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第八章 愛も積もれば山となる
お妃は正直幸せ? 5
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それから数日後、ある画家が半信半疑の表情で皇宮を訪ねてきた。侍従に案内されて入って来たその人を、私はどこかで見たような気がする。
思い出してハッとした。彼は私が攫われた日に街で会い、「是非絵を描かせてほしい」と言ってきた絵描きの男性だ。有料だろうし急いでいたので断ったが、まさか皇宮のお抱え絵師だったとは。
驚く私と同様に、絵師も訳がわからないといった様子でポカンとしている。秘書官を伴いやって来たランディが、その男性に話しかけた。
「ああ、君か。わざわざ済まないね。君の証言で、妃となる女性を助けられた。礼を言う」
ランディの説明によると、彼は街の絵描きで、あの日私の行方をたまたま見ていたらしい。ランディが犯人達の隠れ家を突き止められたのは、その目撃情報のおかげだった。彼がいなければ、助けるのにもっと時間がかかっていたとのこと。
それならこの方は、私の恩人なのね!
私は目の前に立つ痩せた男性に頭を下げ、丁寧にお礼を述べた。
けれど、絵描きの様子がどうもおかしい。被っていたベレー帽を両手に持ち、ぶるぶる震えているのだ。男性は強張った表情で、必死に声を絞り出す。
「く、くく、黒髪のためご尊顔に思い至らず、こ、こ、皇太子殿下ともあろうお方に、たた、大変失礼いたしました。その、み、未来の妃殿下に対して、決して不埒な思いを抱いたわけではなく……」
恐縮する男性に、ランディがにっこり笑いかけた。
「ああ。もちろんわかっているよ? 私も彼女も君には本当に感謝している。美しいものを描かせてあげようと、提案したことを覚えているかな? 今日はその約束を果たそう」
ランディが頷くと、侍従や秘書官によって部屋の椅子の配置が変えられた。今からこの男性に、私の似顔絵を描いてもらうのだという。いきなりだし恥ずかしいし、私が美しいってランディ独自の考えよね? 押しつけは良くないのではないかしら? 絵描きも皇太子の手前、「違う」とは言い出せないのだろう。
ならば、と私はランディも一緒にどうかと誘ってみることにした。綺麗なのは断然ランディだから、彼を描けば芸術家も納得するはずだ。
「それはいい。せっかくだから、二人でいるところを描いてもらおうか」
ランディが嬉しそうに承諾し、絵描きは恐る恐るといった表情で引き受けてくれた。私とランディは、長椅子に並んで座る。指定されたポーズがないので浅く腰掛けていると、ランディに身体を寄せられ手を握られた。ドキドキするけど下を向いてはいけない。絵のために我慢しよう。
完成したのは、細部まで丁寧に描かれたすごく優しい絵だった。ランディの美貌に引きずられたのか、私のことも三割増し美しく描かれている。終わった後でランディが褒美のことを切り出すと、絵描きはこう答えた。
「い、いいえ。満足したので褒美など要りません。いつもの金額だけで結構です」
時間を割き一生懸命描いた上、少ない額でいいだなんて無欲だわ。恩人に対して何かできることはないかしら?
私が頭を悩ませていたところ、ランディが長椅子から立ち上がり、絵描きの男性に近づく。
「わかった、君の言う通りにしよう」
かしこまり低頭する男性に、ランディがそのまま続ける。
「だが、私は君の繊細な筆遣いを気に入った。この絵を婚礼前に広めようと思うが、構わないだろうか?」
「そ、そそ、それは……」
「君のサインが入ったものを、国中に配布する。詳しい手続きや報酬は、秘書官と打ち合わせてくれ。受けてくれれば、私としても助かる」
絵描きは一瞬、言葉を失くしたようだった。腰を抜かしたらしく、床に座り込むとそのまま何度も頭を下げる。
「た、たた、大変光栄にございます。わ、私めで良ければ是非!」
「君がいいんだ。思いがこもった素晴らしい絵だった。そうだろう? 妖精さん」
「ええ。素敵に描いて下さって嬉しいわ」
こうして彼の絵は皇宮で正式に認められ、私達の婚礼用の絵姿として使われることとなった。
絵描きは新進気鋭の画家として、現在貴族の間で大人気なのだとか。彼に描いてもらうためには、早くても一年待ちだと聞く。ランディはそのままでも、私はかなり美化されていた……彼の評判、大丈夫かしら?
秋の空は広く晴れ渡り、澄んだ青が遠くまで見渡せる。吹く風も爽やかで、すがすがしい一日となりそうだ。
皇都は一週間前から既に、お祭り騒ぎだったという。そのせいか出店も多く、街路樹には緑色や金色のリボンが飾り付けられていた。店や家の窓からは、深緑に金色の狼が横を向く意匠――すなわちヴェルデ皇国の国旗と、雪山を背景にした二羽の水鳥というレスタードの国旗が掲揚されている。沿道は人で賑わい、花や紙吹雪が飛び交う。
本日私、クリスタ=レスタードと、ランディことランドルフ=ヴェルデュールは、大聖堂で式を挙げる――
私は集まった人の数に圧倒され、聖堂内の控え室で震えていた。屋内は招待された参列者でいっぱいだし、聖堂前広場は群衆で埋め尽くされ、人の頭しか見えない。皇太子であるランディの人気が凄いことは知っていたが、これほどまでとは思わなかった。
この日のためにあつらえたプリンセスラインのウエディングドレスは、腰から下の何層ものフリルが美しい。襟はスクエアカット、袖はふんわりパフスリーブで、可愛らしいリボンがアクセントになっている。ウエディングベールは総レースで、縁には水鳥の羽がデザインされていた。
結い上げられた茶色の髪には、姉にもらった白鳥の髪飾り。いつもよりしっかり化粧を施された顔は、緑の瞳とふっくらした桜色の唇が強調されている。女官達のおかげで、髪型と衣装は完璧だ。
だけど、長身で見目麗しいランディに比べると、小柄な私は見劣りがしてしまう。今まで深く考えなかったけれど、多くの人を見て急に不安になったのだ。式を終えて民の前に顔を出した時、びっくりされたらどうしよう? こんなはずじゃなかったと、がっかりされたら?
今さらどうにもならない。
私は自分を落ち着かせようと、深呼吸することに。
「事前に似顔絵が出回っているから、少なくともショックは受けないはずよね? でも、あの絵は実物よりもずっと綺麗だったから、きっと驚くんじゃあ……」
「クリスタ、何をぶつぶつ言っているの?」
ラウラが隣で首を傾げた。今日の彼女は、肩を出したデザインの皇国風の紫色のドレスを着ている。首と腰に巻いた銀のリボンが可愛く、彼女に似合う。すっかり仲良くなったラウラは、私のことを心配して控え室にまで付き添ってくれた。側にはマーサがいて、女官達(なぜか選抜したらしい)も大勢控えている。素敵な人達に囲まれて、この日を迎えた……私はやっぱり幸せね。
「ごめんなさい。あの、少しだけ緊張していて」
少しどころではなく、実際はかなりだ。けれどここまで来たらもう、なるようにしかならないと思う。
「わかるわ。すごい人手だったもの。皇国中から集まろうとしているんじゃない?」
行儀作法を真剣に学ぶラウラは、話し方も優しく丁寧に変わってきた。最近では皇妃のお茶会にも呼ばれるようになったため、失言が減った気もする。皇妃も前向きなラウラを気に入り、時々テストをしているみたい。
「そういえば皇妃様、『クリスタに比べまだまだじゃ』ですって」
私の緊張をほぐすため、ラウラが笑顔で皇妃の声を真似る。
婚礼の儀式は間もなくだ。
ところが突然、控え室の扉が開く――
思い出してハッとした。彼は私が攫われた日に街で会い、「是非絵を描かせてほしい」と言ってきた絵描きの男性だ。有料だろうし急いでいたので断ったが、まさか皇宮のお抱え絵師だったとは。
驚く私と同様に、絵師も訳がわからないといった様子でポカンとしている。秘書官を伴いやって来たランディが、その男性に話しかけた。
「ああ、君か。わざわざ済まないね。君の証言で、妃となる女性を助けられた。礼を言う」
ランディの説明によると、彼は街の絵描きで、あの日私の行方をたまたま見ていたらしい。ランディが犯人達の隠れ家を突き止められたのは、その目撃情報のおかげだった。彼がいなければ、助けるのにもっと時間がかかっていたとのこと。
それならこの方は、私の恩人なのね!
私は目の前に立つ痩せた男性に頭を下げ、丁寧にお礼を述べた。
けれど、絵描きの様子がどうもおかしい。被っていたベレー帽を両手に持ち、ぶるぶる震えているのだ。男性は強張った表情で、必死に声を絞り出す。
「く、くく、黒髪のためご尊顔に思い至らず、こ、こ、皇太子殿下ともあろうお方に、たた、大変失礼いたしました。その、み、未来の妃殿下に対して、決して不埒な思いを抱いたわけではなく……」
恐縮する男性に、ランディがにっこり笑いかけた。
「ああ。もちろんわかっているよ? 私も彼女も君には本当に感謝している。美しいものを描かせてあげようと、提案したことを覚えているかな? 今日はその約束を果たそう」
ランディが頷くと、侍従や秘書官によって部屋の椅子の配置が変えられた。今からこの男性に、私の似顔絵を描いてもらうのだという。いきなりだし恥ずかしいし、私が美しいってランディ独自の考えよね? 押しつけは良くないのではないかしら? 絵描きも皇太子の手前、「違う」とは言い出せないのだろう。
ならば、と私はランディも一緒にどうかと誘ってみることにした。綺麗なのは断然ランディだから、彼を描けば芸術家も納得するはずだ。
「それはいい。せっかくだから、二人でいるところを描いてもらおうか」
ランディが嬉しそうに承諾し、絵描きは恐る恐るといった表情で引き受けてくれた。私とランディは、長椅子に並んで座る。指定されたポーズがないので浅く腰掛けていると、ランディに身体を寄せられ手を握られた。ドキドキするけど下を向いてはいけない。絵のために我慢しよう。
完成したのは、細部まで丁寧に描かれたすごく優しい絵だった。ランディの美貌に引きずられたのか、私のことも三割増し美しく描かれている。終わった後でランディが褒美のことを切り出すと、絵描きはこう答えた。
「い、いいえ。満足したので褒美など要りません。いつもの金額だけで結構です」
時間を割き一生懸命描いた上、少ない額でいいだなんて無欲だわ。恩人に対して何かできることはないかしら?
私が頭を悩ませていたところ、ランディが長椅子から立ち上がり、絵描きの男性に近づく。
「わかった、君の言う通りにしよう」
かしこまり低頭する男性に、ランディがそのまま続ける。
「だが、私は君の繊細な筆遣いを気に入った。この絵を婚礼前に広めようと思うが、構わないだろうか?」
「そ、そそ、それは……」
「君のサインが入ったものを、国中に配布する。詳しい手続きや報酬は、秘書官と打ち合わせてくれ。受けてくれれば、私としても助かる」
絵描きは一瞬、言葉を失くしたようだった。腰を抜かしたらしく、床に座り込むとそのまま何度も頭を下げる。
「た、たた、大変光栄にございます。わ、私めで良ければ是非!」
「君がいいんだ。思いがこもった素晴らしい絵だった。そうだろう? 妖精さん」
「ええ。素敵に描いて下さって嬉しいわ」
こうして彼の絵は皇宮で正式に認められ、私達の婚礼用の絵姿として使われることとなった。
絵描きは新進気鋭の画家として、現在貴族の間で大人気なのだとか。彼に描いてもらうためには、早くても一年待ちだと聞く。ランディはそのままでも、私はかなり美化されていた……彼の評判、大丈夫かしら?
秋の空は広く晴れ渡り、澄んだ青が遠くまで見渡せる。吹く風も爽やかで、すがすがしい一日となりそうだ。
皇都は一週間前から既に、お祭り騒ぎだったという。そのせいか出店も多く、街路樹には緑色や金色のリボンが飾り付けられていた。店や家の窓からは、深緑に金色の狼が横を向く意匠――すなわちヴェルデ皇国の国旗と、雪山を背景にした二羽の水鳥というレスタードの国旗が掲揚されている。沿道は人で賑わい、花や紙吹雪が飛び交う。
本日私、クリスタ=レスタードと、ランディことランドルフ=ヴェルデュールは、大聖堂で式を挙げる――
私は集まった人の数に圧倒され、聖堂内の控え室で震えていた。屋内は招待された参列者でいっぱいだし、聖堂前広場は群衆で埋め尽くされ、人の頭しか見えない。皇太子であるランディの人気が凄いことは知っていたが、これほどまでとは思わなかった。
この日のためにあつらえたプリンセスラインのウエディングドレスは、腰から下の何層ものフリルが美しい。襟はスクエアカット、袖はふんわりパフスリーブで、可愛らしいリボンがアクセントになっている。ウエディングベールは総レースで、縁には水鳥の羽がデザインされていた。
結い上げられた茶色の髪には、姉にもらった白鳥の髪飾り。いつもよりしっかり化粧を施された顔は、緑の瞳とふっくらした桜色の唇が強調されている。女官達のおかげで、髪型と衣装は完璧だ。
だけど、長身で見目麗しいランディに比べると、小柄な私は見劣りがしてしまう。今まで深く考えなかったけれど、多くの人を見て急に不安になったのだ。式を終えて民の前に顔を出した時、びっくりされたらどうしよう? こんなはずじゃなかったと、がっかりされたら?
今さらどうにもならない。
私は自分を落ち着かせようと、深呼吸することに。
「事前に似顔絵が出回っているから、少なくともショックは受けないはずよね? でも、あの絵は実物よりもずっと綺麗だったから、きっと驚くんじゃあ……」
「クリスタ、何をぶつぶつ言っているの?」
ラウラが隣で首を傾げた。今日の彼女は、肩を出したデザインの皇国風の紫色のドレスを着ている。首と腰に巻いた銀のリボンが可愛く、彼女に似合う。すっかり仲良くなったラウラは、私のことを心配して控え室にまで付き添ってくれた。側にはマーサがいて、女官達(なぜか選抜したらしい)も大勢控えている。素敵な人達に囲まれて、この日を迎えた……私はやっぱり幸せね。
「ごめんなさい。あの、少しだけ緊張していて」
少しどころではなく、実際はかなりだ。けれどここまで来たらもう、なるようにしかならないと思う。
「わかるわ。すごい人手だったもの。皇国中から集まろうとしているんじゃない?」
行儀作法を真剣に学ぶラウラは、話し方も優しく丁寧に変わってきた。最近では皇妃のお茶会にも呼ばれるようになったため、失言が減った気もする。皇妃も前向きなラウラを気に入り、時々テストをしているみたい。
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