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第4章 ヒロインズ・バトル
第77話【ゼリー・オブ・エアフォースワン】「じー……(ΦωΦ)」
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優雅なティータイムが終わると、今度はデザートの話題になる。
「ユウタ様のために特等のゼリーを用意してありますの。フルーツいっぱいの豪華なゼリーですわよ。お召し上がりになりませんか?」
「せっかくだし、いただこうかな」
「じゃあキララが持ってくるね!( 〃▽〃)」
「なりませんわ」
シュバッと手を上げて動き出そうとしたキララを、ユリーナが素早く制止した。
「ええっ!?(;゚Д゚) なんで~!(っ`ω´c)」
「あなたに食べ物の用意をお願いしても、途中で全部食べてしまうでしょう?」
「そ、そんなことないもん!(((・・;)」
「あからさまに声が裏返っていますわよ」
「ぜ、全部じゃないし!( >Д<;) 少しは残すし!( >Д<;)」
「食べる前提かよ……」
そりゃユリーナも秒で止めるわ。
「まったくあなたは……そういうわけですので、クララ」
「かしこまりました。すぐにお持ちいたします」
「ああ~~、キララの特等ゼリーが~~( ;∀;)」
涙目になっちゃっているキララを華麗にスルーしたクララが、それはもう美味しそうな(=つまり超高そうな)ゼリーを運んできた。
「いかがでしょうか? 遠く南国からユウタ様のために特別に取り寄せたパッションフルーツを、ふんだんに入れたゼリーですわ」
俺は勧められるままにスプーンでゼリーをすくうと、口に入れた。
「……!? めちゃくちゃ美味しい! なにこれすげぇ!? 俺こんな美味しいゼリーは生まれて始めて食べたかも!」
俺の口の中に、これでもかと凝縮に凝縮を重ねたような、南国特有の濃厚な甘みが広がっていく。
しかし濃厚ではあるものの、決して下品にはならない絶妙なバランス加減によって、後味は驚くほどにさっぱりとしていた。
間違いない、これはプロの仕事だ!
日本のスーパーにある市販ゼリーがエコノミークラスだとしたら、これはファーストクラスを飛び越えてプライベートジェット、いやエアフォースワンなゼリーだよ!
「ふふっ、ユウタ様に喜んでいただけて光栄ですわ」
ゼリー・オブ・エアフォースワンを食べて手放しで喜ぶ俺を見て、ユリーナが満足そうに微笑む。
「じー……(ΦωΦ)」
と、そこで俺は、キララが俺(というかゼリー)を凝視していることに気が付いた。
その視線の意味するところはもちろん1つしかない。
「キララも一緒に食べるか?」
「いいの!?(*'▽')」
俺の提案にキララが目を輝かせて飛びついた。
「みんなで食べた方が、ゼリーももっと美味しくなるだろ?」
「わーい、やたー!٩(*´ᗜ`)ㅅ(ˊᗜˋ*)و」
両手を天に付き上げて渾身の万歳みせてくれるキララ。
感情表現が素直で、なんともほっこりするね。
(別にアリエッタやユリーナが、あれこれねじ曲がっていると言っているわけではないぞ。念のため)
「いいよな、ユリーナ? せっかくの美味しいゼリーなんだから、みんなで食べようぜ?」
「もぅ、しょうがありませんわね。クララ。ゼリーを4つお持ちなさい。ユウタ様のご厚意です。皆で食べることにしましょう」
「かしこまりました。すぐにお持ちいたします」
ユリーナの命を受け、俺のお代わりも含めた4つのゼリーを、キララがお盆に載せて運んでくる。
キララとクララが、俺とユリーナとローテーブルを挟んだ反対側のソファーに座ると、俺たちは4人で仲良く高級ゼリーを食べ始めた。
「ユウタ様のために特等のゼリーを用意してありますの。フルーツいっぱいの豪華なゼリーですわよ。お召し上がりになりませんか?」
「せっかくだし、いただこうかな」
「じゃあキララが持ってくるね!( 〃▽〃)」
「なりませんわ」
シュバッと手を上げて動き出そうとしたキララを、ユリーナが素早く制止した。
「ええっ!?(;゚Д゚) なんで~!(っ`ω´c)」
「あなたに食べ物の用意をお願いしても、途中で全部食べてしまうでしょう?」
「そ、そんなことないもん!(((・・;)」
「あからさまに声が裏返っていますわよ」
「ぜ、全部じゃないし!( >Д<;) 少しは残すし!( >Д<;)」
「食べる前提かよ……」
そりゃユリーナも秒で止めるわ。
「まったくあなたは……そういうわけですので、クララ」
「かしこまりました。すぐにお持ちいたします」
「ああ~~、キララの特等ゼリーが~~( ;∀;)」
涙目になっちゃっているキララを華麗にスルーしたクララが、それはもう美味しそうな(=つまり超高そうな)ゼリーを運んできた。
「いかがでしょうか? 遠く南国からユウタ様のために特別に取り寄せたパッションフルーツを、ふんだんに入れたゼリーですわ」
俺は勧められるままにスプーンでゼリーをすくうと、口に入れた。
「……!? めちゃくちゃ美味しい! なにこれすげぇ!? 俺こんな美味しいゼリーは生まれて始めて食べたかも!」
俺の口の中に、これでもかと凝縮に凝縮を重ねたような、南国特有の濃厚な甘みが広がっていく。
しかし濃厚ではあるものの、決して下品にはならない絶妙なバランス加減によって、後味は驚くほどにさっぱりとしていた。
間違いない、これはプロの仕事だ!
日本のスーパーにある市販ゼリーがエコノミークラスだとしたら、これはファーストクラスを飛び越えてプライベートジェット、いやエアフォースワンなゼリーだよ!
「ふふっ、ユウタ様に喜んでいただけて光栄ですわ」
ゼリー・オブ・エアフォースワンを食べて手放しで喜ぶ俺を見て、ユリーナが満足そうに微笑む。
「じー……(ΦωΦ)」
と、そこで俺は、キララが俺(というかゼリー)を凝視していることに気が付いた。
その視線の意味するところはもちろん1つしかない。
「キララも一緒に食べるか?」
「いいの!?(*'▽')」
俺の提案にキララが目を輝かせて飛びついた。
「みんなで食べた方が、ゼリーももっと美味しくなるだろ?」
「わーい、やたー!٩(*´ᗜ`)ㅅ(ˊᗜˋ*)و」
両手を天に付き上げて渾身の万歳みせてくれるキララ。
感情表現が素直で、なんともほっこりするね。
(別にアリエッタやユリーナが、あれこれねじ曲がっていると言っているわけではないぞ。念のため)
「いいよな、ユリーナ? せっかくの美味しいゼリーなんだから、みんなで食べようぜ?」
「もぅ、しょうがありませんわね。クララ。ゼリーを4つお持ちなさい。ユウタ様のご厚意です。皆で食べることにしましょう」
「かしこまりました。すぐにお持ちいたします」
ユリーナの命を受け、俺のお代わりも含めた4つのゼリーを、キララがお盆に載せて運んでくる。
キララとクララが、俺とユリーナとローテーブルを挟んだ反対側のソファーに座ると、俺たちは4人で仲良く高級ゼリーを食べ始めた。
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