S級【バッファー】(←不遇職)の俺、結婚を誓い合った【幼馴染】を【勇者】に寝取られパーティ追放されヒキコモリに→美少女エルフに養って貰います
マナシロカナタ✨ねこたま✨GCN文庫
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第11章
第196話 俺に課せられた最後の難題
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「それでも同じ攻撃で2倍の威力、それも通常攻撃から必殺の《紫電一閃》までの全てが対象ともなれば、戦力アップってレベルの話じゃないな」
さすがは神様を宿した神剣だな、と一冒険者として感心すると同時に。
しかしパーティリーダーとしての俺は、良からぬ考えを抱いてしまう。
もし願いを叶えてもらうまで、冒険の神ミトラがずっと神剣『リヴァイアス』居続けてくれるとしたら、このままキープってのも「有り」じゃないだろうか?
しかも命に関わるピンチになったら冒険の神ミトラにお願いをしてピンチを脱することができるという保険もついてくるのだ。
そこまで考えて、さすがにこれはズルいし「無し」だなと俺は大いに反省した。
パーティ『アルケイン』は神様が認めてくれたパーティなのだ。
だったら願いごとも正々堂々と使わないとな。
「リアルに神様が入ってるとか、覇権国家シュヴァインシュタイガー帝国が秘蔵してるっていう伝説の聖剣『クサナギノツルギ』も可愛いく見えちゃうレベルだよね! あははっ!」
「元々すごい武器だとは思っていたけど、実は神剣で、しかもついには神を宿した剣になっちゃったのね」
サクラはまぁ喜怒哀楽が激しいからあれとして、冷静沈着なシャーリーもさすがに驚きと興奮を隠しきれないようだ。
ちなみに伝説の聖剣『クサナギノツルギ』は、神滅覇王なる神をも殺す力を宿した人物とともに異世界から渡って来たそうな。
さすがにこれは盛り過ぎの嘘エピソードだろうが、時の皇帝しか入ることができない特別な宝物庫に収蔵されているらしいことから、かなりの名剣であることは間違いなかった。
ま、今は関係ない話だな。
「実戦で使うのが楽しみだね!」
「ですね」
というわけで。
新たに生まれ変わった神剣『リヴァイアス』の性能チェックも終えて、今度こそ俺たちは帰るだけとなった。
「じゃあ帰るか。最後まで気を抜かないようにな」
だがしかし。
俺はとても大事なことを失念していることに、気付いていなかった。
「あ、そうだ。ケイスケに言っておかないと」
そしてそれを俺に教えてくれたのはサクラだった。
「どうしたサクラ? なにか問題発生か?」
「んー、問題って言えば問題なのかな?」
「怒りの精霊『フラストレ』の力を消耗し過ぎて、具合でも悪いのか?」
「私はまぁ大丈夫。だから問題は私じゃなくてケイスケの方かな?」
「俺か? 俺も別にどこも怪我はしてないぞ?」
それこそサクラが身体を張って守ってくれたんだし。
「そうじゃなくて。怒りの精霊『フラストレ』の消耗が激しくて、ちょっとケイスケの面倒を見てあげられそうにないから、帰りは自分の足で歩いてね?」
その言葉に、俺はここへ来る時、途中からサクラにおんぶしてもらったことを今さらながらに思い出した。
「……もちろんだ。みんな疲れてるもんな」
「ごめんねケイスケ。でも下りだからなんとかなるって! あはっ!」
どうやら俺には、来た道を帰るという最後の一苦労が待ち受けているようだった。
これだから『体力強化』すら持たないバッファーって職業はよぉ……!
口に出すとアイセルが心配するので、俺は心の中だけで慟哭した。
来た時同様、いくつかの山を越えて最寄りの町に戻った時には、俺の足は完全に限界を迎えていた。
山脈の入り繰りにある麓の町までやってきて、出発した宿屋に入った途端、俺は崩れ落ちるようにして床にへたり込んだ。
最後までよく歩ききったと思う。
「みんなが早く拠点に戻りたい気持ちは分かる。だけどこの町で数日、休息を取らせてもらえないだろうか? はっきり言って、筋肉痛と疲労でこれ以上もう足が動かないんだ。温泉にでも入ってゆっくり体を休めたい……」
もはや俺の口からは泣き言しか出てこない。
身体が鉄にでもなってしまったかのように重かった。
やっぱり冒険の神ミトラにお願いして、バッファーから優遇職に転職させてもらおうかなぁ……。
さすがは神様を宿した神剣だな、と一冒険者として感心すると同時に。
しかしパーティリーダーとしての俺は、良からぬ考えを抱いてしまう。
もし願いを叶えてもらうまで、冒険の神ミトラがずっと神剣『リヴァイアス』居続けてくれるとしたら、このままキープってのも「有り」じゃないだろうか?
しかも命に関わるピンチになったら冒険の神ミトラにお願いをしてピンチを脱することができるという保険もついてくるのだ。
そこまで考えて、さすがにこれはズルいし「無し」だなと俺は大いに反省した。
パーティ『アルケイン』は神様が認めてくれたパーティなのだ。
だったら願いごとも正々堂々と使わないとな。
「リアルに神様が入ってるとか、覇権国家シュヴァインシュタイガー帝国が秘蔵してるっていう伝説の聖剣『クサナギノツルギ』も可愛いく見えちゃうレベルだよね! あははっ!」
「元々すごい武器だとは思っていたけど、実は神剣で、しかもついには神を宿した剣になっちゃったのね」
サクラはまぁ喜怒哀楽が激しいからあれとして、冷静沈着なシャーリーもさすがに驚きと興奮を隠しきれないようだ。
ちなみに伝説の聖剣『クサナギノツルギ』は、神滅覇王なる神をも殺す力を宿した人物とともに異世界から渡って来たそうな。
さすがにこれは盛り過ぎの嘘エピソードだろうが、時の皇帝しか入ることができない特別な宝物庫に収蔵されているらしいことから、かなりの名剣であることは間違いなかった。
ま、今は関係ない話だな。
「実戦で使うのが楽しみだね!」
「ですね」
というわけで。
新たに生まれ変わった神剣『リヴァイアス』の性能チェックも終えて、今度こそ俺たちは帰るだけとなった。
「じゃあ帰るか。最後まで気を抜かないようにな」
だがしかし。
俺はとても大事なことを失念していることに、気付いていなかった。
「あ、そうだ。ケイスケに言っておかないと」
そしてそれを俺に教えてくれたのはサクラだった。
「どうしたサクラ? なにか問題発生か?」
「んー、問題って言えば問題なのかな?」
「怒りの精霊『フラストレ』の力を消耗し過ぎて、具合でも悪いのか?」
「私はまぁ大丈夫。だから問題は私じゃなくてケイスケの方かな?」
「俺か? 俺も別にどこも怪我はしてないぞ?」
それこそサクラが身体を張って守ってくれたんだし。
「そうじゃなくて。怒りの精霊『フラストレ』の消耗が激しくて、ちょっとケイスケの面倒を見てあげられそうにないから、帰りは自分の足で歩いてね?」
その言葉に、俺はここへ来る時、途中からサクラにおんぶしてもらったことを今さらながらに思い出した。
「……もちろんだ。みんな疲れてるもんな」
「ごめんねケイスケ。でも下りだからなんとかなるって! あはっ!」
どうやら俺には、来た道を帰るという最後の一苦労が待ち受けているようだった。
これだから『体力強化』すら持たないバッファーって職業はよぉ……!
口に出すとアイセルが心配するので、俺は心の中だけで慟哭した。
来た時同様、いくつかの山を越えて最寄りの町に戻った時には、俺の足は完全に限界を迎えていた。
山脈の入り繰りにある麓の町までやってきて、出発した宿屋に入った途端、俺は崩れ落ちるようにして床にへたり込んだ。
最後までよく歩ききったと思う。
「みんなが早く拠点に戻りたい気持ちは分かる。だけどこの町で数日、休息を取らせてもらえないだろうか? はっきり言って、筋肉痛と疲労でこれ以上もう足が動かないんだ。温泉にでも入ってゆっくり体を休めたい……」
もはや俺の口からは泣き言しか出てこない。
身体が鉄にでもなってしまったかのように重かった。
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