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冒険者となった私は、早速《薬草採取》の依頼を受注する事にした。
薬草の採取法や見分け方、生えている場所など調べるために、ギルド2階の図書館で[薬草入門]を読み込んだ。
薬草の群生地は、街から出て徒歩で30分ぐらいの所にあるという。
ギルドから出た私は、道具屋に向かった。
薬草を根元から切り取るためのナイフと採取した薬草を入れるリュックを買いに来たのだ。
ナイフは、護衛用にもなる短刀を選んだ。リュックも1番安い布製を選び代金を支払った。
準備完了だ!
さぁいっぱい薬草をあつめるぞ~!
希望に満ちていたため、足取り軽く群生地に向かった。草が生えている所を見つけ、腰をかがめてみた。
「これかな~?」
図書館で見た、薬草の採取法の通り、根元から短刀で切断した。結構簡単だわ!と思ったが、同じような草が見つからない。葉っぱの形や色が違う物しかない。
ギザギザの葉っぱの形をしており、緑の葉っぱの裏には赤みを帯びた色をしているのが薬草である。
なかなか見つからず、中腰の姿勢のまま探していると腰が痛くなってきた。
3、4時間探して、ようやく薬草が10本採取する事が出来た。こんだけ探してやっと1把銀貨10枚の稼ぎか……
街に帰る足取りは行きと違い、重たくなっていた。
ようやくギルドに帰り着いたが、あまり採取出来なかったので、余計に疲労した気分だった。
「すいません。依頼の達成報告に来ました。ここに薬草出していいですか?」
『お疲れ様でした。カウンターの上にお願いします。貢献度も記入しますので、ギルドカードの提出もお願いします』
薬草の採取法は問題なかったようで、薬草1把分の依頼が達成した事になった。ギルドカードと報酬の銀貨10枚を受け取った。
銀貨をポケットに入れ、ギルドカードを首に掛けていた。
その時、ギルドの扉が開けられ、騒ぎ声が響いてきた。
『誰か!誰か!助けてくれ~』
2人の男が、血まみれの男を運び込んで来た。その後からは、血が出ている頭部を抑えながらもう1人男が入ってきた。
『誰かポーションをくれ!頼む!助けてくれ!』
ギルド職員が何本かのポーションを持ち、血まみれの男達のところに駆け寄っている。
『飲んでくれ!ほら早く!』
血まみれで倒れている男は身体を起こす事が出来ない。口にポーションを垂らすが、ゲホゲホと吐き出し、摂取する事が出来ないようだ。ポーションを身体に直接かけているが、回復しない様子だ。
『傷が深く効かない!誰かヒールの魔法を使える奴は居ないか?』
ポーションをかけていたギルド職員が大きな声で、ギルド内にいる冒険者達を見回す。
ポーションが効かず、血まみれの男の呼吸が弱々しくなってきている。
薬草の採取法や見分け方、生えている場所など調べるために、ギルド2階の図書館で[薬草入門]を読み込んだ。
薬草の群生地は、街から出て徒歩で30分ぐらいの所にあるという。
ギルドから出た私は、道具屋に向かった。
薬草を根元から切り取るためのナイフと採取した薬草を入れるリュックを買いに来たのだ。
ナイフは、護衛用にもなる短刀を選んだ。リュックも1番安い布製を選び代金を支払った。
準備完了だ!
さぁいっぱい薬草をあつめるぞ~!
希望に満ちていたため、足取り軽く群生地に向かった。草が生えている所を見つけ、腰をかがめてみた。
「これかな~?」
図書館で見た、薬草の採取法の通り、根元から短刀で切断した。結構簡単だわ!と思ったが、同じような草が見つからない。葉っぱの形や色が違う物しかない。
ギザギザの葉っぱの形をしており、緑の葉っぱの裏には赤みを帯びた色をしているのが薬草である。
なかなか見つからず、中腰の姿勢のまま探していると腰が痛くなってきた。
3、4時間探して、ようやく薬草が10本採取する事が出来た。こんだけ探してやっと1把銀貨10枚の稼ぎか……
街に帰る足取りは行きと違い、重たくなっていた。
ようやくギルドに帰り着いたが、あまり採取出来なかったので、余計に疲労した気分だった。
「すいません。依頼の達成報告に来ました。ここに薬草出していいですか?」
『お疲れ様でした。カウンターの上にお願いします。貢献度も記入しますので、ギルドカードの提出もお願いします』
薬草の採取法は問題なかったようで、薬草1把分の依頼が達成した事になった。ギルドカードと報酬の銀貨10枚を受け取った。
銀貨をポケットに入れ、ギルドカードを首に掛けていた。
その時、ギルドの扉が開けられ、騒ぎ声が響いてきた。
『誰か!誰か!助けてくれ~』
2人の男が、血まみれの男を運び込んで来た。その後からは、血が出ている頭部を抑えながらもう1人男が入ってきた。
『誰かポーションをくれ!頼む!助けてくれ!』
ギルド職員が何本かのポーションを持ち、血まみれの男達のところに駆け寄っている。
『飲んでくれ!ほら早く!』
血まみれで倒れている男は身体を起こす事が出来ない。口にポーションを垂らすが、ゲホゲホと吐き出し、摂取する事が出来ないようだ。ポーションを身体に直接かけているが、回復しない様子だ。
『傷が深く効かない!誰かヒールの魔法を使える奴は居ないか?』
ポーションをかけていたギルド職員が大きな声で、ギルド内にいる冒険者達を見回す。
ポーションが効かず、血まみれの男の呼吸が弱々しくなってきている。
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