「少なくともわたくしは、今、エーギル様と肌を合わせたいです。ですから……」
「……ああ、わかった」
返事とともに、今度はエーギルから口づけられる。同時に背中に手を回されて、リボンの位置を探られた。初めて脱がすドレスに手間取ったのだろうか、最初のほうはたどたどしかったが、すぐにコツを得てするすると背中の編み上げリボンを抜いていく。彼女は伽のためにコルセットをつけていない。だから背中のリボンを解いてしまえば、すぐに胸元が緩んで彼女の豊かな谷間がふるんと揺れた。胸が露わになったのに、またエーギルが生唾を呑みこんだ。
その間にアルヤもエーギルの上着を脱がせ、クラバットを解き、シャツブラウスを脱がせにかかっている。すっと胸元の素肌に両手をあてて、シャツを広げるように肩まで這わせると、エーギルがぴくぴくと震える。しっかりとした筋肉のついた胸板は、触れた瞬間は柔らかかったのに、緊張が走ったせいかごつごつと硬くなってアルヤは驚く。
「エーギル様……」
二の腕までシャツをずり下ろして、露わになったエーギルの上半身を見たアルヤはほうっとため息を吐く。筋骨隆々のその肌には、顔と同じく、大きな古傷がいくつもあった。
「……見苦しいだろう」
「素敵なお身体ですわ」
うっとりとしたアルヤがまたため息を吐き、彼の胸元に唇を寄せる。
「どうか、ご奉仕させてくださいませ」
「ほ、奉仕?」
戸惑いの声をあげたエーギルはしかし、アルヤのすることを遮ったりはしない。それをいいことに、アルヤはそのまま唇を順番に下の方へと這わせていき、ズボンまでたどり着くと、腰の帯を口で咥えて解きにかかった。
「……っ」
息を呑んだエーギルの股の間で、アルヤは彼のズボンを咥えてずりおろす。勢いよくぶるん、と飛び出した肉棒は、すでに中を穿てそうなくらいに屹立していた。興奮で体温が高くなっているのだろう、ズボンから飛び出したそれはむわっと男の匂いを漂わせて、脈に合わせてぴくんぴくんと揺れている。
(まあ……!)
目を瞠ったアルヤは、そっと竿を両手で包む。今まで見たどの男よりも、目の前にあるそれは大きい。指を精一杯伸ばしても、片手では握りきれず、親指と人差し指がつきようがないほどに太かった。それを根元からゆっくりと穂先に向かってしごく。
「っアルヤ……」
「おいやですか?」
ちゅう、と先端に口づけて上目遣いを送れば、エーギルははっと息を吐いた。
「貴女がそんなことをする必要は……」
「わたくしがしたいのです」
きゅっと握りこむ力を強くして、上下にさするとエーギルは快楽に耐えかねたように、シーツを握りこんだ。
(まだ大きくなるのね……!?)
しごくたびに熱を孕んだ肉棒は膨らみ、硬くなる。竿の裏側に浮かんだ筋に強く舌を這わせるたびに、エーギルの口から荒い息が漏れた。
(気持ちよさそう……)
ふふ、と内心笑んで、彼女は怒張の根本にある袋に手を触れる。
「そこは」
「こちらも気持ちがいいでしょう?」
「だが……ぐっだ、めだ……」
ふにゅ、と子種の袋を揉みながら、舌を使い、手で肉杭を擦りあげる。びくんびくんと跳ねる竿はますます硬くなって、きゅうっと袋も強張り、そろそろ彼の限界が近いのをアルヤに伝えた。
「アルヤ、このままじゃ、出て……くっ」
「んっ」
かぷ、と唇を穂先に寄せて、子種の出口をちろちろと舌で舐めながら両手で握って上下させれば、いよいよ彼の屹立が強張る。太すぎて口に咥えるのはどうしてもできないが、しごき続けていると、びくん、と先端が揺れた。
(早いのは、慣れてらっしゃらないからね。……可愛い)
「待ってく……ぁあっ」
制止の声は間に合わない。途端にびゅうっと勢いよく、アルヤの口の中に白濁が吐き出される。痙攣に合わせて、二度三度と叩きつけられるその迸りが口から溢れる前に、熱くどろどろの雄の匂いを漂わせた精液をアルヤはこくんこくんと飲み干した。
「ふぁ……っ」
(とっても濃いわ……)
うっとりと艶めいた吐息を漏らしながら、熱を放ってなおまだ猛っている肉棒をアルヤはさする。続きをしようと彼女が顔をあげてみれば、エーギルは暗い表情である。
(え!?)
「……あ、あの、やっぱり、おいや……でしたか……?」
(調子に乗りすぎたかしら……)
しゅんとしたアルヤの口元に、手を伸ばしてエーギルが唇のはしを拭う。どうやら白濁が垂れていたらしい。首を振ったエーギルは苦笑いをする。
「いや、気持ちよかったが……。出てしまったからな。もう、俺は帰らなくては」
ズボンをずりあげようとした彼の下半身はしかし、まだ猛って満足していないと訴えかけている。
「お時間がないのですか?」
「いや、今日は明日の朝まであけていた。もしかしたら、と思ってな」
「もしかしたら?」
一瞬ためらったように息を詰まらせた彼は、アルヤの瞳に圧されたように口を開く。
「評判の貴女なら、朝までつきあってくれるのではないかと……」
ため息を吐いたエーギルに、アルヤはきょとんとする。
(ひょっとして……)
「一晩空いてらっしゃるのでしたら、まだこちらはお元気なようですし、その……わたくしもまだですし……傍にいてくださいませんか?」
「だが、もう一度シてしまったからな。どんな形であれ、一度出たらそれでしまいだろう?」
(やっぱり……一度だけだって言って他の娼婦に断られていらしたのね)
困ったように言ってはいるものの、拒まれることを慣れきった様子のエーギルに、アルヤはまたも胸の奥がきゅうっと鳴る。
(これを言うのは、娼婦らしくないわ。けれど……)
「いいえ……他の方なんて知りませんわ。エーギル様のお時間が許すのでしたら、わたくしを朝まで可愛がってくださいませ」
意を決してアルヤが言えば、ぽかんとしたエーギルがやがてくしゃりと顔を歪めて苦しそうに笑む。
「貴女は……勘違いしそうになるな。俺にだけ、こんな優しいのかと」
「勘違いではありませんわ。その、わたくし」
「いい、皆まで言うな」
ふっと笑んだエーギルは、脱ぎかけだったシャツを脱ぎ捨てて、アルヤを押し倒した。そうして胸元の緩んだ彼女のドレスを肩からずらして脱がしながら、彼はアルヤの唇と重ね合わせる。
(あ。さっき、飲んだのに……)
案の定、変な味がしたらしい。エーギルは眉間に皺を寄せたが、くくっと喉を震わせて愉快そうに笑った。
「苦いものなのだな。こんなものを貴女は飲んでくれたのか」
そう言ってまたすぐに唇を重ね合わせると、ぬろぬろと舌を絡めてその口内に残った苦味を分け合うように深く吸う。
「ん……ふ……んんっ!?」
不意にエーギルの手が乳房に触れて、中央の尖りを指でつまんだ。急な愛撫に驚いて息を荒くしたアルヤに彼は手を止めて、顔をうかがってくる。
「すまない。ここに触れるのは初めてなんだ。痛くはないか?」
「いえ……き、きもちよくて、びっくりしただけです」
「っそうか」
ぐっと奥歯を噛んだエーギルは首筋へと舌を這わせ始めた。
「あ……っん……っ」
曲げた指の背で硬くなった尖りをこすられると、こり、こりと揺れてピリピリと柔らかな快感をアルヤに伝える。
「貴女の胸は柔らかいな……アルヤ。これはどうだ?」
「ふぁっあ、き、もちいい、ですわ……あっ」
唇が胸へと到達し、口に含まれて乳首が甘噛みされる。そのまま尖らせた舌で中央の周りをこねるようにねぶられて、アルヤの声は甘くなっていく。
「あっあっ、そんな、は、じめて、だなんて……うそ……あんんっエーギル様……」
腰を跳ねさせながら喘ぎ声が止まらない。緩急をつけて舌で嬲られると、胎の奥に響いて触れられてもいない秘部から蜜がこぼれた。
「いや、胸に触れるのは初めてだ。だが、こちらは満足してもらえると思う」
「……?」
ちゅぱっと音をたてて胸から口を離し、エーギルは腹あたりまでずりおろしていたドレスを一気に下に引き抜いて、アルヤを産まれたままの姿にした。ベッドに横たわり無防備な状態の彼女を見て、エーギルは目元を緩ませる。
「綺麗だ」
穏やかな声音に、どきん、とアルヤの胸が跳ねた。
「ありがとう……ございます」
(こんなの、何度も言われ慣れているのに……エーギル様が、かっこいいから……?)
とくとくとうるさい心臓を抑えながらアルヤが答えれば、エーギルは彼女の股に手を差しこんだ。
「あ……っ」
「もうぬるぬるだな……アルヤは濡れやすいのか?」
「それは……ひゃぁんっ、あっそれ……あっ」
秘部の溝を割るように指を這わせて、にゅうっと蜜をすくう。その指先に触れた肉の芽は、胸への愛撫でもはや潤滑液を必要としないほどに濡れそぼっている。エーギルの太く熱い肉棒を舐め慰めているときからすでに、彼女の蜜壺は熱く熟れていたのだろう。
「ふぁっあ……っぁぅ……っえ、ぎるさま……っあああっ」
指が、ねっとりと肉の芽をこねて虐める。固く膨らんだ快楽の芽は指が左右に動かされるたびに、こりゅ、こりゅ、と動き、親指で潰されるとぬめりで滑ってこすられる。そのたびにきゅんきゅんと中がうねって奥が切なくなった。
「あ、えーぎる、さま、も、もう……挿れて、くださいませ。はやく……なか、欲しいです」
愛撫で徐々に開いてきていた股を、意識的にさらに広げてみせたアルヤは、はしたなくも雄をねだる。エーギルに差し出した秘部はぱっくりと口をあけて、ヒクついた割れ目から新たな蜜が垂れるのが丸見えだ。誰だって夢中で腰を沈めたくなるそのお誘いに、エーギルは首を振った。
「まだだ」
「そんな……!」
開き気味だった股をさらに大きく広げさせて、エーギルは彼女の股に顔を寄せる。そうして、指で虐めていた肉芽を今度は舌で嬲り始めた。
「ひゃあああんんんっ!」
同時に指が中に二本入ってきて、ぐちゅぐちゅと入り口すぐの浅いところを責めたてる。身体の大きいエーギルの指は太く、節くれだった指が二本入っているだけで、細めの男根が挿入されているかのような錯覚を覚えた。しかもそれが実に器用に動いて、アルヤの蜜壺の感じるところを確実に探りあてる。秘部から漏れる愛液をじゅるじゅると吸いあげながら、舌では肉芽をこね、指は悦いところをくりかえし押してくるのだ。おかげでアルヤの口からはひっきりなしに嬌声が漏れる。
「あっぁっそんな、ぁっやぁ……んんっきもち、よすぎて……だめ、だめです! え、ぎるさまぁ……!」
(舌が大きいから!? あそこがまるごとエーギル様に食べられているみたい……!)
隘路を狭めて指を締めつけながら、アルヤは絶頂が近いことを悟る。男をイかせるのはアルヤの仕事であって、奉仕される立場ではない。だから、今まで手淫だけでこんなふうに絶頂させられたことはなかった。その初めての体験をしようとしている彼女は、肉棒で与えられるのではない刺激に、目をチカチカとさせながら喘ぐ。
「やめ、あああ……っだめ、も、やめ……っ」
「だめだ。俺のを挿れるには、まだ狭い」
言いながらエーギルは、指を三本に増やす。それだけで普通の男根よりも大きく、太い。きっとそれは、娼婦たちに拒まれてきたエーギルが、彼なりに考えた方法なのだろう。秘部へだけ愛撫をしっかりやり、解れきってから挿入するのだ。
いかに娼婦の身上は人それぞれとはいっても、元の身分が貴族令嬢だった者は極めて珍しい。とはいえ、いないわけではない。アルヤもその一人である。
タッサ国にある国営娼館に所属するアルヤは、元はといえば高位の貴族だった。だが生家の没落により、一生かかっても払いきれない負債を肩代わりするために、娼婦に身をやつしたのだ。
アルヤのように貴族でなくとも、親の借金を負って娼館に売られてくる娘は少なくない。だからこそ誰も娼婦の素性を聞きはしないし、情事に際して名前すら尋ねない者も多かった。このため、指名の時点で知らされるにもかかわらず、馴染みの客でもないかぎり、娼婦の名前は忘れられている。
だが、アルヤは違う。
『男なら一度は抱いてみたいと思うものだ』
ちまたでそうまで言わしめるのが、アルヤである。彼女はそもそも、予約がいっぱいで会うことすら難しい。だというのに、その噂は彼女の名前と共に王都の男たちの間でもちきりだ。
きちんと手入れのされた金の巻き毛に、同じ色のたっぷりとした長いまつ毛。その下に覗く美しい緑の瞳は、ランプの心もとない光の下でさえきらめいて彼女をあでやかに見せる。紅をひいた唇は形がよく、艶やかに潤んでおり、いつも上品な微笑みを浮かべている。その顔だけでも並の娼婦とはほど遠い印象なのに、客から貢がれた気品のあるドレスを身に着けているおかげで、彼女は麗しい貴族の淑女のようにしか見えなかった。
見た目だけではない。普通ならただ女を抱きに来るだけの場所に、アルヤは会話まで愉しませる。だが、ひとたび肌を露わにすれば、貴族の女にはあるまじき手練手管でどんな男も惑わせた。おかげで一夜の夢にはできないと娼館に通う男たちはため息を吐くものだ。なのに、二度目を願うにはチャンスに乏しく、何度も会うのは金持ちの貴族でなければ難しい。まさに高嶺の花である。あるいは一度会ったら虜にしてやまない魔性の娼婦とも言われている。
つまり、アルヤは娼館一の娼婦だった。彼女の実力なら娼館という囲いがなくとも、独立して高級娼婦としてもやっていけるだろう。そうすれば貴族のような暮らしだって夢ではない。
とはいえ巨額の借金があるので、彼女は娼館から出ることなどできない。アルヤは別にそれで構わなかった。
(わたくし、どうせ『貴族のお嬢様』なんて性分じゃなかったのよね)
貴族令嬢だった頃は家に閉じこめられ、やれ刺繍だの、礼儀作法だの、日に焼けるなだの、うるさいことこのうえなかった。さらには大して気の合わない婚約者まであてがわれて、令嬢時代の彼女は辟易していたものだ。
(仕事さえこなせば、昼間に何をしていても怒られないもの。……けど。やっぱり何か物足りないのよね)
個室を与えられているアルヤはソファに腰掛けながら、ふう、とため息を吐いて窓の外を見る。外は暗くなり始め、気の早い客が徐々にやってくる時間だ。本来なら娼館の一階にある控室で他の娼婦たちと一緒に並び、買ってくれる男を待つ決まりである。だが、どうせアルヤは連日予約が入っているので、自室で待機している。
待ち時間は暇とはいえ別のことをするわけにもいかず、今日は何を考えて過ごそうかと思った、そのときである。不意に、ドアがノックされた。
(あら、今日はずいぶんせっかちな方ね。がっついてるって思われたくなくて、わざと遅れてくる方が最近は多いのに)
「どうぞ、お入りになって」
窓の外からドアの方へと目を向けなおしたアルヤは、悠然とした笑みを浮かべ、客を待つ。本来ならここで案内の者が先に入ってくるところだ。だが、開いたドアから、ぬうっと現れたのは、見知らぬ屈強な男だった。並の男なら余裕で通れるそのドアを、彼は頭を屈めて入ってきたのだ。その瞬間、アルヤはどきりとする。
(とっても大きな方だわ)
「あっ困ります!」
「金は払っただろう、部屋まで来ればもう案内はいらない」
「旦那!」
ばたん、と大きな音をたてて案内の者を締め出すと、客の男はずんずんと大股で三歩歩いて、たったそれだけでアルヤとの距離を詰めた。
目の前に立たれると壁でもあるかのような圧迫感を覚えるその男は、初めて見る。背が高すぎて顎と鼻の穴しか確認できないが、そもそもこんな巨大な身体の客に出会ったことがない。
(そういえば、今日はいつもの方が予約されてるんじゃなかったかしら?)
座った状態では見上げても顔が見えないほどに大きい男は、すっ、とその場で跪いて、アルヤに目線を合わせた。ちっとも笑っていない顔の、赤い瞳と視線が交わる。
「本来なら順番待ちをすべきところ、金を積んで今夜の貴女の時間を買った。貴女は相手がどんな男であれ、相手をしてくれる女性だと聞いたが、合っているか?」
こんな直接的にセックスのことを聞かれたのは久しぶりである。しかも尋ねる声音は固い。ぱちぱちと目を瞬かせたアルヤは、すぐにくすくすと笑った。
「どんな噂が出回っているのかは存じませんが、わたくしは娼婦でございますよ?」
つまりは客なら拒まないという意味だ。
「だが、俺の身体は大きいだろう。それに顔にこの傷だ。相手を拒む女性は多い。受け入れたとして震えて泣き叫ぶばかりでな」
「あら……」
アルヤはそっと手を伸ばして、男の頬に触れる。ぴくん、と身体を震わせたものの、男は避けることなくアルヤの好きにさせてくれた。
ランプの灯った部屋ではわかりづらかったが、ここまで近づけば男の顔が見てとれる。彼の言う通り、額から頬にかけて大きな傷痕があった。しかし、きりっとした眉に涼やかな目元、引き締まった唇もあいまって、その傷痕が不思議と映えて彼を凛々しくかっこよく見せている。きっと彼は軍人なのだろう、短く刈りこまれたこげ茶の髪は、貴族だとしたら不格好だが彼にはよく似合っている。服に包まれていてさえ、その下の筋肉の形を想像させる身体つきに、アルヤは、ふ、と小さく息を漏らした。
(どうしたらいいの、この方……)
「こんなに雄々しくたくましい方を、拒む方がいるんですの?」
すり、と傷痕をなぞってみれば、それはすでに古傷となっているのだろう、しっかりと塞がった傷痕は、周りの皮膚よりなんだかつるりとしていて触り心地がいい。高揚し始める胸中をよそに、アルヤは優美な笑みを浮かべた。
「わたくしは素敵だと思いますよ」
(好みど真ん中だわ……!?)
「……っ」
両頬を包んで言えば、驚いて息を呑んだ男がアルヤを凝視する。緊張させていた身体をやがてゆるゆると解くと、ため息を吐いて、彼はアルヤの両手を自身のもので包みこんだ。
「……噂は本当のようだな。では、今から貴女を抱いて構わないな?」
「もちろんでございます」
(一晩あるのに、会話を愉しむ余裕すらないのね。可愛らしい方)
ふふふ、と笑って答えたアルヤを、男はエスコートする仕草で立たせる。
「あなた様のお名前をうかがってもよろしいですか?」
ベッドに誘われる途中に――今度は先ほどの大股と違って、アルヤに合わせて歩幅を小さくしてくれている――尋ねると、ぴた、と止まって男はアルヤの顔をまじまじと見た。
(あ……この緊張したお顔、好きだわ)
「貴女は誰にでも……いや。名前を聞かれたのは初めてだ」
「そうなのですか? わたくし、あなた様のお名前を呼びながら……」
なぜかそこで止まって、アルヤは緊張する。
「抱かれ、たいです……」
(やだ……初めてでもないのに、どきどきしてきた)
かあ、と頬を赤らめたのをどう思ったのだろう、男はまだアルヤの顔をじいっと見つめていたが、おもむろに彼女の指先に口づけた。それは貴族らしい挨拶のようでいて、もっと親愛が籠ったような仕草だった。
「俺はエーギルだ。俺にも、貴女の名前を教えてくれ。貴女のことをなんと呼べばいい?」
じっとアルヤを見つめる赤い瞳は、先ほどにも増して熱を帯びている。それは男が女を求めているときに見せる、情欲の炎を灯した目だ。
(案内の者に聞いているはずなのに、わざわざ聞いてくださるのね)
「アルヤとお呼びください。エーギル様」
「ああ、アルヤ。いい名前だ」
目を細めた男――エーギルは、ここで初めて笑む。
(わ……)
彼の笑顔に見惚れているうちに、エーギルの手がアルヤの頬に添えられ、顔が近づいてきた。だが、唇が触れる直前に彼は止まる。
「口づけてもいいか?」
彼も童貞ではないのに、間近でそんなことを聞かれて、アルヤも目を細めた。長身の彼が標準程度しかないアルヤに立ったまま口づけるのは、骨が折れるだろうに。
(ほんとう、可愛らしい方)
「許可なんていりませんわ」
答えながら唇をついばむと、アルヤが離す前にその口を追って唇をはまれる。リップ音をたてて口づけをくりかえしていると、そのうちにアルヤの身体がふわっと浮きあがった。
「あ……」
エーギルの太い腕に抱き上げられ、声を漏らしたアルヤに、彼は心配そうな顔になる。
「す、すまない。ベッドに行くのがもどかしくて……いやだっただろうか」
「いいえ、お好きになさって」
首に腕を回せば、安心したようにエーギルはまた口づけを再開する。今度は唇を割って入ってきた舌に応じたところで、アルヤはどきりとする。
(エーギル様の舌、大きいわ。身体が大きいからなの?)
ちゅるちゅると舌を絡めている間に、アルヤの身体はベッドにもう移動している。そっと静かに下ろされたのに、エーギルがギシっと音をたててベッドに乗り上げたせいで、アルヤの身体がぼわんと揺れる。その揺れにくすくすと笑うと、彼は困ったような顔になった。
「すまないな、俺は重いから」
「楽しいです」
「……では続きをする」
いちいち律儀に断ったエーギルは、アルヤのドレスのスカートをたくしあげてくる。もう秘部への愛撫をしようとしているらしい。
(あら。そんなに切羽つまってらっしゃるの?)
ちらりとエーギルの下半身に目を向けるとズボンは形を変えて押し上げられていた。
「お待ちになって」
そっと彼の腕に手を添えて止めると、エーギルは眉間に皺を寄せてため息を吐いた。
「……大男に組み敷かれるのはいやかもしれないが、少しばかり」
「そうではありません。もう少し、ゆっくり愉しみましょう?」
「愉しむ……?」
「ええ」
太ももに添えられていた手を離したエーギルに笑んで見せて、アルヤは上半身を起こすと、彼の胸に両手を当てる。
「わたくしが脱がせてもよろしいですか?」
(普段は聞かないけれど、エーギル様は確認してくださるもの。わたくしも聞かなきゃ)
「あ、ああ……」
「その代わり、わたくしの服も脱がせてくださいませ」
背中のリボンを示してエーギルにねだれば、彼は生唾を呑みこむ。
「……いいのか?」
「肌を合わせるのに、脱がないなんて」
膝立ちになってエーギルに口づけ、拗ねたような声で囁くと、彼は苦笑いを浮かべた。
「どうかなさいまして?」
「いや。『服を脱がすな』『できるだけ触るな』『身体を見せるな』と今まで言われてきたからな……普通はそういうものだと思っていた」
他の娼婦と寝たときのことを、あけすけに話す。本来ならそれはマナー違反だろう。だがアルヤは怒ったりしない。
(震えて泣き叫ぶだとか、どんな男でも相手にするだとか、冗談かと思ったけど……エーギル様のこのご様子、本当なんだわ)
そう思うと、なんだかきゅぅんと胸が締めつけられて、気づけばアルヤは再びエーギルに唇を重ねていた。ちゅ、ちゅる、とくりかえし貪って、糸を伝うほどに舌を絡め合ってから、アルヤはエーギルの頬の傷の撫でながら微笑む。
「少なくともわたくしは、今、エーギル様と肌を合わせたいです。ですから……」
「……ああ、わかった」
返事とともに、今度はエーギルから口づけられる。同時に背中に手を回されて、リボンの位置を探られた。初めて脱がすドレスに手間取ったのだろうか、最初のほうはたどたどしかったが、すぐにコツを得てするすると背中の編み上げリボンを抜いていく。彼女は伽のためにコルセットをつけていない。だから背中のリボンを解いてしまえば、すぐに胸元が緩んで彼女の豊かな谷間がふるんと揺れた。胸が露わになったのに、またエーギルが生唾を呑みこんだ。
その間にアルヤもエーギルの上着を脱がせ、クラバットを解き、シャツブラウスを脱がせにかかっている。すっと胸元の素肌に両手をあてて、シャツを広げるように肩まで這わせると、エーギルがぴくぴくと震える。しっかりとした筋肉のついた胸板は、触れた瞬間は柔らかかったのに、緊張が走ったせいかごつごつと硬くなってアルヤは驚く。
「エーギル様……」
二の腕までシャツをずり下ろして、露わになったエーギルの上半身を見たアルヤはほうっとため息を吐く。筋骨隆々のその肌には、顔と同じく、大きな古傷がいくつもあった。
「……見苦しいだろう」
「素敵なお身体ですわ」
うっとりとしたアルヤがまたため息を吐き、彼の胸元に唇を寄せる。
「どうか、ご奉仕させてくださいませ」
「ほ、奉仕?」
戸惑いの声をあげたエーギルはしかし、アルヤのすることを遮ったりはしない。それをいいことに、アルヤはそのまま唇を順番に下の方へと這わせていき、ズボンまでたどり着くと、腰の帯を口で咥えて解きにかかった。
「……っ」
息を呑んだエーギルの股の間で、アルヤは彼のズボンを咥えてずりおろす。勢いよくぶるん、と飛び出した肉棒は、すでに中を穿てそうなくらいに屹立していた。興奮で体温が高くなっているのだろう、ズボンから飛び出したそれはむわっと男の匂いを漂わせて、脈に合わせてぴくんぴくんと揺れている。
(まあ……!)
目を瞠ったアルヤは、そっと竿を両手で包む。今まで見たどの男よりも、目の前にあるそれは大きい。指を精一杯伸ばしても、片手では握りきれず、親指と人差し指がつきようがないほどに太かった。それを根元からゆっくりと穂先に向かってしごく。
「っアルヤ……」
「おいやですか?」
ちゅう、と先端に口づけて上目遣いを送れば、エーギルははっと息を吐いた。
「貴女がそんなことをする必要は……」
「わたくしがしたいのです」
きゅっと握りこむ力を強くして、上下にさするとエーギルは快楽に耐えかねたように、シーツを握りこんだ。
(まだ大きくなるのね……!?)
しごくたびに熱を孕んだ肉棒は膨らみ、硬くなる。竿の裏側に浮かんだ筋に強く舌を這わせるたびに、エーギルの口から荒い息が漏れた。
(気持ちよさそう……)
ふふ、と内心笑んで、彼女は怒張の根本にある袋に手を触れる。
「そこは」
「こちらも気持ちがいいでしょう?」
「だが……ぐっだ、めだ……」
ふにゅ、と子種の袋を揉みながら、舌を使い、手で肉杭を擦りあげる。びくんびくんと跳ねる竿はますます硬くなって、きゅうっと袋も強張り、そろそろ彼の限界が近いのをアルヤに伝えた。
「アルヤ、このままじゃ、出て……くっ」
「んっ」
かぷ、と唇を穂先に寄せて、子種の出口をちろちろと舌で舐めながら両手で握って上下させれば、いよいよ彼の屹立が強張る。太すぎて口に咥えるのはどうしてもできないが、しごき続けていると、びくん、と先端が揺れた。
(早いのは、慣れてらっしゃらないからね。……可愛い)
「待ってく……ぁあっ」
制止の声は間に合わない。途端にびゅうっと勢いよく、アルヤの口の中に白濁が吐き出される。痙攣に合わせて、二度三度と叩きつけられるその迸りが口から溢れる前に、熱くどろどろの雄の匂いを漂わせた精液をアルヤはこくんこくんと飲み干した。
「ふぁ……っ」
(とっても濃いわ……)
うっとりと艶めいた吐息を漏らしながら、熱を放ってなおまだ猛っている肉棒をアルヤはさする。続きをしようと彼女が顔をあげてみれば、エーギルは暗い表情である。
(え!?)
「……あ、あの、やっぱり、おいや……でしたか……?」
(調子に乗りすぎたかしら……)
しゅんとしたアルヤの口元に、手を伸ばしてエーギルが唇のはしを拭う。どうやら白濁が垂れていたらしい。首を振ったエーギルは苦笑いをする。
「いや、気持ちよかったが……。出てしまったからな。もう、俺は帰らなくては」
ズボンをずりあげようとした彼の下半身はしかし、まだ猛って満足していないと訴えかけている。
「お時間がないのですか?」
「いや、今日は明日の朝まであけていた。もしかしたら、と思ってな」
「もしかしたら?」
一瞬ためらったように息を詰まらせた彼は、アルヤの瞳に圧されたように口を開く。
「評判の貴女なら、朝までつきあってくれるのではないかと……」
ため息を吐いたエーギルに、アルヤはきょとんとする。
(ひょっとして……)
「一晩空いてらっしゃるのでしたら、まだこちらはお元気なようですし、その……わたくしもまだですし……傍にいてくださいませんか?」
「だが、もう一度シてしまったからな。どんな形であれ、一度出たらそれでしまいだろう?」
(やっぱり……一度だけだって言って他の娼婦に断られていらしたのね)
困ったように言ってはいるものの、拒まれることを慣れきった様子のエーギルに、アルヤはまたも胸の奥がきゅうっと鳴る。
(これを言うのは、娼婦らしくないわ。けれど……)
「いいえ……他の方なんて知りませんわ。エーギル様のお時間が許すのでしたら、わたくしを朝まで可愛がってくださいませ」
意を決してアルヤが言えば、ぽかんとしたエーギルがやがてくしゃりと顔を歪めて苦しそうに笑む。
「貴女は……勘違いしそうになるな。俺にだけ、こんな優しいのかと」
「勘違いではありませんわ。その、わたくし」
「いい、皆まで言うな」
ふっと笑んだエーギルは、脱ぎかけだったシャツを脱ぎ捨てて、アルヤを押し倒した。そうして胸元の緩んだ彼女のドレスを肩からずらして脱がしながら、彼はアルヤの唇と重ね合わせる。
(あ。さっき、飲んだのに……)
案の定、変な味がしたらしい。エーギルは眉間に皺を寄せたが、くくっと喉を震わせて愉快そうに笑った。
「苦いものなのだな。こんなものを貴女は飲んでくれたのか」
そう言ってまたすぐに唇を重ね合わせると、ぬろぬろと舌を絡めてその口内に残った苦味を分け合うように深く吸う。
「ん……ふ……んんっ!?」
不意にエーギルの手が乳房に触れて、中央の尖りを指でつまんだ。急な愛撫に驚いて息を荒くしたアルヤに彼は手を止めて、顔をうかがってくる。
「すまない。ここに触れるのは初めてなんだ。痛くはないか?」
「いえ……き、きもちよくて、びっくりしただけです」
「っそうか」
ぐっと奥歯を噛んだエーギルは首筋へと舌を這わせ始めた。
「あ……っん……っ」
曲げた指の背で硬くなった尖りをこすられると、こり、こりと揺れてピリピリと柔らかな快感をアルヤに伝える。
「貴女の胸は柔らかいな……アルヤ。これはどうだ?」
「ふぁっあ、き、もちいい、ですわ……あっ」
唇が胸へと到達し、口に含まれて乳首が甘噛みされる。そのまま尖らせた舌で中央の周りをこねるようにねぶられて、アルヤの声は甘くなっていく。
「あっあっ、そんな、は、じめて、だなんて……うそ……あんんっエーギル様……」
腰を跳ねさせながら喘ぎ声が止まらない。緩急をつけて舌で嬲られると、胎の奥に響いて触れられてもいない秘部から蜜がこぼれた。
「いや、胸に触れるのは初めてだ。だが、こちらは満足してもらえると思う」
「……?」
ちゅぱっと音をたてて胸から口を離し、エーギルは腹あたりまでずりおろしていたドレスを一気に下に引き抜いて、アルヤを産まれたままの姿にした。ベッドに横たわり無防備な状態の彼女を見て、エーギルは目元を緩ませる。
「綺麗だ」
穏やかな声音に、どきん、とアルヤの胸が跳ねた。
「ありがとう……ございます」
(こんなの、何度も言われ慣れているのに……エーギル様が、かっこいいから……?)
とくとくとうるさい心臓を抑えながらアルヤが答えれば、エーギルは彼女の股に手を差しこんだ。
「あ……っ」
「もうぬるぬるだな……アルヤは濡れやすいのか?」
「それは……ひゃぁんっ、あっそれ……あっ」
秘部の溝を割るように指を這わせて、にゅうっと蜜をすくう。その指先に触れた肉の芽は、胸への愛撫でもはや潤滑液を必要としないほどに濡れそぼっている。エーギルの太く熱い肉棒を舐め慰めているときからすでに、彼女の蜜壺は熱く熟れていたのだろう。
「ふぁっあ……っぁぅ……っえ、ぎるさま……っあああっ」
指が、ねっとりと肉の芽をこねて虐める。固く膨らんだ快楽の芽は指が左右に動かされるたびに、こりゅ、こりゅ、と動き、親指で潰されるとぬめりで滑ってこすられる。そのたびにきゅんきゅんと中がうねって奥が切なくなった。
「あ、えーぎる、さま、も、もう……挿れて、くださいませ。はやく……なか、欲しいです」
愛撫で徐々に開いてきていた股を、意識的にさらに広げてみせたアルヤは、はしたなくも雄をねだる。エーギルに差し出した秘部はぱっくりと口をあけて、ヒクついた割れ目から新たな蜜が垂れるのが丸見えだ。誰だって夢中で腰を沈めたくなるそのお誘いに、エーギルは首を振った。
「まだだ」
「そんな……!」
開き気味だった股をさらに大きく広げさせて、エーギルは彼女の股に顔を寄せる。そうして、指で虐めていた肉芽を今度は舌で嬲り始めた。
「ひゃあああんんんっ!」
同時に指が中に二本入ってきて、ぐちゅぐちゅと入り口すぐの浅いところを責めたてる。身体の大きいエーギルの指は太く、節くれだった指が二本入っているだけで、細めの男根が挿入されているかのような錯覚を覚えた。しかもそれが実に器用に動いて、アルヤの蜜壺の感じるところを確実に探りあてる。秘部から漏れる愛液をじゅるじゅると吸いあげながら、舌では肉芽をこね、指は悦いところをくりかえし押してくるのだ。おかげでアルヤの口からはひっきりなしに嬌声が漏れる。
「あっぁっそんな、ぁっやぁ……んんっきもち、よすぎて……だめ、だめです! え、ぎるさまぁ……!」
(舌が大きいから!? あそこがまるごとエーギル様に食べられているみたい……!)
隘路を狭めて指を締めつけながら、アルヤは絶頂が近いことを悟る。男をイかせるのはアルヤの仕事であって、奉仕される立場ではない。だから、今まで手淫だけでこんなふうに絶頂させられたことはなかった。その初めての体験をしようとしている彼女は、肉棒で与えられるのではない刺激に、目をチカチカとさせながら喘ぐ。
「やめ、あああ……っだめ、も、やめ……っ」
「だめだ。俺のを挿れるには、まだ狭い」
言いながらエーギルは、指を三本に増やす。それだけで普通の男根よりも大きく、太い。きっとそれは、娼婦たちに拒まれてきたエーギルが、彼なりに考えた方法なのだろう。秘部へだけ愛撫をしっかりやり、解れきってから挿入するのだ。
1
あなたにおすすめの小説
側妃の条件は「子を産んだら離縁」でしたが、孤独な陛下を癒したら、執着されて離してくれません!
花瀬ゆらぎ
恋愛
「おまえには、国王陛下の側妃になってもらう」
婚約者と親友に裏切られ、傷心の伯爵令嬢イリア。
追い打ちをかけるように父から命じられたのは、若き国王フェイランの側妃になることだった。
しかし、王宮で待っていたのは、「世継ぎを産んだら離縁」という非情な条件。
夫となったフェイランは冷たく、侍女からは蔑まれ、王妃からは「用が済んだら去れ」と突き放される。
けれど、イリアは知ってしまう。 彼が兄の死と誤解に苦しみ、誰よりも孤独の中にいることを──。
「私は、陛下の幸せを願っております。だから……離縁してください」
フェイランを想い、身を引こうとしたイリア。
しかし、無関心だったはずの陛下が、イリアを強く抱きしめて……!?
「離縁する気か? 許さない。私の心を乱しておいて、逃げられると思うな」
凍てついた王の心を溶かしたのは、売られた側妃の純真な愛。
孤独な陛下に執着され、正妃へと昇り詰める逆転ラブロマンス!
※ 以下のタイトルにて、ベリーズカフェでも公開中。
【側妃の条件は「子を産んだら離縁」でしたが、陛下は私を離してくれません】
今夜は帰さない~憧れの騎士団長と濃厚な一夜を
澤谷弥(さわたに わたる)
恋愛
ラウニは騎士団で働く事務官である。
そんな彼女が仕事で第五騎士団団長であるオリベルの執務室を訪ねると、彼の姿はなかった。
だが隣の部屋からは、彼が苦しそうに呻いている声が聞こえてきた。
そんな彼を助けようと隣室へと続く扉を開けたラウニが目にしたのは――。
【書籍化】番の身代わり婚約者を辞めることにしたら、冷酷な龍神王太子の様子がおかしくなりました
降魔 鬼灯
恋愛
コミカライズ化決定しました。
ユリアンナは王太子ルードヴィッヒの婚約者。
幼い頃は仲良しの2人だったのに、最近では全く会話がない。
月一度の砂時計で時間を計られた義務の様なお茶会もルードヴィッヒはこちらを睨みつけるだけで、なんの会話もない。
お茶会が終わったあとに義務的に届く手紙や花束。義務的に届くドレスやアクセサリー。
しまいには「ずっと番と一緒にいたい」なんて言葉も聞いてしまって。
よし分かった、もう無理、婚約破棄しよう!
誤解から婚約破棄を申し出て自制していた番を怒らせ、執着溺愛のブーメランを食らうユリアンナの運命は?
全十話。一日2回更新 完結済
コミカライズ化に伴いタイトルを『憂鬱なお茶会〜殿下、お茶会を止めて番探しをされては?え?義務?彼女は自分が殿下の番であることを知らない。溺愛まであと半年〜』から『番の身代わり婚約者を辞めることにしたら、冷酷な龍神王太子の様子がおかしくなりました』に変更しています。
もう無理して私に笑いかけなくてもいいですよ?
冬馬亮
恋愛
公爵令嬢のエリーゼは、遅れて出席した夜会で、婚約者のオズワルドがエリーゼへの不満を口にするのを偶然耳にする。
オズワルドを愛していたエリーゼはひどくショックを受けるが、悩んだ末に婚約解消を決意する。
だが、喜んで受け入れると思っていたオズワルドが、なぜか婚約解消を拒否。関係の再構築を提案する。
その後、プレゼント攻撃や突撃訪問の日々が始まるが、オズワルドは別の令嬢をそばに置くようになり・・・
「彼女は友人の妹で、なんとも思ってない。オレが好きなのはエリーゼだ」
「私みたいな女に無理して笑いかけるのも限界だって夜会で愚痴をこぼしてたじゃないですか。よかったですね、これでもう、無理して私に笑いかけなくてよくなりましたよ」
下賜されまして ~戦場の餓鬼と呼ばれた軍人との甘い日々~
イシュタル
恋愛
王宮から突然嫁がされた18歳の少女・ソフィアは、冷たい風の吹く屋敷へと降り立つ。迎えたのは、無愛想で人嫌いな騎士爵グラッド・エルグレイム。金貨の袋を渡され「好きにしろ」と言われた彼女は、侍女も使用人もいない屋敷で孤独な生活を始める。
王宮での優雅な日々とは一転、自分の髪を切り、服を整え、料理を学びながら、ソフィアは少しずつ「夫人」としての自立を模索していく。だが、辻馬車での盗難事件や料理の失敗、そして過労による倒れ込みなど、試練は次々と彼女を襲う。
そんな中、無口なグラッドの態度にも少しずつ変化が現れ始める。謝罪とも言えない金貨の袋、静かな気遣い、そして彼女の倒れた姿に見せた焦り。距離のあった二人の間に、わずかな波紋が広がっていく。
これは、王宮の寵姫から孤独な夫人へと変わる少女が、自らの手で居場所を築いていく物語。冷たい屋敷に灯る、静かな希望の光。
⚠️本作はAIとの共同製作です。
【完結】異世界に転移しましたら、四人の夫に溺愛されることになりました(笑)
かのん
恋愛
気が付けば、喧騒など全く聞こえない、鳥のさえずりが穏やかに聞こえる森にいました。
わぁ、こんな静かなところ初めて~なんて、のんびりしていたら、目の前に麗しの美形達が現れて・・・
これは、女性が少ない世界に転移した二十九歳独身女性が、あれよあれよという間に精霊の愛し子として囲われ、いつのまにか四人の男性と結婚し、あれよあれよという間に溺愛される物語。
あっさりめのお話です。それでもよろしければどうぞ!
本日だけ、二話更新。毎日朝10時に更新します。
完結しておりますので、安心してお読みください。
愛する殿下の為に身を引いたのに…なぜかヤンデレ化した殿下に囚われてしまいました
Karamimi
恋愛
公爵令嬢のレティシアは、愛する婚約者で王太子のリアムとの結婚を約1年後に控え、毎日幸せな生活を送っていた。
そんな幸せ絶頂の中、両親が馬車の事故で命を落としてしまう。大好きな両親を失い、悲しみに暮れるレティシアを心配したリアムによって、王宮で生活する事になる。
相変わらず自分を大切にしてくれるリアムによって、少しずつ元気を取り戻していくレティシア。そんな中、たまたま王宮で貴族たちが話をしているのを聞いてしまう。その内容と言うのが、そもそもリアムはレティシアの父からの結婚の申し出を断る事が出来ず、仕方なくレティシアと婚約したという事。
トンプソン公爵がいなくなった今、本来婚約する予定だったガルシア侯爵家の、ミランダとの婚約を考えていると言う事。でも心優しいリアムは、その事をレティシアに言い出せずに悩んでいると言う、レティシアにとって衝撃的な内容だった。
あまりのショックに、フラフラと歩くレティシアの目に飛び込んできたのは、楽しそうにお茶をする、リアムとミランダの姿だった。ミランダの髪を優しく撫でるリアムを見た瞬間、先ほど貴族が話していた事が本当だったと理解する。
ずっと自分を支えてくれたリアム。大好きなリアムの為、身を引く事を決意。それと同時に、国を出る準備を始めるレティシア。
そして1ヶ月後、大好きなリアムの為、自ら王宮を後にしたレティシアだったが…
追記:ヒーローが物凄く気持ち悪いです。
今更ですが、閲覧の際はご注意ください。
男嫌いな王女と、帰ってきた筆頭魔術師様の『執着的指導』 ~魔道具は大人の玩具じゃありません~
花虎
恋愛
魔術大国カリューノスの現国王の末っ子である第一王女エレノアは、その見た目から妖精姫と呼ばれ、可愛がられていた。
だが、10歳の頃男の家庭教師に誘拐されかけたことをきっかけに大人の男嫌いとなってしまう。そんなエレノアの遊び相手として送り込まれた美少女がいた。……けれどその正体は、兄王子の親友だった。
エレノアは彼を気に入り、嫌がるのもかまわずいたずらまがいにちょっかいをかけていた。けれど、いつの間にか彼はエレノアの前から去り、エレノアも誘拐の恐ろしい記憶を封印すると共に少年を忘れていく。
そんなエレノアの前に、可愛がっていた男の子が八年越しに大人になって再び現れた。
「やっと、あなたに復讐できる」
歪んだ復讐心と執着で魔道具を使ってエレノアに快楽責めを仕掛けてくる美形の宮廷魔術師リアン。
彼の真意は一体どこにあるのか……わからないままエレノアは彼に惹かれていく。
過去の出来事で男嫌いとなり引きこもりになってしまった王女(18)×王女に執着するヤンデレ天才宮廷魔術師(21)のラブコメです。
※ムーンライトノベルにも掲載しております。
過去1ヶ月以内にノーチェの小説・漫画を1話以上レンタルしている
と、ノーチェのすべての番外編を読むことができます。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
番外編を閲覧することが出来ません。
過去1ヶ月以内にノーチェの小説・漫画を1話以上レンタルしている
と、ノーチェのすべての番外編を読むことができます。
このユーザをミュートしますか?
※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。